3月 日常語による語りクラス

3月始めの勉強会だったのにあと1週間で4月!!なんてことかしら!!
報告がまたもやすっかり遅くなってしまいました。ごめんなさい~!
花粉に目と鼻をやられてぐずぐずですが、はりきって報告させていただきます~!

<語り>
きつねの小判」 『日本の昔話1』 小澤俊夫 再話 / 福音館書店
この語り手さん、とにかくほっこりする語りです。
普段私たちは会話中、あまり「。」で区切って話していません。日常語で語る際には、文と文をつなげてみる箇所を作ってみてもいいかも、というアドバイスがありました。

犬の足」 『日本の昔話3』 小澤俊夫 再話 / 福音館書店
子どもに語る時は香炉の説明を軽く入れてあげるといいですね、とのことでした。
やさしいお声でほんわか語ってもらって、楽しかったです~!

<テキスト>
ひょうたんのお化け」 」『日本の昔話3』 小澤俊夫 再話 / 福音館書店
普段あまり「女房」と言わないので「おかみさん」に変更。自分が普段使わない言葉で語るよりも、日常使う言葉の方が、聞き手にもイメージしやすいですよね。
このおはなしは「宝ばけもの」の類話だそうで、忘れ去られた宝(お金の場合が多い)が化けて出て、人間に掘り出されたりして再び世に現れ成仏する、というはなし。ところがこのタイプ(宝自身が化ける)は日本独特のものだそうで、ヨーロッパや他の国では、幽霊やおばけが宝を守っていたり番をしているのだそうです。不思議ですね~。面白いですね~。もっともっと知りたくなりますね~。調べたくなりますね~。。。

<番外編>
長い名の息子」『にほんご』谷川俊太郎
みんなで話していると話題にあがったので「大急ぎで語ってあげようか?」と急きょ語って下さいました!
じゅげむ みたいなおはなし。楽しかった~(*^_^*)

今回は時間に余裕があったので、伝承の語り手さんのCDを聞かせていただきました。
岡山の方の語りは、やはり同じ関西圏ということもあり、なぁ~んとなく内容が分かります。
伝承の語り手さんの語りは、リズムが良くてほんと心地いいんですね~(*^_^*)

日常語のテキストを苦労して作るのは
「言葉を普段自分が使っている言葉にするということ、つまり、
おはなしを普段の自分の息使い・呼吸・間合いに近づけること」なのだと改めて強く感じました。

「日常語で語ることは本来の伝承の現場に近づけること」ですよね~(いまさら?笑)

ほらほら、日常語で語ってこそ、本来の語りの現場 ♪♪
本来のおはなしおばさんやで~(*^_^*)
さあさあ、みなさん、一緒に勉強しませんか~?

かぶ でした(^_-)

 

ドリルでダダダ~? 💔

夫が八年ぶりに心臓のカテーテル治療を受けた。
十年前に心筋梗塞を起こしてずっと治療中なんだけどね、ひさしぶりに診てみよか、ってことで診てもらった。
そしたら、またまた細~くなってる冠状動脈が見つかったの。

血管に石みたいなもんがくっついてて、それをドリルで穴開けて、薬のついた風船を入れてふくらましてもらったの。
想像できる?
すごいね~
動画でビフォーアフターを見せてもらったら、ばっちり血管が太くなってた。

わたし「まあ・・・」
先生「恐がることはないです。こうやってときどき修復したらええんですから」

ものすごい技術革新。
お医者様の集中力。
十年前には、十年後の生存率がどうのこうのって、話だったのに。

何にもしてない、ただ待ってただけのわたしがめっちゃ疲れた~笑
今日は早く寝よう\(^o^)/

昔話の再話法勉強会

先週の金曜日は、それまでとは打って変わって荒れ模様のお天気でした。
午前中で雨はやみましたが、午後は気温が低くて寒い…”(-“”-)”
そんな中、「再話法勉強会」がありました。
嵐を呼ぶ勉強会だったのか?!
全然嵐はよんでなくて、とっても実のあるお勉強会でした。

丁寧に、原話の選び方、探し方を教えてもらいました。
ヤンさん作成の資料を基に、ATU番号や、昔話の話型から、日本・外国の昔話をどうやって調べていくかが分かりました。
いまなら、「どうやって原話を探したらいいの~(´;ω;`)ウッ…」ということはありません。
いや、これからも、こういうテーマの話を調べたいと思ったら、一直線に調べられます!

“原話というものがあるのではなく、口承資料が残っている”
今回、稲妻のように心に響いたのは、この言葉でした。
改めて、いろいろな研究者が、世界中で昔話を記録してくれていたことを感じました。
その中で、本として残されているものを、ATU番号や昔話通観のタイプインデックス、その他事典類で分類してくれて、どこにあるか書いてくれているのを、私たちはありがたく探させてもらっているんですね。
語りのテキストとして出版されているものも、もちろん語らせてもらっていますが、口承資料を読んでいると類話の多さとバラエティーに富んだ・あるいは微妙に違うアイテムや筋に、驚くとともにほんとにおもしろいです。
たまたま今読んでいる岩崎美術社の『ラテンアメリカの昔話』(ヤンさんの資料に載ってます)は、1話ごとに解説があり、類話に関しての記述があります。
再話勉強会でヤンさんが、聞き手のためにどの話を原話として再話するかの話をされましたが、口承資料を読んでいると、ついその部分を忘れてしまって(あかんやん!)、面白さだけで読んでしまうほどです。
研究クラスで以前に手分けして探した、呪的逃走譚も、突然出てきたりします。
「あ、あった!」(笑)
発掘するような気持ちです。
色々な口承資料をたくさん読みたいと思います。

そして、再話法勉強会で、原話からヤンさんがまずざっくりとした再話をその場でされましたね。
そしてそして、どの部分をどうするかの説明があり、「完成再話はHPにアップします」とのことでしたね。
それが、もう今日アップされています! → こちら
はやい!!
きっと、参加したみんなが記憶新しきうちにとの、ヤンさんの親心でございましょう。
さあ、みなさん、資料と比較しましょう(^^)/

春眠 🌸

夫「よう寝たか?」
わたし「うん、6時間はねたと思う。寝た?」
夫「あんまり寝られへんかった」
わたし「何時間くらい寝た?」
夫「寝てたし分からへん」
わたし「・・・・」

間の抜けた会話が続く今日この頃。
年をとると話題が少なくなるが、会話が少なくなるわけではない。
必然的に、同じ話題をくりかえす。
しかも、相手の言うことはすでに分かっている。

それもまた平和のおかげと思えるのは、老境(笑)

きのうの長倉さんの報告会はとてもよかった。
そして、ふと思った。
いろいろな分野の同年代の人の生き方をもっと知りたいなと。

先が見えてくると、今やっていることをもっと良いものにしていきたい思いと、別のあたらしいことに挑戦したいという思いと、とっても欲ばりになってしまう。

でもね、まずは、語りの森を大きく育てよう。
木の下で子どもたちの笑いがはじけるような森にしたい。

あさっての日曜日は💖

京都は今日は雨がふって、とっても寒くなりました。
あさって日曜日はいいお天気になるそうな。
ちょっとおでかけしませんか?

ヤンは、仲間たちといっしょに長倉洋海さんの「アフガニスタン山の学校支援の会」の活動報告を聞きに行きます。
報告会については以下の通り。ちらしから抜粋しますね~

日時:3月18日(日) 13:30 受付開始
13:50-15:10 活動報告
長倉代表よりスライドをお見せしながら、子どもたちの学校や村での生活を通して、14年間の活動と子どもたちの夢や現在をお伝えします
15:20-16:10 ビデオ映像「山の学校の記録」&質疑応答
場 所:京都教育文化センター 101号室 京都府京都市左京区聖護院川原町4-13
 JR京都駅からJR奈良線で東福寺駅下車 京阪電車乗り換え神宮丸太町駅下車 5番出口より徒歩3分
 JR京都駅から市営地下鉄 丸太町駅下車 市バス 202・204・65・93系統で丸太町京阪前下車 徒歩5分
 阪急電車 四条河原町駅下車 市バス 201・31・203系統で熊野神社前下車 徒歩5分
参加費:1000円
お申込みは不要です みなさまのご参加をお待ちしております!

去年9月にETV特集で、「マスードと写真家長倉洋海の夢」っていうのがあったのです。
ヤンはビデオで見たんだけどね、子どもたちが学用品を手にしてとっても嬉しそうなの。
あのわずかな寄付金が、この子の笑顔になったと思ったら、涙が出た。

自分がこの支援の会をどうやって見つけたのか、毎年3000円の寄付をどうして続けたのか、よくわからないのです。
あれ? 5000円だったかな? それさえあいまい。

たぶん、同時多発テロの後、アメリカが報復をした。そのときに、はじめてアフガニスタンについて考え始めたと思うのです。
ペシャワール会の中村哲さんの講演も聞きに行ったし、テロや中東の戦争記事が目に留まるようになった。
たとえば、空爆(ときには誤爆)で、200人がなくなったという記事。
わが子が死んだら、私を含め何人の心が深い傷を負うだろう。1でも200でも、数では表せない命やないか。
そんな憤りとか、ほな、私は何をしたらええのんか、その無力感とか。
それが理由かもしれません。

わたしは、日々、ボランティアで子どもたちと共にいて、ひとりひとりの笑顔をどんなに求めているか。
同じ地球の上で、アフガニスタンのあの子たちの笑顔と私を、支援の会はつないでくれているんだと、ビデオを見てとっても嬉しかった。

で、行ってきます。
感謝をこめて!

みなさまもよろしかったらどうぞ。
グッズ販売もあるんだって。

近くには京都の見どころがいっぱいですよ~