日別アーカイブ: 2018年1月21日

1月のがらがらどん

続投します。
今日は、今年初めてのがらがらどんでした。
おはなしは……
「命のろうそく」 『おにとやまんば』ポプラ社
「三つの五月のもも」 『フランスの昔話』大修館書店
「ペナンぺと小犬」 『日本の昔話5』福音館書店(日常語)
「ボタンインコ」 『天国を出ていく 本のこべや2』岩波書店
「仙人のおしえ」 『日本の昔話5』福音館書店
「とめ吉のとまらぬしゃっくり」 『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』福音館書店おもすぎるから「かめの遠足」 『新編世界むかし話集』文元社
絵本の紹介

今日のお話は、しっかりしたお話ばかりというか、軽めの話がないというのが特徴でした。
だから、最後のヤンさんは当初予定していたのが重さのとどめを差すような話だったとかで、「かめの遠足」を語る事にされたという次第。
そしてわたしは、みなさんが語ったというのに強い意志で聞かせてもらうだけというポジションをキープいたしました。
(いばるな!)
絵本の紹介もしてもらい、どれも楽しかったです(^^♪

「三つの五月のもも」を聞いているときに、語法が頭に浮かんできました。
つい先日の語法勉強会が思い出され、お話のいたるところに出てくる語法に合致した文章・単語が脳内で止まりません~~。
語法勉強会に出ておいてよかった!
語法は聞き手へのだから、押さえておくところが見えてくる、、、はず(笑)
どういう風に語ったらいいかと迷ったときには、押さえるところなのか立てる言葉なのかが分かる、、、はずです(笑)
いまいち自信にかけるところがご愛敬ですが、これは今後限りなく自信をつけていく予定です。
ということで、今年の抱負はこれに決めさせていただきます。
よかったら、みなさんの今年の抱負も聞かせてください。
ここに書いちゃったら、その気になれるかもですよ!!

語法勉強会「金の鳥」

先日、第7回昔話の語法勉強会がありました。
テキストは、グリム童話の「金の鳥」です。
「金の鳥」を読みながら、昔話の語法を学びました。

長いお話です。
登場人物も多いし、主人公の末の王子は、援助者のきつねの助言をきかずに何度も失敗しますから、エピソードもおおいです。
語法は、主人公が課題をクリアしながら幸せな結末に一直線に進むためのお約束ですから、今回の勉強会でも各所にそれがピタッと当てはまるのを確認する作業でした。
今までの勉強会で取り上げられたお話同様、「金の鳥」も感動する話だから、寄り道なんか問題外!
最後の幸せな結末にたどり着くために、聞き手が分かりやすいように語る。
耳で聞いているだけだから、先に語ったことをもう一度丁寧に繰り返す、など、すべては聞き手への愛から語法はできているということを学びました。

「金の鳥」では、援助者としてきつねが出てきます。
援助者は、ふつう必要な時だけ出てきて、任務が終わったらすぐに消えますが、末の王子が何度も失敗するから何度も助言しなくてはならず、出番が多いです。
そして、末の王子が成功して幸せになった後、一つお願いをします。
「なんや、魂胆があったんか」
では、ありません。
「金の鳥」は、いい話ですから、わたしはそんなことを言いたいんではないんです。
実は、きつねは王女のお兄さんだったんです。
「それやったら、初めからそういえよ」
それも、違います。
きつねの身の上話は、「金の鳥」とは別の話ですから、スピンオフか番外編です。
まっすぐに行くのが昔話の語法ですから。
わたしが言いたいのは、末の王子がいったん幸せになったというのにまだ試練を与えられなければならなかったことと、それに対して本当にみんなを幸せにする結末が用意されていたというのが見事だなと思うからです。
いつか気合を入れて、きっちり覚えたいです。