今回は4名プラス2名の幼児さんの見学の方々も迎えての初級クラスでした。
小さい子どもさんはできるだけ語り手さんの近くで聞くのが好ましいとの事。
「身体的距離は心の距離」だからなんですって。本当にそうですよね!
〈 手遊び 〉
じゃがいも 芽ぇ出した
花さか ひぃらいた
はさみで ちょんぎるぞ
えっさか ほっさか
じゃんけん ほい
〈 語り 〉*ヤンさんからのコメント
1.ねこのしっぽ / 語りの森昔話集4/ 語りの森
*連鎖譚はそのキーワードとなる言葉をしっかりイメージする事
2.世界の果ての井戸 / 語りの森昔話集5/ 語りの森
*唱える言葉はきっちり語る事がとても大事
3.聞き耳 / 語りの森昔話集1/ 語りの森
*前後の言葉に埋もれないように言葉を「立てる」
4.みつけ鳥 / 語るためのグリム童話3 / 小峰書店
*唱える言葉は同じ言葉で繰り返す方が良いので統一すべき
5.ルンペルシュティルツヒェン / 語るためのグリム童話3/ 小峰書店
*聞き手は主人公になるのだから、脇役の思いにはとらわれないように
6.三枚のお札 / 語りの森昔話集2/ 語りの森
*このお話は後半辺りから「演じて語る話」
7.三人兄弟 / 語るためのグリム童話6 / 小峰書店
*語り手は自分のアクセントは気にしないで語ればいい
8.黄泉平阪 / 語りの森HP日本の昔話 こちら→
*演じる必要はない、スピード感で話の山場を表現すると良い話
9.ヤンさんの語り ムズィカ / 語りの森HP外国の昔話 こちら→
今回の勉強会で、特に以下の3点についてのアドバイスがありました
●テキストの言葉が思い出せない→自分で言葉を作ってしまう→語っていて自信がなくなってしまう
という事を避けるために、どう練習するか
①何度も何度も歌のように口に出す(頭の中で唱えるだけはダメ)
②大きな声で自分の耳に聞かせる
③一文を単語で切らずにひと息で読み、意味のある文として覚える
●言葉を立てるとは
①大きな声を出す事とは違う
②ゆっくり言う
③立てるべき言葉の前に少し「間」を取る
④言葉を立てすぎて、一番肝心な言葉が埋もれないように
●演じるとは
①演じなければおもしろくない話がある
②演じるとはそのキャラクターになる事でなく、聞き手の立場になり、聞き手の心を引き受けて語る事
たくさん語りを聞かせてもらって、じかにそこから学ばせていただく時間はまるで栄養ドリンク剤のよう。次はどの話にしようか、次はどんな風に語ってみようかと気持ちが前に前にと進む活力になりますね~♪
次回は6月14日(火)です。