寒く感じる秋

 今年の秋は去年より暖かいようなのですが、なんとなく寒く感じてストーブをつけるものの、すぐに設定温度より高くなって止まっちゃう……やっぱり、暖かいってことなんでしょうね…😓 11月30日の土曜日図書館おはなし会は、お天気も良く図書館もたくさんの人でにぎわっていました😊

子ども14人 おとな9人

手あそび まつぼっくり
おはなし 「へこきじい」『日本の昔話1』おざわとしお/福音館書店
絵本 『たいそうするよ 1,2,3,はい!」高畠純/光村教育図書
絵本 『すきなものがちがうけど』リンダ・アシュマン作/イヴ・コイ絵/福本友美子 訳/ほるぷ出版
絵本 『よーし、よし!』サム・マクブラッドニィ文/アイヴァン・ベイツ/福本友美子 訳/光村教育図書
手あそび おてぶしてぶし
絵本 『どっちのてにはいってるか?』新井洋行/偕成社
手あそび さよならあんころもち

 赤ちゃんから小学生までいろんな年齢の子どもさんと、お母さん、お父さんが集まってくれたした。小学生の何人かは「へこきじい」めっちゃ楽しんで、おはなしが終わるとそろりと別のところへ行ってしまうなど、相変わらず出たり入ったり自由でしたが、ニタニタと満足そうな顔をしていたので、もうそれもいいか思ってしまう今日この頃です。絵本『たいそうするよ 1,2,3,はい!』では1~2歳の子がつられて一緒に体をうごかしてかわいい~
 今日のおはなし会はヤンさんはお休み、おはなし会が終わって担当した先輩に聞いたのですが、久々に来た常連さんの年少さんの男の子が、
「今日はいつものお姉さんじゃないんだ」と言っていたそうで、スタッフで顔を見合わせて「ヤンさんのことだよね⁉」「教育のたまものなのかな⁉」と感服した次第です。

11月の再話クラス

ここ数日は風が強い日が多くて、寒い寒いと思っていたら今日は風もなく、空は晴れていてそんなに寒いと感じません。
この変化がつらい今日この頃ですが、11月の再話クラスの日はみなさん久しぶりの再話の勉強でうれしそうでした。
わたしも、とても楽しかったです。

再検討「押船」『妙好人伝』 完成!
再検討「イグサずきん」『イギリス民話集』河野一郎/編訳 岩波書店 完成!
再検討「狩人と三人の友だち」『ソビエト昔話選』宮川やすえ/編著 三省堂 修正ののち完成!
新作「貧乏神と福の神」『日本昔話記録7香川県佐柳島志々島昔話集』柳田國男/編集 武田明/採録 三省堂

再検討の3話は、何度も勉強会で検討した話ばかりで、わたしの印象ではそれぞれに違った理由で再話が難しい話でした。
ですが、今回でどの話も完成までこぎつけるという快挙!
原話からずいぶんと形が変わった話もありますが、❝言葉は変わってもいい。テーマは変えてはいけない❞ということを勉強できたと思います。
分かりやすく、聞きやすい言葉で再話すること、原則にして最重要だと思います。
そして新作の「貧乏神と福の神」ですが、前々から貧乏神の話をたくさん読んでこられて、実際覚えておられる方がまたしても新たな貧乏神の話の原話をえらばれたので、今度はどんな貧乏神なのか楽しみでした。
勉強会の前には、各自が原話を読んでそれぞれが再話案を考えてくるのですが、わたしは原話を読んでみてどう意味を受け取ったらいいのかわからない個所がありました。
それらのことから、個人的にとてもこの話の再話に興味を持っていました(*^_^*)
今までの勉強会でも言われていましたが、貧乏神と福の神は紙一重で、話によって貧乏させてのちの金持ちにさせるいきさつがいろいろあります。
貧乏神が貧乏をさせたことを申し訳ないと思う話もあれば、役目を果たしたから去っていったり福の神に転じたりして、どれも最後は金持ちになります。
どちらのパターンにもとれる原話ならば、原話通りに再話するといいというのにたいへん納得しました。
今日から12月でもうすぐ年末とお正月ですね。
これからの時期にぴったりの昔話でした。

次回の勉強会はZOOM開催です。
そしてわたしは当番!
頑張ります~~(^O^)/

しずかなおはなし会🔥

 急に寒くなってきましたね~🥶 11月23日土曜日、勤労感謝の日は「てぶくろの日」だそうですよ🧤図書館に来ている子どもたちもあったかそうな上着を着ていました。

子ども 12人 おとな 6人

手あそび くーるぽん
おはなし 「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子/こぐま社
絵本 『しずかなおはなし』サムイル・マルシャーク/ウラジミール・レーベテフ絵/福音館書店
絵本 『ほっぷすてっぷかぶとむし』増田純子/福音館書店
絵本 『わにがわになる』多田ヒロシ/こぐま社
絵本 『のりかえでーす』平田景/交通新聞社 
手あそび さよならあんころもち

 何人かの子は、何しているのかなと覗いてはくれるものの、じゅうたんコーナーに上がってじっくり腰を据えて……とまではいかなくて、オープンスペースならではの、周辺の椅子に座って聞いているという感じで、じゅうたんコーナーに上がっている子どもたちは、大きい子から小さい子まで幅広い学年が揃っていたのですが、大きい子は大きい子でしずか~にきいてくれるし、小さい子は小さい子でしずか~にきいてくれるし、で、次の絵本が『しずかなおはなし』⁉ ヤンさん、用意よすぎるでしょ! それを来ていた子どもたちの中でただ一人の常連さんが、真っ先に借りていくし、大きい子のお母さんはピエトリンの出典本を借りたいというのです。しずかだったけど、もしかしたら内に秘めたものに火がついたおはなし会だったのかもしれません😊 おもしろいですね~

11月の大人のためのおはなし会

テーマは「おばあさん」常連さん6人の方が来てくれました。

絵本 「はやくあいたいな」五味太郎作/画 絵本館

おはなし「うばすて山」『日本の昔話2したきりすずめ』おざわとしお再話 福音館書店

絵本「おばあちゃんがいったのよ」文ジル・ペイトン・ウォルシュ 絵ソフィー・ウィリアムズ 訳えんどういくえ ブックローン出版

おはなし「じいよ、じいよ」『日本のむかし話2』松谷みよ子 講談社

絵本「名前をつけるおばあさん」シンシア・ライラント文 キャスリン・ブラウン絵 新樹社

おはなし「広岡の腰痛地蔵」『子どもと家庭のための奈良の民話三』村上郁再話 京阪奈情報教育出版

色んなおばあさんが勢揃いしました。孫を大切に思うおばあさんの話、年老いた母の智恵で戦を防いだ話、成仏できずにいるおばあさんの話、自分より長く生きる物に名前をつけるおばあさんの話(いす、ベッド、車など)腰痛持ちおばあさんの笑い話。じーんと心が温まったり、笑った後に悲しくなったりしました。おはなしの中のおばあさん達に共感しますし、語られる言葉は全部本当のこと(普遍的な真実)。おばあさんをテーマに、さまざまな考える材料を与えてもらいました。スタッフで相談して、毎月のテーマを決めてプログラムを組んでいます。新しいおはなしや絵本に出会うのも楽しみなんです~探してくるのは大変ですが(^^)見つけたときは本当に嬉しい。一緒に楽しめたら嬉しいですので、みなさま、ぷらっと遊びにきてください~。

次回:12/19(木)テーマ「おじいさん」

11月のプライベートレッスン

暖かい日と寒い日が交互にきて、気温差がとてもつらい今日この頃。
今日は冷たい風がぴゅうぴゅう吹いていて、寒いほうの番ですっかり着ぶくれしています。

11月のプライベートレッスンは、日常語の語りでした。
「うばすて山」 『日本の昔話2したきりすずめ』おざわとしお再話 福音館書店
60才になった母親を山に捨てに行かなくてはならないのだけれども、できずに隠しておいた母親が、国難を救うというよく知られているお話です。
つまりわたしも昔なら捨てられているのね。
そういう厳しい食糧事情と社会だったんだなと、この話を聞くと思います。

受講者さんは、大人のためのお話会で語るためにテキストを日常語に変えて語られました。
親を山に捨てるというショッキングな内容で始まりますが、日常語になって親しみやすくなっている分、内容はしっかり押さえながらもショック度は緩められて、続く本編の謎解きのほうにすっと心が向かえると思いました。
五寸角の杉の角材、五尺の長さ、が話の中に出で来るのですが、実際に何センチなのかを分かっておいて語ったほうがいいということでした。
語り手がふんわりとしかつかんでいなかったら、イメージが弱いから聞き手にもはっきり伝わるはずがないからですね。
実際に聞き手に示して教えるというのではなくて、語り手のイメージをはっきり確かなものにしておくということでしょう。
なるほどです。
「うばすて山」、最後はたくさんの褒美をもらって、母親と一緒に暮らせることになって、ハッピーエンドで言うことなしのいい話でした(*^_^*)