寒いですね。みなさまお変わりございませんか?
インフルエンザと花粉症のはさみうちの季節です。
きょうは、日常語による語り入門講座の第2回目でした。
受講者8人が、自分の選んだ昔話のテキストを持ち寄りました。
福音館の『日本の昔話』全五巻から、1話を自分の日常語に書きかえたテキストを作ってくるという宿題。その発表です。
それをさらに検討して自分のテキストを作る、という勉強をしました。
みなさん優秀〜〜
宿題を発表するとき、どなたもみな、ちょっと恥ずかしそうで、でもとてもうれしそうなのが印象的でした。
自分は普段どんな言葉で話しているだろうと、考えに考えて作ったテキスト。
その人以外に正解はわからない。そのテキストはその人だけのものです。
私たち語り手は、常に常に「ことば」と格闘しないといけないと思います。
そして、「ことば」は生き物であることを忘れてはならないと思うのです。
文芸作品は、作者が言葉と格闘してそれを作品として定着させたものですね。
それを朗読するとき、一言一句をおろそかにしてはいけない。
昔話は、語り手が言葉と格闘するのだと思います。
今回気づいたことは、ほぼ共通語を日常語として生活している人がテキストを作るときの注意点です。
原典は書籍ですから、文字で読んでわかるように、また、文字で読んで楽しいように書かれています。文語ほどきつくないけれど、それは書き言葉で す。
ところが、共通語で生活していても、書き言葉でしゃべっているわけではありませんよね。話し言葉でしゃべっています。あたりまえですー笑。
つまり、書き言葉を自然な話し言葉に直す、すると、その人らしいテキストが生まれる、ということです。
人の数だけ語りがある。
おもしろいですね。
第3回は、発表です。
みなさん、覚えて語りこむ段階でまたテキストに手を入れることになると思います。
がんばれ〜
発表会、たのしみです。
ヤン