「日記」カテゴリーアーカイブ

つぎのお話 🌞

クーラー入れると、地球温暖化と家計にひびく。
クールスポット図書館に行こうとすると、太陽が舗装道路を焼いておる。バス賃も要る。

だが、暑い暑いといっていても涼しくはならない。
ベランダで泣きわめいているセミを逃がしてやる。
ひそかに恩返しを祈っている。
「日本で一番涼しい釧路に別荘をください」

夏休みは、ババ・ヤガーの勉強会はぜんぶお休みだ。ヤンが溶けてるから。
おはなし会は、図書館と学童保育だけ。幼小中はお休みだ。子どもが遊びまくってるから。
秋からのおはなし入門と絵本講座の準備はばっちり!
あ、いや、うそ。八月後半から始めよう・・・ぶつぶつぶつ
そうだ、新しい話のかき入れ時だ。

中学校での1学期の手ごたえから、創作物をやってみることにした。
ファージョンなど、高学年から中学生向きのレパートリーはいくつかあるが、この際だから新しい話を試してみよう。
いま覚えているのはロダーリの「羊飼いと噴水」。岩波少年文庫『兵士のハーモニカ』関口英子訳より。
小泉八雲の「常識」(同『雪女』脇明子訳)もやってみたいが、漢語が多すぎ。聞いてわかるかなと、躊躇しているところ。

どちらも、昔話にはない心理描写がそこはかとなくなされていて、それを口にするのが心地よい。
訳文も美しい。
(美しさは飾ることではない正確であることだ。)

そうだ、新しい再話もしなくっちゃ💖
いろんな民話集や絶版の資料集のなかに、めっちゃ面白い話がまだまだいっぱい隠れているんだもん。

暑い暑いといっていても始まらない。
宝探しだあ💎

お見舞い申し上げます  🎐

暑中お見舞い申し上げます、と、ご挨拶しようとして、お見舞いすべきことがいっぱいあると、悲しくなりました。
全国のみなさま、洪水の被害はいかがでしょうか。
いちど災害が起これば、そこからの復興にはどれほどの時間と人手と心労が必要か、想像を絶することと思います。
わたしが生まれる前の年に台風で川が決壊し、家の天井まで水につかった、そのときの恐ろしさと悲しみを、母は、死ぬまで語りつづけました。
のがれることのできない天災と、病気と。
こんなに弱い小さなひとりひとりなんだから、いたわり合って生きていけたらなと思います。
広い世界の片隅から、何もできない年寄りが、せめて、ご無事をお祈りします。

さてさて、片隅で、ヤンはがんばります!

今日は毎月行っている学童保育のお話会。
いつもと違うのは、夏休みに入って朝からずうっと共同生活をしているということと、他の学校の子どもたちも加わっているということです。
子ども「何しに来たん?」
わたし「わたしが来たら、・・なんやと思う?」
子ども「ああ、お話か」
わたし「踊ろか?」
子ども「いらんわ」

プログラム
おはなし「アリョーヌシカとイワーヌシカ」『まほうの馬』岩波書店
おはなし「くらいくらい」語りの森HP
おはなし「たこやき」語りの森HP
絵本『ノボルくんとフラミンゴのつえ』昼田弥子・高畠純/童心社
絵本『おさるのかくれんぼ』いとうひろし/講談社
絵本『おおきいちいさい』元永定正/福音館書店

おはなしにしろ、絵本の読み聞かせにしろ、日常の生活の中での楽しみであってほしいと、ヤンは思っています。
だから、イベントにならないように、同じところに繰り返し行くのです。

学童保育は、学校と家庭のはざまで、子どもたちは自分をいっぱいに解放します。
それゆえ、よけいに、同じおとなが、当たり前のように、来てくれるのがいいのだと思います。
アリョーヌシカは息をつめて聞いてくれました。
まっすぐ見つめる子どもたちの中で、あちらこちらに、何をということもなくじっと見つめて心は完全にあちらに飛んでしまっている子もいました。
こんな環境では1年生でもこの話が聞けるのです。
『おおきいちいさい』は、全員で合唱(笑) 赤ちゃん絵本なのにね~

きのう、HP更新しましたよ。
ひさしぶりに「昔話の語法」です。
面倒がらずに読んでくださいね(笑)
語り手として、なぜ語法を学ばねばならないかを書きました。

みなさま水分補給を怠らず、夏を乗り切りましょう。

石井桃子さんの💖

今週、石井桃子さんのブックトークをすることになってね。
絵本の勉強会なので、絵本を中心に紹介するのです。
それで、今日のHP更新は「絵本のこみち」。
石井桃子さんを三冊あげました。

でもね、わたしにとって石井桃子といえば、『クマのプーさん プー横丁にたった家』
9歳のときに買ってもらってね。だいじにだいじに、数えきれないくらい何度も読んだの。
残念ながら初版ではないけれど、第3刷。
「ぼくとシェパードさんえがく」の地図を見ながら想像して楽しかった。
ミルンのえがくプーさんの世界はめっちゃユーモラスで笑えるんだけど、石井桃子の訳が、品があってしかも躍動感があって。
『楽しい川べ』は初版をもってるし、『ノンちゃん雲に乗る』も好きだった。
あのころ、そしてそれから10年ほどは、本さえあればどんなつらいことがあっても乗り越えられるって、思ってた。

石井桃子さんのことばにこんなのがあるよ。
「子どもたちよ 子ども時代を しっかりと たのしんでください。
おとなになってから 老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。  2001年7月18日」-『石井桃子のことば』新潮社より
石井桃子さん94歳のときのメッセージです。

子どものころ、石井桃子さんと出会って、ほんとに幸せでした。
子どもと四つに組んで生きている人の言葉は信じるに足ると思います。

人生の終盤に向けて、何ができるのか、あらためて考えたくなりました。

だから、夏は・・・😿 

夕方、ウォーキングに出かけた。
ひざを悪くしてからは、〇ズノのウォーキングシューズしかはかない。
ワインレッドと、黒と、グレーと、茶を持っている。

先日、むすめが、〇ケッチャーズも履きいいよと教えてくれた。
ことを、ふと思い出した。
このまま五分も歩けば、駅前の靴屋の前に出る。
よし、お買い物~🎵
心は、まだ、カルミナ・ブラーナ~🎵

靴屋の前でふと足元を見た。
えっ!
えええ~っ!
右足が茶、左足が黒!

亡き母の言葉を思い出した。
「年とるとな、ボタン、ぐいちに留めても気ィつかへんねん。そんなばあさんには、なりとうないな」

ああ、年とると・・・
靴屋の前は通りすぎ、つきあたったところでUターンして帰った。
みんな、わたしの足、見てるやろ!!!

いや!年のせいやない。
暑さのせいや!

日本昔話学会大会への道で💧

東西線大阪天満宮まで来たときだ。
メールが入った。
夫からだ。
「濡れ足のせいで、洗面所でこけた。いたい!」
およよよよ~
すぐに返信
「帰ろうか?」
返事が来ない。
意識がないのか?
いや、いつものごとくメールに手間取っているのか?
北新地に着いた。電車から降りてすぐに電話。出た。
わたし「帰ろか? 救急車呼ぼか?」
夫「救急車呼ぶんやったら自分で呼ぶわ」
わたし「けど、意識が無かったら?」
夫「あるさかい、電話に出てる」
わたし「・・・」

わたし「心配するやんか」
夫「心配せんように、メールしといたんや」
わたし「・・・?」

わたし「ほな、このまま学会行ってもええねんな?」
夫「行ってらっしゃーい」

学会での語りは、めちゃめちゃ緊張したけど、このやりとりがあったから、ちょっとはましやったかも(笑)
おとなばかりの語りの会はあまり慣れてない、というか、子どもに語るのに慣れすぎててとっても違和感があるのですが、さすが今回は、昔話が好きな大人ばかり(あったりまえやー笑)なので、あたたかく聴いていただきました💖
語りの森の仲間たちも来てくださって、ありがと~

えへへ、筒井悦子さんと小一時間、ふたりきりでお話させてもらったよん(ルンルン)