日別アーカイブ: 2022年5月25日

再話入門講座1

先月、再話法勉強会があり、受講者のうち実際に再話してみたいというかたが8人おられました。
その8人のかたに加えてわたしももぐりこみましたので、受講生9人で〝再話入門講座〟が始まりました。
講座は3回セットです。
今回の1回目は、再話法勉強会で教えてもらった通りに原話を探してきて持ちより、みんなの前で読み上げて再話するときの注意点や問題点を挙げてヤンさんにアドヴァイスをもらいました。
2回目は、各自が再話してきたものを検討します。
3回目は、再話を修正して完成形に近づけたものを持って来て最終の検討です。

9話の原話が持ち寄られたのですが当然いろいろな種類の話があります。
再話するときの一般的な注意点として、ヤンさんから以下の説明がありました。
☆長い話は、一本筋の通った話にする。
☆原話の内容に齟齬があるときにどうするか考える。
☆人称を統一する。
☆土地言葉は正確に理解する必要があるのでその努力をする。

他にも細かい注意点はありますが、それは話にもよりますのでまずは以上のことを注意しながら各自が選んだ原話を再話して第2回の勉強会に持って行きます。
みんなどんな再話を持ってこられるか楽しみです(*^▽^*)

それと、本の奥付についてちょっと書かせていただきます。
再話の勉強会で原話を持ち寄るときに、本の奥付をつけるのはとても重要と言いますか、わたしは欲しいとおもっています。
自分が再話の勉強を始めたときに奥付は必ずつけるようにと指導されたのでそのようにしていました。
奥付にある情報が、そのうちに蓄積されてきますと原話を探したり再話したりするときの助けになることが分かってきました。
外国の昔話のシリーズ本ですと、監修者・訳者・編者など複数の名前が載っている場合があります。
それらの人が昔話の研究者なのか、児童文学者なのか、言語の研究者なのか、研究者なら師弟関係の人なのかとかそういうのを勉強会で他の人の原話資料を見せてもらうときに奥付があれば(なんとな~く)分かってきます。
そういうふうにして知った研究者や再話にむくであろう訳者の本を自分で調べることもできるわけです。
自分一人では無理な量の情報を知ることができるので、本のすべての情報が入っている奥付が見たいのです。
わたしはヤンさんから奥付という言葉を初めて聞いたときに何のことか知りませんでした。
これは結構恥ずかしい事なんでしょうね(笑)
しかし今はとっても必要だと思います。
いっしょに勉強するみんなで、貴重な情報を共有し、蓄積したいとこの日改めて思いました(*^^)v