月別アーカイブ: 2015年7月

自分を内側から見る byヤン

哲学の話ではありません。
胃カメラの話です。
胃カメラはもう両手に余るほど経験しています。
看護師 (にこやかに)「もう慣れておられますよね〜」
わたし (可愛い子ぶって)「ええ〜っ。だめですぅ〜」
麻酔の儀式が済んでベッドへ。
わたし 「モニター見ていいですか?」
看護師 「ええ、ええ。このくらいの角度でいいですか?」
わたし 「はい、よく見えます」
わたしはいつもモニターを凝視します。
自分を内側から見るチャンスです。
医者の性格も見えます。
ただし、医者が間違えたからといって手出しはできません。黙って凝視するだけ
です。
かつて半身麻酔でひざの手術をしたときもモニターを見ました。
その時の担当医は語りが上手く、ときには笑いも出て、2時間ほどがあっという
間に終わりました。
で、きのう。
医者 「はい、いちばん苦しいところは終わりましたよ」
わたし 「・・・・・・」
いつもそうなのです。カメラが入っていくいちばん細い所が苦しい。
そして、「一番苦しいところは終わりましたよ」の直後にいちばん苦しいところ
を通過するのです。これは医者のマニュアルにあるのだろうか。
手慣れた私は、この言葉を合図に思いきり鼻で息を吸います。鼻で息を吸うと食
道が開いて脱力出来るのです。これ、経験知ね。
うまく通過。
が、ほっとしたのもつかの間、なんだこれは!
まるでこぶとり爺さんのように大きなこぶが、通路をふさいでいるではありませ
んか。
ちょっとぽこぽこっとしてるけど、きれいな肌色のこぶ。きっと良いじいさんの
こぶでしょう。
とは、医者は言わなかった。黙って通りすぎた。
わたし 「ちょっとちょっと、なんかいうてよ」と、 声に出せないつらさ。
それからは緊張の連続。
次のこぶを求めて手に汗握るアドベンチャーワールド。
って、医者にすれば普通にカメラ操作しただけなんでしょうけどね。
わたしにはスリル満点の洞くつ探検。
わたし 「ちょっとちょっと、なんかいうてよ」 声に出せないつらさ。
寡黙な医者は怖い。
医者 「では戻ります」
わたし 「えっ、さっきのこぶは?」 声に出せない…
おお、また見えた、こぶ。
医者 「悪性のものかどうか検査するので、組織を取っていいですか?」
わたし ブンブンブン!思いきり首をたてにふりましたよ。 「痛っ!」
あ、これは首をふりすぎたので、カメラがのどをこすったのです。
黄色い細い針金のようなものが管に差し入れられて…
お、モニターでも見えました、見えました。
画面は拡大されているので、けっこう大きなキャッチャーのようなもんがこぶの
一部をはさむ。
おっと、失敗。
再チャレンジ。
おお、画面が真っ赤に!
管に注射器が差し込まれ、水が噴射されて血液が除かれていく。
水鉄砲やね。
医者 「では抜きます」
わたし 「・・・・・」
・・・・・・・・・
係の女性 「今日の検査結果は2〜3週間後に郵送します」
わたし 「あ、そんな先ですか?」
係の女性 「はい」
わたし 「うっ」
はい、はい。首を洗って待っております。
どうかよいじいさんのこぶでありますように。
あ、そうか、鬼を飲んだらええんや〜
  ヤン

屋根裏の……  byヤン

ちょっと遅い報告です。
日曜日に、がらがらどんがつぶやいた屋根裏の寄り合いがありました。
いつもの勉強会のようなお楽しみ会のようなお話の会です。
おとなが10人、子どもがひとり(つき合ってくれてありがとう〜)。
持ち寄ったおはなしはつぎのとおり。
「アナンシと五」 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
「ホットケーキ」 『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
「はなたれこぞうさま」 『子どもに語る日本の昔話』こぐま社
「モモちゃんが生まれた日」 『ちいさいモモちゃん』松谷みよ子作
「わらしべ長者」 『語りつぐ日本の昔話』小澤俊夫監修/小峰書店
「京の走り坊さん」 『童話屋でござる』東義久/澪標
「ついでにぺろり」 『おはなしのろうそく3』 東京子ども図書館
「おばけ学校の三人の生徒」 『おはなしのろうそく27』
「うりこひめ」 『おはなしのろうそく』
「くさかった」 『子どもと家庭のための奈良の民話』村上郁再話
みんながよく語る話は、聞きなれた話だからこその面白さがありますね。
語り手によって、話の世界がずいぶん変わるのが楽しい。
語りかたや解釈が、この話はこうでなければならないと考えると、その人らしさ
がなくなる。
ウソっぽくなるんですね。で、しんどくなります。
だから、のびのびと楽しく誠実に語って聞かせてほしいなあと思います。
ご参加くださったかたがた、ありがとうございます!
  ヤン

小学校 2学年6クラスに行きました byぽん

ぽんです。
梅雨ですねぇ。うっとうしい日が続いています。
洗濯物がいっこうにスッキリ乾きません。
先週行ったお話会のプログラムです。
〇小学校 2年生3クラス、4年生3クラス
ろうそくなし。35名弱。約30分。
この小学校校は3年前の11月より、1年生〜4年生に毎月1回図書の時間に
行っています。
2年生
お話「七わのからす」  『子どもに語るグリムの昔話③』こぐま社
お話「ミアッカどん」  『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
絵本「ほーら、これでいい!」 
  ウォン=ディ・ベイ&マーガレット・H・リパード/再話
  ジュリー・パシュキス/絵 さくまゆみこ/訳   アートン
4年生
お話「ルンペルシュティルツヘン」 『語るためのグリム童話3 白雪姫』小峰書店
お話「銅のなべ」  『子どもに語る北欧の昔話』こぐま社
お話「ヤギとライオン」 『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
4年生、今回初めてお話だけにしてみました。
お話会の冒頭で「今日は絵本は無しで、3つお話をします」というと、
前に座っていた男の子が「やった〜」と一言。
ひょっとするとお世辞だったのかもしれませんが、とても嬉しかったです。
「七わのからす」「ルンペルシュティルツヘン」、外しませんねぇ。
子ども達はぐぐっと前のめりになって聞いてくれます。
今月はどちらの学年も、手応え十分。
充実のお話会でした。
ああ、うれし。
7月
あと、保育所が4カ所(5クラス)、小学校は1年生が2クラスと3年生が2ク
ラス。
1学期のお話シーズンもゴールが見えてきました。
頑張れ、わたし。

6年生のお話会  by ジミー

ぽんさん!
復活おめでとう〜
よかった、待ってましたよ〜:-)
さて、今週火曜日、6年生のお話会でした。
4クラスです。
プログラムは…
オルゴール
おはなし「ろばの子」 『語るためのグリム』小峰書店 (ジミー)
おはなし「聞き耳ずきん」 『日本の昔話』福音館書店 (日常語)
手遊び
絵本「酒呑童子」 『京の絵本刊行委員会』
ブックトーク 宮沢賢治の本の紹介
オルゴール
2クラス「ろばの子」を語って、みんなよく聞いてくれるんだけども、特に男の
子が食いついてくれたので、反対に女の子はあんまりつかめなかった感 じがし
たんです。
中間休みになり、「女の子にはあんまり興味がない話なんかなあ〜」と、考えて
いたら休みが終わり、つぎのクラスを待っていたら…
来ない!
後でわかったんですが、勘違いして他の教室に行っていたようで探したりしてい
るうちに時間がたち、みんなが入ってきたときは全員小走りで駆け込ん できま
した。
こりゃ、お話の雰囲気に入るまで時間がかかるかと思っていたんですが、オル
ゴールをならして「ろばの子」を語りだしたら男女関係なく、すっとつか めま
した。
きっとみんな、時間が過ぎているのを分かっているから、早く聞きたかったんだ
ろうなと思いましたが、それは後で思ったことで、語っているときはあ まりの
食いつきように、改めて気を引き締めました。
それとやっぱりこのおはなしの持つ力というか、子どもたちをひきつける内容な
んだと実感しました。
「ろばの子は、きっと、本当の自分の姿のまま、二度とろばにはならないでしょ
う」のあたり、空気がピンと張り詰めるようでした。
4クラス目も、男女の違いはなかったです。
クラスごとの違いに一喜一憂した自分を反省して、今回の締めの感想は、「わた
しはやっぱりこの話が好き!」ということで…
え!
みんな自分の語るおはなしが好きに決まってるって!?
それはそうでしょうけど、大好き!ということで…