「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

死神ってなに?

今日は中秋の名月🌕
今現在はまだまだ雲が多い空ですが、予報を見るとこれから晴れるようで、今夜はきれいなお月さまが見られるかもしれません。
9月4日の図書館のお話会の報告です(*^_^*)

手遊び くーるぽん
おはなし 「みじめおばさん」語りの森HP外国の昔話 → こちら
 〃   「おいしいおかゆ」『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館
絵本 『たべるぞたべるぞ』田島征三/作 佼成出版社
 〃 『へんなおにぎり』長新太/作 福音館書店
 〃 『おにぎりぱく!』はらぺこめがね/作 白泉社
 〃 『ぽとんケーキぱくっ』オオノマユミ/作 講談社
手遊び さよならあんころもち

参加人数は、子ども14人、大人11人。
この日、くーるぽんで、10個がでました!
1個、2個といつものように進んで、急に子どもが「10個!」と言ったのでヤンさんは慣行しました。
でも、10個はやりながら数えるのが大変で、一番大変なヤンさんはオーバーして12個くらいまで行ってましたよ(笑)
その後も、子どもが「100個!!」と言ったのでヤンさんが、「ええ~、図書館から帰れへんようになるで~」で、みんな大笑いでした(≧◇≦)
「みじめおばさん」では、死神が出てきますので、出てきたところで小さい子どもたちのために説明を入れられました。
ヤンさん「死神ってしってる?」
子ども「… … …」「知らん~」
ヤンさん「死神っていうのはな、これから死ぬ人を迎えにきはるねん。顔は骸骨になってて、大きな鎌持ってるねん」
子ども(初めて聞くものに対して、ふ~んという気持ちと、なんか怖いもんなんかなあという感じの口ごもりの反応)
こうして説明しておいて、話が進んで死神まで梨の木にくっついてしまった後、「その後どうなったと思いますか?」につながるわけですね。
「どうなったと思う?」とヤンさんが聞いて、子どもたちの反応をみてそれを受けた語りをする。
「おいしいおかゆ」でも、最後におかゆをとめることばを「なんやった?」とヤンさんが聞くとひとりの子がちゃんと覚えていて答えてくれていました。
くーるぽん10個といい、おはなし2話といい、ヤンさんが最近よく口にされる聞き手と語り手のキャッチボールを目の前でリアルに見せてもらって楽しいと同時にとても勉強になりました。
見ているのはとても楽しいのですが、自分のこととして考えると……
とても恐ろしいことなので、しばらくは考えないことにしておきます(笑)
絵本は、味覚の秋にちなんでいるのでしょう、おいしいものいっぱい!
さよならあんころもちのころには子供たち、食べ過ぎてお腹いっぱいなのか「もうええわぁ~~」「もうええってぇ~」
みんな笑いっぱなしでした(*^_^*)

わたしだけのためのおはなし「モリー」

 みなさま、秋刀魚が豊漁みたいですね。もう食べましたか? 今年の中秋の名月は曇り予報のようですが、美しいお月さま、見られるでしょうか😊
そう、秋なんですが、晴れると日差しが真夏です。何とかして~😓 遅くなりましたが9月27日土曜日の図書館おはなし会の報告です。

 子ども 18人 おとな 10人
 
手あそび くーるぽん
おはなし 「かしこいモリー」『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館
絵本 『のんびりしてたら…』五味太郎/ポプラ社
絵本 『いわしくん』菅原たくや/文化局出版
絵本 『おしりじまん』齋藤槙/福音館書店
絵本 『ともちゃんとうし』市川朔久子 作/おくやまゆか 絵/岩崎書店
手あそび さよならあんころもち

 気候が良くなってきたせいか、図書館もなかなかの賑わいで、じゅんたんコーナーにもたくさん来てくれてはいるのですが、「モリー」きくにはちょっとだけ幼い子が多いかなぁ……そして、しかも、「出入り自由」ときています。きいている子どもたちに、おはなしに集中してもらうために、何とかしたい気持ちはあるのですが、あぁ、もどかしいことです😓 
 でも、小さい子どもと一緒にじゅうたんコーナーで聞いてくれていたお母さんが、後から来たお友だちのお母さんに「今日、モリーだったのよ!」と話しているのが聞こえて、「モリー」と知っていて来てくれてたんだと、嬉しくなりました。
 自分が主人公そのものになれるおはなしって、このくらい骨太じゃないと入っていけないというか、三回の繰り返しが物語を「ほんとう」にしてくれるからなのでしょうか。とっても楽しいです。
 親という立場からしても(朝方に見る訳の分からない夢みたいに急に視点が変わってますが)もしも、自分の子どもに危害を加えるヤツがいたら、こってんぱんにしてやりたいし、むしろ、これくらいで済んでよかったな!くらいに鼻息荒く捨て台詞を吐きたいくらいの爽快さを感じてしまいます。
 そう、わたし、ヤンさんの「かしこいモリー」を聞いて以来、「モリー」は聞くのも、語るのも、大好きです。子どもに何をおいてもあなたが一番大事、そのためにはあなたの周りの人にも幸せでいてほしいという願いが、このおはなしにある気がします。続く絵本も「大事なこと」をテーマにされていたのかなと思う素敵なプログラムでした!

七羽のからすを

ヤンさんは、予定していたおはなしができるかどうか、直前まで迷っていたようです。9/20(土)の図書館のおはなし会は子ども11人、大人4人でした。

手遊び くーるポン

おはなし 「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館

絵本 『うんこしりとり』tupera tupera/作 白泉社

絵本『さんびきのおさる』あべけんじ/作 福音館書店

絵本『さるさるおさる』乾栄里子/作 高畠那生/絵 金の星社

絵本『おさるとぼうしうり』エズフィール・スロボドキーナ/作・絵 福音館書店

「七羽のからす」上手に聞いてくれましたね〜。特に、一時空いてましたがまた来てくれている、常連の女の子、小さな男の子も。よかったです〜、小学生の常連さんができてきたらいいですね。継続は力なり、をとても感じます。そして「おさるとぼうしうり」は絵本を読まれているのに、語りのように聞こえました。絵が無くても聞ける、耳に心地よい文になってるんですね!ヤンさんも、語りのように読んだと言われてましたし。子ども達もこのお話どーなるの?と興味津々だったと思います😊

さあ、来週はどんな楽しい事になるでしょう〜

9月🐺大人のためのお話会

朝晩がすっかり涼しくなって、長かった夏が過ぎて、ようやく秋を感じられるようになりましたね。
でも、最高気温は30度の日もあり、昼間はまだ暑さにおびえております。
体調を崩さないようにみなさんお気を付けください。
とはいえ、元気に9月も大人のためのお話会を開きました(*^_^*)

9月のテーマは❝オオカミ❞
おはなし 「三びきの子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子/編・訳 福音館書店
絵本 『セルコ』内田莉莎子/文 福音館書店
 〃 『オオカミがとぶひ』ミロコマチコ/著 イースト・プレス
おはなし 「おおかみのおんがえし」『子どもと家庭のための奈良の民話二』村上郁/再話 京阪奈情報教育出版
手遊び ちーちゃんぱーちゃん
おはなし 「おおかみ神社」『子どもと家庭のための奈良の民話二』村上郁/再話 京阪奈情報教育出版
絵本 『ひとりぼっちのオオカミ』ケイティ スリヴェンスキー/文 BL出版
おはなし 「おばあちゃんのはなし」ジャック・ザイプス/著 阿吽社
絵本 『オオカミクン』グレゴワール ソロタレフ/作 ポプラ社

オオカミが出てくる昔話といえば、「三びきの子ブタ」と「赤ずきん」ではないでしょうか?
ということで最初は「三びきの子ブタ」ではじまりました。
これは悪いオオカミです。
子ブタを次々に食べてしまいます。
でも三匹目の子ブタは策を弄してオオカミをほんろうし、最後には鍋で煮て食べてしまいます。
悪者打ち取ったり!
「おばあちゃんのはなし」は、「赤ずきん」として知られるようになる前の、時代をさかのぼったら元はこんな話でしたというおはなしです。
「赤ずきん」の原型ともいう話で、オオカミではなくて狼男です。
聞き手の子どもを怖がらせて楽しませる話で、最後は逃げきって生き延びます。
面白いのは、「三枚のお札」のように、トイレに行きたいといってベッドから逃げ出し時間稼ぎをすることです。
自分にくくられたひもを外の木に結び変えて逃げるんです。
いっしょや~~ん!
そして日本の昔話はいいオオカミと怖いオオカミの話です。
日常語で語られました。

どちらも同じ奈良の昔話ですが、ちょうどこの日、奈良からいらしてくださった二人組のお客様がおられて、とっても喜んでくださいました。
初めてのお客様だったのでいろいろ話を聞かせていただき、喜んでくださっていたのでこちらもこの状況の一致に、メンバー一同とってもうれしかったです。
絵本もいろいろなオオカミが見られて楽しかったです。
『ひとりぼっちのオオカミ』は、人になつかないのがオオカミですが、人間と友だちになる最初のいっぴきを描いた絵本です。
ほかのオオカミとは違っていて、独りぼっちだったオオカミが人間に寄り添うことからだんだん人間の友だちの❝犬❞にかわっていったんだろうとのことで、なるほどなと思いました。
最初のいっぴきとは、ふつうとは違う個体だったんだと妙に納得しました。
みんなちがってみんないい、ですよね。

さて、来月からの日程とテーマをお知らせしておきますね。
10月17日(金)テーマ❝くだもの❞ おいしい果物がいっぱい出てきますよ
11月27日(木)テーマ❝猿❞ 動物シリーズのひとまず最後です
12月19日(金)テーマ❝音楽❞ 歌や楽器が出てくるおはなしと絵本、とにかく音楽いっぱいです
大人のためのお話会、次々に準備して、みなさまのお越しを待ってます~~♫

9月のあったかペーチカ

ほっとする朝晩の涼しさと、突き刺すような昼間の陽射し。調子が狂わないように、短い秋を満喫したいですね。

ハヴローシェチカ『語りの森昔話集2』村上郁/再話語りの森

宝下駄『語りの森昔話集5』村上郁/再話 語りの森

サルの宮殿『カナリア王子 イタリアの昔話』イタロ・カルヴィーノ/再話 福音館書店

おおかみの恩返し『家庭と子どものための奈良の民話二』村上郁/再話  京阪奈情報教育出版

スワファムの行商人『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子/訳 福音館書店

貧乏神 『日本の昔話5』おざわとしお/再話 福音館書店

バグダードの妖怪屋敷『子どもに語るアラビアンナイト』こぐま社

みつばつちの女王『語るためのグリム童話4』小峰書店

おおかみ神社『家庭と子どものための奈良の民話二』村上郁/再話 京阪奈情報教育出版

靴をはきつぶすお姫さまたち  語りの森HP

トロットリーナとおおかみ 『語りの森昔話集3』村上郁/再話 語りの森

Мさん絵本紹介

「かきごおりべー」海野あした/作 ニコモ

「そらまめくんのこしょこしょ」なかやみわ/作 小学館

「やくそく ぼくらはぜったい戦争しない」那須正幹/作 武田美穂/絵 ポプラ社

「だれのうんちがせかいいち?」マリー・パブレンコ/文 カミーユ・ガロッシュ/絵 評論社

「ちいさなかくれんぼ」松永悠一郎/作 福音館書店

いつもの事ですが!盛りだくさんの満腹満足なおはなし会となりました。「三本の金髪の悪魔」から急きょ変更されたヤンさん、なんとも残念でもあり、神対応でもあり、そんな在り方でさえ私たちには学びです。さてさて、今回印象に残ったおはなし談義は、「語る」です!私もストーリーテリングを始めて6年くらいは、その本当の意味が分かりませんでしたし、できていませんでした。まず、子どもや大人を前にしての緊張、おはなしが飛んだらどうしようという不安、ごまかす練習、ここ聞かれたらこう答えようの準備のドキドキ、色んな心配があって、覚えた言葉を出していく状態。聞き手とのギブ・アンド・テイクなんて、まだまだできないです!という時期がありました。けれども、毎年同じ話をして何年目かに、ちょっと語り出した自分を発見し、どうなっても大丈夫なはなし(どんな状況でもペラペラ)は、語りになってきた感覚がありました。その時の聞き手との関わりを体験したおかげで、覚えたてのはなしも少しだけ語るように、口から出せるようになったのかなと、振り返っています。課題も多いですが、それもこれも聞き手に感謝ですし、ペーチカでのみなさんのエネルギーが本当に素敵です。いつも元気を頂いています。

次回は10/5(日)10:00頃からです。どなたでもご参加下さい〜(^o^)