「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

12月のおはなし会1🎄

12月8日(木)

小学3年生 2クラス合同

おはなし「ホレばあさん」『語るためのグリム童話』小沢俊夫監訳/小峰書店
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
おはなし「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1』村上郁再話/語りの森
・・・休憩・・・
おはなし「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子編訳/こぐま社
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』

ろうそくをともしてのおはなし会でした。
ただ、広い会場だったので、ちょっと催し物のような雰囲気になってしまいました。
子どもたちは開放的になっちゃうし、わたしも大げさな語りになって、いつもとは違う疲れでした(笑)

でも、子どもたち、初めての語りに興味津々でした。

質問タイムで出た質問!
*お話を語っているとき、何を考えていますか?
*どうしてお話を語るようになったのですか?
*いつからお話を語っていますか?
*どのお話が一番好きですか?
*お話を語っていて、子どもが一番喜んだお話は何ですか?
*お話以外で好きな本は何ですか?
*ひとつのお話を覚えるのにどれくらいの時間をかけますか?
*どうやってお話を選ぶのですか?
*家に本は何冊くらいありますか?
*お話はいくつくらい覚えていますか?

彼女たちは、これからお話を覚えて、1月には語りをします。
その時にまた再会する予定です。
いつも、このひと月で、子どもたち、とっても成長するんですよ。
楽しみです。

子どもがふたり、はずかしそうに微笑みながらそっとついてきて、エレベーターの扉が閉まるとき、「ありがとうございました!」とおじぎして、手を振ってくれました。
まあほんと、天使のような少女たち。映画のワンシーンのようでした。

 

クリスマス・ペーチカ

12月4日(日)

手遊び「メリークリスマス」のあと
ペチカをみんなで歌い、おはなしのろうそくに火を灯して、
おはなし会がスタートしました。

おはなしのプログラム
1.「いばら姫」『語るためのグリム童話』3/福音館書店
2.「三匹のくま」『語りの森昔話集4 おもちホイコラショ』/語りの森
3.「指輪」『おはなしのろうそく27』/東京子ども図書館
4.「やまなしもぎ」 同名絵本/福音館書店
5.「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』/こぐま社
6.「小さいコマドリくん」『新編世界むかし話集1イギリス編』/文元社より再話

絵本『コールテンくんのクリスマス』/好学社

プログラムの途中で、手遊びをしました。
1と5でいちごをたべて  2と5でおすしをたべて
3と5でケーキをたべて  4と5でビーフシチューたべて、
5と5でチキンをたべて  クリスマス!

今回はいつもの初級中級クラスのメンバープラス、ご縁のある方をお誘いして、
とてもにぎやかなおはなし会となりました。
25年前におはなし入門講座を受けた方々、コロナ禍でおはなし会そのものがなく、
久しぶりに語りを聞いた方、久しぶりに語った方、皆さんそれぞれに、おはなしの時間を楽しんでくださっていたようです。
最後に、皆さんで輪になってあれこれおしゃべりしていて、皆さんの笑顔を見ていると、私もうれしくなりました。
おはなしは、うれしいさん(『うれしいさん かなしいさん』松岡享子/作 東京子ども図書館 より)を増やしてくれるパワーがあるんですね。
こんなうれしい気持ちが、おはなしを続ける力の源になるんだなと思いました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

あったかペーチカ今後の日程
2023年1月15日(日)・2月7日(火)10:15~です。
2月は節分をテーマにおはなし会ができたらと思います(豆まきもしたい~)。
皆さま、ぜひご参加くださいね。

11月のおはなし会🍁

11月25日(金)

幼稚園4歳児

ロウソクぱっ
おはなし「おおかみと七匹の子ヤギ」
絵本『ならびました』五味太郎
ロウソクぱっ

わたし「おおかみと・・・」
子ども「こやぎ!」
知らないお話をしてほしいという生意気な子たちがムードメーカーです。
ハラハラドキドキしているくせに、要所要所で「ほらな!」「しってるわ」という顔をします。
こういう時は、語りにくいです。
『ならびました』は、最後の3場面ほどでやっと意味が分かったようです。遊べばいいんだとね。
それで、もう一回初めから読みました。今度は最初から笑ってくれましたよ~

幼稚園5歳児

ロウソクぱっ
おはなし「三枚のおふだ」
絵本『こねてのばして』ヨシタケシンスケ
ロウソクぱっ

4歳児よりむしろ幼い雰囲気の子たちです。
「三枚のおふだ」も知ってる話なんだけど、いちいちびっくりしながら聞いてくれました。
今までで一番長い話。

帰るときは、ハイタッチ。
コロナ前と少しも変わりません。
子どもはいつでもお客様が大好きです。

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きょうのおはなしひろばは長野県の「ろくじぞうさま」。
笠地蔵の話です。
今日はとっても寒くて、北海道とかは雪が降ったというので、これを紹介しました。
聞いてくださいね~

あったかペーチカ

11月6日(日)

おはなしのプログラム
1.「とうもろこしおばさん」 語りの森昔話集5・ももたろう/語りの森
2.「魚がくれた子ども」 語りの森HP
3.「三匹の名付け親」 語りの森昔話集3・しんぺいとうざ/語りの森
4.「やまたのおろち」 語りの森HP
5.「吉四六さんの生き絵」 『語りつぎたい日本の昔話 吉四六さん』 小峰出版 
6.「金の鳥」 『語るためのグリム童話』3 福音館書店
7.「なら梨とり」 『子どもに語る日本の昔話』3 こぐま社

ペチカをみんなで歌った後、
Mさんの手遊びで楽しくおはなし会がスタートしました。
♪どんぐりころちゃん あたまはとんがって おしりはぺっちゃんこ
どんぐりはちくりしょ~ぱあ♪
(小さい子向けに、さいごはばんざーい! 大人はいいストレッチになりますね)

♪どんぐりころころどんぶりこ おいけにはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちは ぼっちゃん いっしょにあそびましょ♪

ペーチカメンバーの方のお友だちが見学に来られました。
語りがなんと90分!と、かなり長丁場になりましたが、
最後まで聞かれて、感想も聞かせてくださいました。
「仕事でトゲトゲした気持ちが、おはなしを聞いてなくなりました。
おだやかな気持ちになりました」とおっしゃっていて、
語り手にとって何ともうれしいお言葉でした。

勉強会もふだんのペーチカも、語る人の集まりです。
語る人以外の方に聞いてもらって、感想をもらえるのは
とてもありがたいことだなと思いました。
会場の人数の関係で、まだまだ一般開放とまではいかないですが、
ペーチカメンバーのお友だちは大歓迎です。

次回のペーチカは12月4日(日)です。
12月ということで「クリスマス・ペーチカ」と名づけて、
おはなし会を開催したいと思います。

そしてそして、「あったかペーチカ」は1周年を迎えました!
いつも本当にありがとうございます。
12月のペーチカは1周年記念として、楽しいおはなし会にできたらと思い、
あれこれ考えています(絵本も読みたい~)。
ぜひ、ご参加ください。

初めての~😍

みなさん、生まれて初めて子どもたちにお話を語った時のこと覚えてますか?
先輩とペアになってちょこっと語らせてもらうって経験は、ヤンにはなかったので、おはなしの選びからなにから完璧にひとりだったから、なんだかわあ~っと空飛んでるみたいな感じで終わったことを覚えています。

でね、先日、初級クラスのかたからメールをいただきました。
はじめて子どもたち対象に語ったっていう報告です。
なんか、なつかしくって、うれしかったので、紹介させていただきます。

ハロウィンのイベントで、もともとのプログラムにストーリーテリングはなかったんだけど、思い切ってやってみたんだって。
おはなしは「みじめおばさん」。死神が出てくるし、季節もハロウィンにぴったりね。

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私は子どもたちに向かっておはなしを語るのは初めてだったので、実際にやってみて、なんて楽しいんだろう! と最高な気持ちになった反面、反省点がそれはもうたくさんありました。

まず学んだのは、たくさんおはなしのストックがないと実際の状況に対応できないということでした。
イベントには絵本+「みじめおばさん」だけのつもりで挑んだのですが、全4回ある読み聞かせ時間に2回参加してくれた女の子がいて、その子に同じものばかり聞いてもらうのもなんだかなと思って、唯一即興で語れると思えた「カメのピクニック」を急遽追加で語ったりしてみました(許可なくごめんなさい。。)。
でも、年齢的なものかなと思うのですが、その場の子たちに「カメのピクニック」のオチが通じなかった…。
腑に落ちない顔で帰らせることになってしまいました。
もっと小さな子に向けたおはなしも準備していればととても反省しました。
全体的に小学校低学年~中学年の子が多く「みじめおばさん」もしっかり通じたとは言えないのですが、それでも分かりやすいポイントではニヤニヤしてくれたり「ええ~?」と声を上げてくれたりしたので、これなら「みじめおばさん」だけにしていた方がよかった…と、今冷静に振り返ると思います。
場の顔ぶれに合わせて適切な判断をする必要があるんですね。
おはなしは聞き手ありき、という入門講座でのお話が身に染みました。
「カメのピクニック」でモヤモヤして帰らせてしまったあの子が、いつか、もっと楽しめるおはなしの会に出会えることを祈りつつ、申し訳なさで胸が痛みます。

子どもに語るのって、大人に対して朗読するのとはまったく違って、責任感との勝負にもなるんですね。
大人はどんなものを聞いても、まあつまらなければつまらなかったなと思って次の楽しみを見つけてくれますが、自分で出会いを選べない子どもたちにはおはなし会で楽しい思いをして帰ってもらわなきゃいけない、それは子どものためにも、昔話のためにもだ、ということがわかってしまって、なんというか……やばい世界に足を踏み入れてしまったな(笑)と……、今さらながら実感しました。

そんな感じで2日間が終了しました。
本来は絵本読み聞かせだけのイベントだったのですが、語りにも挑戦して本当によかったです。成功したとは言えませんが、とてもいい経験でした。

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ね、子どもに語るって、めっちゃエキサイティングでしょ。
どう反応してくるか想像がつかないものね。
でも、勇気を出して第1歩を踏み出してよかったですね~
いま入門講座やってるけど、そうやって、ひとりひとりが一歩踏み出して行く、その背中を押したいと思う。
世界が変わるもん。
ヤンも、最初の一歩があった。その最初の一歩をいっしょにやろうって、言ってくれたKさんに、感謝、感謝しています~

責任感との勝負!
そうね、責任感、ヤンはとっても大切にしています。
過去から未来につなぐ媒体としての責任。
だから、おはなし会のたびに深く反省しています。
ただ、それに押しつぶされないように。
生き生きと空かけるようにすすんでいきたいな。

さてさて、「みじめおばさん」、きっと喜んでくれてたと思いますよ~
なれない場所では、子どもたちって、おとなしいものですからね。でもちゃんと反応してくれてたんだものね。
「かめのピクニック」のほうは、まずは「缶切り」が分からないとどうにもならんのよ。これを語り始めたころは、タブは一般的じゃなかったから、「かんきりをわすれたわ」って母さんガメが言ったとたんにみんな、「ええ~っ」ってのけぞったもんです。
いまは、おはなしの前に、「ねえ、みんな、かんづめ空けるときどうやって開ける?」ってとこから始める。
時代は変わりますねえ~

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きょうのおはなしひろばは、「まめとすみとわら」。
岩手県の伝承から再話したんだけど、グリム童話と同じ話です。
けど、すみとかわらとか、子ども分かるかなあ・・・
時代は変わる・・・・