日別アーカイブ: 2021年12月10日

12月のおはなし会🎄

12月1日(水)

午前保育だったので、10時半ごろに園の前に行くと、ちょうど、中学生がひとり、おくれて登校するところでした。
わたしを見て、「あ!おはなしのおばあさん?」
わたし「そやで。おはなしのおばあさん」
中学生「なつかしいわあ。あしたお話会があるって聞いたら、わああって、嬉しかったわ」
ほんとに、わたしを見つけたときのその子の顔、ぱっと輝いた。
うれしかったな。
遅刻ということは、何か事情があったわけで、それはたぶんいいことではない。
でも、お話のおばあさんを見つけて、かつての楽しい時間を思い出してくれたんや~

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幼稚園4歳児

ろうそくぱっ
おはなし「あなのはなし」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
てあそび「メリークリスマス」
ろうそくぱっ

おりこうさんのクラスですが、ずいぶん気持ちを開放して聴いてくれるようになりました。

わたし「べつにどこへも、ただ世の中を見たいと思ってね」
子ども「またや~笑」

わたし「夜中になると、そこへ」
子ども「(おそるおそる)おおかみ・・・?」
わたし「そ!おおかみがやってきました!」
子ども「きゃ~~!」

 

幼稚園五歳児

ろうそくぱっ
おはなし「三枚のお札」『日本昔話百選』稲田浩二・稲田和子
ろうそくぱっ

この子たちには初めての日常語の語りでした。
元気でにぎやかなクラスで、うれしくって、わあわあ言ってるので、
わたし「ほら、始まるで!聴きや!」
子ども (一瞬し~ん。)
わたし「あんな、ある山のお寺に、和尚さんと小僧さんがおったんやて」
子ども「ふ~~ん」
全員の目がこちらにくぎ付けになったので、さてこっちのもんやと、思いきりべたな関西弁で語りました(笑)

わたし「それからはな、このあたりにも、鬼婆、おらんようになったんやて」
子ども「え~、前はおったん?」
わたし「おったんちゃうか。知らんけど」
子ども「鬼婆てな、頭の毛が白いねんで」
わたし「お、ばれたか~!」
子ども「ムラカミさん、鬼婆なん!!?」

あ~、おもしろかった。
おもしろすぎて、家に帰ったら声が出なくなっていたo(* ̄▽ ̄*)ブ

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12月9日(木)

小学校3年生 5、6時間目 3クラス合同

おはなし「ヘンゼルとグレーテル」『語るためのグリム童話』小澤俊夫編訳/小峰書店
手遊び「木が折れる」
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
じゃんけん「ちいちゃんぱあちゃん」
おはなし「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1』
・・休憩・・
おはなし「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社
質問・感想タイム

今年も、兵庫県の某小学校まで行ってきました。
3年生の国語で昔話を学習するので、子どもたちに昔話の語りを体験してもらおうというのが、先生方のねらいです。
その体験っていうのがすごくてね、自分たちで語るというのが目的なの。それで、毎年12月にわたしが【見本】をみせて、子どもたちはお正月をはさんで各自1話ずつ覚えて1月に語りの会をするのです。

さてさて、子どもたちは、生まれて初めて語りを聞きます。
めっちゃ元気なクラスでねえ。
ものすごく集中して「ヘンゼルとグレーテル」15分聴くんだけど、終わったら、自分の知っているのとどこが違うか、ハイハイハイって、言い合うの。

ここで予定になかった「木が折れる」をやったのは、「お尻痛い!」って子どもが言ったから(笑)

ずいぶんリラックスしたところで「ひなどりとねこ」。
爆笑していました。

「こびとのおくりもの」は、曜日の歌が何度も出てくるんだけど、2回目からすぐにいっしょに歌っていました。

5時間目が終わって6時間目に突入していたので、いったんトイレ休憩。
それがあだになった・・・笑
わたしの回りにあつまって来て、「ちいちゃんぱあちゃん~!」「月曜日、火曜日~、水曜日~♪」
挙句の果てには、ろうそくに手をかざしっこ。マイクの取り合い。
そこでわたしは声をからしてしまいました(笑)

もちろん「はらぺこピエトリン」は子どもたち「ひいい~」の連発。
ほんま疲れを知らない少女たちでした。

ところが、質問タイムになって一転。
やっぱりものすごく積極的につぎつぎ手をあげるんだけど、質問の内容が、すごかった。「え?おんなじ子どもたち?」って感じ(笑)

「お話はどうやったら覚えられるんですか?」
「どうやったら、目に見えるように語れるんですか?」(わたし、お、目に見えたんや~)
「その人(登場人物)らしく語るのはどうやったらいいんですか?」
「覚えるのにどのくらいの時間をかけますか?」
「一番好きな話は何ですか?」
「図書館が好きなんだけど、先生も好きですか?」
「本は何冊持っていますか?」
などなど、書ききれない(笑)

最後の感想タイムでも、何人も手をあげてくれていました。
うれしかったのは、「本はあまり好きじゃなかったけれど、今日はとても面白かった、グリム童話や昔話を読もうと思う」という子が何人もいたことでした。
はるばる往復4時間かけて行った甲斐があったというものですo(〃^▽^〃)o

学校までの坂道で。まだ紅葉が残っていました。