「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

あのときの姉弟が、今日は

 7月12日土曜日の図書館おはなし会は、図書館に入るとちょっとしーんとしたかんじ……でしたが、午後3時が近くなると親子でおはなし会目指して、集まってくれました!担当はジミーさんです。

 子ども8人 おとな5人

手あそび じゃがいもめだした
おはなし 「おおかみと7ひきの子やぎ」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫 監訳/小峰書店
絵本 『すえっこおおかみ』ラリー・デーン・ブリマー/あすなろ書房
絵本 『はらぺこのライオン』ルーシー・ルース・カミンズ/石津ちひろ 訳/徳間書店
絵本 『どうぶつえん』スージー・リー/姜汶政 訳/サウザンブックス社
絵本 『じゃない!』チョーヒカル/フレーベル館
手あそび さよならあんころもち

 じゅうたんコーナーには上がってはくれませんが小学生2年生くらいかなぁ…女の子があっちと、こっちに、二人ともおはなしが終わるとすーっとどこかへ行ってしまったのですが、おはなし聞きたいという思いを持ってくれているってことですよね!嬉しいことです!そしてじゅうたんコーナーで格別の食いつきを見せてくれた姉弟がいたのですが、お姉ちゃんはあのおはなし大好きの女の子、弟はお母さんと離れられない半分抱っこだった弟ちゃん、いつのまにかお姉ちゃんのぽっちゃり感は全くなくなってスラーっとしてしまい、そして今日、弟くんのスポンジのようにおはなしを吸収しようとする力にビックリするほど。すごい!さすがの姉弟でした。図書館おはなし会が再開されて2年、時が経つのは早い‼

 

7月のおはなし会

京都府南部は、とにかく暑い。
まいにちほぼ体温!
きょうは久しぶりに雨が降りましたが、ぜんっぜん涼しくなりません。

こども園のおはなし会の報告です。

7月16日(水)
4歳さん 一クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「あなのはなし」『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
おはなし「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』
ろうそくぱっ

もうおはなし1話では終わらなくなりました。
ストーリーをつぎつぎと先取りしながら聞いてくれます。
おおかみのお腹に穴が開いたとたん、「そう思っててん!」
「世の中を見たいと思ってね」「おおかみだってこわくない」の繰り返しに「おんなじことばっかりやん」って、笑ってよろこびます。
子どもは同じものにまた出会いたがっている・・・語法を覚えてますか?

おはなし一つでは物足りない顔をします。
でも、頑として絵本は使わない!
オマケの話をフルに使って、聞く楽しさを積み上げていきます。
聞く力は、基本の力です。
ほんと、聞けない大人の多いこと!

7月18日(木)
5歳さん 一クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
おはなし「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』
おはなし「ヘビの天のぼり」語りの森HP
ろうそくぱっ

あ~、おもしろかった。
ひさしぶりにライブ録音とりましたので、よかったらどうぞ。
オープンな部屋なので、外の声が入っていて聞きづらいですけど。

ヤギとライオン 暗い暗い へびの天のぼり ←こちら♬

かなりテンション高めです(笑)

 

 

 

7月のあったかペーチカと赤ずきんミニ講座

暑いですね~元気でいたいんですけど、連日のこの暑さはこたえます。うちの犬、毛がふさふさ長めの犬種なんですけどね、真夏に毛皮のコートを着ているようなもんで、さぞ暑かろう!と気にかけていますが、涼しい場所を知っているので、玄関かエアコンの風がくる所に寝そべっております。さてさて、今回は10人の参加でした~

「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社

「ほうび半分」『かたれやまんば藤田浩子の語り第5集』藤田浩子の語りを聞く会

「おおかみと七ひきの子やぎ」『子どもに語るグリムの昔話1』こぐま社

「びんぼうこびと」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館

「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社

「くさった風」『こんにちは、昔話です』小澤俊夫/著 小澤昔ばなし研究所

「おおかみと七ひきの子やぎ」『語るためのグリム童話1』小峰書店

「赤ずきん」『おいしいおかゆ』子ども文庫の会

「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』 語りの森

Mさん絵本紹介

「おにぎり ぱく!」 はらぺこめがね 白泉社

「あーん」下田昌克/え 谷川俊太郎/ぷん クレヨンハウス

「しずかなおきゃくさま」ヌリア・フィゲアス/文 アンナ・フォン/え 宇野和美/訳 光村教育図書

「1だけかぞえるえほん」カスパーサーモン/作 マット・ハント/絵 今井悟朗/訳 フレーベル館

いつも通り、語りと絵本でほっこりし、おはなし談議を楽しみました。それぞれのおはなしへの思いやエピソードを伺うと、自分もそれらのおはなしを身近に感じ、新たな感覚を得ました。「おおかみと七ひきの子やぎ」は出典が違う二つを聞き比べることになりました!大筋は同じですが、ちょこちょこ違います。おおかみが落ちる所も、井戸と泉とでイメージが変わりますので、へー!と驚きでした。ここまででも十分実りある時間でしたが、今回はさらに、ミニ講座をヤンさんにしていただきました。「赤ずきん」はおらふさんに語ってもらっていましたので、首尾よく始まりました。

話型はATU333「小さな赤ずきん」、グリム童話では、初版(1812年)からKHM26です。私たちがよく知っているのはこちらです。みなさんご存知フランスのシャルル・ペロー(1628-1703)の「赤ずきんちゃん」の方が時代は前です。なんと、グリムが聞き取りをした語り手は、16世紀にフランスから亡命してきたハッセンプフルーク家の姉妹なのです。ですので、ペローの話が元になっていると。ですが、ペロー童話の赤ずきんは、食べられてしまう所で終わります。猟師に助けられることはありません。グリム童話初版の注釈に、ティークの童話劇の影響がみられると書いてあり、そちら「赤頭巾ちゃんの生と死-ある悲劇」をみますと、赤ずきんは助かりませんが、猟師が狼をしとめて終わるのです。そして、赤ずきんとおばあさんが助かる場面、おおかみのお腹に石を詰め込む場面は、グリムが意図的に入れたのではないかということでした。「子どもと家庭のメルヒェン、グリム兄弟によって集められた」は、ペローを元に、近代国家を作るために規範として、グリムが再話したものということをヤンさんは話してくれました。対象と目的に向けての再話。ペローは、宮廷のお姫様に向けて再話し教訓を付けています。誰のために再話をするかが、テキストの違いからよく分かりました。では、ペローは誰から聞いたの?ということで、民間伝承の物を4つ紹介してくれました。主人公の女の子は頭巾を被っていません!そして、女の子が食べられて終わる話と、逃げ出して助かる話とあります。逃げ出す場面は、「おしっこがしたくなった」と言って足に紐や毛糸を結んで、外に出るのです。三枚のお札と同じですね~。こちらも古いモティーフだそうです。他にも色々おもしろいことがテキストからわかるのですが、長くなるのでこの辺にしておきます。今回参考にされた一冊は以下です。

『赤頭巾ちゃんは森を抜けて』ジャック・ザイプス  廉岡糸子・横河寿美子・吉田純子/訳 阿吽社

赤ずきんの変遷を通して、語り手が今の時代について考える事が大事だと、ヤンさんはまとめられました。講座を受けられた方、感想はコメントにどうぞよろしくお願いします。

次回ペーチカは、8/3(日)です。

怖い話のおはなし会はいかがでしょうかぁ🧟‍♀️

もうほんまに暑いです。
ひんやり楽しめるおはなし会はないかいなと思っていたら、ありました。

8月2日(土)
子どもから大人まで楽しめるそうですよ。
詳しくは、こちら⇒2025年8月2日ひやり夜話チラシ

子どもも対象にすると、おとなには恐くなくなることが多いし、大人にとって怖い話は、子どもには向かないし、なかなかプログラムを作るのが難しい。
とくに、子どもにとって、見知らぬ語り手が語る場合、難しいよなあ。
子ども会とか文庫とか、いつものおばちゃんだと、恐くてもどこかで安心できるんだけど。
ヤンは、図書館の子どものおはなし会でもやる勇気がありませんo(≧口≦)o
だから、この「ひやり夜話」、語り手としてとっても興味があります~

ここだけの話、わたしは恐い話は苦手です。
5、6歳のころ、おじいちゃんの家で、スイカ食べながらテレビ見てたらね、「ねこ化け」やってたのよ。
「こわい~~~~! 夜寝られなくなるう~~~」
スイカほっぽり出してふるえてたら、おじいちゃんがいいました。
「テレビで見たおばけは、ほんとうには出てこないよ、夢にも出てこないよ」

これ、いい呪文でした。
おかげで、いまでも、怖いテレビを見ても夢に見ることはありません。
ちゃんちゃん。

ヤンは、恐がりだけど、恐がらせるのは、す・き╰(*°▽°*)╯

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今日のHP更新は《日本の昔話》「かみなりさまとかさやさん」
語ってくださいね~
こっちは笑い話です!

 

 

1,2,3,4、…!?

今日は七夕さまですね。
今日の天気予報は晴れなので、今年は織姫と彦星は会えそうです(*^_^*)
最近は暑い日続きで、先週の土曜日のお話会の日も涼しい図書館は人がいっぱいでした。
参加してくれたのは、子ども13人、大人8人です。

手遊び じゃがいもめだした
おはなし 「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社
 〃   「しゅうまい」伝聞
絵本  『へびながすぎる』ふくながじゅんぺい/作 こぐま社
 〃  『カレーはあとのおたのしみ』シゲタサヤカ/著 えほんの杜
 〃  『ちへいせんのみえるところ』長新太/作 絵本塾出版
手遊び さよならあんころもち

「アナンシと五」は、何度聞いてもおもしろい~~
五といってはいけないのに言ってしまうときは、「言うな~」と思うのに、はとの奥さんが五と言えない時には、こっちが五と言いたいような妙な気分になるのが楽しくて楽しくて!
「しゅうまい」は、「たこやき」バージョンもあって、ざっくりしてますが関東はしゅうまい、かんさいはたこやきで伝わっているようにあとでヤンさんに伺いました。
この日はヤンさんが「たこ焼きの話しよか~?」と言ったらひとりが嫌がったので「ほんならしゅうまいの話~」となり、その辺の子どもたちとのやり取りがいい雰囲気で、これも含めてお話会の場なんだなと思いました。
この日もカレーの絵本があって、暑いときはカレーだなと思いながらきいていました。
雷様がカレーを食べたら角が折れるという内容に「え!そうなの?」とびっくりしました。

絵本なのにね、驚いた自分に苦笑です。
どの絵本でも、読んでもらうと大人でも絵本の世界にどっぷりつかりますよね。
子どもたちがキラキラしたおメメで聞いているのがとても納得です。

ほんとに楽しい時間でした(*^_^*)