夢のお味のお団子

 土日は雨という予報でしたが、思いがけず雨も上がって、5月17日土曜日の図書館おはなし会は、こども10人、おとな6人、担当はおらふです。

手あそび ちいさなはたけ
おはなし 「鳥のみじさ」『日本の昔話3』おざわとしお/福音館書店
指人形  チッチとピッピ
絵本 『あってっこどうぶつずかんだれ』あべ弘士/KADOKAWA
絵本 『なにのこどもかな』やぶうちまさゆき/福音館書店
絵本 『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』馬場のぼる/こぐま社
絵本 『みかんおいしくなあれ』矢野アケミ/大日本図書
絵本 『おとうさん』そうまこうへい/フレーベル館
手あそび さよならあんころもち

 最近は登場回数がほとんどなくなってしまった「とりのみじさ」だったのですが、おはなしをはじめて間もない頃はちょこちょこやらせてもらっていて、当時ピカピカの一年生だった下の娘のお気に入りのおはなしでした。今でも「ふちゃふちゃふちゃと食ってしまいました」は大好きなフレーズで、くいしんぼの娘はきっととびきりおいしいお団子を想像していたんだろうなぁと、笑ってしまいます。
 常連さんもちらほらいてくれていたのですが、この日真ん中で聞いてくれていたのは、初めて来てくれた女の子。かわいいきらきらお目目に、こっちがとろけそうでした😊 そして「とりのみじさ」といえば、ばさの「金もうけしておいでよ」を「知恵をさずけました」と再話するおざわ先生に、いつもいつも、めっちゃ感動してしまうおらふなのでした!

5月のおはなし会🎏

5月19日(月)
こども園 4歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「おいしいおかゆ」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
おはなし「長いはなし」
ろうそくぱっ

5月21日(水)
こども園 5歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「ついでにぺろり」『おはなしのろうそく』
ろうそくぱっ

目を丸くしてじいっと見つめてくるクラスと、きゃあきゃあ笑ってひっくり返って聞くクラスと。
なにがちがうんだろうなって、思います。
たぶん、クラスの中の人間関係とか、先生の思いとかが影響するんじゃないかなと思うんですけど。ほんとのとこはわからない。
語り手としては、みんながリラックスして仲よく楽しんでくれたらと思うのですけどね。

少しずつ少しずつです。

「おいしいおかゆ」では、題名の後、おかゆについて、子どもたちとおしゃべりしました。
「ついでにぺろり」では、つむじまがりと、パラソルと、牧師さんと、きこりについてこんなふうに言葉を足しました。

つむじまがり:つむじって、ここんとこね。(頭のつむじのところを指さす)
子ども「まがってんの~笑?」
へそまがりもなんかめっちゃおかしかったようです。
パラソル:日傘のことね。
子ども「知ってるー」
牧師さん:アーメンってお祈りしてくれる人ね。
子ども「知ってるー」
きこり:森に行って木を切る人ね。
子ども「知ってるー」

わたしの説明もええ加減なもんですが、子どもの「知ってるー」もあてにならない(笑)
でも、それでわかった気になって、ちゃんとイメージして楽しむんですねヾ(≧▽≦*)o

 

5月の大人のためのお話会

最近、急に暑くなって、5月だというのに昨日はなんと気温30度に!Σ(・□・;)
朝から天気予報を見て驚いていましたが、やっぱり予報通り暑い日でした。
そんな中、大人のためのお話会に来てくださったのは8人。
この日のテーマは〝鳥〟でした。

絵本 『ことり』新宮晋/作 文化出版局
おはなし 「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
絵本 『ひとあしひとあし』レオ=レオニ/作 好学社
おはなし 「鳥のみじい」『日本の昔話3』おざわとしお/再話 福音館書店
絵本 『あきちゃった』アントワネット ポーティス/作 あすなろ書房
手遊び ころころたまご
絵本 『くちばしだーれ?』穂高順也/作 サトウマサノリ/絵 岩崎書店
おはなし 「舌切りすずめ」『日本の昔話2』おざわとしお/再話 福音館書店

担当は、前半がウーカーさん、後半はNさんでした。
「鳥のみじい」はウーカーさんが、ご出身の遠州弁で、「舌切りすずめ」はNさんが関西弁で、それぞれ日常語で語られました。
今回は、絵本とおはなしのサンドイッチに、ヒヨコがニワトリになる手遊びまで、いろいろな〝鳥〟をあつめたお話会になりました。
おはなしは、どれも何度も何度も聞いているよく知っている話ですが、おはなしは何度聞いてもいいものだと感じます。
飽きないんですね。
絵本の『あきちゃった』は、鳥が自分の鳴き声に飽きて思いもよらない鳴き方をするのが面白い、音を楽しむ絵本ですが、おはなしは何度同じものを聞いても飽きません。
「舌切りすずめ」は、それこそ子どものころから知っている話なのに、日常語の心地よいリズムもあり、楽しい世界に連れて行ってくれました。

常連になってくださっている方が、絵本を借りて帰られました。
気に入ってくださってうれしいです。
絵の美しい絵本、面白い絵本、もう一度じっくり見たくなる気持ち、よくわかります!

次回の大人のためのお話会は、6月17日、テーマは〝へび〟です。
いろいろなへびを集めて、みなさんのおいでをお待ちしております~~(^O^)/

おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか🧙‍♀️

 

岩波ジュニア新書

著者のウェルズ恵子さんは、英米文学・比較文化が専門の研究者です。
立命館大学の研究者学術情報データベースには、著者のメッセージが以下のように載せられています。

「声で広まる歌やお話は人間を苦しみから救う力があるから、それを文学研究として立証したいと考えています。また、そうした文学の地域性や文化的特色も考察したいと思います。 人間はいつでも、音楽と物語とともに生きている。その事実について探求し、人の幸福との関連から考察していきます。」

いいですねえ。ドキッとしますね。
そうだよ、だから、わたしたち、がんばって語りを広げようって思ってるんですよね。
もうちょっと若かったら、にせ学生で講義を受けたいヾ(≧▽≦*)o

それはさておき、『おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか』ですが、だれもが疑問に思うことをばっちり書名にしてありますね。
そして、ちゃんと自分で答えが導けるように書かれています。
ぜひ読んでほしいです。
ジュニア新書なので、わかりやすいです。

ちなみに、第1章《話してはならない呪い》では「ざくろ姫」や「くるみ割りのケイト」など、第2章《異世界から来た恋人》では「太陽の東、月の西」など、第3層《暴力と奇跡》では「腕のない娘」など、第4章《開けてはいけない部屋》では、「ミスター・フォックス」などが、とりあげられています。
ね、読みたくなるでしょ。

もっと読みたくならせてあげようか?
コラムがおもしろいのよ。
「なぜ主人公はいつも美しいのか」
「主人公と悪役以外はどんな人なのかもわからないのはなぜ?」
「つじつまが合わなかったり、とちゅうで話がずれるのはなぜ?」
「おとぎ話の語り手にとって『幸せ』とは?」
思わず笑ってしまわない~?
あるあるあるってo(*^@^*)o

今日は本の紹介でした~

5月の語りクラス

新緑の美しい頃、そろそろ気温が夏日を超える?という日
5月の語りクラスが行われました。

手遊び
「たけのこ めだした」

語り
1. 「マカトのたから貝」/『子どもに語るアジアの昔話2』/こぐま社
2. 「百鳥衣(バイニャオイー)」/『世界の女の子の昔話』/偕成社
3. 「馬の首」/『おはなしのろうそく29』/東京子ども図書館
4. 「とびじいさん」/北欧の民話より再話/岩崎美術社
5. 「かえる女房」/語りの森HP こちら➡

ヤンさんの語り
「ルンペンシュティルツヘェン」/『語るためのグリム3』/小峰書店

語るためのテキストをどこから、そしてどんなお話を選ぶのか。
その目的は色々あります。
すぐにでも覚えて語りたい場合、『語りの森昔話集』『語りの森HP』から選ぶのが間違いないと私は確信しています。その他からのテキストの場合、気になるところが出て来て、多少なりとも手を入れる必要がある場合があります。再話や日常語にする、学びのために選ぶテキストもあります。

いつも思う事は、お話は本当に世界中にたくさん、たくさんある!
この中から、自分のレパートリーになっていくお話はほんの一握り。
お話探しの旅はまだまだ始まったばかりで、右往左往。
その楽しい事、でも果てしない事。
だから、お仲間の皆さんが様々な理由で選ばれたお話を聞かせてもらい、そのお話について語り合える場は興味深く、ありがたいです♪
また、がんばってお話を探します~(#^^#)

次回は6月10日(火)です