日別アーカイブ: 2019年9月16日

いっつも、ちがう

月がきれいですね😊 十五夜も満月もバッチリでしたね!
そして、里芋も梨もおいし~い😋
9月14日土曜日の図書館おはなし会の報告です。
秋になってきたんですね、子ども10人、大人2人、
おはなしにぐっっっと入ってました!
 
 手遊び   「どんぐりころちゃんじゃんけん」
 おはなし  「七羽のカラス」  おはなしのろうそく10 東京子ども図書館
 おはなし  「ちいちゃい、ちいちゃい」 イギリスとアイルランドの昔話
 絵本    「どろどろ」 せなけいこ ポプラ社
 絵本    「おやすみサム」 メアリー=ルイーズ作 光村教育図書
 手遊び   「さよならあんころもち」

ヤンさん、集まった子どもたちの顔を見て「今日のお話はぁ………七羽のカラス」
 10中9人が女の子ってこともありましたが、ほとんどが常連さん。
骨のあるはなしができますよね☆ どんどん引き込まれて、子どもたちが、
ヤンさんの顔越しに別の世界を見ている……というその時、
「~娘は親切なお星さまの贈りものをなくしてしまったのです。 ~
 やさしい娘は、ナイフを取りだし、自分の小さな指を一本切り落として、戸に」
そこで、「ヒィッ」の声。 ん、なに? いま、いいところなの。
 子どもは集中していて聞こえてすらいないようです。
大人の感覚では、そんなことはあり得ないですが、これは昔話ですから、
ここで大切なのは、兄さんたちのために、そうまでする思いだったということ😭
 たっぷり、おはなしの世界に入ったあと、ヤンさん「つぎ、なにしようか?」
「長~いはなしがいい!」(……あまのじゃくだなぁ)
「ブレーメンの音楽隊は?」「えー」(………なぜ?初めてよね、ききたーい!)
「じゃ、ちいちゃいちいちゃい、しようか?」「それがいいー!」
 まあ、盛り上がったこと、盛り上がったこと! それもとっても、
質のいい~、見ていてうらやまし~い感じの、和気あいあいとした楽しさ。
 ヤンさんも、めっちゃノリノリで、おもしろかった!!
ほんとに、毎週毎週、毎回毎回、いっつもちがう、たのしい!があるんですね😊

9月 日常語による語りクラス

9月13日の日常語による語りの勉強会の報告をさせて頂きます。
さてさて今月から待望の(?)新メンバー加入に加え、更に入門を受講される方が3名も来てくださり、今まで以上に活気ある楽しい勉強会になりました。

前半は、ヤンさんの語りのテキスト『ノート式おはなし講座』を使っての基礎講座です。
新しい方たちのため、とは言いながら、子どもたちにおはなしを届けるにあたって、大切なこと、基本的なことを思い出し、自分の頭の中をリセットする貴重な時間となりました。

今回は、「第二章 日常語で語る」の「日常語とは」を勉強しました。

日常語とは、「土地言葉」とも、「〇〇地方の方言」ともちょっと違います。
「あなたが聞き手である子どもたちに普段話しかけている言葉」です。
あなたが普段使っているその言葉は、生まれ育った土地の言葉や、親など肉親の言葉、テレビ、公の場で使われる共通語、などの影響を受けています。

だから、日常語は一人ひとり違います。

「土地言葉」や「〇〇地方の方言」のようにひとくくりにはできないのです。

それに「純粋な土地言葉」も変化しています。
昔は交通手段も少なく、その土地から人の移動があまり無かったため、それぞれの地域に「土地言葉」として残っていたものが、現代は人の移動が盛んに行われ、ミックスされたり、途絶えたり、薄まったりしています。
もちろんそれぞれの日常語の中には「土地言葉」や「〇〇地方の方言」がところどころ含まれていることでしょう。

ですから、あなたが使っているその言葉は「その土地の言葉」というより、「あなたの日常語」と言えます。

さて、「日常語」がどういうものか分かったところで、次は「伝承の語り手」について考えます。
「伝承の語り」つまり囲炉裏端でおばあちゃんが孫におはなしを語っているような場面が多かったのではないかと思いますが、そんな時、語り手のおばあちゃんは、聞き手の孫に通じる言葉、イメージがしやすい、日常生活で使っている分かりやすい言葉、つまり「日常語」で語っていたに違いありません。

「日常語で語る」ということは、「おはなしを囲炉裏端に戻す」ことなんじゃあないかと私は感じています。
だって日常語で語ったら、子どもとの距離が囲炉裏端なみにめちゃめちゃ近くなるんですもん!
さあ、あなたもぜひ!レッツ、日常語!!

後半はいつものように勉強会です。

<語り>
油取り」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』 再話/村上 郁
逃げ出した小僧さんが助けを求めた汚い小屋のおじいさん➡援助者。
昔話では援助者が助けてくれます。
なのに、どうして失敗する(追手に見つかる)のか?➡これは夢の中のエピソードだから!

しんぺいとうざ」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』 再話/村上 郁

三枚のお札」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』 再話/村上 郁
5歳児さんに語ったら、「最後おにばば死んだん?」と確認されたそうです。「三枚のお札」は色んなテキストが出ていますが、最後のところでは、聞き手が安心できるようにしっかりと「おにばばはいなくなった」ことをイメージできるテキストを選ぶ、またはそのように語ることが重要です。でないと子どもたち心配でぐっすり寝られないよ~~~

<テキスト>
かも取り権兵衛」 『日本の昔話2』福音館書店

<ヤンさんの語り>
さるの海岸見物」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』 再話/村上 郁

次回は2ヶ月後の11月です。
さあ、テキスト『ノート式おはなし講座』を忘れずに持参して、(今回忘れてしまったことは棚に上げて)
レッツ、日常語~~~~~!!!!

かぶでした(^.^)/~~~