月別アーカイブ: 2025年4月

4月のあったかペーチカ

不安定な天気は過ぎ去り、暑くなってきてしまいました!もうしばらく、春服を楽しみたいのに…。衣替えをするのが好きでして、狭いクローゼットの中で、活発にあれこれ服のことだけ考えた後、いらない服を一袋抱えて出ていく爽快感がけっこう好きなんです。そういえば、昔話の主人公も狭い箱に入りますね。何か心理的に関係があるかも?それはどうだかわかりませんが、ペーチカには9名の参加がありました。

腹を立てた貧乏神 『語りの森昔話集6』語りの森

マカトのたから貝『子どもに語るアジアの昔話2』こぐま社

ひなどりとねこ『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社

赤ずきん『語るためのグリム童話2』小峰書店

高野谷の狐 『遠州伝説集』御手洗清/著 遠州タイムスより整理

死人の恩返し『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社

鳥のみじさ『日本の昔話3』福音館書店

カメの笛『ブラジルのむかしばなし』カメの笛の会 /編   東京子ども図書館

Mさんの絵本紹介

『くろっぴーとねずみのきょうだい』新井洋行/作・絵 教育画劇

『りょこうにいこう!』五味太郎/作 偕成社

『あける』はらぺこめがね/作・絵 校成出版社

『10ぴきのおばけのけんこうしんだん』にしかわおさむ/作・絵 ひかりのくに

『クマダさんのどんぐりコーヒー』はやしますみ/作 アリス館

『もりのなかをとおるのはだあれ?』アルビン・トレッセルト/作 ロジャー・デュボアザン/絵 石津ちひろ/訳

『できるよ できるよ』ブリッタ・テッケントラップ/作・絵 木坂涼/訳 ひさかたチャイルド

『タケシのせかい』室井滋/作 長谷川義史/絵 アリス館 

リラックスしたまま語れるおはなし会。「マカトのたから貝」を語った方は、昨夜やっと最後の段落を覚え終えたところ。(そんな風には聞こえませんでした)「赤ずきん」では、語り手が笑いだし、ツボにはまってとまらなくなりました(笑)。「死人の恩返し」では、おはなし最終結末句手前の1行が出てこず、こんなことがあるなんて!と、語り手もびっくり。テキストを見て、教えてもらいました。(そこテーマやん!とつっこみが)「鳥のみじさ」では、語り手が戻しながら語る事を体験されていました!私が言うまでもなく、みなさんの語りはすばらしいです。その上で、緊張しない、しすぎず語れる場という事で、新たな道を切り開くような?色んな気付きがありました。絵本もたくさん紹介して頂きました!おはなしについてのおしゃべりの時間もありますので、おはなしの世界が広がって深まっていく嬉しい時間です。どなたでも遊びに来てみてください~(^^)

次回:5/8(木)10:00頃~

貧乏神☞ペーチカ☞総会🎊

コロナもずいぶん落ち着いたし、語りの森の総会をやりたいねえと、ジミーさんと話してたんですよ。

いっぽうで、フルーツさんが貧乏神にとりつかれ・・・じゃなくて、興味を持ってはるのがおもしろくて、いつぞやの、あったかペーチカの集まりのときに、ふと、「貧乏神大会やろか?」って口からぽろっと出たんですよね。

で、貧乏神やから、12月。
12月のあったかペーチカは貧乏神大会にしようって、なんとなく決まっちゃって。
しかも、どうせなら、午後からはお弁当食べて交流会にしようかってことになって。
それって、「総会やん」ってことにあいなりました。ああそうかい。

というわけで、このブログを読んでくださっているみなさまにお誘いです。
今年12月の日曜日、語りの森の総会をいたします。
ひさびさです。
午前は、語りの会。テーマは貧乏神。
語りの森のみんなが、貧乏神を語ります。
どうぞ聞きにいらしてください。飛び入りも大歓迎です。
午後は交流会。
会場が確保できしだい、日程等の詳細をお知らせします。

というわけで、既存のテキストにもたくさんの貧乏神の再話がありますが、ほかにもあらたに再話を公開しました。
 ⇒こちら
みなさま、お好きな貧乏神を選んで仲よくなってください。そして、当日、語ってくださいね~

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きょうのおはなしひろばは、「京のかえると大阪のかえる」。
春のおだやかな昼下がり、のんびり聞いてください。

 

4月の大人のためのお話会

桜が散りましたね🌸
今年は、ゆっくり眺められたような気がするので、開花期間が長かったのかもしれませんね。
あくまで、わたしの狭い行動範囲内の印象ですが…。

今月の大人のためのお話会の報告です。
参加してくださったのは10人でした。
4月の分から、広報に日時を載せてもらえるようになり、それをご覧になったかたが来てくださったようで、メンバーみんな喜んでおります(*^_^*)

絵本 『フォックスくんのあそびかた』五味太郎 ブロンズ新社
おはなし 「高野谷の狐」『遠州伝説集』御手洗清/著 遠州タイムス社
 〃   「九尾のきつね」『語りの森昔話集1』村上郁/再話 語りの森
絵本 『きたきつねのゆめ』手島圭三郎 福武書店
手遊び ぎおんのよざくら
おはなし 「きつねの恩返し」『日本の昔話3』福音館書店
絵本 『きつねのおはなはん』中川正文/作 二俣英五郎/絵 福音館書店
おはなし 「きつねとがちょうたち」『語るためのグリム童話5』小澤俊夫/監訳 小峰書店

4月のテーマは〝きつね〟でした。
きつねというと人をだますと言われていますが、おはなしや絵本の中のきつねは、だましたりだまされたり、あるいはそんなこととは関係なくほっとさせてくれる内容のものもあります。
世界中のいろいろなきつねを、このお話会でゆっくり感じてもらえてたらうれしいです。
でもほんとにたくさんのきつねを集められたと思います。
怖いの、面白いの、じ~んとくるもの、きつねのいろいろなタイプを見られました。
来月は〝とり〟、その次は〝へび〟です。
動物シリーズもいいですね。
テーマとなる動物のいろいろな面が見えるようにプログラムを考えておりますので、どうぞご期待ください!

この日、初めてご参加くださったかたの中に、若い男性がおられたんですよね。
マスクや帽子ではっきりとはわかりませんし、じろじろ見るわけにはいかないので(おばちゃんの心としては、じろじろ見たいけど笑)かなりお若いと思います。
で、そのかた、けっこう楽しんでくださってたんですよね。
それで思ったんですが、「もしかして、子どものころに学校や図書館でヤンさんのおはなしを聞いていたんじゃない?」
大人になってから懐かしくなって来てみたとか…。
ほんとうの事はわかりませんけど、じゅうぶんあり得ると思うんですよね~~
そうだったらすごいですよね!

次回の大人のためのお話会は、5月20日(火)です。
みなさん、おまちしてま~す(^O^)/

4月の語りクラス

新年度を迎え、1回目の語りクラスの報告です。
高校の入学式と重なり、いつもより少なめの人数での勉強会となりましたが、
語りに対する熱量はいつも通りです☺

👐手遊び 『ぎおんのよざくら♪』

語り
➀「ひとりふたりさんにんのこども」 『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
幼稚園や小学校低学年向けのおはなしのレパートリーを増やしたく、
今回覚えました。「ひとつ、ふたつ、みっつ」の繰り返しが楽しいおはなしですが、
テキストに手を入れたほうが良いとアドバイスがありました。

◎ひとつ、ふたつ、みっつ、道がみっつにわかれているところへきました
道がひとつ、ふたつ、みっつにわかれているところへきました

同じように、門がひとつ、ふたつ、みっつ、庭がひとつ、ふたつ、みっつ
先に何があるのか語ります。
子どもはひとつ、ふたつ、みっつ、と聞きながら、自分で想像しているので
違うものが出てくるとおはなしについてこれなくなるからです。
ただし、チューリップのところからは、テキスト通りで問題ありません。

また、子どもが三人いることがわかるよう、演じて語る必要があるとのアドバイスもありました。
図書館のおはなし会と1学期の朝学習で語る予定にしていますので、結果をまた報告します!

➁「おおかみと七ひきの子やぎ」 『語るためのグリム童話』小峰書店
Yさんからの質問 「しちひき」vs「ななひき」、どちら?
子どもが「しち」を「いち」と聞き間違えないよう、「なな」と語るほうがよいとのことです。
同じように「七羽のからす」や「七人さきのおやじさま」など、「七」は昔話が好む数字ですので、様々なおはなしにでてきますね。

➂「ハヴローシェチカ」 『語りの森昔話集2』語りの森

➃「かえるの王さま」 『子どもに語るグリムの昔話』こぐま社
語られたNさんは、聞き手の時と違いハインリッヒの場面は泣きそうになると
言われていました。語り手の想いがのる場面では、つい高揚したくなりますが
気持ちを抑えて語りましょう。

➄「金の髪」 『おはなしのろうそく19』東京子ども図書館
何度聞いても(結果は分かっているのに)娘とピエトロはどうなるの?とハラハラドキドキします。
パタタ、パタタ、パタタ・・・の擬態音があり、伯爵と娘が馬に乗っているだけですが、状況をしっかりイメージする必要があり、語るのは難しいです。
「勉強のために覚えて語ってみる」語り手のスキルを上げるためにぜひチャレンジしてみましょう。

今回はタイムアップとなり、『ノート式』はできませんでした。
次回は5月13日です。

物語には人生の真実がかくされているよ

 今日はさくらを散らす雨になってしまいましたね……でもこの春は、お天気が続いてわりと長くお花見できたのではないでしょうか。4月11日土曜日の図書館おはなし会も、「今日はみんな雨の前の最後のお花見かな~」と思ったくらい、しーんとしていたのですが、はじまる時間の一瞬に、ぱぁーっと、集まってくれて、ほんとに一瞬にしておはなし会がにぎやかにはじまりました😊

子ども 9人 おとな6人

手あそび ぎおんのよざくら
おはなし 「あたしがテピンギー」『魔法のオレンジの木』ウォルタスタイン採話/清水真砂子 訳/岩波書店
おはなし 「とうふとこんにゃくのはなし」『日本の昔話5』おざわとしお/福音館書店
絵本 『よかったなあ』まどみちお作/あずみ虫 絵/理論社
絵本 『ひょいっひょーい』たなかひかる/幻冬舎
絵本 『ねむたいねむたい』やぎゅうげんいちろう/福音館書店
絵本 『ピーターのくちぶえ』エズラ・ジャック・キーツ/木島始 訳/偕成社
手あそび さよならあんころもち

 じゅうたんコーナーで聞いていた子どもたちは幼児さんくらいだったのですが、周りには小学生の女の子もいて、それぞれにみんなほんとによくきいていました😊
 出典が『魔法のオレンジの木』になっていますが、ヤンさんは原話からききやすいように整理されて語っていましたので、冒頭のテピンギーに両親がいないことも、ほんとうのお母さんじゃないことも、幼くて実際想像もできないにしても、それをわかっておはなしを聞いていたんですね!
 というのも、おはなしの最後「かわりに、お母さんをつかまえて、どこかへ行ってしまいました。~ テピンギーは幸せに暮らしましたとさ。」と、終ったとたん、おはなし大好きの男の子が、「え!お母さんいなくなっちゃったの?ご飯とかどうするの?」「あーでも、一人でも作れるか、ぼく、ごはん作ったことあるもん」と。
 はじめは継母でもいないよりましなんだろうと思っていたけど、最後にはその継母もいじわるばかりするならご飯くらい自分でできると、納得したんです!
 ヤンさんの耳からきくためのテキストをつくる凄さ、聞いてイメージしやすい語りと、そのおはなしが持っているもを伝える力、ほんとにすごいです!子どもの心の成長をみられて、ほんとにとってもすてきなおはなし会でした😊