「勉強会」カテゴリーアーカイブ

11月の中級クラス

おさらに♪ おはしに♪ ぼたもち♪ だんご♪

Hさんの「和菓子の手遊び」で始まりました~

1.ロバの耳をした王子さま  語りの森昔話集4/おもちホイコラショ 語りの森

2.ウサギとオオカミ  おはなしのろうそく29 東京子ども図書館

3.夢の橋  日本の昔話1/はなさかじい 福音館書店

4.金噴き明神  語りの森昔話集5/ももたろう 語りの森

5.ぶんぶくちゃがま  語りの森HP

ヤンさん  わたしがテピンギー  同名絵本

おはなしを解釈するって、語る上でとっても大事だと思うのですが、思い込みや好み、環境や条件に気をとられて取り組むのは惜しい。ここの部分が好き、この言葉が好き、それが原動力になることは、私もそうです、よくあります。でも、おはなしのテーマをちゃんと自分の言葉で言えるかな?ということを考えるといいのかなと思いました。このおはなしを語りたいな直観!を掘り下げると、テーマが浮き上がってくるのですが、それをさらに理解するために言葉にする。ATUもあれば頼りになります。そして、おはなしのクライマックスここ!で間を生かしてばちっと語る。または、噛んで含めるように語るんですね。ヤンさん(笑)

聞き手の子供たちにおはなしを聞いてもらうこと、喜んでもらうこと、そっと手渡すことを誰もが目指しているかと、私もいつもそうしたいです。おはなしをそのように語る。…書いている最中、なんだか霧が晴れてきました。この内容は、繰り返しの練習ではない部分のところだと思うので、時間がかかるんですね…。体験したり類話をあたったり、語法を考えたり、内側を膨らませるイメージです。また、ヤンさんが「ぜひとも、子どもに語ってくださいね~」と言われているのが印象的でした。時間をおいて身に沁みてきました。勉強会の振り返りは大事です。やりっぱなしは忘れてしまいますよー!そして、私は忘れっぽいので、さまざまなクラスに顔を出し、語りを聞くためにおはなし会に行きます、神出鬼没。知っての通り、理論と体験の両方がびちっと繋がると感銘を受けて忘れなくなるんですよね。少しずつですが、これが語りを変える…はず。と思っています。

今日は感想になってしまいました。今後もテキストに向き合って、かじりついて考えていって、時にはおしえてー!と、ぶんぶんゆすぶってみたりしながら、面白がっていこうと思います。今回もみなさんのさまざまな語りを聞けて、語り手さんの思いや悩みを共有できて、深くて楽しい学びとなりました。

来月は12/20㈫です~

11月の日常語クラス

こんにちは。
ここのところ、しばらくずっといいお天気が続いていたのに、ついに今日は雨です。
11月の日常語クラスの日はとってもいいお天気でした。

久しぶりにお会いできた方もおられ、お互い元気で会えるというのが何よりうれしいです。
この日のメニューは以下のとおりです。

語り
「話十両」『日本の昔話3』福音館書店
「やまなしとり」『日本・中国・韓国の昔話集2』国立オリンピック記念青少年総合センター
ヤンさんの語り
「まめとすみとわら」語りの森HPおはなしひろば → こちら
テキストを日常語に直す
「手なし娘」『日本の昔話3』福音館書店
「島をすくった三人兄弟」『日本の昔話3』福音館書店
「きつねの恩返し」『日本の昔話3』福音館書店

福音館書店の『日本の昔話3』からの話が4話もありますね。
1巻から4巻までが春夏秋冬の順番になっていて、5巻はどれにも入らないかオールシーズンオッケイの話が収録されているそうですから、やっぱりそうなんやと納得しました。
「ならなしとり」も秋の話ですし、ほぼ秋一色のお話会みたいですね。

やまなしの実を、ヤンさんがブログで上げてくれてましたね。
写真を撮られたときに、木にプレートがかかっていて「ヤマナシ」と書いてあったそうです。
おはなしのタイトルとしては、「やまなしとり」、「やまなしもぎ」、「ならなしとり」、「やまなしもぎ」(算数の、順列組み合わせみたい・笑)と類話や再話でいろいろになってますが、実としてはこの写真が本物だということで、イメージがはっきりしてよかったです。
ピンポン玉の大きさで、柄が長くて、まさに〝ざら~ン、ざら~ン〟と、風になりそうです。
ヤンさん、見つけてくださってありがとう!!
ブログの記事はこちら → ローカル列車の旅その4

「きつねの恩返し」で、きつねが変身するときに、宙で回転するんですね。
わたしは今までこの話をヤンさんの語りで聞いていて、回るのは❝クルッッッン、クルッッッン、クルッッッン❞くらいのゆっくりさでホールのロールケーキの方向で回ってました。
この日テキストを出した方は結構早くて、❝クル・クル・クルー❞くらいだったのでわたしは高速回転で若い元気なきつねをイメージしました。
そのことを発言したら、テキストを出した方は回転方向がロールケーキ型ではなくて、竜巻みたいにきつねが立ったままバレリーナのようにスピンしてたとのことでした。
他のみなさんも口々に、「○○だった~」と言われて、みんなが自分だけのイメージを持っていたのがわかりました。
面白いですねえ~。

それぞれに、いろいろ頭に浮かんでたんだと思うと楽しいし、笑えてほっこりしました。
昔話はそれぞれのイメージが違うことも楽しく共有できるという素晴らしさ!
楽しい勉強会でした✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌

11月の初級クラス

爽やかな秋晴れが続いていますが、秋の味覚、堪能してますか~?
柑橘類が大好きな私は、青い早生みかんを山ほどいただきました。
ちなみにレモンの旬は冬から春にかけての寒い時期だとご存じでしたか?
お料理にもお菓子にも重宝されるレモンは脇役として優秀です。
語り手も、お話と聞き手をつなぐ脇役ですが、おひとりおひとりの解釈や想いや愛が語りにじみ出て、それがまたいいですよね。
今回の初級クラスも、語り手が引き立て役となり、お話の中にいざなってくれました。

<手遊び>*両手の親指と人差し指で三角形を作って
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス トゥーユー
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス トゥーオーオー


<語り>

三匹の名付け親 /  語りの森昔話集3 /  語りの森

やまたのおろち /  語りの森HP〈こちら→〉

ねずみのすもう /  日本の昔話5 /  福音館書店

小さいコマドリくん /  新編世界むかし話集より再話 /  文元社

吉四六さんの生き絵 /  語りつぎたい日本の昔話 吉四六さん /  小峰出版

お経を忘れた和尚さん /  語りの森昔話集4 /  語りの森

<ヤンさんの語り>
ホレばあさん /  語るためのグリム童話 2/  小峰書店


<講評より>

・切る必要のない所で切ると、言葉を探しているように聞こえる。
・くり返しのフレーズは毎回同じようにリズミカルに語る。
・不必要な動詞があると、聞き手が混乱する(再話の場合)
・初級クラス用の”語りのお話リスト”は「手を入れなくても大丈夫なお話」

・唱える箇所や歌は、語り手があまり上手にやるとしらけてしまう。
・覚えにくい言葉は誰でもあるが、なんとかねじこむ。容易に変えずテキストに合わせる。

私が今回、一番ハッとさせられたのは「語り手はそのお話の先を知っていて語っているけれど、聞き手はそうじゃないから」とヤンさんが(他の方に)おっしゃった言葉です。これ、あるんです、あるんです、あるんです!(あえて3回書きました)今回の私が正しくそうでした。その事で起こる問題に気づかないということは、練習の時に聞き手の立場になって、聞きながら語る練習ができていないということですね。質の良い練習なしにはそのお話への解釈も想いも愛もへったくれもナイんですよね~(前向きな自虐です、ハイ)
お話を選んで覚え始めるのが最初のスタート、私達のように勉強会という場に恵まれていたら、まずはそこで語らせてもらって講評や感想をいただいて、またリスタート。実際に聞き手に聞いてもらって、その反応から学びをいただいて更にリスタート。リスタートする度に「お話を語る」ということへの理解が深まっていくのですね。
『語りの場を持つこと』に前向きに!


次回初級クラスは 12月13日(火)です。

 

 

 

たった一つの出逢い📖

10月半ばからの1か月は、ヤンにとっては絵本の季節です。
高校生の読み聞かせ実習、図書館主催の読み聞かせ入門。どちらも、数回の講義の中で、受講者自身が絵本を読む体験をします。
みなさんがどんな本を持ってこられるのか分からないので、不安だけれどエキサイティングです。

高校生も大人も個性豊かに選び、読んでくださるので、楽しいです。っていってもご本人さんは初体験、大変でしょうけれど(笑)

きょうは、高校生15名の発表を聞きました。おそらく人生で最初の読み聞かせ?
今回は学校の図書室の本から選んでもらいましたが、次回は地元の公共図書館に行って選んでくることになっています。
だから選ぶ幅が広がります。
生徒「どうやって選ぼうかなあ」
わたし「図書館の人にも相談したら?」
生徒「あ、そうか!」
ひとりでも多くの若者が図書館を利用してくれるようにと密かにもくろんでます(笑)
司書さんたち、よろしく~

それはさておき、図書館講座のほうでは、先週、受講の皆さんに「私の大切な本、思い出の本」を読んでいただきました。
これがめっちゃよかったの~~~!
若いお母さんたちは、子どもが見つけた本やリサイクル市で家族と一緒に見つけた本が、自分にとって深い意味を持つようになった、とか。
先輩母さんは、子どもがボロボロになるまで読んだ本にしようか、自分が若いころに救われた本にしようか迷ったんだけどといいつつ、ご自分にとっての懐かしい本を読んでくださいました。
また、子育ての中で、勉強会で先生から教えられた本がとっても大事な本になった、とか。
子どものころ、先生から進められて、先生と一緒に読んだ、家では母親と一緒に読んだ、母親は泣きながら読んだ、という経験も聞かせていただきました。それ、『三びきのやぎのがらがらどん』です。
などなど。
本との出会いは、人との出会いと同じで、ちょっとしたきっかけ、ほんの偶然です。
でもそれは、奇跡になりうるんだなと思いました。
そして、今回は全員のかたが、大切な本との出逢いが、人を介しての出逢いだったことに感激しました。
あなたも、わたしも、何かできるかもしれません。

来週の高校生も楽しみ!
でもその前に「林明子を読む会」の準備を詰めなくては。今週木曜日です~~~

語りはたのしい。でも、絵本もたのしいです。
あ、物語をとおして人と心を通わせるのが楽しいんです。
この平和が続きますように。

 

 

 

いばら姫の語法 感想5

秋も深まってきて、すがすがしいお天気が続きます。
秋は、大好きな季節です。
そこはかとなく、どこへ行くともなく、旅に出たくなります。

いばら姫の語法勉強会に感想をお寄せくださったみなさま、ありがとうございました。楽しみに読んでくださっているみなさま、ありがとうございます。今回が最後になります(❁´◡`❁)

Fさん

語法は難しいですが、学び続けることで より子どもたちの心に届く語りになったらうれしいなと思います。

そうですね、語るための語法。わたしもそう思って学んでいるし、それを皆さんと共有できたら嬉しいと思っています。

今回、『原作にはない繰り返しの文章を 小澤先生が加えられた』というお話を初めて伺い、興味深く思いました。
確かに それによって絵がよく見えますし、グッと集中してくるようでした!語法に則った再話を実感しました。
小峰書店の「いばら姫」で語ってみたいと思いました。

百年の後に王子が城のらせん階段を上がっていく場面ですね。
同じ場面を同じ言葉で繰り返すだけなのに、聞き手がいかに主体的に物語に入り込んでいくかを実感するところです。
ここ、ちょっと震えますよ。
語法おそるべしです。

それから、「いばら姫は寝ているだけの主人公」という言葉が、心に残りました。そう言われれば、確かに、多くの主人公とタイプが異なります。

姫は、目に見えている部分では[寝ているだけ]で何もしていません。でも、王子は噂を聞いて、「その姫」に会いたくてたまらなくなります。
〈姫の存在そのもの〉が、王子の心を強く動かし、内なる勇気を引き出して行動させ、王子を成長へ導いているように思えました。
この主人公(いばら姫)は、目に見えない精神的な部分で 他者に大きな影響を与えているのだと感じられました。

そうか、そうか、そういうことか!!!
Fさん、ありがとう(^///^)

すると、日常においても、そういう存在は決して特別なものではなく、まわりにたくさん認められるなと思い至りました。(自分自身、反省したり感謝したりするきっかけを頂きました。)

誰もが様々な役割を担っており、互いに影響し合いながら暮らしている…。
そして、自分が自分になる道を(模索しながら)進んでいるんだと、いまの自分には感じられました。

そうですよね。
自分が自分になる道。
なんかちょっと、涙が出そうです。

昔話は深くて楽しいです◎
学びの場を作ってくださり、いろいろなよいものを分かち合ってくださってありがとうございます。
心から感謝しております。

こちらこそ、感謝しています。
おはなしは、語ることで聞き手から教えられます。
勉強会も、ヤンにとっては参加してくださる皆さんから学ばせていただいてます。
参加者の皆さん同士でも共感しあうこと、学びあうことがあればうれしいです。

オンラインだからこそお会いできる人たちがいます。
コロナ禍を逆手にとって、つながりを拡げていきたいです。