月別アーカイブ: 2017年12月

12月 日常語の語り勉強会

大変遅くなりました。先日の日常語での語り勉強会の報告です。

<語り>

広岡の腰痛地蔵」 『ナーミンのためのテキスト』

おばあさんが始めに六体地蔵さんに頼む場面と、「明日の今度のその今度、もひとつ今度のその今度・・・」と言って慌てて帰って行く場面は、同じようには語らない、と、語り方のアドバイスがありましたが、テキストは完成です。皆で「他人事ではないねぇ」と言いながら楽しく聞かせていただきました。

だんごころころ」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話/語りの森

蓑 について子どもに聞かれたときにひとことで説明できるように用意しておく。
個人的に、欲ばりじいさんの「ヘングリヘングリケケッコウ」にはまってしまいました。恐るべし「ヘングリヘングリ」

天福地福」 『日本の昔話』 小澤俊夫再話/福音館書店

前回テキストチャレンジの時に、本文中に「天福地福」の説明的なことを入れる、と言われていましたが、やっぱりやめにしたそうです。するとヤンさんからアドバイスが!「おはなしが終わってから、天福地福の説明をする。もしくはタイトルを言わずにおはなしして、終わってから 天福地福 と言って少し説明してやる、という方法もあるよ」な~るほど!聞き手の年齢に合わせてそんな手もあるのか!!
私も前にこのテキストを日常語にしているので、新たな引き出しが増えたようで、ガッツポーズでした。

<テキスト>

聞き耳 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話/語りの森

3回目のテキストチャレンジ。どんどん修正されて完成間近です。今回は目線があちこちに行かないように、という修正が入りました。
するとうしろから、女の人が「ちょっとお待ちください」とよびとめました。→→ 目線は 語り手
するとうしろから、女の人の声で「ちょっとお待ちください」と聞こえました。→→ 目線は 男
少し変えただけで目線が変わってしまったり、つじつまが合わなくなったりします。なるほど~!

金剛山のとら」 語りの森ホームページ 「外国の昔話」村上再話

やさしいお声と言葉で心に届きました。「とてもいいおはなしなので大切に大切にしっかり覚えて語りたかったの。」と言われていましたが、それもしっかり心に届きました。いいなぁ~(*^_^*)

 

さてさて私、風邪をひいてしまい、咳が止まらず、咳をしすぎて胸が痛いのです。(母に話すと「多分肋骨にヒビ入ってるで。私もやったことある。咳した拍子に ピキーン! っていうたやろ?」と言われましたが、音が鳴ったかどうかわかりません・・・でも痛い((+_+))・・・)
脇を締めて腕を前でクロスしていると、コルセットのようで少し楽。。。

そしてそして私、このところいろいろやらかしていて、先日は小学校におはなし会に行き、教室でコートを脱いだらなんと上半身がパジャマでした((+_+))
トレーナーっぽいやつだとはいえ、胸のワンポイントはどうみても完全にパジャマの柄!!
もうどうしようもないので、ずっと脇を締めて腕を前でクロスしていました・・・

あ~あ・・・胸を張って生活したい・・・

みなさまよいお年を♪
かぶぶ

12月 おはなし初級講座

師走です。一年があっという間ですね。

先日12月のおはなし初級講座がありました。2017年度の初級講座最終回です。

語り
「うさぎのなみだ」『ロシアの昔話』福音館書店
「雪おなご」『日本の昔話5』福音館書店
「メケー・ドマ」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
「かえるの聞きじまい」『日本の昔話2』福音館書店

おまけの語り
「一足のくつ」『木曜日はあそびの日』グリパリ作/金川光夫翻訳 岩波少年文庫

毎度のことですが、みなさんの勉強熱心な姿勢が語りに現れ、聞いていてとても楽しい発表でした。

このおはなしは何を伝えたいおはなしなのか、他にどんな類話があるのか、この場面の語法はなど、そういったことを突き詰めて考えれば、ストーリーテリングの勉強はとても奥が深くて終わりがないように思います。
2017年度の初級講座は今回で最終回ですが、2月から名称を初級クラスと変え、新しい受講生も加わって(?)まだまだお勉強は続きます。

もっちは今回で初級講座を卒業ということになりましたが、まだまだおはなしおばさんとしては、初心者マークを外れたばっかりみたいなひよっこで、お勉強はまだまだ続きます。というか、ヤンさんでも、高名な全国を講演して回っている先生方でも勉強は続けられているのでしょう。人生是勉強也。

拙い文章でしたが、初級講座レポートに一年間お付き合いいただきましてありがとうございました。

来年度もバトンを渡して続きます。(たぶん)

どうぞよろしくお願いいたします。

少し早いですが、みなさま良いお年をお迎えくださいませ。

ゆうがたの買い物 🌇

おはなし会の季節がおわると、ヤンはいきなり引きこもりたくなる時がある。
晩ご飯のおかずを買いに行くのもおっくうになる。

わたし「幼稚園のお帰りの時間がすぎてから行こ。見つかったらかなん」
夫「あな三つの黒マスクしていったらええねん」
わたし「・・・・」
夫「作ったろか?」

気がつくと、もう4時だ。
わたし「中学校の下校時間前に行こう」
夫「私はおはなしおばさんではありませんて札下げていったらええねん」
わたし「・・・・」
夫「作ったろか?」

わたし「重たいしなあ」
夫「いっしょに行こか?」
わたし「けど、すぐお店で迷子になるやろ。カート押してさがしまわるのかなんねん」
夫「やめとこか」
わたし「重たいしなあ」

年寄りふたりが袋ぶら下げてくらい夜道を帰る。
夫「年とったなあ」
わたし「戦争にも遭わんと」

おはなし会 おしまい!

授業のおはなし会は終了しましたが、まだまだお話会はありますよ~
といいつつ、少しずつフェイドアウトして、今日で、おしまい!
プログラムだけ報告します。

ー月曜日ー
支援学級 朝学習
絵本 『ちっちゃなサンタさん』
絵本 『ゆうたのゆめをみる』
絵本 『クリスマスのまえのばん』
絵本 『10パンダ』

ー火曜日ー
中学1年生 朝学習
詩 「すてきなひとりぼっち」 同名詩集/谷川俊太郎/童話屋
おはなし 「羊飼いと噴水」 『兵士のハーモニカ』ロダーリ作/岩波少年文庫

ー木曜日ー
幼稚園5歳児 1クラスずつ2回
てあそび 「ろうそくぱっ」
おはなし 「さんびきのこぶた」 『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店
てあそび 「ろうそくぱっ」

ー月曜日ー
小学1年生 朝学習
おはなし 「こぶとりじい」 『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店
おはなし 「ギーギードア」 『おはなしは楽しい』たなかやすこ

幼稚園4歳児
てあそび 「ろうそくぱっ」
おはなし 「おおかみと七匹の子やぎ」
てあそび 「ろうそくぱっ」

ー火曜日ー
中学2年生
詩 「すてきなひとりぼっち」 同名詩集/谷川俊太郎/童話屋
おはなし 「一足のくつ」 『木曜日はあそびの日』グリパリ作/岩波少年文庫
一番前の男子「あ~、ぼく、このおばあちゃんすきやってん」
わたし「おばあちゃん??」
別の男子「おねえちゃん!」

一期一会の音楽空間 🎵

今年の第九が終わった ♬
今年は全25回の練習のうち14回しか出席できなかった。11回出席しないとステージには立たせてもらえない。
金曜日の夜の練習に、体力も気力も続かなくて、今年はもう無理かなと思ったときもあった。
でも、諦めないでよかった。

京都コンサートホールの大きな空間に歓喜の音が鳴り響いた。
合唱団の立つ位置は最高の場所。目の前の大きな空間を越えて真正面に友人たちがすわっている。

全力投球の指揮者と全力投球の交響楽団、ソロ歌手。
そのプロの全力投球に支えられて、力いっぱい歌うしあわせ。

この一年もやはり辛いことと嬉しいことが同じ数だけあった。
けれど、「フロイデ🎵」と声にすることで、ろ過されて、嬉しいことだけが私の中に残っていく。

自分へのご褒美って言葉はあまり好きじゃないけれど。
この日だけは、わたしは自分のために声を出す。
感謝ではなく、感謝を超えた歓喜。