「日記」カテゴリーアーカイブ

なぜ愚かな末っ子がしあわせになるのか?

大陸からの高気圧のせいで、日本全国、寒いですね。
雪や風の被害が増えています。

さてそのさむいなか、17日は昔話の語法勉強会です。
申し込み、忘れていませんか?
おっと、思い出したというかたは「お問合せ・リンク」へGO~!

さてさて。
お話を聞くとき、子どもは主人公に身を寄せて聞きます。
わたしは子どもだったとき、アンになりきり、ロビンフッドになりきり、クリストファー・ロビンになりきって本の世界に没頭しました。完全に現実を忘れて。
そして、ひとつの大きな冒険を終えて本を閉じたとき、わたしは、魂の高揚とともに、生まれ変わったように感じました。それは至福のときでした。
わたしが読んだのは昔話ではありませんでしたが、子どもの文学は、昔話と同じ主人公中心の文学です。

子どもにおはなしを語っているとき、目の前にいるひとりでも多くの子に、あの貴重な体験をさせてやりたいと、心から願うのです。

なぜ昔話は主人公中心の物語なのか。
主人公中心ということにどんなたいせつな意味があるのか。
いっしょうけんめい考えています。
ヒントは、昔話の孤立性にあると思います。
17日は、そんなことをいっしょに考えることができたらなあと思っています。

参加できないかたも、どうぞ、「昔話の語法」のページ、「孤立性」について読んでくださいね。
あ、参加されるかたも読んで予習しておいてください 💛

みなさま、寒さに負けないよう、がんばりましょう。

爆笑雪女 ⛄

そんなつもりはなかったのですよ。
4年生の授業のおはなし会でのことです。

「いばらひめ」で、みなうっとりし
「小石投げの名人タオカム」で、笑ってよろこび
うめにうぐいすで、じゃんけんにとびあがり
最後の〆に「雪女」

日常語で語りました。
ううう、それがあだになった。
雪女が「父親のわきに、ぴたっとっ立った」んですよ。
こわいこわい場面です。
子ども「えっ?腋?」
しかも動作付きで・・・・

音声を右上三行に入れたので、まあ楽しんでください(笑)

そのときの「いばらひめ」「小石投げの名人タオ・カム」も入れてるので探してね。
この日はテーマが「詩」だったので、その音声も入れています。
それから、爆笑ついでに、去年の12月学童保育でやった「おはなしの大好きな王さま」も聞いてみてくださいね。

みなさま、インフルエンザに気をつけましょう!

幼稚園で 🍏

1月の幼稚園のおはなし会は、いつもエキサイティングです。

5歳児
2月の最後のおはなし会に向けて、しあげの準備をします。
2月の「ジャックと豆の木」を聴けるようにと考えて1月の話を決めるのです。
個性的なメンバーがそろっているのですが、やっと一丸となって聞けるようになりました。あとは、長い話についてこられるかどうかです。
それで今年も思い切って、「がちょうはくちょう」を語りました。
やりましたね~
先生も驚くほど集中して聞きました✌

4歳児
はじめての日常語の語りです。
おばあちゃんのふだんの言葉で語るおはなし。
いかに違和感なく聞かせられるかに心をくだきます。
せっかくおはなしっておもしろいって思ってくれるようになったのに、期待を裏切れません。
また、ただの世間話と思ってしまったら、子どもは自分もいろいろ話したがります。
「大工と鬼六」
「むかしな、あるとこにな」ではきょとんとしましたが、すぐにストーリーに入ってきてくれました✌

3歳児
初めてのおはなし会。
先生がたが子どもたちの期待を最大限に引き上げてくださっているからでしょう。
緊張しながら、でも大歓迎してくれました。
目を見開いて、まじろぎもせずって、このことです。
一番小さい存在がいちばん大きなパワーを持っていると、感じる瞬間です。
あるクラスでは、ひとりの子が私の膝に抱えられて聞きました。
みんなの笑顔に、それを受け入れる心が育っているのだと思ってうれしくてたまりませんでした。担任の先生の力量です。
「にんじんとごぼうとだいこん」
わたしは、風のように現れて、風のように去っていきました✌

孤立するということ

う、シビアな話題、と思ったあなた。
ご期待にお応えしましょう。

集団の中で孤立するというと、ひりひりするような感覚に襲われます。
はみ出しっ子になりたくない、無視されたくないと思うからです。

わたしは子どものころ、ときどき、孤立しました。
いつも、やりたいことへの情熱が強かったので、まわりの空気を読むゆとりがなかったからです。
気がつくとひとりになっていたってことが、ままありました。

大人になるにつれ、情熱はますます強くなりましたが、類は友を呼ぶ。いっしょにやると面白いという仲間ができました。
それに、表面上うまく付き合うすべも知りました。

いまは、やりたいことをやって孤立するのと、自分をごまかしてうまく人とつき合うのと、どっちを取るってきかれたら、迷わず孤立ですね~

いまHPで、「昔話の語法」で孤立性について書いています。読んでくださってますか? (→こちら)
昔話の主人公は孤立的存在である。だから何とでも結びつくことができる。
とっても逆説的な考え方だけど、わたしにはよくわかるのです。孤立した経験が多いので。
わたしはひとりの人間として自立しているって常に自覚していて、大事なことに直面すると、ぎゅっと凝縮されたように心が孤立するのです。
そんなときは、たとえば相手がどんな人であれ、自分と同じ平面上に立っていて、一対一で向き合うことができるのです。

孤立するのはつらいです。
でも本質的なものを手に入れるためには、ひとりにならなくっちゃ。

小正月 

ここ山城南部は、京都府でも比較的温暖な地です。
京田辺は、降水量が少なく、暑さも寒さも厳しいところで、そのおかげで、とってもいい玉露ができます。京田辺の玉露は全国の品評会で何度も賞をとっています。

今朝起きると、めったに降らない雪が積もっていました。雪はまだ降り続いています。

葉ボタンに積もった雪。

 門の入り口のお地蔵さまと熊。熊は目にもお腹にも雪が積もっています。はらってあげようとしたら、このままでいいって言われました。たくましい熊です。

あしたのHP更新では、雪の絵本を紹介します。昔話の語法もね~

みなさん、雪で転んだり、下敷きになったりしないように、気をつけましょう。