月別アーカイブ: 2024年11月

ハサハサハサと・・・だれやっ!

ゆうべ。
ぐっとひと眠りして目が覚めた。

ハサハサハサ。ハサハサハサ。

何かおる(っ °Д °;)っ

うちには、巨大グモがいて、追い出しても追い出しても入ってくるので、「うちのタランチュラ」と呼んでかわいがっている。

それかな?

真っ暗闇の中、ハサハサハサ。ハサハサハサ。
走っている・・・?

いや、どうも空中を飛んでおる。
うちのタランチュラは、障子を駆け巡るが、空中は飛ばない。

だれやっ!

そっと起き上がって明かりをともした。
ふっと音が消えた。
みまわすと・・・・おった!

天井近くの壁に、真っ黒なものが張り付いていた。

携帯を取り出し、夫に電話する。
「ふくろうがおる!」
「へ?」
「ふくろ。ちがう、こうもり」

最近言葉がすぐに出ないのだ。

それから窓を開けて棒を持ってふりまわして、やんややんやの大騒ぎでこうもりを追い出した。

とっても静かなおとなしいこうもりだった。
人間だけが騒がしかった。

どうしてうちの中に入って来たのかなあ。

 

 

おはなし入門講座 第二回

先週火曜日にありました、おはなしサークルききみみずきん主催の「おはなし入門講座 第二回」の報告です。

今年の参加者は6名、ききみみずきんが主催になってからは初めて男性の参加者もおられます!
1回目はできなかったということで、今回は参加者の自己紹介から始まりました。住んでいる地域のおはなしサークルに所属されている方、図書館で開催している大人のおはなし会に参加している方、子どもが幼稚園や学校でおはなしを聞いているので自分も語りたい、絵本が好きだが語りにも挑戦したいなど、みなさんのおはなしに対する思いも話してくれました😊

第2回目のテーマは「おはなしの選び方」です。

まずはヤンさんの語りから。  
  ①「かきねの戸」 『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』
  ②「命のろうそく」 『語りの森昔話集6 プレッツェモリーナ』

この2話はテーマ、語り方、雰囲気も違います。
前回の宿題はたくさんのおはなしを読んでくることでしたが、沢山のおはなしの中からどうやって選べばよいのでしょうか。
適当に選んで覚えたとしても、聞き手に響く語りはできません。考えて選ぶ必要があります。

おはなしの場は 語り手 ⇔ 聞き手 ⇔ おはなし(テキスト)の3つの要素から成り立っています。
この3つの視点から詳しく説明がありました。

➊語り手の視点から
◎自分の好きなおはなし
 その時「なぜ自分が好きなのか」を考えましょう。それは、自分を知ることに繋がります。
 語るためには何度も繰り返し言い続け、覚える必要があります。情熱を持ち続けて練習するには、好きでなければ難しいですね。
 短くて覚えやすいから、という理由で選ぶのはやめましょう。短い=覚えやすいでは決してありません、逆に長い=覚えにくいでもありません。

 また、サークルの先輩からの勧めで選ぶのもやめたほうがよいでしょう。先輩はおそらく悪気はなく、親切心から「こればいいよ」とアドバイスをされたのだと思います。
その人にとって、その時の聞き手にとって良かったのでしょう。では、自分にも当てはまるかといえば、そうではないのです。勧められたおはなしを自分自身が読んで、語りたいと思えたなら問題ありません。

◎誰かに聞かせたいおはなし
「こんなおもしろいおはなしがあった」と思わず言いたくなる、我が子に読んであげたら喜ぶだろうな、という気持ちです。

➋聞き手の視点から
◎子どもであれ、大人であれ、聞き手が求めているおはなし
 誰に語るのか決めて選びましょう。子どもの場合は、その時の成長段階に合ったおはなしを選びが大切です。
  例)「あはのはなし」『おはなしのろうそく4』・・・幼稚園児向き 
    「六人男、世界をのし歩く」『子どもに語るグリムの昔話2』・・・小学4年生向き
どちらも、冒険に出る ⇒ 危機が発生 ⇒ 仲間が増える ⇒ 安全(幸せ)に暮らす、という同じ構図ですが対象年齢は異なります。
では、求めているおはなしとは?を知るには、聞き手を知ることです。語りの場がある人は、おはなし会が始まる10分前には会場に行き、子供たちと会話をし、親しくなりましょう。

➌おはなしの視点から
◎内容(結末)が満足できるもの
 つまり、主人公が幸せになることです。聞き手は自分が主人公になって聞くからです。
ただし、「つる女房」『日本の昔話5』のように、ハッピーエンドで終わらないおはなしもあります。これはわびさびが分かる年齢に語りましょう。

◎文章が聞いて分かりやすく書かれていること
 ➀筋が無駄を省いて単純で、幸せな結末に向かって、早いスピードで一直線にストーリーが進む。
 ➁登場人物が少ない。
 ➂情景描写と心理描写が少ない。
  例)森 ⇒ どんな森であるかの説明はない。  
    怖くなった ⇒ 手が小刻みに震え、背筋が凍るようなのような表現はない。
聞き手自身が想像して楽しむためには、細かな描写があるとストーリーについていけなくなります。「読んで楽しい」と「耳で聞いて楽しい」は異なります。

初めておはなしを語る人、もしくわ経験の浅い人、語りの場を持っていない人は➀語り手の視点、つまり好きなおはなしを選びましょう。

※選びの手順
➀黙読
➁好きなおはなしを音読 ⇒読みにくいおはなしは外しましょう。歌がでてくるおはなしもたくさんありますが、歌が苦手の場合はやめましょう。
➂本文と奥付をコピーする ⇒奥付は本の最後のページにあります。著者、画家、発行、出版社名などが書かれたものです。
➃コピーが何話か貯まったら、その中から1話を選ぶ

受講者の方々、
宿題は語りたいおはなしを1話選んで、2部コピーをするです。1部は自分用、もう1部は提出用です。奥付のコピーもお忘れなく。

講座が終わってから、メンバー一同が口にするのは「初心忘れるべからず、毎回本当に勉強になる」です。入門講座はおはなしを始める方を対象にしていますが、現在進行中で語りをされている方が聞いてもためになる講座であり、語りを経験したからこそ、講座の内容がよく理解できると強く感じます。

次回は「おはなしの覚え方」です。インフルエンザなどが流行る時期になりますが、全員が参加できますように❤️

いつの間にかおはなしの中

 今週は急にびっくりするほど寒くなって、あったかウエアでしのぎましたが、週末は秋に戻って良かったよかった😄図書館もたくさんの人でにぎわっていました。
 子ども14人 おとな8人

手あそび くーるぽん
おはなし 「三枚のお札」『日本昔話百選』稲田浩二・和子/三省堂
絵 本  『おちば』おーなり由子/はたこうしろう 絵/ほるぷ出版
絵 本  『ブンブンくるまちがうのど~れだ?』しみずだいすけ/PHP研究所
絵 本  『ならびました』五味太郎/ブロンズ新社
絵 本  『ゆうたとさんぽする』きたやまようこ/あかね書房
手あそび さよならあんころもち

 「三枚のお札」が始まるやいなや「そのおはなし聞いたことある」と、おはなしが進むごとにあらすじを言って説明してくれたり、それがひと段落すると、今度は言葉尻を復唱したりとワイワイしたはじまりだったのですが、さすがヤンさんの日常語の「三枚のお札」、いつの間にかみんなおはなしの世界の中に入ってしまいました😊お父さんと年少さんくらいの男の子、おじいちゃんと2歳児くらいのお孫さん、お母さんと年中さんのお姉ちゃんと1~2歳の妹ちゃん、など小さい子も多かったのですが、「三枚のお札」ちゃんと聞けるんですね。オープンスペースなのに大人も子どももひとつになっておはなし会を楽しんでいました。このほんわかあったか心からじんわり楽しい空気感のおはなし会を生んでくれるヤンさんのおはなし会が大好き💓「小僧さん出してもらったん?」と小僧さんの心配もしてくれて😊主人公になって自分もまだ隠れていたままだったのでしょうか?続く絵本はゆったりやわらかい感じできいていました。『ゆうたとさんぽする』では大人の方ががオチに吹きだしてほんとに楽しいおはなし会でした😄

魔女がやってきた!🧙‍♀️

『魔女がやってきた!』
マーガレット・マーヒー作 尾崎愛子訳 はたこうしろう絵
徳間書店

わたし、マーガレット・マーヒーのファンなんです。
『足音がやってくる』『めざめれば魔女』『贈り物は宇宙のカタログ』『クリスマスの魔術師』などなど
翻訳が出るのを待って夢中で読みましたね。
「魔法使いのチョコレートケーキ」「葉っぱの魔法」は覚えました。子どもたちに語るチャンスはなかったけど。

そのマーヒーの、魔女の出てくる短編を5話集めた本がこれです。
しかも、挿絵が、大好きなはたこうしろうさん!
これは買わんわけにはいかんでしょ╰(*°▽°*)╯

どの話も、とっても楽しいです。
一番好きなのは「魔女のお医者さん」
サビナみたいな美しくて強い魔女になりた~い。

3年生の孫に送ります。

 

 

最初にネタばらし💦

先週の土曜日は、すごい雨が降っていました。
濡れながら図書館に行くと、駐車場はいっぱいなのに図書館の中は普段より静かで、「どういうこと?」って思いました。
参加者は、子ども5人、大人3人でした。

手遊び く~るぽん
絵本 『どうぶつしりとりえほん』薮内正幸/作・絵 岩崎書店
おはなし 「はん点をなくしたヒョウ」『大きいゾウと小さいゾウ』アニタ・ヒューエット/著 清水真砂子/訳 大日本図書
絵本 『バナナじけん』高畠那生/作 BL出版
 〃 『さるさるおさる』乾栄里子/作 高畠那生/絵 金の星社
 〃 『これなあに?くだもの』フォトエージェンシーアイ/写真 ジュリアン
手遊び さよならあんころもち

おはなしを始める前に、おはなしに登場する❝ヒョウ❞を分かってもらうために『どうぶつしりとりえほん』をみんなで楽しみました。
そして、いよいよおはなしが始まった時に、ペンキが出てきたとたんに男の子が「ペンキで塗る…」とネタばらしをしてしまいました!
まったくその通り、正解!!
でも、語っているヤンさんはとても焦ったそうですΣ(・ω・ノ)ノ!
そりゃそうでしょうとも、誰でも焦りますよね、こんなハプニング。
でも驚くのはそのあとも続いて、見事に話の内容を言い当てた男の子はずっと話の進むごとに反応してくれて、その雰囲気が周りにも伝わってどんどん楽しくなっていくんです。
小さい女の子のパパがこれまたノリのいいパパさんで、子どもたちと一緒に楽しんでくださり、後ろから見ていたら、ヤンさんが、子どもたちに向ける視線と同じ視線をそのパパさんに向けておられたのが面白かったです。
普段語り手は、(その人にもよりますけど)、子どもたちを見てるから大人の人は目に入らないほうが多いと思うんですよね。
参加者が少なかったけれど、語り手と聞き手のやり取りが満開で、とっても楽しい時間でした。
短い絵本なのに、1ページずつみんなといろいろやり取りするものだから、時間がかかる(笑)
絵本の楽しさを、こうやって読むとやり取りできるんだということを、学ばせていただきました。
ああ、楽しかった(*^_^*)