「日記」カテゴリーアーカイブ

1学期のおはなし会

地元小学校のおはなし会の真っ最中でして、今、4学年が終わりました。
私は、今回初めて語る話が2つありました。
3年生に「かしこいモリー」(テキストはHPの秘密基地)、5年生に「水晶の玉」(『語るためのグリム7』)です。
どちらも4クラス連続でした。

私は、いつも勉強会で大人の前で語って練習してから本番を迎えるのですが、「かしこいモリー」は大人の前で練習せずに本番を迎え、本番で子どもの様子を見ながら間を取っていく、練習の時点で間を自分で作らない、というのが今回の課題でした。
課題は天から降ってきたのですが、素直なわたしは不安を感じながらも言われれば「そうですか?ではそうしましょう」(byトック)と思うのでした。
それに、テキストはHPの秘密基地のものですから、安心でした。
案の定、3年生さんたちはよく聞いてくれました(*^-^*)
私は念願の「髪の毛一本橋」を言えてうれしかったです。
(語ってる最中はうれしいも何も必死ですが…)
でも、どんな時でも“よかったです”で終わることは私の場合ありません(-_-;)
大男が髪の毛一本橋を渡れないと言ったら、一人が「なんでー?」と聞いたんです。
でも、私は止まれませんでした。
他の子どもたちはくぎ付けだったし先に行きました。
もう一つのクラスでも「なんでー?」と一人が言いました。
その時は、間髪を入れずに隣の子が自分の髪の毛をつかんで見せて「細いから渡れへん」とかなんとか説明してくれてましたので、やっぱり止まらずに先に行きました。
そして終わってから一人反省会です。
「なんでー?」は、なんでなんやろうか?
次にまた同じことがあったら、「細いからや!」とかなんとか説明を用意しとかないといけない、とか…。
私の語り方では、大男が軽かったんかな、とか…。
次回は、大男のイメージを巨大化した力士かプロレスラーにして語ろうと思います。

絵本の読み聞かせ講座に行ってきました♪

某市立図書館主宰の絵本の読み聞かせ入門講座に行ってまいりました。
全4回の講座です。

一回目は、「子どもたちに絵本を!」
二回目は、「絵本の選び方」
三回目は、「絵本の読み方 1」←いまココ。
四回目は、「絵本の読み方 2実習編」

絵本って年間どのくらいの数が出版されているんでしょうね。
㈱出版ニュース社発行の「出版年鑑」を資料にした総務省のホームページの情報によると日本の児童書の年間出版点数は近年およそ5000点あたりを推移しているようですが、そのうち絵本が占める割合はどのくらいなのかな。
ともかく絵本は世界中で今日も出版され続けているわけで……。
そんなたくさんの絵本の中から読み聞かせに適した絵本を選ぶなんて、鳥取砂丘に落としたダイヤモンドを探すような途方もないことだと思っています。
どんな絵本にも絵本作家さん、画家さん、出版社の編集者さんたちの想いがつまっていると敬意を表します。
だからいい絵本、そうでない絵本だなんて選ぶのはおこがましいことではあるのですが、集団の読み聞かせに適するもの、母と子でぴったりくっついて楽しむ絵本、子どもが自分で読んで楽しむ絵本といったように用途が分けられることはあると思っています。
それに子どもたちの興味は、それこそ千差万別ですものね。それでも個人で楽しむなら、子どもに付いていくかたちで選書の枝葉を伸ばせられるかなと思いますが、やはり図書館での読み聞かせは難しいと感じています。だって、来られる年齢も性別も人数も、顔だって毎回違うのですから。

そういうわけで。
ボランティアとして地域の子どもに絵本を届けるため、また一人の母親としてわが子と絵本を楽しむために絵本の読み聞かせ初級講座を受講したわけですが。

「まず絵本って何だと思いますか?」
絵本は「絵(芸術)と文学が組み合わさった本」なんですよ。もちろん子どもは絵を見て物語を楽しむので、まず絵ありき。
絵がストーリーを物語ってなくては絵本とは言えません。
でも言われてみればそうなんですよね。
子どもが耳と目で楽しむわけですからね。
そしてお母さんとかお父さんとか、おばあちゃんとかおじいちゃんとか、いつものボランティアのおばちゃんだとかいつものボランティアのおじちゃんだといった周りの人たちの声を聴いて、愛情を感じながら物語を楽しむわけです。
だから同じ本を何度も催促されるのはいいことなんですよ~というお話がありました。同じ話を何度も毎日読まされると大人は飽きますけどね。だから小学生が音読の宿題をめんどうくさがる気持ちはよくわかる。(^_^;)
やっぱり子どもは親の背中を見て育つわけでして、だからうちの子は本嫌いでなんとか本を読ませたいと思う親御さんはまずご自身が本を好きになってくださいね。親がうふふ♥と楽しく読んでいる姿を見ていると、子どもは本って楽しいものなんだと思うはず。
テレビ好きの子を絵本に興味を持たせるには、その子の興味のある分野の絵本をテレビまでの間に並べておくという絵本トラップを仕掛けるアイデアも伺いました。
でもそもそもテレビ好きになっちゃうのって、テレビに子守りをしてもらっていたのが原因では……。
いえいえ、そればかりが悪いとは言いません。四六時中べったりしてられない時だってあるのが現実です。理想としてわかっていてもできないのが子育ての現実なのです。そもそも子どもは親の思う通りには動いてくれませんし、動かそうとしてもダメなんです。
でもつくづく子は親の鏡だなぁと思ってしまう。あ~耳が痛い。

読み聞かせに適する絵本を見分ける目を養うのは、一朝一夕にできることではありませんが、初版から20年以上、ずーっと子どもたちの興味を惹きつけ、再版・増刷を繰り返してきているベストセラーの絵本には、そのヒントが隠されているようです。
子どもと一緒に「あー、面白かった!」「あー、良かった」と最後に言えるような、「もう一回読みたい」と思えるような絵本を見つけたいと思いました。

 

☆講座で紹介された絵本を抜粋して紹介

「あなたこそたからもの」いとうまこと(大月書店)
「いないいないばあ」松谷みよ子(童心社)
「うちゅうひこうしになりたいな」バイロン・バートン(インターコミュニケーションズ)
「おさるのまいにち」いとうひろし(講談社)
「雲へ」黒井健(偕成社)
「しょうぼうじどうしゃじぷた」山本忠敬(福音館書店)
「ぼくのいまいるところ」加古里子(童心社)
「わんわんにゃーにゃー」長新太(福音館書店)
「ばいばい」まついのりこ(偕成社)
「へんてこへんてこ」長新太(佼成出版)

 

 

 

 

 

楽しかった♪ 5年生おはなし会

きょうは、5年生の授業のおはなし会

一クラスずつ2回 各45分

プログラム
おはなし「三本の金髪のある悪魔」 『語るためのグリム童話2』小澤俊夫監訳/小峰書店
手遊び 「ちいちゃん ぱあちゃん」
おはなし「かもとりごんべえ」 『日本の昔話2』小澤俊夫再話/福音館書店 (日常語で)
おはなし「ちいちゃい ちいちゃい」 『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店
ミニブックトーク 日本の古典文学

小規模校ということもあって、子どもたち、のんびりしていて気立てがいい。
斜に構えてる子はいないし、へんに照れくさがる子もいない。
手遊びだってほんとにうれしそうにつきあってくれるのです。
♪ じーちゃん ばーちゃん ♪

「三本の金髪のある悪魔」

主人公の若者は、最後の場面で王さまにうそをつきますね。そのせいで、王さまはかえってこられない、いつまでも船をこがねばならなくなる。
グリムは、「自分のしたことの罰として」とテキスト内で説明をしています。もちろん、王さまから見ると、「罰として」です。
でも、若者の立場からすると、これで自分の幸せがゆるぎないものになったのです。自分を脅かす王さまに二度と会うことはありません。若者はうそをつくことで自分の幸せを勝ちとったのです。

冒頭からずっと、若者は、運命に従って自分に与えられた仕事をするという、誠実だけど受け身で生きていました。ところが、最後の最後になって、知恵を使いました。彼は旅をして成長したのです。
大人は、若者がうそをつくことに、違和感を覚えるかもしれません。
でも、子どもは、少なくともきょう聞いていた子どもたちは、どうだったでしょう。

「ある川のほとりで拾ってきました。まだいくらでもありますよ」
子どもたち、いっきに集中します。うそだからです。
「その川に渡し守がいるから、その人に川をわたしてもらうんです。黄金は、川の向こう岸にあります」
子どもたちは、「ああ!」と破顔一笑。
「王さまは今でも船をこぎつづけているそうですよ」
子どもたち、本当にうれしそうに満足していました。

昔話は子どもの成長する姿を語る。ほんとにそうですね。
で、聞いている子どもも、主人公といっしょに成長する。

話のはじめのほうで、主人公は、「かしこい元気な子になった」「かしこそうな男の子」と、二回「かしこい」と形容されています。でも、ストーリーが進んでも、いったいどこがかしこいのかわかりません。最後の最後でそのかしこさを発揮するんですね。

それとね、昔話の語法(笑)
三回の繰り返し。えっと、帰り道ね、渡し守→門番→門番。
門番からお礼の黄金をもらってるでしょ。=富の獲得
渡し守からは?やっぱりちゃんと何かをもらわなくては、バランスが悪い。
ね、身の安全。

どちらのクラスも、子どもたちの反応がとっても楽しかったので、その雰囲気を知ってもらいたくて、音声をアップしました。
右上三行です(笑)
でもね、聞いてみたら・・・エアコンの音で子どもたちの声が消えてしまってるのですよ。残念!
しかも、ちいちゃいちいちゃいおばあさん、帽子かぶるの忘れてるし~笑
あ、三回目の「おれの骨を返してくれ~~~」のエコーは、子どもたちですよ~笑

ヤン

 

 

かたづけ小僧さん +

うちの家にはむかしから、かたづけ小僧さんというのが棲んでおりまして、家の者がちょっと横着したり油断したりすると、すぐに、物を自分のすみかにとりこんでしまうのですよ。
ゆうべもわたしのお箸が片方なくなってしまいました。どこに取り込んだのか。
夕飯の洗い物のあとのちょっとしたスキにやられたんですよ。

そうそう、先おとといのことでした。私の大切な机、学習机っていうやつですが、娘のおさがりなのですが、あれって重いですよねえ。めったに動かさない。
たまたまその向こう側をそうじしたのですよ。そこがすみかだったんですねえ。
出るわ、出るわ。

今森光彦の一筆箋。
クリアファイル8枚。
ものさし。ほら、円とか四角とか、ひし形とか三角とかの穴の開いたやつ。幅が5センチくらいの。
押しピン1個
書類クリップ大1、中7、小1。
郵便局のレターパック。未使用!
なんか、彼の趣味が分かるような気がする。

あ、あの奥の暗がりに見えるあれはなんだ?
足がもじゃもじゃといっぱいからんでるやつ。しかも、足、光ってる!
いや、赤、白、青・・・の足。
ううう、捕りたくない。さわりたくない。
おまえ、いったい、何を取りこんでいるのだ・・・?

しかたがない、奥までそうっと手を伸ばして、しゃっと引き出しました。
あああ、磁石にくっついたゼムクリップ15個。

なんかとても得した気分の一日でした。
かたづけ小僧さん、ますます大忙しです。

 

それはさておき、今月26日のがらがらどん例会は、幼稚園おはなし会大会です。
がらがらどんのメンバーは全員が幼稚園で月一回のおはなし会をしています。その去年度の記録を公開します。そして、よりよいお話会にするための交流会をします。
小さい子どものためのおはなしがなかなか選べなくてこまっているあなた。ヒントがもらえるかもですよ~

ヤン

う~~~ん! ごほうび!

きょうは、午前中は図書館の絵本講座。
夕方から、ヴェルディのレクイエムの練習♫
本番までたった2回きりの指揮者レッスンでした。

指揮者はだれって?
ふふふ
西本智実さん。

だれや、きゃ~~って言ったのは(笑)

練習終わって、西本さんが帰られてから、
指導の先生「皆さん、いつもよりずっと良かったです」
わたし(こころのなかで:そら、西本さんやで~)
先生「みなさん、西本さんが好きなことがよ~~くわかりました」
わたし(お見通しや~)

いつも、どの指揮者の先生も、素人あいてに本当に根気よく教えてくださいます。
西本さんも、最初の一音から、ていねいにていねいに教えてくださいました。そんな高度なことできないと思いながらも、ひっしでついていきました(ついていったと思う。きっと、たぶん、もしかしたら)
歌い終わって、他のパートとの響きあいの美しさを感じることができました。今までは自分の音しか聞こえていなかったのに。
同じパート内で声をそろえる快感。
全パートでハーモニーを作る快感。

ひとりの声も突出してはいけません。
私の声は確かに存在してるんだけれど、無になっている。
語りに共通する快感です。
お話を語るとき、わたしは確かに存在しているんだけれど、聞き手にはわたしは無になっている。

ああ、いくら言葉を使っても、このきもち、表せないよ~

ま、ともかく、きょうは、幸せ!
平凡にちゃんと暮らしていることへの、ごほうび!