語法クラススタート

春眠暁を覚えず・・・
ふとんが気持ちいい・・・
やっと起き出して、コーヒー飲みながら新聞読んで、またぼ~っと空を見て・・・
ああ、春の空や・・・

なんて言うてられません。
昔話の語法クラスがスタートしました。

スタートがあるということは、ゴールがあるということです。
1年~2年で終わります。
『昔話の語法』(小澤俊夫著/福音案書店)の第4章のみ講読します。
終わったとき、メンバーは、テキスト選びのエキスパートになっているでしょうか~

わたしたち現代の語り手にとって、テキストが何より大切です。
そのテキストがどんなに文学的に優れていても、耳で聞かれるときに理解しにくい(映像として頭や心に浮かばない)のなら、語りのテキストにはなり得ません。

語り手は語りのセンスを研ぎ澄まさなければなりません。
その一番の方法はよい語り手の話を聞くことでしょうが、それはなかなか難しい。
そこで、文芸学的な研究に助けてもらいます。
昔話は耳で聞かれて伝わってきたから、耳で聞いて分かりやすい言葉の法則を持っています。だから、語り手は、昔話が持っている言葉の法則を学ぶことで、語りのセンスを身につけることができると思います。

語法を学ぶという座学と、子どもに語る(子どもに限りませんが)という実践を組み合わせて学ぶ。
ババ・ヤガーではこれまで単発の語法勉強会をひらいてきましたが、最終的に、みなさんがもっと主体的に、語法を身につける方法はないかとずっと考えてきました。
わたしの宿題発表みたいな勉強会はあかんのと違うかと。

そんなこんなで、けっこうな人数のかたが集まってくださいました。
心強い限りです。
まさか、予習と宿題が出るとは思ってなかったって~?
やってみるときっとおもしろいから、がんばってください。

第1回は、昔話の一次元性について学びました。
一次元性は、子どもの世界の把握の仕方に近い性質です。
諸々の事情で語法クラスを受講されていないみなさん、《昔話の語法》のページで確認しておいてください。⇒こちら

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きのうの《おはなしひろば》は「くつをはきつぶしたお姫さまたち」
聞いてくださいね~
春は疲れる季節です。
ぼ~っと昔話を聞いて、心を開放してあげてください。

 

4月のおはなし会🌸

4月17日(木)
こども園 4歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「ひとりふたりさんにんのこども」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
おはなし「とうふとこんにゃく」『日本の昔話5』おざわとしお再話/福音館書店
おはなし「じいとばあ」
ろうそくぱっ

わたしを見て、
こども「なまえ、なに先生やった?」
わたし「むらかみさん」
こども「むらかみせんせ?」
わたし「ううん。むらかみさん」
こども「むらかみさん?」
わたし「そう、むらかみさん。むらかみさん」
こども「何べん言うてるねん!」

いや、選挙に出るつもりではないけど(笑)
年中さんになったばかりで、なんか面白いおばあちゃんやなと、やっと語り手として認知してくれたみたいですヾ(≧▽≦*)o

「ひとりふたり・・・」が終わると、「みじか~い」「はやい~」の合唱。
しかたがないので「とうふとこんにゃく」やりました。やっぱり「みじか~い」
オチのしゃれが分かった子が半数。分らんけどいっしょに笑った子がのこりの半数。
しかたがないので、「じいとばあ」
こども「みじか~い!」
わたし「つづきは5月にやるね!」
ああ、つぎまでに新しいオマケを見つけておかなければなりません。

4月18日(金)
ホットカフェ 高齢者を中心に20名ほど 2つに分けて2回

おはなし「はなたれ小僧さま」『日本のむかしばなし2』松谷みよ子再話/講談社
おはなし「とうふとこんにゃく」『日本の昔話5』福音館書店
おはなし「じいとばあ」『山城和束の昔話』京都府立資料館

初めてお招きいただきました。ボランティアを中心とした地域の集まりです。
認知症のかたが数人おられました。
保健師さんや市の職員さんたちもサポートされていました。
「こんな話聞いたことない」といってよろこんでくださいました。
そのあと、みんなで歌を歌ったり、お茶とお菓子でゆったりすごしました。
いい時間でした。

4月21日(月)
こども園 5歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「わたしがテピンギー」『魔法のオレンジの木』
おはなし「とうふとこんにゃく」『日本の昔話5』おざわとしお訳/福音館書店
ろうそくぱっ

わたし「わあ、みんな大きい組さんやねえ。すごいなあ」
子ども「なつかしい!」
そうくるか!
子どもの世間話はほんとにおもしろいヾ(≧▽≦*)o

春の陽気に気分もわくわく、図書館のおはなし会もふくめて、語るのが楽しくってしかたがないヤンでしたO(∩_∩)O

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きのうは、《日本の昔話》を更新しました。「みるなのくら」です。
語ってくださいね!

 

 

長い話して~~

昨日は、30度近い気温になって驚きました。
暑くて半袖でないと居られないくらいなのに、来ている服は入れ替え前の冬服という残念な状態…(笑)
子どもたちは当然、元気に夏服でお話会に集まってくれました。
参加してくれたのは、子ども12人、大人6人。

手遊び ころころたまご
おはなし 「馬方やまんば」『日本の昔話5』おざわとしお/再話 福音館書店
 〃   「ながいはなし」出典不明
絵本 『たんぽぽのたねとんだ』すずきゆりいか/文 ごんもりなつこ/絵 福音館書店
 〃 『おじさんあそびましょ』長新太/作 絵本館
 〃 『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック/作 じんぐうてるお/訳 冨山房
 〃 『へびのみこんだなにのみこんだ?』tupera tupera/作 えほんの杜
 〃 『ぱんつさん』たなかひかる/作 ポプラ社
手遊び さよならあんころもち

「馬方やまんば」のあとに、男の子が「長い話して~」といったので、ヤンさんが「じゃあ、長い話するわな」といって、天からうどんが下りてきて、引っぱっても引っぱってもいつまでも続くという、きりなし話をしたんですね。
そしたら、その男の子が、話が長いのをしてほしいんだとちゃんと反論して、面白いなと思うと同時に、子どもってすごいなと思いました。
そんなに大きい男の子ではないんですが、常連さんなのでどんどん聞けるようになってるんですね。

それと、新しい手遊び❝ころころたまご❞が、昨日からスタートしましたよ~♬♪
わたしはまだ覚えられなくて、見ながらついていくのに必死ですが、❝ころころたまごは、おりこうさん❞というフレーズが頭から離れません。
かわいい手遊びです。
みんなも楽しく覚えてね~~(^O^)

4月のあったかペーチカ

不安定な天気は過ぎ去り、暑くなってきてしまいました!もうしばらく、春服を楽しみたいのに…。衣替えをするのが好きでして、狭いクローゼットの中で、活発にあれこれ服のことだけ考えた後、いらない服を一袋抱えて出ていく爽快感がけっこう好きなんです。そういえば、昔話の主人公も狭い箱に入りますね。何か心理的に関係があるかも?それはどうだかわかりませんが、ペーチカには9名の参加がありました。

腹を立てた貧乏神 『語りの森昔話集6』語りの森

マカトのたから貝『子どもに語るアジアの昔話2』こぐま社

ひなどりとねこ『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社

赤ずきん『語るためのグリム童話2』小峰書店

高野谷の狐 『遠州伝説集』御手洗清/著 遠州タイムスより整理

死人の恩返し『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社

鳥のみじさ『日本の昔話3』福音館書店

カメの笛『ブラジルのむかしばなし』カメの笛の会 /編   東京子ども図書館

Mさんの絵本紹介

『くろっぴーとねずみのきょうだい』新井洋行/作・絵 教育画劇

『りょこうにいこう!』五味太郎/作 偕成社

『あける』はらぺこめがね/作・絵 校成出版社

『10ぴきのおばけのけんこうしんだん』にしかわおさむ/作・絵 ひかりのくに

『クマダさんのどんぐりコーヒー』はやしますみ/作 アリス館

『もりのなかをとおるのはだあれ?』アルビン・トレッセルト/作 ロジャー・デュボアザン/絵 石津ちひろ/訳

『できるよ できるよ』ブリッタ・テッケントラップ/作・絵 木坂涼/訳 ひさかたチャイルド

『タケシのせかい』室井滋/作 長谷川義史/絵 アリス館 

リラックスしたまま語れるおはなし会。「マカトのたから貝」を語った方は、昨夜やっと最後の段落を覚え終えたところ。(そんな風には聞こえませんでした)「赤ずきん」では、語り手が笑いだし、ツボにはまってとまらなくなりました(笑)。「死人の恩返し」では、おはなし最終結末句手前の1行が出てこず、こんなことがあるなんて!と、語り手もびっくり。テキストを見て、教えてもらいました。(そこテーマやん!とつっこみが)「鳥のみじさ」では、語り手が戻しながら語る事を体験されていました!私が言うまでもなく、みなさんの語りはすばらしいです。その上で、緊張しない、しすぎず語れる場という事で、新たな道を切り開くような?色んな気付きがありました。絵本もたくさん紹介して頂きました!おはなしについてのおしゃべりの時間もありますので、おはなしの世界が広がって深まっていく嬉しい時間です。どなたでも遊びに来てみてください~(^^)

次回:5/8(木)10:00頃~

貧乏神☞ペーチカ☞総会🎊

コロナもずいぶん落ち着いたし、語りの森の総会をやりたいねえと、ジミーさんと話してたんですよ。

いっぽうで、フルーツさんが貧乏神にとりつかれ・・・じゃなくて、興味を持ってはるのがおもしろくて、いつぞやの、あったかペーチカの集まりのときに、ふと、「貧乏神大会やろか?」って口からぽろっと出たんですよね。

で、貧乏神やから、12月。
12月のあったかペーチカは貧乏神大会にしようって、なんとなく決まっちゃって。
しかも、どうせなら、午後からはお弁当食べて交流会にしようかってことになって。
それって、「総会やん」ってことにあいなりました。ああそうかい。

というわけで、このブログを読んでくださっているみなさまにお誘いです。
今年12月の日曜日、語りの森の総会をいたします。
ひさびさです。
午前は、語りの会。テーマは貧乏神。
語りの森のみんなが、貧乏神を語ります。
どうぞ聞きにいらしてください。飛び入りも大歓迎です。
午後は交流会。
会場が確保できしだい、日程等の詳細をお知らせします。

というわけで、既存のテキストにもたくさんの貧乏神の再話がありますが、ほかにもあらたに再話を公開しました。
 ⇒こちら
みなさま、お好きな貧乏神を選んで仲よくなってください。そして、当日、語ってくださいね~

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きょうのおはなしひろばは、「京のかえると大阪のかえる」。
春のおだやかな昼下がり、のんびり聞いてください。