月別アーカイブ: 2018年2月

今週のお話会 ⛄

2月19日(月)
小学1年生 朝学習
おはなし 「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく27』東京子ども図書館
おはなし 「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
4月から始まってもう10回目。子どもたちもずいぶん慣れてきました。
先生、子どもが喜んで、ちょっとくらいしゃべっても気になさらないでくださいね。愛情表現、心のゆとりかな?

2月20日(火)
中学1年生 朝学習
詩 「すてきなひとりぼっち」 谷川俊太郎同名詩集より/童話屋
おはなし 「羊飼いと噴水」『兵士のハーモニカ』ロダーリ/岩波少年文庫

小学3年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「心臓がからだの中にない巨人」『おはなしのろうそく22』東京子ども図書館
おはなし 「へびのむこさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
おはなし 「アナンシと五」 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
ブックトーク 「斎藤隆介」

2月21日(水)
小学3年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「心臓がからだの中にない巨人」『おはなしのろうそく22』東京子ども図書館
おはなし 「へびのむこさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
ブックトーク 「斎藤隆介」

この二日間のことは、別便で報告済み(笑)⇒「いつもいつもは・・・」

2月22日(木)
幼稚園4歳児 一クラスずつ二回
ろうそくぱっ
おはなし 「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編
絵本 『しろいかみ』谷内つねお作/福音館書店
ろうそくぱっ
珍しく絵本を読みました。おはなしが短かったので、ちょっとおまけに。
『しろいかみ』は「こどものとも0,1,2」のシリーズ最新刊です。大喜びで、三回も続けて読みましたよ。「つぎの時も持ってきてね~」って言われてしまった(笑)

2月23日(金)
小学3年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「心臓がからだの中にない巨人」『東京子ども図書館』
おはなし 「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編
朗読 詩を数篇(三好達治・山村暮鳥・草野心平・阪田寛夫・谷川俊太郎・島田陽子)
ブックトーク 「斎藤隆介」と詩の本を紹介。
この日も3年生ですが、20日・21日とは別の学校です。
先生も一番後ろで子どもたちと肩を寄せて目をまん丸くして聞いてくださいました。
子どもたちの反応がおもしろくって~ また音声を紹介しますね。
国語の授業で詩の扱いは難しいと思います。特に三好達治・山村暮鳥・草野心平なんて巨匠の詩!
おはなし会で、言葉そのものの面白さを知ってもらえたらいいなと思って、やってみました。
最初から乗ってくるクラスと、いったん引くクラスとがありました。
引いたクラスは、先入観で詩が難しいと感じているんだろうと思います。
谷川俊太郎の言葉遊び歌や、島田陽子の大阪弁の詩、阪田寛夫の子どもの気持ちに沿う詩を読みました。
「詩って、誰でも書けそうやねえ」というと、楽しそうにうなずいていました。

さて、これから図書館のお話会に行ってきま~す。
でもね、昨夜から、喉がちょっとイガイガしていてね。薬とハチミツで抑えてるけど。
ああ、あと2週間、シーズンが終わるまで持っておくれ~

いつもいつもは・・・😿

小学校のお話会。
2、3年生といえばギャングエイジでもあるのですが。
スーパーでも顔を合わせるおなじみさんで、ずいぶん聞きなれてもきています。
それでも、クラスによっては、「え?なんでこの子が❓」というようなやんちゃをする子がいます。
シンデレラの振り子が降れているのでしょう。思い切り悪い子ちゃんになる子がいます。
担任の先生に反抗しているのです。

先日は、直前にすったもんだがあったようで、なかなかおはなしの部屋にやってきません。
予定より5分以上過ぎて、やっとそろったかと思うと、数人が、すわらないでうろうろしたり叫んだりし始めました。
先生が注意すると余計にヒートアップします。
他の子たち、ほとんどの子はお話を聞きたくて、困った顔をしています。

おはなしおばさんとしては、できるだけ先生の指導の邪魔をしてはいけないと思うので、しばらく様子を見ます。
が、ギャングたちはいうことを聞きません。
そのうち、みんなが「ほっといておはなしして」「早く始めよ」などいいはじめると、「ほな」と、おもむろに始めます。
なぜか、ギャングたちは、一瞬静かになって耳をそばだてます。
さあ、ここからが勝負です❢

ちょっとでも邪魔をしようものなら、「これ!おはなしいうもんは、始めが大事やねんで!」とか、「まず設定がわからんかったら、どうしようもないやろ!」とか言って、黙らせます。
「もっかいいうから、聞きや。あるとこに王さまがおって息子が七人おったんや。ええか!?」
それでも、なんやかんや質問して、参加型にしようともくろむギャングがおる。
それにちょっと答えてやるふりをしながら、「めんどくさいなあ。ストーリー続けてええか?」ときくと、たいていのギャングは、実はお話を聞きたいので、「ええで」とえらそうに言って静まります。

ふつう、あとは何の問題もなく聞くはずなのですが、たいていここで先生の邪魔が入ります。
きちんと三角座りをして聞きなさい、というわけで、後ろから、横から、ごそごそと入ってきて注意をされるわけです。
いいのです。どんなかっこうをしていようが。ひとりだけ離れて座っていようが。
ギャングの目を見てごらん。どんなに輝いているか。集中して聞いているのです。

一番前のまんなかで寝転んで聞きはじめたひとりのギャング。
ヤンは心の中で「こいつを座らせてやろう」と一点集中で語ります。そやのに先生が後ろからはいよってきて「座りなさい」とささやきながら手を引っぱらはるのです。子どもはふり払って抵抗します。
あなたなら、どうしますか? 語れますか? 最前列の中央ですよ(笑)
あ~あ。ギャングの勝ち。先生引っ込む。
二回目、こんどは私が先生に「いいですから、そのままにしといてください」と、退散してもらいます。
もちろん先生のお気持ちはよくわかります。
でもね、大丈夫なのです。その子は、結局寝ころんだままでしたが、じっと私を見つめて目をそらさず最後まで聞きました。

さんざん邪魔が入っても、子どもたちは「ああおもしろかった」と満足してくれます。
そんな力が子どもにはあるし、それが昔話の力なのだと、ヤンは信じて語ります。
ギャングエイジの時期はいつまでも続くわけではないことを、ヤンばあちゃんは知っています。
今のその子たちにとって必要だと考えて選んだ話を語る。考え抜いたという自信もあります。

先生も一生懸命だし、親も一生懸命。かつてはヤンもそうでした。
でも、一生懸命だから見えないものもあると、今では思います。
同時に、その一生懸命な思いは、確実に子どもに伝わっています。
先生、地域の年寄りとして、応援していますよ~

2月のがらがらどん 🐧

毎月楽しいがらがらどん例会。
気の向いた人がふらっと来てくださって、すてきなお話を聞かせてくださいます。

きょうのおはなし
「ものいうたまご」 『アメリカの昔話』渡辺茂男編訳/偕成社
「リヌスとシグニ」 『子どもに語る北欧の昔話』こぐま社
「はなたれこぞうさま」 『子どもに語る日本の昔話』こぐま社
「メケー・ドマ」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「お百姓ときつね」 『ハンガリー民話集』岩波文庫より再話クラス再話
「アナンシと五」 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社

『アメリカの昔話』は絶版。惜しい本です。「つれていって」「つれていかないで」と口々に卵が声をかけるのが印象的です。
「リヌスとシグニ」はアイスランドの昔話。ベッドに書かれているルーン文字まではっきり見えるような語りでした。
「はなたれこぞうさま」は、ヤンも大好きなおはなしです。なぜたきぎを川に流すのか、つぎの日売ればいいのにとか、いやあれはお供えだとか、話が弾みました。
「メケー・ドマ」、語ってくださってありがとう。あっけらかんと元気はつらつのドマを語ってくださいね~
「お百姓ときつね」、さすが原話を提出した本人の語り。もう彼女のユーモア全開。おかしくておかしくて。
「アナンシと五」はヤンが語りました。鳩の奥さんは4までしか数えられないのよ~
でね、昔話の語法で説明するとね、まずは三回のくりかえし。昔話の固定性・音楽性。テキストは「同じ場面は同じ言葉でくりかえす」ように整えなくっちゃ。
やって来たのはアヒル→うさぎ→はとと、順番に小さくなっている。デクレッシェンドね。(聞き手の危機感はクレッシェンドしてるけど)これ、昔話の抽象性。
そして、一番小さな存在が悪をやっつける。鳩の奥さんは三匹のうちで一番小さいだけでなく愚かなの。つまり昔話の主人公ね。だからアナンシに勝てたのです。

いつのまにががらがらどん例会は勉強会ではなくなり、心から素でお話を楽しむ会になりました。
完成させて来てくださるかた。練習台に来てくださるかた。まだ覚えている途中だけど来てくださるかた。
お友達を連れてきてくださるかた。
出会い、再会。大切なのは人との出会い。

今回は、長倉洋海さんの本の紹介と、ETVのアフガニスタン山の学校のビデオも観ました。
長倉さんについてはまた改めて書きますね。

ほな。

最後のおはなし会 ✌

2月15日

幼稚園5歳児 一クラスずつ二回
手遊び 「ろうそくぱっ」
おはなし 「ジャックと豆の木」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
手遊び 「ろうそくぱっ」

わたし「きょうのおはなしは、ジャックと豆の木」
子ども「知ってるう~」
わたし「そおお?でもちょっと長いけど、聞けるかなあ?」
子ども「聞けるう~」
わたし「大男が出てくるけど、聞けるかなあ?」
子ども「聞けるううう~~~!」
約15分の話。聞きましたよ~。口に手を当てたままの子。腰を浮かしていつでも飛びだせそうな子。
大男の「ズシン、ズシン、ズシン」には「ひゃあ~またや~」って喜んでいました。
ひとりの子が、最後に、「人間って強いなあ」といったのには驚きました。
五歳児さんに、おばあちゃんのヤンが励まされました。そうや、人間って強いんや!
きょうで、この子たち、幼稚園でのおはなし会はおしまいです。
3歳児の冬から始まって、ほんとうに成長しました。
どうか、小学校でも会えますように💖

ガラス玉の中に世界が入っている!

今日は、マックス・リュティの語法理論を解説した小澤俊夫著『昔話の語法』(福音館書店)講読会の最終回、千秋楽、満員御礼、大団円でした。
4章の最後、「純化と含世界性」のお勉強です。
語りの森HPの該当箇所はこちら ⇒ 純化作用 含世界性

昔話が、中身をぬいて語る事の意味を改めて、あるいは言葉を変えてまとめとして勉強した思いです。
登場人物の地位や職業は説明せず、日常生活や性格もストーリーに関係がなければ語らない。
異界から来た登場人物と、なんの違和感もなく友達と話をするように会話する。
大人になって昔話を読むと、昔話とはそういうものだと思っていても、引っかかってしまうということがあります。
おはなしを選ぶときに、好きな話しか選べないのは、そんな引っかかりを感じないようにという思いもあったのかもしれません。
しかし、聞き手である子どもたちは、はなからそんな引っかかりはなく、即座に昔話の世界に入れます。
入れないのは大人のほうで、わたしの問題でした。
そこを意識せずに、ああ、どんな話を選ぼうかと考えていました。
いま思うと…。
昔話は個々の登場人物やモチーフを、徹底的に要らないものをそぎ落として図形化し、日常ではありえない結びつきを可能にします。
あるいは、記号やナンバーをふってあるだけのようにまで単純化します。
それを360度どこからでも見える透明なガラス玉の中に閉じ込めるのです。
何とでもくっつけるから、ガラス玉の中に全世界を入れることも可能となるわけです。

もし、自分が見ているガラス玉の中に不純物を見つけたら、それをきれいにしないといけませんし、まずこれが不純物だと見つけられなければなりません。
今はまだ、その力はありませんが、それでも今までやって来た勉強はこのあたりでそろそろ実を結んでもらわないと本当に困ると思う今日この頃。
ヤンさんが言われたように、語り手としてはいろいろな話をよいテキストで選んで、たくさんの昔話が持つ、たくさんのメッセージを聞き手である子どもたちに伝えていきたいと思います。
リュティ先生が書かれた「昔話というガラス玉のなかに世界がうつっているのである」という言葉に、ドキュンと心を打たれました。
すぐ手の届くところに世界があるというのに、正確に、いい形で語れているか、改めて自分に問いかける機会を与えてもらいました。
「語法は愛です!」(byヤンさん)にもドキュンと来ましたが、「ガラス玉の中の全世界」にもグサッとやられました。
お話が偏らないように、いろんなテーマの話を自在に語れるように、精進します。
道は遠し!
でも、一直線の一本道だから最短距離、の、はず(笑)