「勉強会」カテゴリーアーカイブ

研究クラス 🐉

先日、あったかペーチカの会でもらった折り紙のサンタさんが一気にわたしをクリスマスモードにしてくれました🎄
その一方でお勉強の時間も忘れずに、というか、当番に当たっていた年に2回の研究クラスの日がやってまいりまして…
頑張って調べたことを、アタフタと発表してきました(笑)
研究クラスの当番は、自分が語りたい一話を選んでその話について話型や類話を調べ、当日は調べたことを発表するとともにその話を語って批評してもらうのですが、今回はお願いして、「竜退治」が出てくる話を調べて、その中から語るために再話する話を決めるということにしてもらいました。

わたしは、中国の皇帝のシンボルであるかっこいい龍が大好きだったのですが、おはなしを始めてから知った昔話の中に出てくる竜(ドラゴン)はとにかく悪者で退治される存在なわけです。
皇帝のシンボルである龍、日本では神でもある龍、それに比べてヨーロッパの悪者の竜、その違いに唖然としているままに長い年月竜退治の話を選べないでいました。
そこで今回は真剣に龍の起源を調べてみようと思ったわけです。
『龍の起源』(荒川紘著 紀伊国屋書店)という、そのものズバリな本がありますのでそれを読んでレポートにまとめました。
それと、類話を集めたのですが、話型として「竜退治」というのがあります。
AT300「竜退治」ですが、この話型はAT301「奪われた三人の王女」AT303「双子または兄弟」などの話型とくっついていることが多いです。
むしろ、AT301やAT303として表記してある話の中に竜退治のモチーフが入っていることのほうが多いです。
そして、退治されるのが竜でない場合も多いです。
退治されるのはいろいろあって、大蛇、怪物、トロル、悪霊など様々です。
「竜退治」の話型は日本では「猿神退治」の話型に相当するそうですが、今回は時間がなくてその中に竜を退治する話もあるのかは調べられませんでした。

日本の話では『古事記』に出てくる「八岐大蛇」の話が竜退治の話だといえます。
『龍の起源』に詳しく書いてありましたが、まことにざっくりいうと、龍というのは蛇の進化したものなので、八つの頭と八つの尾を持つ八岐大蛇も龍といえるということで、なるほどなと思いました。

AT番号をたどっていって、類話を60余話読みました。
その中で、龍を退治する話を2話、龍ではない話を2話、再話したい話を決めることができました。
竜退治のモティーフの入っている話はグリム童話の「二人兄弟」のように長い話が多いです。
長くても面白いので楽しいのですが、語るとなると長すぎで時間的にお話会では無理なことが多いと思います。
それで、メッセージは多少軽くなるかもしれないけれども、適度な長さの話を探していました。
お話会では、いろいろな話をバランスよく組み込むのが理想ですが、その中で悪者をやっつける話を「どうや! やっつけたぞー!!」という気持ちでわたしは語りたいのです(笑)
竜退治は、これぞやっつける話ですし、いままでは中国の龍との違和感で選べませんでしたがこれで納得できました(*^。^*)
次は、再話に臨みます(^O^)/

おはなし入門講座第4回(最終回)

こんにちは、チーコです。

今日は2022年度入門講座の最終回!
皆さんがご自身で選び覚えたおはなしを、おはなし会形式で語っていただきました。

皆さん、ちょっぴり緊張の面持ちで集合されつつ…、
それでは、スタートです!


1.ヤンさんよりご挨拶
「生の語りは緊張しますし、慌てますし、失敗もします。
でもそれがいい!
思いっきりやってください💛」

こんな温かいメッセージで、皆さんにっこり。空気もほぐれました☺


2.手あそび
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマスクリスマス トゥーユー
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマスクリスマス トゥーユー Oh!


3.おはなし
さあ、メインのおはなしの時間です。
(残念ながら今日はおひとりお休みということで、)計7つのおはなしを聴くことができました。
バラエティーに富んだおはなしたちで、とー---っても面白かったです!!

1.三匹のくま
(出典『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』)

2.ねずみのすもう
(出典『おはなしのろうそく18』/東京子ども図書館)

3.お月さまの話
(出典『おはなしのろうそく31』/東京子ども図書館)

4.ねむりねっこ
(出典『語りの森昔話集2ねむりねっこ』)

5.しんぺいとうざ
(出典『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』)

6.小さな赤いセーター
(出典『愛蔵版おはなしのろうそく4』/東京子ども図書館)

7.お経をわすれた和尚さん
(出典『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』)


4.感想
みんなで輪になって、それぞれ感想を話していただきました。
以下、感想順に掲載します。

○「お月さまの話」を語ったAさん
覚えることに苦労した。年長の息子に練習に付き合ってもらった。
新しいおはなしをどんどん覚えたい気持ちと、今覚えたこのおはなしを忘れたくない気持ちとある。
可愛いおはなしだと思いこの話を選んだ。月を見るとこのおはなしを思い出す。

○「小さな赤いセーター」を語ったBさん
平和で誰も死なないおはなしを選んだ。
日ごろ勉強を教え教わるのとは逆の立場で、小二の娘に指摘されながら練習した。
自分の声を録音して耳から聞くことでやっと覚えることができた。
繰り返す内容の細かな表現の違いに戸惑った。
おはなしを思い出そうとすると視線を上に向けてしまう。語りながら目線をどこに置くか困った。

(→ヤンさん:まずは、一言一句テキストのとおりに覚えるようにしましょう。5年間は我慢。
そうしているうちに、自分自身の言葉のセンスが磨かれ広がっていきます。すると、どうしてもこれは聞き手にとっておかしい、直した方がいいという箇所が分かってきます。
目線に関しては、やはり原則は聞き手に持っていきましょう。でも思い出すときなんかはさりげなくそらして大丈夫。)

○「三匹のくま」を語ったCさん
4歳息子に語りたい。悪者がいないし、全体の雰囲気がいいと思ってこのおはなしを選んだ。
淡々と練習するのが嫌になったり、覚えきったところでまた嫌になったり。
発表中は、今自分がどこを語っているのか見失いそうになった。
ものの質感などを表現するのは難しい。
おはなしは、生活につながった空想が広がる良さがある、子どもに良いと思う。

(→ヤンさん:くまの大中小の大きさを、変化をつけて語ってみてもいい。表現に幅が出る。
そうすることが楽しいのでれば演じるのもあり。)

○「お経をわすれた和尚さん」を語ったDさん
楽しいおはなしということでこれを選んだ。
短いおはなしだが、一言一句正確に覚えることは難しい。
緊張するとテキストと違うことを言ってしまう。
お経をどこまで誇張して唱えるか考えたが、本番では思い切ってやった。
小一娘にはまだ一度も聞かせていないので、これから語る予定。
テキストを読み聞かせるのもいいが、それはやはり本と向き合っている。
覚えて子と向き合って語るのとは違うことだと思う。

(→ヤンさん:小学校でききみみずきんメンバーがこのおはなしを語ったときは、生徒たちに大ウケでした。)

○「しんぺいとうざ」を語ったEさん
一通りおはなし集を読んだ後、もう一度読みたいと思ったおはなしを選んだ。
動物が好きなので犬が出てくるというのも◎。
同じ事象を異なる表現で語るところがごっちゃになる。
緊張してどこかのシーンを飛ばしたかも?

(→ヤンさん:飛ばしてないですよ、大丈夫でした。
いつでも語るときは緊張するものだけど、しっかり覚えたという自信があると変わってきます。
おはなしを覚えるのは、とにかく地道な作業だけど難しいことではない。根気よく積み上げていけばできます。)

○「ねずみのすもう」を語ったFさん
日本の昔ばなしが好きなのと、悪い人がおらずおじいさんがとてもいい人なところが染みるのでこのおはなしを選んだ。
小三娘の指摘を受けつつ練習した。
気が付くと小声になってしまっていたが、本番では「聴いてもらう」スイッチを入れて語れた。
また語りたいと思う。
ほかの方の語るおはなしも、どんなはなしなのだろうと引き込まれて聴くことができる。
語りとは祝福であり、とても大事な場だと感じた。

○「ねむりねっこ」を語ったGさん
スロベニアのめずらしいおはなしを選んだ。
地域性が表れているし、最後の一文も面白い。
自分が読んで楽しかったものだと、語るときにもそれが伝わるかなと思う。


5.ヤンさんよりまとめ
「お疲れ様でした。どのおはなしもとても面白かったです。
おはなしの語りは、人に伝えて仲間を増やしていく、
それだけの値打ちがあるものだと思います。
今はコロナで子どもたちに直接語る機会は限られているけれど、
コロナはいつかは終わります。そのときからが皆さんの出番です。
それぞれの地域に帰ってからも、どんどん語って楽しんでくださいね。」


6.勧誘
最後に、ききみみずきんとババ・ヤガー初級クラスへのお誘いをさせていただきました。
これからも語りをやっていきたい、学んでいきたい! という方は、
ぜひともご参加ください(*^^*)


以上です。

いや~~楽しかった! いろんなお話を聴けて、今日も耳福でした。
ありがとうございました。

今後とも、語りを通じてご縁があれば嬉しいです。
受講生の皆さん、大変大変お疲れ様でした!

11月のプライベートレッスンと再話クラス

今月のプライベートレッスンは再話の再検討だったので、その次の日の本当に久しぶりに行われた再話クラスと一緒に報告させていただきます。

プライベートレッスン
「スウォファムの行商人」の再話の再検討
原話『MORE ENGLISH FAIRY TALES』J.JACOBS
参考『イギリス民話集Ⅱヤラリー・ブラウン』木村俊夫他訳 同朋舎

再話クラス
『妙好人傳』の講読
再話検討
「『わけしり』と『しあわせ』」
原話『世界の昔ばなし・22ドイツ語圏の昔ばなし三人兄弟と巨人』寺岡寿子訳 小峰書店
「海はどうして青いのか(海の青いいわれ)」
原話『中国山地の昔話』稲田浩二他編 三省堂

再話クラスの『妙好人傳』の講読について説明しますね。
これは、もとは天保十三年(1842年)に出版された聖人伝で、たくさんの聖人について書いてある本です。
その中の1話が、今回この話を選ばれた方の地元の話で、子どものころご家族から直接聞いたこともあるそうです。
『妙好人傳』は、江戸時代の本なので古文の授業で習った文章に近く、そのままでは(少なくともわたしは完全に)読めません。そこでみんなで購読をしてまず意味をつかみ、次回の勉強会で再話検討をしようということでした。
話の中には地元の神社が出てきます。話にまつわるお祭りもあったそうで、地元の古い話を今読める形に再話して残しておきたい、地元の子どもたちに聞いてほしいということで、この話を再話出来たらいいなと思ったそうです。
そういう選び方も素敵だなと思いました。

そのあとは、2話の再話検討をしました。
プライベートレッスンも含めて、3話の再話検討をして、両日とも出たポイントが、呼称の統一です。
結論を言いますと、呼称は聞き手のために統一すること!となります。
たとえすぐに「ああ、あっちの人のことね」と分かるとしても、その一瞬でも聞き手を離れさせてはいけない、迷わせてはいけない、集中を途切れさせてはいけないということです。
どうしても話の流れから呼称を変える必要があるときだけ変えます。
例えば、お姫さまが王子様と結婚してお妃さまになるときです。
結婚したのにずーっとお姫さまのままだとおかしいですね。
聞き手も「あれ、結婚したらお妃さまちがうの?」と思ったとしたらどうでしょうか?
一瞬話から離れてしまいますね。
この一瞬がいらない一瞬で、いらないというより邪魔な一瞬ですね。
聞き手を引き付けておくのはとても大事、一瞬でも離すまいぞという気合で語りましょう。
だから、テキストは大事ですね。

再話クラスはコロナが始まってからずっとお休みでした。
その間に、再話の入門講座があり、そこから再話クラスに進んでくださった方がたと今回初めていっしょになりました。
人数が増えて、より活発な議論ができそうでうれしい限りです!(^^)!

11月の中級クラス

おさらに♪ おはしに♪ ぼたもち♪ だんご♪

Hさんの「和菓子の手遊び」で始まりました~

1.ロバの耳をした王子さま  語りの森昔話集4/おもちホイコラショ 語りの森

2.ウサギとオオカミ  おはなしのろうそく29 東京子ども図書館

3.夢の橋  日本の昔話1/はなさかじい 福音館書店

4.金噴き明神  語りの森昔話集5/ももたろう 語りの森

5.ぶんぶくちゃがま  語りの森HP

ヤンさん  わたしがテピンギー  同名絵本

おはなしを解釈するって、語る上でとっても大事だと思うのですが、思い込みや好み、環境や条件に気をとられて取り組むのは惜しい。ここの部分が好き、この言葉が好き、それが原動力になることは、私もそうです、よくあります。でも、おはなしのテーマをちゃんと自分の言葉で言えるかな?ということを考えるといいのかなと思いました。このおはなしを語りたいな直観!を掘り下げると、テーマが浮き上がってくるのですが、それをさらに理解するために言葉にする。ATUもあれば頼りになります。そして、おはなしのクライマックスここ!で間を生かしてばちっと語る。または、噛んで含めるように語るんですね。ヤンさん(笑)

聞き手の子供たちにおはなしを聞いてもらうこと、喜んでもらうこと、そっと手渡すことを誰もが目指しているかと、私もいつもそうしたいです。おはなしをそのように語る。…書いている最中、なんだか霧が晴れてきました。この内容は、繰り返しの練習ではない部分のところだと思うので、時間がかかるんですね…。体験したり類話をあたったり、語法を考えたり、内側を膨らませるイメージです。また、ヤンさんが「ぜひとも、子どもに語ってくださいね~」と言われているのが印象的でした。時間をおいて身に沁みてきました。勉強会の振り返りは大事です。やりっぱなしは忘れてしまいますよー!そして、私は忘れっぽいので、さまざまなクラスに顔を出し、語りを聞くためにおはなし会に行きます、神出鬼没。知っての通り、理論と体験の両方がびちっと繋がると感銘を受けて忘れなくなるんですよね。少しずつですが、これが語りを変える…はず。と思っています。

今日は感想になってしまいました。今後もテキストに向き合って、かじりついて考えていって、時にはおしえてー!と、ぶんぶんゆすぶってみたりしながら、面白がっていこうと思います。今回もみなさんのさまざまな語りを聞けて、語り手さんの思いや悩みを共有できて、深くて楽しい学びとなりました。

来月は12/20㈫です~

11月の日常語クラス

こんにちは。
ここのところ、しばらくずっといいお天気が続いていたのに、ついに今日は雨です。
11月の日常語クラスの日はとってもいいお天気でした。

久しぶりにお会いできた方もおられ、お互い元気で会えるというのが何よりうれしいです。
この日のメニューは以下のとおりです。

語り
「話十両」『日本の昔話3』福音館書店
「やまなしとり」『日本・中国・韓国の昔話集2』国立オリンピック記念青少年総合センター
ヤンさんの語り
「まめとすみとわら」語りの森HPおはなしひろば → こちら
テキストを日常語に直す
「手なし娘」『日本の昔話3』福音館書店
「島をすくった三人兄弟」『日本の昔話3』福音館書店
「きつねの恩返し」『日本の昔話3』福音館書店

福音館書店の『日本の昔話3』からの話が4話もありますね。
1巻から4巻までが春夏秋冬の順番になっていて、5巻はどれにも入らないかオールシーズンオッケイの話が収録されているそうですから、やっぱりそうなんやと納得しました。
「ならなしとり」も秋の話ですし、ほぼ秋一色のお話会みたいですね。

やまなしの実を、ヤンさんがブログで上げてくれてましたね。
写真を撮られたときに、木にプレートがかかっていて「ヤマナシ」と書いてあったそうです。
おはなしのタイトルとしては、「やまなしとり」、「やまなしもぎ」、「ならなしとり」、「やまなしもぎ」(算数の、順列組み合わせみたい・笑)と類話や再話でいろいろになってますが、実としてはこの写真が本物だということで、イメージがはっきりしてよかったです。
ピンポン玉の大きさで、柄が長くて、まさに〝ざら~ン、ざら~ン〟と、風になりそうです。
ヤンさん、見つけてくださってありがとう!!
ブログの記事はこちら → ローカル列車の旅その4

「きつねの恩返し」で、きつねが変身するときに、宙で回転するんですね。
わたしは今までこの話をヤンさんの語りで聞いていて、回るのは❝クルッッッン、クルッッッン、クルッッッン❞くらいのゆっくりさでホールのロールケーキの方向で回ってました。
この日テキストを出した方は結構早くて、❝クル・クル・クルー❞くらいだったのでわたしは高速回転で若い元気なきつねをイメージしました。
そのことを発言したら、テキストを出した方は回転方向がロールケーキ型ではなくて、竜巻みたいにきつねが立ったままバレリーナのようにスピンしてたとのことでした。
他のみなさんも口々に、「○○だった~」と言われて、みんなが自分だけのイメージを持っていたのがわかりました。
面白いですねえ~。

それぞれに、いろいろ頭に浮かんでたんだと思うと楽しいし、笑えてほっこりしました。
昔話はそれぞれのイメージが違うことも楽しく共有できるという素晴らしさ!
楽しい勉強会でした✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌