「日記」カテゴリーアーカイブ

冬眠? 🐻

爆睡3題

その1
夕ご飯作った。
懐石料理の作法にのっとって、ヤンは、まずおかずから食べる。ごはんは最後に食べる。
いや、血糖値が上がらない方法やってTVで言うてたから。
で、おかずを食べたと思ったら、意識を失った。
ふと気がついてご飯を食べた。
夫「寝てたで」

その2
冬の風呂場は寒い。
連れ合いの体調にあわせて、お湯の温度を40度に設定しているから、つかっていてもお腹が冷える。
それで、カワックで風呂場をめっちゃ温めてから入るようにしている。
湯船につかると極楽だ。
節約しないとだめだと思いながらも、この世の極楽のほうを選ぶ。
ああ、ぬくい~
と思ったら意識を失った。
ふと気がついて出た。
夫「長湯やったなあ」
ああ地獄へ行くとこやった。

その3
電車に乗っていた。暖かい座席に座って上橋菜穂子を読んでいた。
バサッ!
本が膝から落ちた音で目が覚めた。
会場について「レクイエム」の練習が始まった。
新しい曲なのでめっちゃ集中していた、はずだ。
バサッ!
楽譜が床に落ちていた。

おしまい

震災の日に

日本の、地球の、あちこちで災害が起こり、その報道を目にするたびに、他人ごとではないと肝に銘じるのですが。
1月17日は、やはり特別の日です。
うちでは大きな被害はなかったのに、子どもの上にかぶさり早く揺れが止まって!と祈った思いはわすれられません。

毎年、1月17日、18日の新聞を読むたびに心えぐられる言葉が載ります。
それは、「なぜ自分が生き残ったのか」という罪悪感からの言葉です。
いとしい人を亡くしたのに、その上にさらに自分を責める言葉です。
それを読むたびに私は泣きます。

私はその人に寄り添って、そっと告げたいです。
「あなたが生き残ったのは、あなたが主人公だからだ」と。

昔話の主人公は、特別いい人間だったり英雄的なことをする人物ではありません。
むしろ、人として一番弱い存在に設定されています。
それは、私であり、あなたなのです。
けれども昔話の主人公は、リュティの言葉を借りれば「恩寵を受けている」のです。そして、恩寵を受ける理由は何もありません。ただ主人公だという理由だけです。

主人公は、目の前の状況に精一杯対処しながら歩いていきます。苦難もあれば失敗もすれば喜びもある。
一本のストーリーの上をまっすぐに前へ前へと歩いています。主人公は振り返りません。

昔話なんて、ただのおとぎばなし、うそ話じゃないかと、おっしゃいますか?
もしそうなら、どうして私たちは長い長い時を超え、空間を越えて、物語を伝えてきたのでしょう。
災害や戦いや病で愛する人をなくすこの現実を生き抜くための知恵だったのではありませんか。

振り返らず、自分を責めず、自分を信じて歩いていきませんか。
きっと援助者は側にいます。
そして必ず、幸せになります。幸せになっていいのです。主人公なのですから。

口幅ったいことを書いてしまいました。

おはなしの神さまあ~🌟

今年ももう二週間が過ぎてしまいました。
年末にいつのまにか去っていかれた神さま、今どこをうろついておられるのですか?
早く帰ってきてください。
子どもたちが待っておるのです。
いや、ちっとも待っていないのかもしれません。
「え~っ、そんなめんどくさいもん聞きたくないわあ」と思っているにちがいありません。

「むかし、むかし、」ちがう!「むかし」ちがう!「むかしな」ちがう!「むかしむかし、ずっとむかし」ちがう!
あああ、覚えられません、神さまあ~

「昔、あるところに王さまが」ちがう!「むかしむかし、王さまがいました」ちがう!
なんでどの話もこの話も、にたかよったかなんや!
あああ、思い出せません、神さまあ~

ごめんなさい、ごめんなさい、わたしが悪うございました。
年末年始、食っちゃ寝、食っちゃ寝。読むのは上橋菜穂子だけ。

お話の神さま、どうか、迷わずちゃんと私の所に帰ってきてくださいませ。

うれしい電話

年明けそうそうに、語りの森鹿児島支部(笑)の母から電話がありました。
うれしい内容だったので報告します。

母は昨年『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』をたくさん買ってくれて、母のまわりの児童民生委員をされている方、教員をされている方、里親さん、子どもへの読み聞かせボランティアの方、児童福祉のお仕事をされている方、子育て中のお母さんなどなど、子どもに関わる人たちに手渡してくれていました。
「その中のお一人がうれしい事を言ってたよ!」と言うのです。
「その方は小さい頃にお父さんからおはなしを聞いて育ったんだそうよ。いろいろ聞いた中でも、何回も聞いてものすごく好きなおはなしがあったんだって。大人になってお父さんも亡くなってからふと思い出して、お父さんに聞いたおはなしを本で探したんだけど、似た話はあっても同じのがどうしても見つからなくて、寂しいけど諦めていたんだって。
そしたら!『〇〇さん(母)にもらった昔話集読んでたら!子どもの頃お父さんに繰り返し話してもらったおはなしがそっくりそのまま載ってたの!もう懐かしくて懐かしくて!お父さんが語っていた様子がはっきりとよみがえってきて、涙が出たよ!』って言うのよ。この本すごいね~」って。
この方は小学校に読み聞かせのボランティアでも行かれているので、
「このおはなしは私がお父さんから聞いたおはなしです、って読んであげれるわ!」と喜んでいたそうです。
ヤンさん!すごいです!!途切れかけた伝承の糸が再びつながりました!!

『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』が、関西と鹿児島をつなぎ、お父さんの想いが現代の子どもたちへつながり、未来へと残っていく。
すごいことしてるなぁ~って感動しました。
k先生が日本のおはなしを増やした方がいい、と言われていたのもこういうことなのかなぁ。
ヤンさん、すごいことしてますよ~!

ヤンさんの再話が語法にのっとっているから、読んだ人の心にスッと寄り添うんだと思います。
だって語法は語り手の愛だから。ヤンさんの愛がつまってるからね。

正月からとってもうれしい気持ちになりましたので、おすそ分け。
(と同時に自分の尻をたたいて気持ちを引き締めます・・・)

ヤンさん、みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

🎍ことしもよろしく🎍

笑う門には福来る

新しい年が明けました。
どうぞ今年もよろしくおつきあいくださいませ。

京都はおかげさまで、おだやかな元日になりました。
全国のみなさま、様々なところで新年をお迎えのことでしょう。
どうぞよいお年となりますようにお祈りいたします。

ことしは、何十年ぶりかで年末年始を夫婦ふたりですごしました。
新婚時代とはえらい違いですが、それなりに言い合いげんかをしながらふつーに1日が終わろうとしています。
娘は遠くから孫の写真を送ってくれましたし。Skypeは懲りたのでしょう・・・
息子は友人と奄美大島へ虫取りにでかけたし。友人とというのがちょっと寂しくはありますが。

年々心身ともに歳はとるものですが、それは衰退ではなく、将来への楽しみでもあるのです。
歳をとると今まで気づかなかったことがとてもよく分かるようになります。
どうでもいいことは、ほんまにどうでもよくなります。

もう、やりたいことだけをやろうと思います。
え?
もちろん、子どもに語ることと再話すること、と諸々です。
甘い物は体に良くないのでやめます。でもそしたらストレスを解消できないので、コーヒーを極めることにします。

美味しいコーヒーをいただきながら読書する、ハッピ―な時間を毎日一時間でいいから手に入れたい。
あああん。もう、わがままに生きますう。