9月13日の日常語による語りの勉強会の報告をさせて頂きます。
さてさて今月から待望の(?)新メンバー加入に加え、更に入門を受講される方が3名も来てくださり、今まで以上に活気ある楽しい勉強会になりました。
前半は、ヤンさんの語りのテキスト『ノート式おはなし講座』を使っての基礎講座です。
新しい方たちのため、とは言いながら、子どもたちにおはなしを届けるにあたって、大切なこと、基本的なことを思い出し、自分の頭の中をリセットする貴重な時間となりました。
今回は、「第二章 日常語で語る」の「日常語とは」を勉強しました。
日常語とは、「土地言葉」とも、「〇〇地方の方言」ともちょっと違います。
「あなたが聞き手である子どもたちに普段話しかけている言葉」です。
あなたが普段使っているその言葉は、生まれ育った土地の言葉や、親など肉親の言葉、テレビ、公の場で使われる共通語、などの影響を受けています。
だから、日常語は一人ひとり違います。
「土地言葉」や「〇〇地方の方言」のようにひとくくりにはできないのです。
それに「純粋な土地言葉」も変化しています。
昔は交通手段も少なく、その土地から人の移動があまり無かったため、それぞれの地域に「土地言葉」として残っていたものが、現代は人の移動が盛んに行われ、ミックスされたり、途絶えたり、薄まったりしています。
もちろんそれぞれの日常語の中には「土地言葉」や「〇〇地方の方言」がところどころ含まれていることでしょう。
ですから、あなたが使っているその言葉は「その土地の言葉」というより、「あなたの日常語」と言えます。
さて、「日常語」がどういうものか分かったところで、次は「伝承の語り手」について考えます。
「伝承の語り」つまり囲炉裏端でおばあちゃんが孫におはなしを語っているような場面が多かったのではないかと思いますが、そんな時、語り手のおばあちゃんは、聞き手の孫に通じる言葉、イメージがしやすい、日常生活で使っている分かりやすい言葉、つまり「日常語」で語っていたに違いありません。
「日常語で語る」ということは、「おはなしを囲炉裏端に戻す」ことなんじゃあないかと私は感じています。
だって日常語で語ったら、子どもとの距離が囲炉裏端なみにめちゃめちゃ近くなるんですもん!
さあ、あなたもぜひ!レッツ、日常語!!
後半はいつものように勉強会です。
<語り>
「油取り」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』 再話/村上 郁
逃げ出した小僧さんが助けを求めた汚い小屋のおじいさん➡援助者。
昔話では援助者が助けてくれます。
なのに、どうして失敗する(追手に見つかる)のか?➡これは夢の中のエピソードだから!
「しんぺいとうざ」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』 再話/村上 郁
「三枚のお札」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』 再話/村上 郁
5歳児さんに語ったら、「最後おにばば死んだん?」と確認されたそうです。「三枚のお札」は色んなテキストが出ていますが、最後のところでは、聞き手が安心できるようにしっかりと「おにばばはいなくなった」ことをイメージできるテキストを選ぶ、またはそのように語ることが重要です。でないと子どもたち心配でぐっすり寝られないよ~~~
<テキスト>
「かも取り権兵衛」 『日本の昔話2』福音館書店
<ヤンさんの語り>
「さるの海岸見物」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』 再話/村上 郁
次回は2ヶ月後の11月です。
さあ、テキスト『ノート式おはなし講座』を忘れずに持参して、(今回忘れてしまったことは棚に上げて)
レッツ、日常語~~~~~!!!!
かぶでした(^.^)/~~~
かぶちゃん、丁寧なほうこくをありあがと~
日常語、理論じゃないんだけど、やっぱり理論から入らないと、なんでもありになってしまうからね。みんな、がんばろうね。
ヤンさん、コメントありがとうございます!
そうですね。
日常語だから、
自分の言葉だから、
なんでもあり、
ではないですもんね〜。
そこのところも勉強、勉強〜(^o^)/
精進、精進〜(^o^)/
皆さま、楽しくご一緒に頑張りましょう〜〜(^_-)