11月日常語による語りクラス

8月は夏休み、9月は台風直撃により急遽中止、10月は秋休み、ということで、3ケ月とんだので、4ケ月ぶりの日常語による語り講座でした。
3ケ月以上練りに練ってあたためにあたためたおはなしが5つラインナップ致しました。

<語り>
豆っこの話」 『日本の昔話2』福音館書店
→「豆さんの話」

<テキスト>
さかべっとうの浄土」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上郁/再話 語りの森

雪おんな」 『日本の昔話5』福音館書店
→「雪おなご」

めしを食わないよめさん」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁/再話 語りの森
→「めしを食わへんよめさん」

とっつく、ひっつく」 『日本の昔話1』福音館書店
→「とっつこか ひっつこか」

<ヤンさんの語り>
茨木童子
(出典をしっかりお聞きするのを忘れてしまいました。。。)

おはなしのタイトルを言った時に子どもたちは
「どんなおはなしが始まるんだろう?」とわくわくしてこちらに集中します。
共通語で書かれたテキストは、もちろんタイトルも共通語になっています。
今回取り上げられたおはなしはタイトルも、日常語にしましたよ。その方が自然です。

語り継がれてきたおはなしを文字におこして残してきたテキストは、だれが読んでもわかるように、共通語で、接続詞もたっぷり加えて書かれています。
普段の語りの場合もそうですが、接続詞ではなく「間」でつないだ方がすっきりとおはなしをすすめることができる、ということがあります。
(もちろん取ってはいけない接続詞もあります!)
日常語つまり私たちの普段の会話を考えたとき、接続詞はほとんど使っていませんね。
考えてみて~!順接の接続詞はあんまり使わないよね~。でもでも!逆接は使うよね~
日常語のテキストを作るときは、取れる接続詞はなるべく取って「間」でつなげることを意識してみましょう。
きっとその方が自然な語りになりますよ、というアドバイスがありました。

他には、擬態語・擬声語・慣用句っぽいものなどが出てきたとき、それがその地方の土地言葉なのか、言い回しなのか、意味やニュアンスが分からないことがありますね~。その場合は臨機応変に考えなくてはいけませんが、その土地の他のおはなしを調べたり、類話を調べたりすることで、判断がつくことがあります。
はい、勉強、勉強~~

今回も、皆さまのほっこりした日常語で、ほんわかした気持ちになりました。
やっぱり日常語はいいなあ~。私もがんばろ。
はい、精進、精進~~

かぶ

児童文学を読む会💖

2日(金)は、児童文学を読む会でした。
報告です~

いまは第八章「絵本」を読んでいます。
絵本の歴史として、前回はウォルター・クレインについて学びました。今回はその続きで、ケイト・グリーナウェイ、ランドルフ・コールデコットの絵本を見ました。

グリーナウェイも素敵なんだけど、ヤンはコールデコットにとっても惹かれました。
躍動感があって、ユーモアたっぷり。
次はどうなるんだろうとわくわくしながらページをめくる絵本の構成は、コールデコットが生み出したんだそうですよ。
みなさん、ぜひ読んでくださいね。
国際児童文学館の「ヴィクトリア朝の子どもの本」のサイトからも見られますよ。「エドマンド・エヴァンズと3人の絵本作家たち」のところ、クリックしてね。

教科書はリリアン・H・スミス『児童文学論』ですが、そこにとどまらず深められたらいいなあと思っています。
それで、今回は、Oさんが、ビアトリクス・ポターについて調べて報告してくださいました💖
ポターの生い立ちを始め、略歴を追いながら、彼女の絵本について説明してもらいました。
で、ここまで詳しく教えてもらったら、実際にその目で読まなくっちゃと思いました。
それで、次回までに、ポターの本をぜんぶ読んでくるのが、宿題です。
Oさん、ありがと~~~

それから、Mさんが、たくさんの本を集めてきてくださいました。ありがとう~💖
なかなか次に進めないけど、じっくり楽しみたいと思います。

ところで、次の語りの森の遠足はイギリスの湖水地方に決定しました。
ポターの作品の舞台をじっくりめぐりたいので、村上ツーリストに頼もうと思います。
ただし、宝くじが当たることが条件です。

途中参加OKなので、興味のあるかた、どうぞ~

いわさきちひろ 絵本の講座📚

すっかり秋です。
朝晩寒くなりました。
いろんな秋のある中で、今日はいわさきちひろの絵本の講座がありました(*^-^*)              

絵本の会さんが主宰される勉強会で、講師はヤンさんです。
最初は参加者がおはなし会形式にすわり、ヤンさんがいわさきちひろの紙芝居と絵本を読んでもらいました。
いつもながら、じっくりと絵本を読んでもらうのっていうのは楽しいものですね!
自分で読んでいたとしても、誰かに読んでもらうのとは全く違います。
自分で読むときも、じっくり目を通そうと反省しました。
ところで、いわさきちひろの絵が世に出た第1作目は紙芝居だったんです。
わたし、知りませんでした~。
というか、いわさきちひろについてまったく知識ないんですけどね。
(堂々と言いますが…)
以前、うちに『おふろでちゃぷちゃぷ』と『母さんはおるす』があったんです。
わたしが買ったのではなくて、なぜかあったわけです。
どちらも作者はいわさきちひろではないんですが、とってもかわいい絵なんですが、あまりにも内容が違うんで「どういう人?」とずっと思ってました。
それに、きれいでかわいい絵ですが、中に「ドキッ!」とするほど淋しそうな子どもの絵があるので、少々暗いイメージを抱いていました。
今回の勉強会で、資料の年表を丁寧にたどってもらって、いわさきちひろの生涯を超短縮でなぞっていくと分かるところがありました。
分かるというのはおこがましいですが、淋しいのではなくて、やっぱり子供への目が暖かい人なんだなと思いました。
資料にあった、松居直さんの文章の〝感じる絵本〟という言葉で、何かが分かった気がしました。
輪郭線がなくて分かれ目がオーバーラップしているような絵は、描いてある事物よりも先に目の奥で何かのイメージを先に作るような気がします。
そして、淡い色のイメージではありますが、かなりカラフルです。
色があふれている感じがします。
見た途端に一気に目を通り抜けて頭の奥でイメージを作るようだなと思いました。
いわさきちひろさんの足跡を知ると、ほんとに好きになりました。
いったい今まで、なんで二の足を踏んでいたんだろうと損した気持ちです。

最後にうれしい情報も教えてもらいました(*^-^*)
京都駅で作品展があります。
「生誕100年いわさきちひろ、絵描きです。」
2018.11.16~12.25
美術館「駅」KYOTO
詳しくは → こちら
グッズも充実しているようです!
(買い物は外せません)
知っていたのに改めて好きになったいわさきちひろ!
まだ興奮気味です!!

今週のおはなし会🌕

10月29日(月)
小学校5年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「金の鳥」『語るためのグリム童話』小澤俊夫監訳/小峰書店
おはなし「かめの笛」『ブラジルの昔話』かめの笛の会/東京子ども図書館
ミニブックトーク「椋鳩十」

ほんとに、何といえばいいのか・・・
ううむ。おもしろかった、としかいいようがない(笑)
わたしはね、今年初めての「金の鳥」で緊張してたんですよ。
ところがね、子どもたちは、笑おう笑おうと待ちかまえてたんですよ。
子どもってなんでも新鮮でいいよなあ。
担任の先生も、「これが5年生ですかねえ」と笑っておられました。ちゃんちゃん。

30日(火)
小学4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「まほうの鏡」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
おはなし「きつねの小判」『日本の昔話1』小澤俊夫再話/福音館書店(仲間)
おはなし「にひきのかえる」『新美南吉童話集』大日本図書(仲間)
おはなし「デンデンムシノカナシミ」『新美南吉童話集』大日本図書(仲間)
おはなし「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
ミニブックトーク「新美南吉」

「まほうの鏡」は吸いとり紙のようによく聞いてくれましたね。
後半はけっこう興奮していましたが(笑)
「きつねの小判」は日常語です。とっても柔らかくてみんながリラックスしていいムードでした。
日常語の自然な語りっていいなあ、の見本でした!
今年は、事情があって、ブックトークで紹介できる本が少なかったので、語りでやった次第です。
「手袋を買いに」「狐」も絵を見せながら、ゆったりあらすじを話しました。
「ごんぎつね」を習ったばかりなので、とっても興味をもって楽しんでくれましたよ。
あ、そうそう、「まほうの鏡」、途中でまちがえたの!
あんまり一生懸命聞いてくれるので、調子に乗って突っ走って、あれれ?って感じで(笑)
こんど、HPにアップするね。
どんなにうろたえてるか、聞いて楽しんでおくれ。あ、いや、他山の石にしておくれ。

今年の第九🎼

今年も第九を歌います🎵

12月11日(火)19:00開演
場所:ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)
プログラム:モーツァルト「アダージョとフーガハ短調K.546
      ベートーベン「交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
指揮:角田鋼亮
管弦楽:京都市交響楽団
独唱:四方典子、山田愛子、清水徹太郎、三原剛
合唱:大阪新音フロイデ合唱団

今年で何回目の第九かなあ。あ、べつに回数が多くって覚えてないわけではないのよ。単に覚えてないだけの話(笑)
最初は7割がた覚えて後は諦めてステージに立った。こわいねえ。
いまやっと、完全に覚えられたって感じ(笑)

何十人の声がひとつになるには、気持ちもひとつにならなくてはならない。
指導の先生への信頼が大事。
それとね、みんなそれぞれの生活とか性格とか人生があるけど、ひとつの音楽というポイントのみで繋がることの潔さというかさわやかさというか、それが快感なの。
さらにステージでは、管弦楽とも、客席ともひとつになる喜び🌟

みなさま、聴きに来てくださいね~💖