梅雨の曇り空の日、初級クラスが行われました。
たまたま今月、子ども達の集まりで簡単に作れるクラフトを頼まれて、かたつむりを作る予定をしていたら、この日の手遊びが「でんでんむし」で嬉しくなりました♪ちなみに「でんでんむし」はもともと方言で「出出虫」(ででむし)で、殻から出よ出よとはやし立てた事が語源と言われているそうです。
手遊び歌・でんでんむし
でんでんでんでん でんでんむし どーこだ
るんるるんの るんるるん るんるるんの るんるるん
葉っぱの上に ニョキ!
葉っぱ葉っぱ葉っぱ 葉っぱは どーこだ
るんるるんの るんるるん るんるるんの るんるるん
木の枝に パッ!
語り
1. 牛飼いと織姫/語りの森昔話集5/語りの森
2. こすずめのぼうけん/おはなしのろうそく13/東京子ども図書館
3. ふるやのもり/おはなしのろうそく4/東京子ども図書館
4. ホレばあさん/語るためのグリム童話集2/小峰書店
5. 弓の名人/奈良の民話1/奈良の民話を語り継ぐ会
6. かにかに、こそこそ/日本の昔話/福音館書店
ヤンさんの語り
7. ミアッカどん/イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店
講評
・最初に出て来る大事な言葉は特に気を付けて「立てる」。
・「くり返し」は聞き手である子どもにとって安心、期待、推測。同じようなくり返しを聞き手が飽きないように語ることは大事。
・お話を自分なりにしっかりイメージすること、実体験と重ねることはお話を覚えること、語る上で必要。
・再話者のテキストの言葉の使い方を好きで馴染みがなければ、覚えにくいこともある。
今回はイメージについてみなさんのご意見が色々と聞けておもしろかったです。私なりにまとめてみると、イメージをするということは、まずはひとつひとつの場面に自分の五感をフル活用させることがいかにできるか。お話の丸覚えになっていないかという事が大事。もちろん、そのお話への解釈や語る事に迷いがあれば、それも聞き手に影響してしまうので、自分の中で納得し解決する事は必要です。それとは別に、例えば水の音が聞こえたり、森の匂いがしたり、涼しさを感じたり、水の深さや冷たさなどをひとつひとつの場面にいかに重ねられるかということなのかなと。
ちなみに私は、暑い夏場に冬の話を覚えるのが好きです。お話の中にしばしの「涼」を求めるわけです。
次回の初級クラスは7月11日(火)です。