≪語るために≫
今回は、「語りの場って?」「現代の語りの場」を書きました。
これが、私の語りの活動を貫いている基本的な考えです。
平たく言えば、なんで私はお話を語ってるのかということ、その根本にあるもの
です。
このホームページ全体を通していちばん言いたいことでもあります。
愛と信頼の語りの場を生みだすこと。それはほんの一瞬でもいい。それが、わた
しの「お話をする目的」なのです。
ババ・ヤガーに集うみなさまがた、よく読んでくださいね。そして、共感してく
だされば、これほどうれしいことはありません。
≪日本のおはなし≫
「豆さんころがれ」
秋田の昔話です。話型名「鼠浄土」。みなさんよくご存知ですね。
音声は、4歳児に語っているライブです。ね、わたしの語りの後、子どもが自分
の知っている鼠浄土を話してくれているでしょ。
≪外国のおはなし≫
「六匹のうさぎ」
とにかく音声を聞いてください!
こんなに子どもたちが喜ぶとは思いませんでした。それで、わたし、かなり動揺
しながら語っています(笑)
臆病なうさぎの話はよく知られていて、わたしも幼児期に絵本で読んでもらって
いました。でも、あまり面白いとは思わなかったのです。
今回、子どもに語って、分かりました!このはなしは、語ってこそ面白い、語っ
てなんぼの昔話だったんですね(笑)
昔話の語法にのっとって、繰り返しは同じ言葉を使って再話しました。それが楽
しいリズムになりました。
「犬を書いて飲む」
「だんだんのみ」とか「かえるをのんだととさん」で知られている話の類話で
す。「だんだんのみ」は鬼が豆をまかれて退散しますね。節分の話のよう に思
い込んでいました。だから、「犬を書いて飲む」の原話を見つけたときは、お
お、びっくり!
≪リンク集≫
6か所のHPにリンクしました。どれも私のお気に入りで、しょっちゅう訪問し
ています。え?偏ってしまうんじゃないかって?そんなことありませ ん、とっ
ても広い知への入り口ですよ〜
小澤昔ばなし研究所さま、東京子ども図書館さま、日本民話データベースさま、
リンクのご許可をいただきありがとうございました。
日本民話データベースは、伝承の語り手の語りを聞くことができます。とても貴
重な音声資料が公開されています。
国立国語研究所の「日本のふるさとことば集成」は、クリックすると「概要」等
4つの項目が並んでいます。右端の「CD」の項目をクリックすると都 道府県
名の一覧があって、そこから土地ことばでの会話を聞くことができます。
国会図書館サーチは、キーワードを入れて検索すると、国会図書館だけでなく、
全国の公立図書館・大学図書館における所蔵が分かります。あらゆる資 料を探
すのにとっても便利。
どうぞご活用ください。
さてさて、ご意見ご感想をいただけるととっても嬉しいです。
ヤン