うれしい電話

年明けそうそうに、語りの森鹿児島支部(笑)の母から電話がありました。
うれしい内容だったので報告します。

母は昨年『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』をたくさん買ってくれて、母のまわりの児童民生委員をされている方、教員をされている方、里親さん、子どもへの読み聞かせボランティアの方、児童福祉のお仕事をされている方、子育て中のお母さんなどなど、子どもに関わる人たちに手渡してくれていました。
「その中のお一人がうれしい事を言ってたよ!」と言うのです。
「その方は小さい頃にお父さんからおはなしを聞いて育ったんだそうよ。いろいろ聞いた中でも、何回も聞いてものすごく好きなおはなしがあったんだって。大人になってお父さんも亡くなってからふと思い出して、お父さんに聞いたおはなしを本で探したんだけど、似た話はあっても同じのがどうしても見つからなくて、寂しいけど諦めていたんだって。
そしたら!『〇〇さん(母)にもらった昔話集読んでたら!子どもの頃お父さんに繰り返し話してもらったおはなしがそっくりそのまま載ってたの!もう懐かしくて懐かしくて!お父さんが語っていた様子がはっきりとよみがえってきて、涙が出たよ!』って言うのよ。この本すごいね~」って。
この方は小学校に読み聞かせのボランティアでも行かれているので、
「このおはなしは私がお父さんから聞いたおはなしです、って読んであげれるわ!」と喜んでいたそうです。
ヤンさん!すごいです!!途切れかけた伝承の糸が再びつながりました!!

『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』が、関西と鹿児島をつなぎ、お父さんの想いが現代の子どもたちへつながり、未来へと残っていく。
すごいことしてるなぁ~って感動しました。
k先生が日本のおはなしを増やした方がいい、と言われていたのもこういうことなのかなぁ。
ヤンさん、すごいことしてますよ~!

ヤンさんの再話が語法にのっとっているから、読んだ人の心にスッと寄り添うんだと思います。
だって語法は語り手の愛だから。ヤンさんの愛がつまってるからね。

正月からとってもうれしい気持ちになりましたので、おすそ分け。
(と同時に自分の尻をたたいて気持ちを引き締めます・・・)

ヤンさん、みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2 thoughts on “うれしい電話

  1. かぶさん、すばらしいおはなしをありがとうございました。
    すごいね、そんなことあるんですね。
    そのかたのおとうさまの昔話がこのままだったら途切れてしまうかもしれなかったけど、ヤンさんの再話で子どもたちに伝えられるようになったんですね。
    出版することで、日の目を見ることになったんですね。
    しかも全国区やし~(笑)
    そして、どんどんみんなで語らないといけませんね。
    伝承していかないといけないですよね。

    鹿児島支部、いつから出来たん?
    というか、そんなに大きな支部だったとは知りませんで大変失礼しました
    どうぞ、今後ともよろしくお願いします

  2. すてきな報告をありがとうございます。
    わたしも涙が出ました。
    お父さんに何度も何度も聞かせてもらった話、その話が時代も場所も離れたところで私の心を打ったこと、それだけでも奇跡なのに、その話が本になって彼女の手に渡ったことのふしぎ。
    がんばります。
    ヤンは自分の力を信じてがんばります。
    これからも、誠実に。
    年の初めに超嬉しい話を聞かせていただきました!
    ありがとう~~

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