今年最後の、そして1月と2月は勉強会がお休みなので(コロナのためにお部屋の換気が必要で、さすがに厳寒の中、扉も窓も開けっぱなしは辛い。そのために風邪をひいても困るので…)みんなとはしばらくお別れね、の気持ちの中級クラスの報告です。
「マーシャとくま」『ロシアの昔話』福音館書店
保育園の5才児さんに語ったそうです。
語り手さんによると、今まで楽しくおもしろい話を中心にして語られてきて、そろそろ物語を聞いてもらおうと思ってこの話を選ばれました。
ストーリーはかわいいですし、よく聞いてくれたそうです。
後半に〝青髭〟モティーフが出てきますので、小さい子どもさんには怖い話と受け取られるようだとおっしゃっていました。
でも、一回しかそのモティーフは出て来ませんので、小さいお子さん向けですね。
「がちょう番の娘」『語るためのグリム童話5』小峰書店
わたしなんですが、は~~~、難しいです(でっかい溜息!)
夏に「がちょう番の娘」の語法勉強会があり、先月はこのクラスでメンバーさんがこの話を語られましたので、どのように語るかの知識はばっちりなんですよね。
練習もいろんなことを意識しながらしましたが、なんせ練習は一人ですからね。
で、人前でやるとそれができてんのかな、どうかな? という感じですよね。
(いやに共感を求めますが、それだけ不安な気持ちをお判りくださいませ<(_ _)>)
結果、あんまりできてませんでした(笑)
頭で分かってるけども、表現はできてないという素人として当たり前の結果でした。
ヤンさんの「分かっていて語ることが大事」というお言葉を頼りに、(できなくても開き直って)今後も練習を重ねようと思います。
「ロバの耳をした王子さま」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
幼稚園の年長さんに語られるそうです。
楽しくてかわいい話ですね。
悪い人は出て来ませんし、王子さまの耳をロバの耳にするようにと言ってしまった妖精も、クスッと笑えますし。
語りを聞いていて、ほ~んわかと楽しい気持ちになりました。
「首の短い男の話」語りの森ホームページ → こちら
この話は、アイヌの昔話で中学生に語るそうです。
そうですね、アイヌの話は独特で、入れ子といっていいのかどうか分かりませんが、死を目前にした人が語るという形式になっています。
だから、最後は神妙な感じで終わりますので、それだけでも語り方が難しいと感じます。
この話は、教訓を教えている話でまじめなんですが、そこに至るまでの前半で「小便の飛ばし比べ」が出て来まして、始めのほうはおもしろい話なんかなと思いました。
ですからよけい難しいんじゃないかと思いました。
本番はこれからのようですから、どうぞ頑張ってください!
「びんぼうこびと」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
クリスマスという言葉は出て来ませんが、この時期によく語られるということを聞いて、なるほどなと思いました。
日本では、大晦日や元旦あたりに、貧乏神が去ったり、福の神と入れ替わったり、大金をつかむチャンスをもらえたりという話があります。
外国(この話はウクライナ)も日本も、年末年始に似た話を語っていたというのはおもしろいというかすごいですね。
昔話の伝わり方というのは諸説ありますが、〝人類の意識下の共通する総意〟とかいうものが、本当にあるんじゃないかと思います。
いや、ようわかりませんが(笑)
ヤンさん「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社
これはもうね、ヤンさんが図書館で子どもたちに語られるのを何度も聞いていますから、安定の面白さなんですが、でもそのたびに面白いなあと思うのですよ。
子どもたちも、大きい声で笑ったり、伸び上がったり、体じゅうで喜んでます(^_^)
かつて小澤先生が昔ばなし大学で「子どもたちは知っている話にまた会いたがっている」とおっしゃり、うわあ~なんかすごいこと聞いたなァ、と思いました。
ヤンさんの語りを聞いているとね、また聞きたいなと思うんですよね。
そういう語りをしないといけないなと、思うんですね。
自分を振り返って思うわけですよ。
出来てませんよ、出来てませんけどね。
拗ねてませんよ(-_-メ)
そして、初級クラスに続いて中級クラスでも宿題です。
内容は同じ、3月の勉強会までにたくさん本を読みましょうということでおはなしの本のリストが渡されました。
わたし、おおかたは読んでますが、おおかた忘れてます(あかんがな)
がんばって読もうと思います。
次は3月15日です。
そのころはコロナの状況はどうなってるかな?
みんな、元気でいられますように。