日別アーカイブ: 2021年6月19日

オンライン「白雪姫」感想文📝

第15回昔話の語法オンライン勉強会「白雪姫」の報告をジミーさんがしてくれましたね。こちら⇒

ババ・ヤガーの語法勉強会では、ご参加くださった方に、たいてい感想文を出していただきます。
次回に向けて反省するためです。あ、わたしが反省するのね。
で、今回はオンラインだったので、メールで感想をいただきました。
あまりにたくさんあるので、少しだけ、一部分抜粋でご紹介しますね。

Aさま
今回はおはなしおばさんとして、「聞いている子どもの気持ち」について言われた事が心に残りました。

°耳で聞いて理解できなかったら、子どもはお話から出ていってしまう。
°実母と継母
親と子の葛藤
子は親を乗り越えないといけない
°子どもはすごい!
奇跡を信じる
°子どもが聞き逃さない文章
°エピソードの孤立を図で説明して下さったのが、わかりやすかったです。
何度でも失敗する。その時は目の前のことを精一杯する。

それで、いいねんで!
最後は幸せになるねんで! ←お話おばさんとしての役目だと言われた事が一番印象に残りました。
長々と書いてしまいましたが、子どもたちにお話を聞いてもらっている身として、今以上に大切に丁寧に選び語っていきたいと思いました。

Bさま
白雪姫のおはなしで一番いい味を出しているのはもしかしてわるい女王なのでは、と感じました。

3回も変装&小細工~七つの山を越えて~がんばっとるな~
わるものの行動が必死で真剣で、最後までおもしろかったです。“白雪姫は人類の歴史の根本的な骨組みを語っている”んですねー

Cさま
〈昔話は、主人公の幸せに向かって一直線に進む〉

頭でない所にジィ〜ンと響いてきました。
『失敗にみえることも、実はハッピーエンドに向かう過程のひとつ。だから大丈夫◎』と、わたし自身が励まされた思いがしました。
主人公を〈否定せず、丸ごと肯定する〉……これ以上のエールがほかにあるでしょうか!?
幸せになるための〈肝〉を〝昔話〟は深いところに忍ばせていて、聞き手の心境に応じてそっと手渡してくれていたんだ……!
そして、いにしえより数えきれないほど多くの人々の思いや願いを〈昔話〉という形で、今、自分たちが受け取っているのだ……と思ったら、なんだかものすごく大きな後ろ楯を得たような安心した気持ちになりました。
この贈り物を子どもたちと分かち合うために、自分に出来る準備をもっとしていきたいなと思いました。

Dさま
今回なるほどと思ったのは、白雪姫が小人を見ておどろいたのは、小人におどろいたのではないというところ。

昔話の語法を知らなければ、違う解釈をするかもしれない箇所ですよね。先生の例えも情景がよく理解できて面白かったです(^^)
昔話の語法を知れば知るほど、きちんと「子ども」というものを知らない大人が、大人の感覚でお話の大切な部分を変えてしまう罪深さについて考えてしまいます。
子どもの時のピュアで真っ直ぐな感受性を、どうして覚えたまま大人になれないのでしょうね。
そしてそんな子ども達の前で語る時、私のお話への想いが伝わるんだと思うと、一話一話大切に、しっかり練習して臨まないといけないと改めて感じました。

Eさま
おはなし広場の「白雪姫」を聞いたとき、どんどんおはなしに引き込まれたのですが、(自分の中の白雪姫、絵本の記憶だと思います💦は面白いものではなかったのですが)、その理由が今日の勉強会でよく分かりました。昔話は「人生そのもの」ですが、白雪姫は特にそのことを象徴しているからなんですね。
私は女の子が主人公のおはなしを語りたいと思うことが少ないのですが、白雪姫はぜひ語りたいと思いました。


Fさま
とても面白く新鮮で目から鱗でした と同時に余りにも知らない事だらけで私の文庫活動なんて何だったんだろうと恥ずかしく穴があったら入りたい…

只のお遊びに毛が生えただけもの 私の独りよがりでした。多いに反省していますあの当時の子供たちに謝りたい
と前置きはこれくらいにして 少しずつ学ばせて頂きます
今まで疑問に思ってきたことが成程と納得する部分がたくさんありました
何故おばあさんが子供を欲しがるとすぐに子供が生まれたり 赤ちゃんだったのにすぐに成長する
いいタイミングでほしいものが手に入る 人が現れる等など
物語も自己満足で読んだり いい加減だったなーと

きりがないのでこの辺で(❤´艸`❤)

オンラインの良さは、居ながらにしてお互いの顔が見えること。
「終わったらもう家にいて嬉しかった」という感想(?)も何通かありましたよ(笑)
ZOOMがうまくできてうれしかったというのもありましたO(∩_∩)O
今回は、京都、大阪、奈良、香川、埼玉から同好の士が集まりました。このご縁もめっちゃうれしいですね。

おわび
感想の中で、「白雪姫」は2版ですでに継母ではないかというご指摘をいただきました。
そうなのです。勘違いしてたのです。訂正します。
初版は実母です。グリム兄弟は、批判を受けて2版から継母にしました。
ごめんなさい。

おわびのしるしに、白雪姫はどうやって生き返ったかについて書いときます(笑)
2~7版は、棺を担いでいた召し使いがやぶに足を取られてよろめきます。その拍子にりんごが姫の喉から飛び出して、生き返りますね。
(ディズニーアニメでは王子のキスで生き返りますがね。)
初版は、こうです。
召使たちは、いつもいつも棺を担いで王子のあとをついて歩かなくてはならなかった。腹を立てた召使たちは、棺を開けて「こんな死んだ娘のために、おれたちは一日じゅうこき使われるんだ」といって、白雪姫の背中をげんこでゴツンとなぐるんです。すると、りんごのかけらが口から飛び出して、生き返る。

グリム童話の各版は、初版、2版、7版が日本語に翻訳されています。
他の話も比較すると面白いです。

感想をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。
次に向けての原動力になりました。
次は8月24日「がちょう番の娘」、がんばりますq(≧▽≦q)