「勉強会」カテゴリーアーカイブ

再話クラスの報告(^^)/

昨日は一日雨ふりで、雪ではないなら暖かいのかというとそうでもなく、冷たい雨というのも重たい気分でした。
しかし、一昨日の再話クラスは、メンバーも増えたからか活発な発言が続き、「白熱教室か?」と思うくらいの熱い勉強会でした。

語り
「もぐらととんび」 『日本の民話7近畿』ぎょうせい
「お百姓ときつね」(原題:九羽の雌鶏と一羽の雄鶏)『オルトウタィハンガリー民話集』岩波書店
再話
「腹ぺこきつね」 『世界の民話3北欧』ぎょうせい

「もぐらととんび」の貴重な音声資料をみんなで聞かせてもらったんですが、伝承の語り手の声は一瞬にして今いるところとは違うおはなしの世界に連れて行ってくれますね!
魔法のじゅうたんかタイムワープみたいに!!
それと、ふだん原話として読んでいる『日本の民話』ですが、やはり音声を一字一句おこしているわけではないので、息遣いからわかるお話に対するプラスアルファを感じることができました。
でも何より、録音しているときに語り手さんの話を聞いている人の相槌が入っていて、それも一緒になってリズムが生まれているのを感じられるのは音声だけですね。
わたしの祖母は、早口でまくし立てる人でしたが、幼児のわたしにほんの少しだけ自分の好きな昔話をしてくれたことがあります。
それを思い出しました。
祖母の声は「もぐらととんび」の語り手さんの話し方とは全く違いますし、孫のわたしがその話が好きかどうかは全く考えてくれませんでしたが、伝承の語り手さんの音声を聞くとなつかしき思い出としてビュンと脳裏に現れますから不思議です。

語りの2話は完成しましたので、テキストを完成形にして次回みんなにわたすこと。
「腹ぺこきつね」は、再話したテキストを覚えてみて修正をする段階です。
次回は、白熱のあまり時間切れになって今回できなかった「金の斧」の再話をします。
次回は5月ですから、きっと暖かくなっていて、もっと白熱するかもしれませんね(^^)v

「さるかに」と「3匹のこぶた」

今日も、冷たい風がビュウビュウ吹いていて寒いです。
去る2月1日も雪が降る寒い日でした。
しかし寒さもなんのその、絵本の会主催の「昔話絵本を考える」勉強会に行ってきました。

講師のヤンさんが取り上げた昔話は「さるかに」と「3匹のこぶた」でした。
それぞれに大量の絵本を用意され、注目すべきモチーフを決めて、表にまとめた資料をもらいました。
資料には表の他にも、興味深い内容がいろいろありました。
例えば、稲田浩二さんの『昔話は生きている』からの抜粋とか、小澤俊夫さんの『働くお父さんの昔話』からの抜粋とか、昔話絵本や動物の命についての各氏の文章です。
昔話絵本には原話があり、原話には類話があります。
日本の昔話なら、類話を調べることもできます。
原話と当日用意してくださったたくさんの絵本を比べて見せてくださったわけです。
これがまあ、ええ!なんとなんで!どんだけ~っていうくらいもとの話と違うのがあるんですね。
違いが分かるのは面白かったんですが、同時に怖かったですね。
おはなしのボランティアをしている身としては、知らないでいることは怖いと思いました。
昔話の大事なメッセージが、絵本によってはなくなってるんですから。
わたしも、ジェイコブズの「3匹のこぶた」は、前は知りませんでした。
前半部分しかない話と、ブーフーウーの区別さえついていませんでした。
(そうです、わたしはブーフーウー世代。ちなみにブーフーウーの人形は辻村寿三郎です。ごめん、どうでもいいですね)
ですからね、絵本についての勉強も大変重要だと改めて思ったんです。
勉強することだらけですね。
でもね、参加者さんもおっしゃってましたが、語りの森で勉強している語法がいい絵本を見分けるのに役に立つんですね(^^)v
語法を勉強しておはなしのテキストを整えたり見極めたりすることが、絵本を見分けるのにも役立つわけで、語法の勉強と、お話をたくさん読むことがやっぱり大事なんだと思いました。
当日は、季節柄病欠や都合がつかずに来られなかったかたがいらっしゃると聞きました。
仕方ないことですが、終わってみて、ほんとにいい勉強をさせてもらったと思うんで、申し訳ないというか可哀想というか。
次の機会があれば、参加できなかったかたも、どうかぜひ!(^^)!
最後に、この勉強会を公開にしてくださり、お世話してくださった絵本の会のみなさんに最上級の感謝をささげます。
どうもありがとうございました<(_ _)>

語法勉強会「金の鳥」

先日、第7回昔話の語法勉強会がありました。
テキストは、グリム童話の「金の鳥」です。
「金の鳥」を読みながら、昔話の語法を学びました。

長いお話です。
登場人物も多いし、主人公の末の王子は、援助者のきつねの助言をきかずに何度も失敗しますから、エピソードもおおいです。
語法は、主人公が課題をクリアしながら幸せな結末に一直線に進むためのお約束ですから、今回の勉強会でも各所にそれがピタッと当てはまるのを確認する作業でした。
今までの勉強会で取り上げられたお話同様、「金の鳥」も感動する話だから、寄り道なんか問題外!
最後の幸せな結末にたどり着くために、聞き手が分かりやすいように語る。
耳で聞いているだけだから、先に語ったことをもう一度丁寧に繰り返す、など、すべては聞き手への愛から語法はできているということを学びました。

「金の鳥」では、援助者としてきつねが出てきます。
援助者は、ふつう必要な時だけ出てきて、任務が終わったらすぐに消えますが、末の王子が何度も失敗するから何度も助言しなくてはならず、出番が多いです。
そして、末の王子が成功して幸せになった後、一つお願いをします。
「なんや、魂胆があったんか」
では、ありません。
「金の鳥」は、いい話ですから、わたしはそんなことを言いたいんではないんです。
実は、きつねは王女のお兄さんだったんです。
「それやったら、初めからそういえよ」
それも、違います。
きつねの身の上話は、「金の鳥」とは別の話ですから、スピンオフか番外編です。
まっすぐに行くのが昔話の語法ですから。
わたしが言いたいのは、末の王子がいったん幸せになったというのにまだ試練を与えられなければならなかったことと、それに対して本当にみんなを幸せにする結末が用意されていたというのが見事だなと思うからです。
いつか気合を入れて、きっちり覚えたいです。

名称変更 研究クラス!

今まで「中級講座」でしたが、今年から「研究クラス」と呼び名が変わりました。
大学の研究室とか、調査する会社みたいですが、難しくなったわけではなくて中味は今までと同じです(笑)
単に、新しく語り経験が5年以上の人たちのためのクラスができたので、そちらのほうに中級というお名前を譲っただけです。
だから、どういう呼び名にしようと考えたときに、上級とか特別とかスペシャルとか考えましたが、どれも名前負けしそうですから一番ましなのは研究ではないかなと、相談の結果なっただけです。

名前が変わって初めてのクラスのメニューです。
語り「にげたにおうさん」 『ふしぎなたいこ』石井桃子文 岩波書店
レポート付語り「銀貨」 『本当に読みたかったアンデルセン童話』イェンス・アナセン編 福井信子/他訳 NTT出版 (担当:ジミー)
ヤンさん語り「かめの笛」

たまたまですが、語り・レポート付、ともに創作のお話となり、この日の焦点はおのずと創作のお話についてとなりました。
両方創作ですが、違いがあります。
「にげたにおうさん」は、昔話風ではありますが、石井桃子さんの創作で、おはなしそのものを原語で読んでいるわけです。
「銀貨」は、アンデルセンの創作で、なおかつデンマーク語から訳したものをわたしたちは読んでいます。
(ドイツ語や英語に訳されたものを日本語に訳したものは、もうひとつ経由が多いですね)
「銀貨」は、今回のレポートで、デンマーク語からの訳を4種類テキスト比較しました。
(山室静・偕成社、高橋健二・小学館、大畑末吉・岩波書店、大塚勇三・福音館書店)
この4種類を読むと、単語の訳し方もお話の雰囲気も違うことが分かります。
今回わたしが選んだテキストは、編者のイェンス・アナセンが再話したものですが、覚えていて気になることはありました。
そういう個所を4種類の翻訳と照らし合わせてみると分かることもあり、大変参考になりました。

今回のふたつの創作のおはなしは、基本テキストを変えることはできません。
しかし、慎重にかつ、どういう個所を整理するのかをそれぞれの話に合わせて教えていただきました。
そしてここで、公開お願いです!
次回の研究クラスで時間に余裕があれば、もう一度「銀貨」を語らせてください<(_ _)>
(禁じ手を使ってしまった!!)

『昔話の語法』講読会 🐓

先日、『昔話の語法』の4回目の講読会がありました。
リュティ理論、難しいです。
小澤先生はとても分かりやすく書いてくださっているのですが、そのときは納得するんだけど、あらためて孤独に読み返すと、疑問がふつふつと😢
そういう意味で難しい。
でもね、わたしたち、語りをする者にとっては必読書。
聖書みたいなもんです。

で、この日は「孤立性と普遍的結合の可能性」の章の、贈物について、援助者と主人公について学びました。

わたしは、「何の特別な能力も持たないで、自分がどこに向かっているのかもわからないで進んでいく主人公が、かならず本質的に大切なものに出会う」ってところが大好きです。
わたしは、わたしの人生というストーリーの主人公。そして、何の能力もないし、どっち向いて歩いてるのかもわかんない、ぼんくら。それでも一生懸命生きてたら、それで充分。
未来は明るいって信じたい。

うん。来年もがんばるぞ。
みんなもがんばろうね。
今年一年、おつきあいくださって、ほんとうにほんとうにありがとうございました💖

PS:1月16日昔話の語法勉強会、申し込み忘れてませんか~?主人公と贈物について考えます。めっちゃ感動なんよ~