グリム童話はなぜ子どもの心をつかむのか👸🤴

グリム童話はなぜ子どもの心をつかむのか?

いまさらなんやねんって?

小学校の高学年で語っていると、がっつり聞かせたいときには、どうしてもグリム童話を選んでしまいます。
どうしてこんなに手ごたえがあるんだろう?
というのが、ずうっと疑問に思ってきたことです。

だって、200年も昔に編さんされたんですよ。現代の子どもたちに向く?
そう、向くんですよね。どうして?

あ、わたしのおはなし選びの基準は、自分の好みではなくて、子どもが食い付くかどうかにあります。
だから、わたしが好きだからとか語りやすいからとかでグリム童話を選んでいるのではないんですよ。

子どもの聞き方が深いからなんですよね~

高学年に語っていて特に手ごたえを感じるのは、以下の話です。
「かえるの王さま」
{いばらひめ」
「がちょう番の娘」
「鉄のハンス」
「金の鳥」
「忠実なヨハネス」

思春期の子どもたちにとって共感できる部分があるようです。
ストーリーに引きこまれつつ心の深いところで感動しているのが、聞いている表情から分かります。
かわいいなと思って語ってるんですが、グリムさんすごいなとも思うのです。

そのなぞを解き明かすべく、今読んでいるのが、
『グリム兄弟ー魔法の森から現代の世界へ』ジャック・ザイプス著/鈴木晶訳/筑摩書房/1991年刊

グリム童話は、口伝えの話をそのまま昔話集にしたのではなく、再話して紹介したんですね。
今では子どもたちの常識になっている「赤ずきん」や「おおかみと七匹の子やぎ」なども、みな再話です。口伝えそのままではない。
しかも大いに再話したんです。

その再話は、話のテーマにも及んでいます。
となると、グリム兄弟がどんな経緯で話を集め、どんな意図を持って再話したのかを知りたくなりませんか?

そこで、兄弟の生い立ちや経済状態、人としての生き方を知る必要がでてきます。
どんな人たちやったん?ってことです。
そして、人は、その時代の中で生きているんだから、時代背景も知らなくてはなりません。
どんな時代やったん?

これまで、グリム兄弟については、ざっとですが学んできていますが、あらためて、現代のわたしの聞き手との関りから知りたいと思いました。

この本はそれにヒントを与えてくれそうです。
うん、まだ第2章までしか読んでない。
何か見つけたら、ここで紹介しますね。
みなさんもぜひ手に取って読んでみてください。

****************

きのうのホームページ更新は《日本の昔話》
「地蔵じょうど」です。⇒こちら
語ってくださいね。

 

 

 

5 thoughts on “グリム童話はなぜ子どもの心をつかむのか👸🤴

  1. あげてもらった6つのグリム童話は、前半の半分しかわたしは覚えてません。
    後半の3つは、長いし難しいから…。
    でも、子どもたちのこころに響く深い話だから、挑戦してみたいなあ〜。
    でも長い話を覚える力がもうないかも…
    ても、ほんとにいい話ですよね✨
    「地蔵じょうど」、しっかりした長い地蔵浄土ですね!
    面白かったです

  2. ジミーさん、コメントありがとうございます。
    ジミーさんだったら、長い話、まだまだいけるよ。
    それに、この6話は、あくまでもわたしにとって手ごたえのあるグリムであって、ほかの語り手には別の話に手ごたえを感じてるよきっと。
    グリムが現代の思春期の子どもに深く入り込むってことを言いたかっただけなんです。みなさんは、いかがですか?

  3. 私も読んだ本にちらっと載っていたことを思い出して、改めて見てみました。
    そこには「魂の共有財産」という言葉が出てきます。書かれていることと、私の見解とを混ぜて書きます。この物質主義の現代に、人は欠けているものが分かりにくくなっています。心の栄養となる物語から遠ざけられている現代、世の中の事が分かりだす思春期の子どもたちが、欲する濃いミルクがグリム童話なんだと思います。その事が本質的に分かる、感受するぴったりな時期が思春期なのかなと思います。
    グリム兄弟は、昔話を掘り起こしているうちに、自分たちは人類の本質に属する何かを人類にもたらしたのだと感じるようになったのだ、と書かれていました。でも、私の浅い知識では、確かグリムさんもかなり手を加える方向へいったんですよね。
    真相はいかに…?
    ヤンさん、またご報告楽しみにしています。

  4. ウーカーさん
    コメントありがとうございます。

    グリム童話をエーレンベルク稿から初版、2版、7版と比較して読んでいったら(どれも日本語訳があります)、集めた話をどのくらい変えていったかが分かります。また「ラプンツェル」のように小説から再話した話もあります。
    だからグリム童話を民衆の口承文芸として考えるとちょっと間違えるかも。出発点はそこにあってもね。じゃあ、どうしてグリムさんたちはそこまでこだわって手を入れていったのか。
    著者ジャック・ザイプスは、「グリム兄弟が、自分たちの収集した話に自分たちを密接に同一化し、~その話に表現されているのは自分たちなのだと感じていた~」といっています。

  5. 追加
    高学年の子がめっちゃ喜ぶ話、「三本の金髪のある悪魔」を挙げるのわすれてました~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です