「未分類」カテゴリーアーカイブ

4月のがらがらどん

今日はがらがらどんの日でした。
前回から一カ月、こんなにも気温が上がるんだと思い知るほどの暖かさ!
惰性で長袖を着ているけれども、半袖でよかったと思う一日でした。

だんまりくらべ  語りの森HP →こちら
熊の皮を着た男  『おはなしのろうそく7』東京子ども図書館
シドモアの桜  『日本・人力車旅情』より 有隣堂
がちょう番のむすめ 『語るためのグリム童話5』小峰書店
てきぱきシアンシアンのむこえらび 『子どもに語る中国の昔話』こぐま社
三枚のおふだ  『おはなしのろうそく5』東京子ども図書館
赤鬼エティン  『子どもに語るイギリスの昔話』こぐま社
雨の日も晴れの日も泣く 昔ばなし大学ひょうご研究会がたろG再話
新作絵本の紹介

今日のおはなしのタイトルを見てください!
大きい話が多いですね!
もう、タイトルを見ただけでお腹がいっぱいです(笑)
しかし、じっさいに次々とおはなしを聞いていくのはまったくもって緩やかに和やかに、する~~っと時間が流れていきます。
それはきっと、この日自分が聞くだけで語らなかったからかもしれませんが…
いや、やっぱりそうではありません。
トップバッターの語り手さんの手遊び、「太郎君と花子ちゃん」でしたっけ?もう忘れてますが、何とも楽しいストーリーのある長い手遊びでした。
一気に場がゆる~くなったところに「だんまりくらべ」が語りはじめられました。
今日の参加者さんは、長いお付き合いのかたばかりでしたが(注:あくまでジミー目線、お前なんか長く付き合ってないわいと思われていたとしても関知いたしません)、しかし、時としてハッとするほど語り方が変化されることがあるのですね。
自分のことは全く分かりませんが、顔なじみの方の語りは、いろいろ変化に気づくものでございます。
その日その日の体調やご機嫌、あるいはまだ覚えたてとか急に言葉が飛んだとか、自分でもしょっちゅうありますが、その程度のことではなく今日はハッとするほど変わられたと思う語りを聞けました。
聞けば、相当練習されたとのこと。
おみごと!納得でございます。

そして、たくさんのおはなしを聞けて、絵本も読んでもらって、楽しい時間でした(^O^)/

 

『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』📖

おはなし会の最後に、今日のお話の出典を紹介するでしょ。
ところがね、「かきねの戸」とか「まほうの鏡」とか「九尾のきつね」とかの場合、「これは本になってないの」っていうと、子どもたちがっかりするのです。
原話の出典本を見せることもあるけど、子どもには読めないし、やっぱりがっかりする。
だから、「昔話っていうのはね、口伝えやからね。みんなさっきの話覚えてるでしょ。本がなくても、ほかの人に話して教えてあげてよ。昔話って、そうやって伝わってきたんよ」と説明する。
子どもは納得してくれるけど、やっぱり読みたいと思うよ。
だから、本にできたのは、とってもとっても嬉しいのです。→こちら
「ここにのってるよ」って紹介して、子どもたちが手に取ってくれたら、し・あ・わ・せ

ババ・ヤガーの勉強会では、いつも一回500円の会費をいただいています。
会場費や資料代等を差し引いた残りをこつこつ貯めて、出版のための原資にしました。
だから、この本はみなさんのおかげで作ることができたのです。
みなさま、ありがとうございました。心から感謝いたします。
そして、どうぞ、しっかり活用してやってください。

昔話資料を読んでいると、心躍る話があふれるほど見つかります。
それを語りたい。
でも、生きてるうちに語りきれないほどたくさんあるのです。
いままでは自分が語るために再話してきましたが、これからは、それに加えて、ほかの人に語り伝えてほしい話も再話していこうと思います。

そうなると、より普遍的な文章を練らなくてはなりません。
自分が語りやすくっても、ほかの人たちの口にのらなければだめです。
どうぞ、第1巻、声に出して読んでみて語ってみてください。そして、語りにくいところ、聞いてわかりづらいところがありましたら、教えてください。

もうひとつ、わがままなお願いです。
この本のことをお友達にも広げてください。
たくさん買ってくださったら、第2巻が早く出せます。
え? 再話はもうできてるよ~

3月のがらがらどん

今日は、まったくあたたかいいいお天気で、昨日までの寒さが嘘のような陽気です。そんな日曜日、今日はがらがらどんの日でした(*^_^*)

①りこうなおきさき 『りこうなおきさき ルーマニアのたのしいお話』岩波書店
②おむすびころころ 『子どもに聞かせる日本の民話』実業之日本社
③岩くだきと堂せおいと知恵もん 『日本の昔話5』福音館書店
④犬と笛 『奈良の民話一』京阪奈情報教育出版
⑤金のがちょう 『語るためのグリム4』小峰書店
⑥世界でいちばんきれいな声 『おはなしのろうそく11』東京子ども図書館
絵本の紹介

③と④は、日常語講座で勉強したおはなし、⑤は中級講座で勉強したおはなしでした。
各講座で勉強して、がらがらどんでも語ってみる。
よ~く分かります。
わたしもそうです。
ちょっぴりおぼえきれてなくても、安心して、気兼ねなく練習できる場があることのありがたさをかみしめたのであります。

絵本の紹介をしてくださるMさん、久々でした\(^o^)/
ありがとうございました。
そして、ケッテンメルヘン大会の話が今日も出ました。
出ました、と思う間もなく、つぎの〇〇大会も、「やろうか?」との声が!
次々飛びだす〇〇大会に驚いたあまり、何の大会か覚えてません(゚Д゚;)
語りのあとの和やか、かつ、真剣な感想をいいあう会です。
どんどん話が進みます。
「ああ、わたしを置いて行かないで~~」
そんな、ジミーでした。

2月 おはなし初級講座

春ですね。
まだまだ寒い日が近づきますが、梅が咲いたという声をちらほらきいて、お出かけしたくなっているもっちです。
初級講座は2月始まりの講座でして、新しいメンバーを2人お迎えしましてスタートしました。

今回の語りは…

「三びきのくま」『語りの森HP』【リンクはここから】
「貧乏神」『語りつぎたい日本の昔話5笠地蔵』(小峰書店)
「まめたろう」『おはなしのろうそく19』(東京子ども図書館)
「馬方やまんば」『日本の昔話5ねずみのもちつき』(福音館書店)
「地獄に行った吉兵衛さん」『語りの森HP』【リンクはここから】
「おおかみと七ひきの子やぎ」『語るためのグリム童話集1ヘンゼルとグレーテル』(小峰書店)
「屋根がチーズでできた家」『子どもに語る北欧の昔話』(こぐま社)

9月の初級講座の時も思いましたが、ひと月講座が空いた次の講座は、おはなしがたっぷり聴けてとても楽しいです。みなさん勉強熱心ですよね。

さてさて、今回の初級講座では【助詞】について話題にでました。
初級講座ではテキストをそのまま覚えて語り、そこから色んなことを学んでいくのも課題の一つです。
テキストによっては言葉が舌に乗らなくて、ちょっとした接続詞や助詞が覚えられなくて、
「ここは【へ】!、こっちは【が】!!あ~、覚えられへん!!もうどっちでもいいやん!!」
とテキストに印を付けたりしたことありませんか?他にも【そして】とか【ところが】とか覚えにくい接続詞も〇したり、マーカー引いたり・・・。

本当はどっちでもよくはなくて、再話された方がちゃんと一文字一文字言葉を選んで書いてくださったテキストなんですけどね。分かってはいるんですが、ついね。

今回はそんな物語のストーリーに直接関係ない助詞と接続詞に振り回された方続出でした。もっちも例外ではありません。
あまりに助詞や接続詞を気にするあまり、そこを語るときに間違えまいと肩に力が入ってしまうんですよね。で、次は間違えまいとテキストに印を入れて・・・!
でも本来、ストーリーに大事なのは誰が何をしたという主語と動詞。
でもテキスト通りに覚えてと言われたら、一文字の間違いも気になるのよぉ~。

もうね、みんな一度は通る関所なんじゃないかと思います(笑)

この助詞、接続詞覚えにくい~と思ったら、心に留めるだけにして、テキストに印をつけるのはやめましょうというアドバイスをいただきました。
子どもたちの前で語るときにはテキストは持てませんからね。
視覚に頼らず、自分を信じよう。
自分を信じられるまで練習しよう。つまりはそういうことかなと。
テキストに印をつけるとそこばっかり目に入りますからね。
そりゃ力入っちゃいますよね。
そして本番、子どもたちの前で間違ったら、間違えた顔をしない、言い直さない、ほうがいいそうです。
諦めて先に進んでください。もうちょっと上級者の方はしらっと即興で辻褄合わせをなさるそうです。

すごい(;´・ω・)

あと、「馬方やまんば」には聞く子どもの年齢にもよりますが、子どもたちの分からない言葉がたくさん出てきます。
このおはなしのミソは、馬方が自分の財産の馬を山姥に食べられて、山姥をやっつけるところなので、どうして恐ろしい山姥に仕返しをするのか、そのまま逃げなかったのかを分かってもらうためには、馬方という職業、馬に対する考え方と愛情をね、理解してもらう必要があります。
どこまで言葉を説明するのか、どのタイミングで説明を入れるのか。
子どもたちの前で語る機会が増えてきた方には、また一つ関所ですよね。
タイトルから派生して説明できることは、語りの前に。
途中のワードは子どもたちの顔を見て、分かってないなと思ったら一言で説明できるように用意していって臨むのがいいようです。
子どもの顔色を読む余裕ができればできるようになるんでしょうね。
そのときも視覚的に伝えるとイメージが固定してしまうので、手振りや絵本、図鑑や現物は見せない方がいいようです。
あとで何かの拍子に「それ」に出会って、「ああ、これのことか!」という気づきが語彙の獲得や成長に繋がるのだそうですよ。
そう考えると、おはなしのボランティアって責任重大だなぁと思いませんか。
もっちは以前、「説明(の言葉)が硬すぎる」と言われたことがあります。
ほんま、おはなしの勉強は一朝一夕にはうまくいかなくて楽しいわぁ~。

2月のがらがらどん

最近は雪の降る日も多いので、電車が遅れたり足元があぶなかったりと、外出するのにいろいろ心配してしまいます。しかし、今月のがらがらどんは、日ごろのババたちの善行のたまものなのでしょう、寒いとはいえ道路が凍ることもなくいい日でした。

お話のメニューは…
「金峯山寺(きんぷせんじ)の別当」 日本古典文学全集『今昔物語集4』小学館
「ギーギードア」 『おはなしはたのしい』たなかやすこ
「三本のカーネーション」 『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子他 こぐま社
一休話4話 『一休』伊藤佳一 講談社
「歌い骸骨」 『子どもに語る日本の昔話1』稲田和子他 こぐま社
「にぎりめしころころ」 『日本の昔話4』おざわとしお 福音館書店
「かきねの戸」 語りの森HP こちら
「うそつきくらべ」 語りの森HP こちら

「金峯山寺の別当」は、がらがらどんの2日前に再話勉強会で語りをされ、おさらいで語りに来てくださいました。語りへの妥協を許さないベテラン語り手さんに情熱と執念を…。いえいえ、情熱だけを120%感じました。お手本にしないといけません。

「にぎりめしころころ」は、日常語による語りです。聞いていて、ほんとに近所のおばちゃんがしゃべっているような、自分が世間話をしているときのような雰囲気が出てきて聞きやすく、楽しいです。

この日のジミーの一押しは、「歌い骸骨」でございました。滑舌も声の大きさも早さもちょうどよく、「はっきりよく聞こえる声」とは、こういうお声かと思ったのでございます。わたしは、初めて聞かせていただいた語り手さんでした。決してお声だけがよかったのではありませんよ! 「はっきりよく伝わった」のでございます、わたしに~~! 好きな音楽があれば飽きるまで当分はエンドレスで聞くジミーは、当分「歌い骸骨」を延々聞いていたい気持ちですが、めったにおみえになれない語り手さんでございます。どうかまた来てくださいませ。カムバ~ック……