昔話の再話法勉強会

先週の金曜日は、それまでとは打って変わって荒れ模様のお天気でした。
午前中で雨はやみましたが、午後は気温が低くて寒い…”(-“”-)”
そんな中、「再話法勉強会」がありました。
嵐を呼ぶ勉強会だったのか?!
全然嵐はよんでなくて、とっても実のあるお勉強会でした。

丁寧に、原話の選び方、探し方を教えてもらいました。
ヤンさん作成の資料を基に、ATU番号や、昔話の話型から、日本・外国の昔話をどうやって調べていくかが分かりました。
いまなら、「どうやって原話を探したらいいの~(´;ω;`)ウッ…」ということはありません。
いや、これからも、こういうテーマの話を調べたいと思ったら、一直線に調べられます!

“原話というものがあるのではなく、口承資料が残っている”
今回、稲妻のように心に響いたのは、この言葉でした。
改めて、いろいろな研究者が、世界中で昔話を記録してくれていたことを感じました。
その中で、本として残されているものを、ATU番号や昔話通観のタイプインデックス、その他事典類で分類してくれて、どこにあるか書いてくれているのを、私たちはありがたく探させてもらっているんですね。
語りのテキストとして出版されているものも、もちろん語らせてもらっていますが、口承資料を読んでいると類話の多さとバラエティーに富んだ・あるいは微妙に違うアイテムや筋に、驚くとともにほんとにおもしろいです。
たまたま今読んでいる岩崎美術社の『ラテンアメリカの昔話』(ヤンさんの資料に載ってます)は、1話ごとに解説があり、類話に関しての記述があります。
再話勉強会でヤンさんが、聞き手のためにどの話を原話として再話するかの話をされましたが、口承資料を読んでいると、ついその部分を忘れてしまって(あかんやん!)、面白さだけで読んでしまうほどです。
研究クラスで以前に手分けして探した、呪的逃走譚も、突然出てきたりします。
「あ、あった!」(笑)
発掘するような気持ちです。
色々な口承資料をたくさん読みたいと思います。

そして、再話法勉強会で、原話からヤンさんがまずざっくりとした再話をその場でされましたね。
そしてそして、どの部分をどうするかの説明があり、「完成再話はHPにアップします」とのことでしたね。
それが、もう今日アップされています! → こちら
はやい!!
きっと、参加したみんなが記憶新しきうちにとの、ヤンさんの親心でございましょう。
さあ、みなさん、資料と比較しましょう(^^)/

4 thoughts on “昔話の再話法勉強会

  1. ジミーさん、報告ありがとうございます。
    みなさん熱心に聞いてくださってうれしかったです。
    ありがとうございました。
    講義も再話もパーフェクトとは程遠く、反省ばかり。

    けど、だれだって今できること以上のことはできないんだからと開き直って、精いっぱいやっていこう~

  2. ヤンさん、コメントありがとうございます。
    ヤンさんの反省は、私には驚くばかりで、講義を聞いたほうとしては、何も分からないところに原話探しのやり方を教えてもらえて、道筋が見えましたよ(^^)/
    モチロン、もう知っている人には復習とプラスアルファの講義としりょうでした!
    原話探しが、楽しいものとなりました!(^^)!

  3. 勉強会に参加させていただきました。
    気楽な気持で行ったのですが、ヤンさんの講義の濃さ、充実さに感動しました。
    ヤンさんの講義は本当に毎回すばらしいんです!

    講義も、資料も、始めての私にもとてもわかりやすかったです。
    あそこまでまとめられるのは、大変なことだったと思います。

    昔話をたどって行く、なんと根気のいることか、聞きながらじーんとしました。
    しかも世界的に研究し、それらがまとめられて本になっていることも知りました。

    地方の方言でのお話も楽しいかったです。
    言語や、方言が違っても、人間は同じ、お話好きなことがよくわかりました。
    すばらしい講義ありがとうございました。

  4. 小村さま
    すてきなコメントありがとうございます~
    「人間は同じ、お話好き」\(^o^)/
    そうなんです。そう思うんです。
    大人が、うわさ話や世間話のあいまに、こんなファンタジーを語ってきたという日常が、かつてはあったんですね~
    それって、文明が進んだ(進みすぎた?)現代にこそ必要な人間環境ではないかなと思うんです。
    お、大きく出たな~笑
    で、限りない好奇心に突き動かされて、口承資料を読んでいます。

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