「勉強会」カテゴリーアーカイブ

おはなし入門講座第3回

ブログでははじめまして。チーコです。

今日は、おはなし入門講座第3回でした!

あいにくの雨で、小さなお子様連れの方は朝からいらっしゃるのも大変だったと思いすが。
そんな中、予定通り8名の受講生に出席していただきました。
小さなお子さんも3人! 可愛い~💖

それではスタートです!


1.語り
まずは椅子をおはなし会の形に並べ、ヤンさんの語りを聴きます。

手あそび
ろうそくパッ もひとつパッ
おそらにキラキラ おほしさま

おはなし
三匹のこぶた
(出典『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子編訳/福音館書店)

手あそび
ろうそくパッ もひとつパッ
さよなら さよなら おはなし会
ろうそくフッ もひとつフッ
おそらにキラキラ おほしさま

ほほう…。という空気になったところで、机を講義形式に並べ替えて、
第3回のテーマ「おはなしの覚え方・語り方」に入っていきました。


2.おはなしの覚え方

大きく分けると、おはなしの覚え方は二段階に分かれており、
加えて心がけることがひとつあります。
A.ストーリーを覚える
B.言葉を覚える
C.大切なこと
分解して見ていきます。

A.ストーリーを覚える

①声に出して全体を読む
大きな声で!
動きをイメージしながら読むと覚えやすい。

②テキストを見ないであらすじを書いてみる
この時点でおはなしの骨組みは記憶できているはず。
その上で抜けている部分をチェックする。

③意味段落に分ける
おはなしを意味段落ごとに分けていく。
目安としては 場面が変わるところ、時間経過をあらわす言葉があるところ(例:ある朝~)、人物の出入りがあるところ(例:オオカミがやってきて~)。

ここまでできたらB.の段階に進みます。

B.言葉を覚える

①細かくイメージしながら、声に出して読んでいく

*お母さんブタの大きさは?どんな様子?子ブタの様子は?親子はどんなふうに接している?住んでいる場所は?飼い主はいる?季節は?子ブタの質感は?五感を働かせて!
*リアルブタでもアニメ調のブタでもOK。とにかく細かくイメージ。
*実際の語りでは、それらディテールを子どもたちに説明することはもちろんない。けれど、語り手が詳細にイメージすればするほど、聞き手の子どもたちはそれを受け止めて個々のイメージをつくり上げてくれる。
*語り手がしっかりイメージできていれば自信を持って語ることができる。

②2~3行ずつ、文章を目でパッと見て声にしてみる

③②を繰り返した後、一段落全体を声に出して読む

④全段落が済んだら初めて全体を通してみる
*不安になっても、この段階までは前の段落を読み返さないこと!
回数を重ねるほど記憶に定着するのが道理なので、何度も前に戻って読み返していると、おはなしの前半ばかりよく覚えていて自信たっぷり、後半につれて強さがなくなってクライマックスが尻すぼみ、という残念な現象が起こってしまう。

⑤暇さえあれば声に出して語る。
*おはなし全体が均等に熟していくように。

C.大切なこと

①覚えるのに時間をかけること
*覚えるスピードには個人差があるけれど、とにかくじっくり取り組むこと。
*ただ読むのとは違って、覚えることは、その作品の世界に深く入り込むことでもある。世界をイメージしながら登場人物を動かしていくこと。
*人と人とのつながりが薄れている現代だけれど、せめて子どもと大人の関係は薄めずにいたい。いつの時代でも子どもは濃厚なものを求めている。そんな子どもたちに、じっくり時間をかけて温め手づくりした世界を、自信を持って届けたい。これぞ料理やお裁縫を超えた究極の手づくりでは。

②正しくきっちり覚えること
*あらすじを覚えているだけでは、いざというときにちゃんと言葉が出てこない。「えっと…」などと言い淀むのは語り手の勝手な間であって、そのおはなしの持つ間ではない。これでは子どもがおはなしの世界から離れてしまう。
*語り手が不安にならないように。不安な気持ちは声に表われ、子どもは敏感にそれを察知する。頭と声(=体)、両方を使って語るべし。
*子供はとても耳がいいので、気に入った話は何度も繰り返し話してほしいと願う。そのとき、前回と違う言い回しで語ると子どもは怒るor笑ってしまっておはなしが止まってしまう。
*語りは音楽と同じ性質のものであるので、同じフレーズは同じメロディで繰り返してほしいもの。さらに子供は常に新しいものばかりの未知の世界に生きているので、同じものに何度も触れて安心したい心理がある。
*耳に心地よい言葉で子どもに語りたい。行き当たりばったりでよい言葉を発せる人は滅多にいない。
*ということで、テキストのまま覚えることは大変な力仕事だけれど、まずはすべてそのまま覚えること。
*不自然なテキストを直すセンスは経験を積んで初めて得られる。覚えやすくするためではなく、聞き手にとって聴きやすくするために直すのである。

……以上を胸に留めながら、必死こいて覚えましょう!
そうしていくうちに、誰かの真似ではない、自分の語りができるようになりますよ。

とのことでした。


3.おはなしの語り方

さて、おはなしを無事に覚えられたとして、次に考えなきゃいけないのが語り方です。
これにはポイントが2つありました。

1.上手に語ろうと思わない
*おはなしを届けているのであって、語り手を届けているのではない。自分の発表会だなんて思わないこと。
*聞き手とおはなしへの敬意をもって取り組む。

2.最後まで語る
*途中でおはなしを忘れてしまっても、なんとしても最後まで語りきる。途中で終わるということは、聞き手を突き放すことになってしまう。
*頭が真っ白になってしまったときは、テキスト通りに読まなきゃとか細かいことはもう気にしなくてよし!とにもかくにも結末まで突っ走りましょう。


講義内容としては以上でした。
が、この後活発な質疑応答があったので、その中身も記しておきます。

Q.読んでいると、同じフレーズばかり出てきて飽きてくるけど…?
A.目で読む場合、同じフレーズは飽きてくるもの。それは大人も子どもも同じ。
ところが耳で聞くときには、同じフレーズが出てくるのを待つようにすらなってくる。音楽と同じ。

Q.テープで自分の声を録音して覚えるのはあり?
A.そうする人もいるけれど……。自分で自分の語りを批判しながら聞いてしまうので、あまりしない方が……。

Q.キャラクターの声を特徴づけて語るべき?
A.しない方がいい。自然と声色が変わってしまう程度なら構わないが、意識して変えようとしなくてよい。

Q.繰り返し出てくるフレーズは、都度読み方を変える?
A.変えなくていい。ただし子どもの反応次第で変わっていくことはある。

Q.語り途中、子どもから質問が出たらどうする?
A.無視してはいけない。無視された子は、もうそのおはなしの世界について来れず離れてしまう。なので分かる範囲で簡潔に答える。
ただ、答えた後に語り手自身がおはなしに戻ってこれるか…? 戻れるようになるまでしっかり覚えよう!

Q.身振り手振りはつける?
A.練習時はつけてもよいが、子どもの前で語るときはなし。なくても十分に通じる。

Q.語り手の目線はどこ?
A.子どもの目を見る。おはなしに興味がなさそうな子のことも、じーっと見つめていると、自分に語られていると気付いて世界に入ってきてくれる。

 

ここでお時間となり、それではまた次回!ということでお開きとなりました。


帰るころには雨もあがっていて、ホッ。
受講生のお一人が柿をたくさん持ってきてくださったので、みんなでわけわけして帰りました。ありがとうございます😋

次回は12月6日(火)です。
全員、ご自分で選んだおはなしを語っていただきます。
とっても楽しみです✨

長くなりましたが以上です。

朝晩一気に寒くなってきましたね。
今年はおうちにこっぽり籠って、たくさんおはなしを覚える冬にしたいなぁ。
そんな予定…いや、願望……もとい、儚い夢まぼろしを抱きつつ。

お疲れ様でした!

いばら姫の語法 感想4

受講されたかたの感想、続きです~

Eさん

短く言うと、昔話と語法に感謝。昔話の研究者、リュティさん、小澤さん、ヤンさんに感謝です。それに尽きます。
もう少し長く言うと…世界中に散らばっていった、もしくは発生した昔話が語法によって貫かれている、そのことによる人間の性質の普遍性を強く感じました。
そして、昔の人の聞いて覚える能力も今とは比べ物にならない程、高かったんだろうなと思います。

昔の人の聞いて覚える能力かあ。
情報がほとんど耳からの言葉だけの時代を、人類は長く生きてきたんだものねえ。
聞く力だけでなくて、五感が鋭かったでしょうね。生き抜くために。
今は文字あり、映像あり。紙も捨てるほどある。もったいない。
簡単に伝えられるから、伝えることの重さも実感しにくいし、あんまりたくさんの情報が入ってくるから、覚えようにも覚えられない。何が覚えるべき大事なことなのかもわからない。
でも、聞いて覚える能力は手放してはいけないと、本能的に思います。
子どもはいい耳してるもの。楽しみながら鍛えていきたいと思う。
あぁ、わたしはもうおばあちゃんやけど、あきらめたらあかん、な。

語法から外れてしまった話は、聞き手の記憶に残りにくく、伝えたい気持ちが弱まったり、短い話になったり、消えてしまったりする。そんな残っている昔話を全部集めて、ギュッとしたら人間ができあがるわけですね(含世界性)。
人類への秘かなる応援話なんだなと、ヤンさんのお話を聞いて嬉しくなりました。昔話の口伝えは、ほとんど途絶えかけているのかもしれません。ありがたいことに今は、原話や再話テキストを手に取ることができるので、口伝えをこれから新たに始めるくらいの気持ちで、語法を駆使して語りや再話をしていけたらなんて楽しい人生だろうと思いました。

好きなことをして、それが人類の歴史とかかわっているを思うと、ほんのささやかなことでも、うれしいね。がんばろね。

最初はハテナ?な語法ですが、勉強し続けることで、テキストに対する引っ掛かりがなくなりました。例えば、平面性の表れね、と納得して語れるようになり、自分の好みやこだわりを手放すことができるようになってきたと感じます。
ヤンさんや先輩方は大変な努力されてテキストとにらめっこをしてきたことと思います。私は、ほとんどヤンさんの再話テキストを選んで語ってきたので、そういう部分の努力を全くしてきていません。まだまだ、自覚していない事がたくさんたくさんあると思うので、語法を分かって再話をすることで、語りを磨いていきたいなと思いました。ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございます。
あと、おひとり、お楽しみに~

**********

いま、来年度の語りの森の予定を立てているところ。
なんかもう1年が過ぎ去った感じ。
まだ総会は無理やろなあU_U

 

10月の中級クラス

この度から中級クラスの報告させてもらうことになりました。よろしくです~(^^♪

1.マカトのたから貝 『子どもに語るアジアの昔話2/こぐま社』

2.豆のつる 『語りの森HP』

3.サヴィトリ姫と死神 『新編世界むかし話集7 インド・中近東編/インタープレイ』

4.豆まきの由来 『子どもと家庭のための奈良の民話』

5.金の鳥 『語るためのグリム童話3/小峰書店』

ヤンさん 手遊び:小さな畑

♪小さな種をまきました~ ぐんぐんぐんぐん芽が伸びて~ お花が咲きました~ ぽっ ♪中くらいの畑を…ぱっ ♪大きな畑を…がばっ ♪バカでかい畑を…ドカン

おはなし:おはなしかめさん 『朝鮮の民話/偕成社』

長い話と短い話がいい具合いにプログラムされた、楽しい大人のおはなし会!でした。お一人お一人、それぞれの感性でもって、おはなしを大切にされている様子がいつも伺えて、学びを深めることができます。ヤンさんのアドバイスでは、覚えたら語る、が印象的でした。いつも言われていることですが、今回は特に耳に残りました。同じ話をいくつかのグループに語る、ピタッとくる学年を探す、三者三様ここらへんとわかってくる、今の私と今のこの子ら。そして、次の年もその学年に語る、そうして自分の十八番のおはなしになっていく、とのことでした。

それと、名言が出たので記録…立てたい言葉は噛んでふくめるように丁寧に言う。以前から言われていたのかもしれませんが、初めて耳に残りました。忘れているのか、自分が変わってキャッチするものが変わったのか…噛んでふくめる!理解を進めるイメージを与える言葉だなと思いました。よく使う言い回しなんですかね。国語より数学が好きなのでお許しを。本を読みます~。余談ですが、最近「アルプスの少女ハイジ(ハイジの修行時代と遍歴時代)」と「シートン動物記」を読みました。子どもの頃に大人に紹介してほしかったな!と思う反面、今読むからいいのかなとも思える。次は「ツバメ号とアマゾン号」を読みます~長いので、読み終えるために、この場で宣言させてもらいました(^^)

次回は11/15㈫です。

いばら姫の語法 感想3

すっかり秋らしくなって、うれしいなあ。
きんもくせいの香りも終わってしまいましたが、空気が澄んで空が高い。

語法勉強会の感想のご紹介です。

Dさん

正直なところ、最近になって、昔ばなし大学で学んだ語法が、語ることにどう役に立つのかなと少し懐疑的な思いがありました。
心に描いたイメージを素直に自分の声に乗せて語る時、目の前に映像が浮かんできてそれをそのまま聞き手に届ける。それだけではダメなのかな?知識が必要なのかなと思う事がありました。
でも、今日受講して、やっぱり聞かせてもらって良かったと思いました。

昔話は不思議の連続、あり得ない事が次々と起きて、聞き手の心を奪い力強く結末へと導いてくれます。
これには語法がなくてはならないと。
耳で聞く文学だからこそ、語法の大切さが理解できました。語法をおはなしの展開に沿って解説して下さり、とてもわかりやすかったです。

理論が実践にどう役に立つのかっていうのは、理論を一生懸命理解しようと頑張っているとその渦中ではわからなくなってしまうことって、ありますよね。泥沼になって(笑)
おっしゃっているような「目の前に映像が浮かんできてそれをそのまま聞き手に届ける」ことが、語り手の仕事ですよね。でもそれ、とっても難しいと思います。
というのは、語り手に表現力が必要なだけでなくて、聞き手に語彙力と高い想像力が不可欠だからです。
語り手は自分の表現力を高めるために努力をする、これは当然なんだけど、聞き手の語彙力や想像力はどうすればいいでしょう?聞く力のある子どもだけをターゲットに語りますか?いやいや、そううまくはいかないし、そんな子は自分でどんどん本を読むでしょうね。
だれもが努力しなくても楽しんで聞けるおはなしが、求められるんじゃないかと思うのです。
そうなると、だれもが努力しなくても自然に楽しめる、想像できるテキストが必要になってきます。
時間の流れに沿って聞いているだけで、すうっと物語を思い描けるような言葉の連なりを語り手が口にしてくれたら、子どもはストレスなしに聞けますよね。
それが語法にのっとったテキストだと、ヤンは思うわけですよ~

また私は、「モリー」の様に自分で行動して幸せを掴みに行く主人公が好きで、どうしてもそんなお話を選びがちです。はらはらわくわくする様な。
でも、振り返ってみれば私自身も、気力と行動力でがむしゃらに突き進む時もあれば、局面で立ちすくんでしまって誰かの励ましや示唆によって進むべき方向を見いだす事ができたりと、いろいろです。
本当に昔話は、人生そのものだと感じました。
これからは、好きなタイプのお話ばかりでなく、違うタイプのお話も意識して選んでレパートリーに加えて行きたいと思います。

自分の中にいろんな自分がいる。当たり前のことだけど、たとえば、正直な子、明るい子、親切な子、考え深い子でなくっちゃという気持ちでがんじがらめになることって、あると思うんですよね。
でも自分の中の負の部分を、自分も周りの人も認めると、楽になる。
昔話はそういうことをしてくれるんじゃないかな?
Dさんの感想から、そんなことを考えさせていただきました~

さてさて。
わたしにとってもリュティ理論は、文芸論を超えて哲学としての魅力をたたえております。みなさんも、ご自分の生き方と照らし合わせておられるようで、仲間やなあと思えてうれしいです。
あともう少し感想をいただいているので、お楽しみに~

************

今日は、中学校の2学期のおはなし会についてのミーティングでした。
決めることは少しだったので、よもやま話から、コロナ後のおはなし会の在り方のような話になりました。
大人も子どもも、コロナで確実に人との距離が大きくなっている、それに反比例してオンラインを便利に使いこなすようになっている。
でね、若いお母さんにおはなしの大切さを伝えられるようなおはなしの場がもてないか、という意見に、ちょっと、かなり感動しました。

そんなおはなし会なら、コロナ収束していない今でも、すこうしずつ、実践していけますよね。
みなさんの行動力に期待します。

え?
ヤンはね、もう35年も一直線にやってきたからねえ。
その一直線の先、つまり現在、やりたいことがある。ありすぎて困っている。
なにかって?わかってるでしょ!
よい再話(^///^)
そのために学びたいことがいっぱいある~

 

 

10月の日常語クラス

奇数月に行っている日常語クラスですが、9月は思わぬ出来事のために10月に変更になりました。
メニューは以下のとおりです(*’▽’)

語り
「笛ふき婿」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「ぬすっと人形」語りの森HPおはなしひろば
「腰おれすずめ」語りの森HP日本の昔話
「おおかみのおくりもの」『日本の昔話2』福音館書店
テキストを日常語に直す
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
ヤンさんの語り
「じいよ、じいよ」『日本のむかし話舌切りすずめ』松谷みよ子 講談社

久しぶりにみなさんの日常語による語りを聞かせてもらって、ほっとしたような、安心するような気持ちをいただきました。
おはなしを聞かせてもらうというのはいつでもそうなんですが、日常生活の良いも悪いも混在する世界から、いっとき別の世界に連れて行ってもらえます。
日常語の勉強会では、すべてが語り手さんの言葉で語られるからか、とくにほっこり感を感じます。
どの話もそうだったんですが、今回、参加者さんの取り上げられた話ではなくてヤンさんが語られた話をどうしても一言いいたいんです。
「じいよ、じいよ」を久しぶりに聞けて良かった~~(((o(*゚▽゚*)o)))
もう、詳しい中身を忘れるほど前に聞いたきり、長いこと聞いていませんでした。
怖いといえば確かに怖い話なんですが、大人には怖くて面白い話です。

仲の良い老夫婦が、死んでも一緒に埋めてもらおうという約束をして、先におばあさんが死んでしまうんですよ。
おばあさんは、床の間に〝縦祀り〟(漢字がこれでいいのかわかりませんが)にしてもらって、おじいさんが亡くなるまでの間そこにいるんですよ。2~3年たって骨と皮ばかりになったおばあさんは夜ごと、隣の部屋にいるおじいさんに「じいよ、そこにいってもええか~」って聞くんですよΣ(・ω・ノ)ノ!
おじいさん、もう気味が悪くて、いい加減いやにもなってきてます。
そこへ、道に迷った旅人が一晩泊めてくれと言ってやってきます……。

子どもに語ることもできるけれども、大人は怖いだけじゃなくて面白いと感じられるから、わたしは大人の話かなと思います。
「ちいさいちいさい」とか、小さい子どもにもできる怖くて面白い話とは全く違う面白さです。
怖さですが、わたしはおばあさんの執着が怖いですし、おじいさんの薄情さがおもしろいし腹立たしいと感じます。
それらいろんな感情を、前に聞いたときに感じて覚えているから、ヤンさんがこの話の題を出してくれた時にものすごくうれしかったです!
日常語で語るということがとても生きていると思います。
参加者さんの話ももちろん楽しく聞かせてもらいました。
でも、わたしの中では、この日は「じいよ、じいよ」に、ぜ~んぶ持っていかれました(^O^)/