4/21「語りを始めるお手伝い」へのごぶさんのコメントにお応えします。
伝承の語り手は過去の記憶の中から語る。
たぶん、語れる人だけが語り手になる。
昔話の言葉を自在に操れる人がよい語り手になる。
現代の語り手は、本に書かれている「テキスト」から覚えて語る。
わたしも含め、我も我もと語り手になる。
昔話の言葉も知らず、日常会話も不得手なままに。
あ〜恐〜〜(笑)
そやからね……
現代の語り手にとって、テキストは絶対です。
だから、よい語りをするためには、よいテキストを手に入れなくてはいけませんね。
では、よいテキストはどこにあるか?
ストーリーテリングの本拠地(笑)東京子ども図書館が「おはなしのろうそく」
を出していますね。
ほかに、「語るための〜」「子どもに語る〜」等々。
けれども、東京子ども図書館の「レクチャーブックスおはなし入門」シリーズに
も書かれているように、実際に語りをすると、テキストの文章に変更を 加える
必要性も出てくるのです。
語り手の個性は百人百様だし、テキストの作者・再話者も姿勢が様々だから。
つまりテキストに手を加えていいのです。
けれども。
そうです。さらに「けれども」です!!!
テキストが本になって出版されるまで、才能ある方たちがどんなに苦労しはった
と思いますう?
一言一句、血と汗と涙の結晶ですよ!
かんたんに変えていいはずがない。
テキストに手を入れるなら、それと同等、とは言えないまでも相当の努力と苦労
が必要です。
と、私は自分に言い聞かせています。
では、どのような努力か?
創作は原則変えてはいけないと思っているので、「昔話」について、私がしてい
ることを告白します(笑)
1、昔話の資料集と再話集を限りなく読むこと。
ひとつひとつの話はすぐ忘れるけどね、でもいいのです。見えてくるものはあり
ます。
ときどき、類話比較します。
2、『昔話の語法』を読みます。
その理論を自分が語ろうとする話に当てはめてみます。
昔ばなし大学を受講されている方は、文法指摘というあれに近いかな。
受講されていない方はHP≪語るために≫の用語集に書いてある本を読んでみてね。
3、語って語って語って、自分の耳に聞かせます。
口がOKというのではなく、耳がOKというかどうかです。
そのあと、申し訳ないけれど、聞き手が実験台です。
上記2と3の工程を経ていれば、たいていは聞き手もOKですが。
4、おなじ話でも、何年も語っていると、細部の言葉が変わってきます。
聞き手の要求によって変わる。
でも、自分の怠慢によって変わることもある。だから、テキスト確認。エンドレ
ス(笑)
なんでそこまでやるう〜って?
当たり前やん。
昔話は人類の文化遺産ですよお〜
聞き手の子どもたちは人類の未来ですよお〜
わお〜
たのしいよ〜♪
ごぶさん
わたしは、他の語り手に、変えてはいけませんと言い切ることも、変えてもいい
ですと言い切ることもできません。
ただ、わたしの講座に来てくださっている初心の方々にはこういいます。
「練習していてどうしても覚えられないことろがあったら、いうてね。テキスト
を変えられるかもしれないから」
こたえになったかな?
ごめん、なってないね……
ヤン
ヤンさま
早速 ご解答ありがとうございます!
ものすご~く、分かりやすいです!
具体的に、やらなければならない(やった方がいい)事まで、詳細に書いて下さり、よくわかります!私の理解は間違っていませんでしたよね?
わかっていても人に説明するのはとても難しい…(^_^;)私はまだまだ誰かに説明して納得してもらうところまで、いけてません…
そうですよね!簡単にテキストを触っちゃいけない!しかも覚えてる最中に言いにくいから、とかダメですよねぇ~…
みんなが初級講座でヤンさんのおはなしを聞いてしっかり理解出来ていたら、きっと簡単にテキストを触るって発想にはならないだろな~…
超初級の質問でした。丁寧なご解答、ありがとうございました!
確認できて、すっきりしました!
そろそろ電池切れのごぶ
ごぶの付け足し
ヤンさんは
テキストを触っていい
とも あかん とも言い切れない、とおっしゃっていましたが、
触る 場合も、あれだけの覚悟と勉強をした上で、って事になれば、私達はすなわち「触ったらあかん」やと思うんですよね~
だってヤンさんと同じくらいできないも~ん
私ははっきり言いた~い!
ごぶさん
バッテリー切れ寸前までコメントくださってありがとうございます。
なんで、はっきり言い切れないか、奥歯にものはさまったような言い方しかできないか(笑)
テキストに手を入れていいか悪いか、手を入れるならどの程度までいいのかって、語り手の姿勢と資質によるとおもうんですよ。
わたしは、もともと読む人(朗読ではなくて黙読して瞑想するほうね‐笑)で、語る人ではない。
語り手としての資質がないんです。口下手やし。
資質がないのに、子どもには昔話を語らなあかんと使命感を持ってしまったのです。
そやから、あそこまでせんならんのです。とほほ。
1~3は、私の個人的な事情でやってることです。
もっと楽々と手を入れて語れる人はなんぼでもいます。
でもね、そんなええかげんなテキストはアカンやろ、と思うこともなんぼでもあります。
そんな語り方では伝わらへんでと思うことも(笑)
語り手一人ひとりが自分のテキストを持てるようになったらいいなと思っています。
そのために勉強しましょ、というのが、ババ・ヤガーです。
劣等生やから教えられるってこともあるのですよ~
もし、ごぶさんのおっしゃるように、わたしの説明がわかりやすいとすれば、そのせいなんです。
あ、ついでに。人間国宝にしないでください……ひようさママさん(笑)
ヤン
ヤンさま
奥歯に挟まったモノは取りたい…
ヤンさんは 読む人 で、 語る人 ではないから、大変な努力が必要…とおっしゃいますが、
私なんて、 読む人 でもなく、
外で遊ぶ人 だったのに、どうすればいいのでしょう…?
私は例外としても、普通の人は大抵 生まれながらの 語る人 ではないですよね~⁈
ほ~ら、やっぱり言い切ってもいいと思います!
(それと! 口下手 って…?
どの口がおっしゃる…)
関連するんですが、先日びっくりした事、書いていいですか?
おはなしに入っている「歌」についてです。
ある方がとても立派な歌入りで語られて「私はちゃんと楽譜も書いて作曲した。自然と歌が出てくる。他のおはなしでも、すごく歌いづらい文章の時はテキストを変えたら歌いやすくなるのよ。変えたらいいのよ」って。
歌うためにテキストを変える…歌メインに聞こえて、またまた衝撃だったんですど、、、
おはなしに入ってる「歌」はおはなしの一部ですよね~?
「歌」の扱いについては、全く歌わない会もあったりして、またまたビミョーな問題だと思いますが…
あまりに完成度の高い「歌」と
歌うためにテキストを変える…
どうなんかなぁ?
あ、それやったら私も外で遊ぶ人~~ v ^o^ v
え~とね、
ちょっと私の頭が固すぎかもしれないけれどね、
その言葉を変えた人の語りを聞かずに、無責任にいいとも悪いともいえないです。
私に言えることは、私の事情だけ。そこから盗めるものがあれば盗んでおくれ。
歌のこともね。その場にいなかったからわからないよ~
もともと語りの初めは叙事詩。叙事詩は音楽つきの韻文。
私も話によって歌うものもあるし、歌わないものもある。
自然に出てくるメロディーもあるし、「小人の贈り物」:HP≪外国のおはなし≫のね:のように、民族学博物館のビデオテークで東欧のフォークダンスをいろいろ観て覚えて帰ったのもあるし。
作曲の才能のある人はするだろうし。
いいメロディーが浮かんだら、一字ぐらい変えたくなるやろうなあ(笑)
楽譜付のテキストもあるでしょ。あんなの、楽譜が読めない人はどうするんやろう……とか。
伝承の語りでも、歌う人と歌わない人があるよね……
だいじなのは、ごぶさんがその話を聞いたときに、どう感じたか。
そのうえで、自分はどうしたいか、だと思う。
で、こうしたいんだけど、うまくいかない、どうしたらいい?って尋ねてくれたら答えやすいな。
経験だけは、ごぶさんより多いからね、ちょっとはヒントが出せるかも。
それでもね、結局は自分ですよ~
で、歴史によって淘汰される~~~
おっそろしい~
いや、むしろ気楽やね(笑)
ヤン
ヤンさま
何度もありがとうございます!
、、、そりゃそうですよね~!
その「歌」聞いてないのにご意見求められても…(^_^;)ですよね~
確かに、確かに。
ごぶが、その「歌」(おはなし)聞いた時に、どう感じたか。どう思ったか。
そう言って頂くと、とても考えやすいです!
私、40数年、感性と感覚だけで生きてきましたもので、これからもそれをフルに使って、ヤンさんにつきまとい、色々なモノを盗めるだけ盗みたいと思います。
これからもアレやコレやの、サービスショットやチラ見せ、よろしくお願い致します。
あれ、眠すぎておかしな事になってきました。ここらで、失礼致します…