月別アーカイブ: 2016年11月

行ってきました! みんぱく昔話ツアー ♬

大阪府吹田市にある国立民族学博物館は、世界の昔話を知るうえで、なくてはならない宝物庫だと、思っております。
人びとの手あかのついたぬくみのある品々。
昔話が語られる場から、あったか~い風が吹いてくるような気がするのです。
で、行ってきましたよ~ 総勢14名。
土砂降りの雨の中~
だれや、雨女は!!!

まずはおはなし会。・・・さすが語りの森 ♪

「貧乏神」『日本の昔話5』おざわとしお再話/福音館書店
「赤ずきん」『子どもに語るグリムの昔話5』佐々梨代子/こぐま社
「おはなし亀さん」『朝鮮の民話』瀬川拓男/偕成社
「三枚のお札」『日本の昔話5』おざわとしお再話/福音館書店
「フクロウの神の自ら歌った歌」京都昔ばなし大学再話研究会わたしぶねグループ再話
「スヌークスさん一家」『おはなしのろうそく2』東京子ども図書館
「こびとと靴屋」『語るためのグリム童話2』小澤俊夫監訳/小峰書店
「アリョーヌシカとイワーヌシカ」『まほうの馬』高杉一郎/岩波書店
「九尾のきつね」語りの森HP

img_0734はい、おしまい。

おはなしに堪能した後は、腹ごしらえ。
そして、いよいよ、クイズラリーのスタートです。
クイズはぜんぶで25問。
そのうちの何問かを写真とともにご紹介しましょう。

*フィンランドのバター桶、こぶたが入れるのは細長いほう?丸いほう?

img_0744う~ん。どっちかなあ~

こたえ=右の長細いほうの桶です。左のは攪拌用の取っ手と足がついてて転がらない(笑)

*『もどってきたガバタばん』はアフリカのお話。ガバタばんは東南アジアにもあるゲームです。なんと呼ばれているでしょう?

img_0751img_0752

 

 

 

 

 

だれや? 学芸員さんに質問した人は~?

こたえ=チョンカック

*日本の芥川賞作家が乗っているアフリカのお祭り用の操り人形は何と呼ばれていますか?

img_0741あら、こんなところに。

こたえ=ソゴ・ボ

わたしのいるとこどこでしょう~???

img_0750わたしも迷子、あなたも迷子、世界じゅうで迷子!

*モンゴルのゲルの屋根には何が乗っているでしょう?

img_0759エコやね~

こたえ=太陽光発電のパネル

*「三年峠」のおじいさんの家を見下ろしているのは誰でしょう?

img_0753

 

 

 

 

 

ふうん。このひと、だれ?

こたえ=檀君  (朝鮮の伝説上の王さま)

*アイヌの家「チセ」の神の窓は家のどの方角にありますか?

img_0764イナウがたくさん供えてあります。

こたえ=南東 (神の窓は第一の窓ともいって、東に作られているのですが、ここでは南東にありました)

*モンゴルの馬頭琴は何の象徴になっているでしょう?

img_0763img_0762

 

 

 

 

 

 

 

彫刻がうつくしい~

こたえ=富

*生駒のはなさかじいさんの箕のそばにある、もっとハイテクなもみをふるう農具は何ですか?

img_0765ううむ。これのことかいな?

こたえ=唐箕(とうみ)

ラリーのあとは表彰式。
一問だけ△であとはぜんぶ正解のNさん、トップ賞おめでと~

土砂降りの雨の中、疲れ果てて帰りました(笑)

参加できなかったジミーさん、直前まで準備をがんばってくださってありがとうございました。
あなたがいなかったら今日のくたくた、いや、らんらんはありませんでした。

だいたい、博物館ってつかれるけどね、特にみんぱくは必死で観てしまうからね、みなさん、ほんまにお疲れさまでした~
ヤンはたのしかったです!

昔ばなし大学基礎コース 募集!

和歌山で、昔ばなし大学が開校されます!
実行委員さんが「和歌山第2期昔ばなし大学」の募集要綱を送ってくださったので、ご紹介します。
下のほうに張り付けましたので、見てくださいね。

ところで、ヤンは、2003年に昔ばなし大学基礎コースで勉強を始めました。
当時、おはなしを語り始めて16年目、すでに日常語で語っていましたが、テキストを触っていはいけないという環境で育っていたので(笑)、こっそり、こっそり、やっていました。
もちろん、学ぶ場もなく、罪悪感との戦いでした。
それならテキスト通りに語ればいいようなものですが、なんの、子どもたちの絶大な支持が後押ししてくれていたのです。

だから、小澤先生のおはなしを聞いたときは、感涙にむせびました。いえ、けっしてオーバーではないのですよ。
ほんまのことです。

昔話が語る子どもの成長の姿のことや、人間と自然、命の真実についても、理論的な説明が深くしみいりました。

みなさん、チャンスです。ぜひとも、ご参加、お考えくださいね。

 

}“ü‚è@Ì˜b‘åŠw•åWF3

}“ü‚è@ƒEƒ‰@Ì˜b‘åŠw•åWF2

ひとり反省会 6年生おはなし会

ああしんどかった(笑)
6年生は重い~

6年生 約25名 45分×2  ひとりで

おはなし「鉄のハンス」 『子どもに語るグリムの昔話』佐々梨代子/こぐま社
おはなし「ありとこおろぎ」 語りの森HP≪外国の昔話≫
ブックトーク「宮沢賢治」

毎年思うのですが、6年生男子というのは、その子によってかなり態度に幅があります。
とってもしっかり者で真面目に見える子と、とにかくつぶしてやろうと肩をいからせている子と。
え~っ、去年まで素直でかわいかったのに、なにをそんなにひねくれてんの~? って子が、かならず2,3人はいるなあ。
そんな子に限って、自己主張が激しい。お・れ・ひ・ね・く・れ・て・る・で~って目で見る(笑)
我が家にも約ひとりいたので、驚きはしませんけど(笑)

「鉄のハンス」は、息子が5年生のとき、息子のために覚えた話。
思春期の男の子の成長の話です。
男の子は、ハンスが入れられている檻の鍵を、母親の枕の下からとってきます。まず母からの自立です。
そして、ハンスという父性の助けによって、戦いに勝つ力を手に入れ、おひめさまを手に入れます。
おいおい、わかってや~と念じながら語りました。

宮沢賢治も、重いよなあ。
好きやから、言いたいこといっぱいあるし。
けど、15分で賢治を語るというのは無謀です、はい。

ゆうがた、自転車で走っていると、6年生の女の子にあった。
子ども「今日はありがとうございました!」
わたし「あ、ああ、ああ」といって二カッと笑って走り去った。ちょっと感動したのよ。
救われた。
こんなことがあるから、やめられない。

ヤン

みんぱくツアー申し込み

みんぱく昔話ツアーが、10日後にせまってまいりました。
それで、気がついたのですが、募集要項に締め切り日を載せていませんでした!
いかにもしろうとですね~
しっかりしないとなかなか一部上場できませんよ、ツーリストさん(笑)

締め切りは11月19日です。
駆け込みOK!
まだ数人空きがあります。

お申込みくださいね~

ヤン

おはなしを囲んでお話会

 夏が終わってやっと食べ物がおいしく食べられると思っていたら、
もう、年末のことをし始めなくちゃいけないなんて、せわしないですよね。
そんなふうに思っているのは、わたしだけですか?さてさて、
世間様はこの絵に描いたような青空の下、何をなさっているのでしょうか……

 そんな中でも、土曜日の図書館のおはなし会にやってくる子は、
ヤンさんの長年の功績のおかげで、まるで自分のうちに入ってくるかのように
「こんにちはー」と言いながらどっかと腰を下ろします。
 この日は、7歳の女の子1人、6歳の男の子2人、順に下がって、3歳3人の
計8人。男の子4人が引っ付いて、がぶりつきで囲んでくれるのがとってもかわいくて!
このキャンプファイヤーみたいに、1つのお話をみんなで囲んで、みんなが1つに
なる感じが私は大好き! それに、お話会で子どもたちは、いろんなものを
落としていってくれます。驚き、感動、笑顔、などなど…
それを拾うのはほんとに楽しい! 

 お話会のメニューは、 手遊び どんぐりころちゃんジャンケン
            お話  ちょうふく山のやまんば
            絵本  ぺんぎんたいそう
            お話  おはなしかめさん
            絵本  とってくださいが
            絵本  どうやってねるのかな
            手遊び さよならあんころもち     です。
                                 
 ジミーさんの「ちょうふく山のやまんば」は日常語でした。だからでしょうか、
6歳の男の子は、話をちゃんと楽しんでましたよ!
またその必死さが、けなげというか、可愛かった!
 この話は私も何回か3年生にしました。私が好きなのは、ガラのところだからか、
「くま一頭ぶらさげて~」などのとこでは「すげ~」とかの反応があります。
でも、今回は、あかざばんばの葬式のところで「ええー」と反応していて、
「ああ、ジミーさんは、ここが好きなんだあ」と一人で決めていました!?

年齢的にちょっと背伸びした話しかな、と思って「ぺんぎんたいそう」
いれて、一息入れました。
「いきをすって~」からはいるので、みんなやってくれます。
「おおきくじゃーんぷ!」、-わっ、おはなしの部屋!まっ、いいか、8人だ…

私のお話「おはなしかめさん」はヤンさんのテキストです。
 前半は「チンカラコーン」で、なごんでくれて、
 後半は神さまの金のうんこで面白がってくれて、
 最後に満足してくれます。

直後の「とってください」は、かめが、はとや、きりん等に、花や、何かしらを
とってもらって、ただ、「ありがとう」という、福音館の012ですが、
なぜか、「わーおもしろい!」と言ってくれるのです!
私への「ありがとう」なのかなと受け取って、嬉しくなります。
なんの話か忘れても、どんな時の感情か覚えてなくても、わたしの話した昔話が、
子どもにとってほんの少しでも、心の豊かさを育てるものでありますように!