シュルヴィッツを読む会🌄

桜の花はすっかり散りましたが、ボタン桜が咲いていました。
「ああ、桜餅そのもの~」
ソメイヨシノと違って、葉っぱもしっかり出てるんですよね。
おいしそうでした。

ユリ・シュルヴィッツさんの自伝『チャンス』が去年の秋に出版されました。
副題に〝はてしない戦争をのがれて〟とあります。
ユダヤ人であるシュルヴィッツさんが第二次世界大戦に巻き込まれた、幼いころの暮らしをつづったものです。
この本に感動したヤンさんの声掛けで、『チャンス』を読み、そしてシュルヴィッツの絵本のなかで自分が一番好きな本を持ち寄って、みんなで語り合う時間を持つことになりました。
用意してくださった資料によると、翻訳されて日本で出版されているのは少なく、だいたい全体の四分の一です。
日本で読めるのは、(海外での)出版の古い順に以下のとおりです。
『ぼくとくまさん』あすなろ書房
『あるげつようびのあさ』徳間書店
『空とぶ船と世界一のばか ロシアのむかしばなし』岩波書店
『あめのひ』福音館書店
『ヘルムのあんぽん譚』篠崎書林
『よあけ』福音館書店
『たからもの』偕成社
『ゆき』あすなろ書房
『ねむいねむいおはなし』あすなろ書房
『おとうさんのちず』あすなろ書房
『ゆうぐれ』あすなろ書房
『じどうしゃトロット』そうえん社

わたしは、お話会でヤンさんが子どもたちに読んだ『よあけ』が、初シュルヴィッツなのでこの時の感動が大きく、やっぱり一番は『よあけ』です。次は、『ゆき』ですかね。ひらひらとまいおりた最初の一粒の雪が印象的でした。
みなさんでそれぞれの一番の絵本の話をされているのはとってもほんわかして楽しかったです。
楽しく話を聞きながら、同時に戦争体験のない自分について思うことがありました。
わたしの伯父は沖縄戦で戦死しているのですが、遺骨を遺族に返還するために厚生労働省がDNA鑑定を実施しているで、1~2年前に父がDNAを提出しました。
そのことで、戦争はまだ続いているんだなと思いました。
急に自分に近いところでまだ戦争が残っているんだなと思ったんです。
『チャンス』は、ユダヤ人の小さい子どもが戦争中にどんな生活を強いられていたかという、全く自分とはかけ離れた世界の話ですが、少しでも戦争を自分の近くのこととして感じられた後に読めてよかったと思いました。
〝チャンス〟という言葉には〝偶然〟という意味もあると本書に書いてありました。
人の幸・不幸は偶然なのか必然なのかわかりませんが、シュルヴィッツさんが本の題目に〝チャンス〟を選んだことはなんとなくわかるような気がします。
『チャンス』は、本当にいい本です。
超~、超~、おすすめです!!

2 thoughts on “シュルヴィッツを読む会🌄

  1. おいしそうな桜~

    ジミーさん、報告をありがとうございました。
    みなさんの体験に基づいたコメントがとても心にしみた読書会でした。
    ひとりで読んでたのでは気づかない深みがあったと思います。
    やってよかったです。
    ご参加くださったみなさま、ありがとうございました~

  2. ヤンさん、コメントありがとうございました。
    この会を開いてもらって、絵本の力について改めて感じることができました。
    それだからこそ、心を打つ、心に残る、ほっこり楽しい、いろんなタイプのいい絵本を見つける目を持ちたいと強く感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です