ヤン のすべての投稿

ヤン について

語りの森を作った魔女

昔話の解釈ー金の毛が三本ある悪魔9👿

マックス・リュティ『昔話の解釈』を読む。

第3章「金の毛が三本ある悪魔」おわり

年をまたいだ金の毛三本。今日でおしまいにするね。

この話のラスト、主人公を何度も死に追いやろうとした王さまが、渡し守になって永遠に船をこぐことになる場面についてです。
この場面、子どもに語ると、「やったー!」感がはじけます。

王さまは、自分の欲によって自滅します。
婿に押し付けようとしていた死の運命を、自ら受けることになる。
人間は自分のせいでしか滅びないというのが、昔話の中にさまざまな音色で鳴り響いているテーマだと、リュティさんは、言います。
白雪姫のお妃もそうでしたね。

そして、渡し守の質問の答えである「次に川を渡してくれといった人に櫂を渡せば、その人が替わって渡し守になる」の「その人」が、他の誰でもない、ドンピシャ主人公を苦しめた王さまだったということ。
これは、内容的にも意味深いけれども、芸術的にもよく考えられています。
「文学的節約」「美的節約」ということを思い出してね。

この第3章をはじめから読み返してみてください。
そこで気づく、繰り返される昔話のもう一つのテーマ「人間は、此岸の世界からも彼岸の世界からも流れ寄ってくる援助に導かれている
コロナで距離について、孤独について、考えさせられてるけれど、昔話のこのテーマ、ヒントにならないかな。

もうひとつ。
オイディプス神話は、不幸の予言が、あらゆる防止策にもかかわらず実現されて、悲劇に終わる。
金の毛が三本ある悪魔では、幸福の予言が、あらゆる対抗措置にもかかわらず実現されて、幸せな結末を迎える。
この対称について述べたあと、リュティさんは、この章をこう締めくくっています。
昔話は人間が危険にさらされることも知っているし、それを露骨に描いている。けれども、昔話は試練をすべて意義あるものとして認め、人間をその試練により強められ高められるものとして描いている。

はい、おしまい。

************

次回は第4章。
そのまえに今週更新したノルウェーの昔話「旅の仲間」を読むか聞くかしておいてね。つぎはこの話についての考察です。
ヨーロッパでは有名なんだけど、日本語の翻訳が少なくて、知らない人が多いと思います。
こちら⇒旅の仲間

 

 

おはなしをいろりばたに🎍

新しい年が明けました。
みなさん、どんな年越しでしたか?
どうぞ、穏やかなよい年となりますように。

昨年は、新型コロナウイルス感染症のおかげで、否が応でも自分の生きかたを見つめ直すことになりました。これを、つらかった思い出で済ますわけにはいきません。
人類の片隅に生きる個人として(たいそうやなあ~笑)、ここから学ぶべきことはあるはずです。

おはなしを語ることは、我が子から出発して、いつの間にか、幼稚園、小・中学校、図書館、学童保育と、公教育の場での活動に広がり、それが当たり前の日常になってしまっていました。
多くの子どもたちと物語を共有する愉しさ。それは、子どもの心の育ちに関わることのできる喜びでもありました。
その語りの場がいかにもろいものかを、コロナ禍が教えてくれました。

いま、子どもが生でおはなしを聞けるのは、ほとんど家庭内しかありません。
私たち語り手は、おはなしが、どんなに子どもの成長する力になるかを、身をもって知っています。
だから、お家の中で、大人が子どもに語ってやってほしいのです。
そのわずかな時間が、ストレスに疲れた大人の心もいやすに違いありません。
子どもと大人の心をほぐし、心を安定させてくれ、励ましてくれます。

コロナがいつ終息するか分からないけれども、元日の今日から、語りの森の基本に立ち返って、何ができるかを考えていきます。

え?
語りの森の基本って?

トップページのメッセージ、貼り付けますから、読み直してね。

おさないころ、母の腕に抱かれて聞いたさまざまな歌。
父の大きなあぐらの中で聞いたおかしな話。
五右衛門風呂をわかしているおばあちゃんの横で聞いたふしぎな話。
耳の奥には、愛した人の声、愛してくれた人の声が、体温やにおいとともにのこっています。
それは幸せの記憶です。
こんどは、あなたの声で、あなたの愛する人に語りませんか。
わくわくドキドキする話、けれども必ず幸せになる話、たまにはほろっと悲しい話。
昔話は、人生の知恵の宝庫です。
ここにのせるおはなしから、あなたの心に響くものを受けとって、あなたの声で語ってください。
「 こんなすてきなおはなしを見つけたよ 」 って、愛する人に語ってください。

これは、何百年、何千年と、自然災害やさまざまな感染症等におそわれながら、それでも次の世代へと口伝えてきた昔話のたましいなのです。

さあ、がんばるぞლ(╹◡╹ლ)

 

 

ムーミン✨

いよいよ、このたいへんだった年もあしたでおしまい。
このたいへんは、年を越すんだね。
ため息が出る。

感染しないように、風邪をひかないように、病気にかからないように、毎日が薄氷を踏む思い。
夫に基礎疾患があるから、めっちゃ神経質になる。

だから今年のお正月は、息子も娘も帰ってこない。
孫も、会わないうちにどんどん成長してるんだろうな。
いつも集まってはゲームしておいしいもんを食べる親戚たちも、今年は来ない。

それで、ついに、思いきって買った~
ムーミン全集全9巻o(^▽^)o
まっさらの紙のにおいと手触りを楽しみながら、ひとりでこっそりおいしいもん食べよう。
元日からしばらく冬ごもりだよん。
そう、いつも何か愉しいことしなくっちゃ(❤´艸`❤)

ちょっと見せてあげるね。

おまけにしおりがついてるの。


さて、あしたは、おせち作りに励むよ~
黒豆とぼうだらはもう煮てあるの。

 

 

こどもたちへ🌍

ホームぺージ、ちょっとだけ変化したの分かったあ??
おはなしひろばが、こどもたちへに変わった。
なんや、それだけ?
はい、それだけ(●’◡’●)

語りの森って、たくさんのかたが見てくださってるけど、初めて訪れてくださることもあるでしょ。
そしたら、語りの森って、ぜんぶおはなしのことやん?そやし、ぜんぶおはなしひろばみたいなもんやん。
それで、おはなしひろばは子ども向けやでってわかるようにしたの。
それだけ(●’◡’●)

ステイホームで再話に費やす時間が増えた。
つまり原話を読む時間が増えた。
読んでも読んでも、先が見えないほど、たくさんのおはなしがある。
よくこれだけの話を、語り伝えてきたねえ。すごい人類の財産!

この財産を、世の中の大人たちと共有して、子どもたちに伝えていきたい。
このままほうっておくのはもったいないと思わないかい?

いくらたくさんの語りの場を持っていたとしても、私ひとりではほんの一握りの子どもにしか伝わらない。
だから、みなさんが、語ってあげて。
ホームページにはまだまだ載せて行くからね。
覚えて語らなくても、読んであげて。
読めなかったら、おはなしひろばを聞かせてあげて。

ほんとは、身近な人から聞くのがいいんだけどね、いろんな事情があるでしょ。
おはなしひろばは、広告も入らないし、安全だよ。

抱きしめて、耳元で語るおはなしは、こどもたちへの最高のプレゼント(❤´艸`❤)

 

 

やっぱり第九🎹

いまラインで「クリスマス」って入力したら、画面がクリスマスになるって、娘からラインが来て、よろこんであちこちにラインしてる(笑)

今年は歌わずにクリスマスになってしまった。
でもね、いいサイトを教えていただいたの。
ライブ配信だったんだけど、どうしても都合がつかなくて、さっきのぞいたら、オンデマンドで聴けた。
2台のピアノによる第九(❤´艸`❤)

オーケストラしか知らなかったけど、ピアノもすごい迫力ですよ~

クリスマスソングも聴けます。

こちらからどうぞ⇒IIJ TWILIGHTCNCERT