12月のおはなし会2🎄🎄

12月16日(金)

幼稚園4歳児

ロウソクぱっ
おはなし「ホットケーキ」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
おはなし「じいとばあ」
絵本『ならびました』五味太郎/ブロンズ新社
ロウソクぱっ

「笑ってええのかな?」と、一瞬ちゅうちょするクラスです。

さて。
いつもひとり、お部屋の中を独自に移動する子がいるんだけど、おはなしは嫌いじゃないみたいなので、いつか何とかしようと思ってたんだけどね。「ホットケーキ」が始まったとき、たまたまその子が私のすぐそばまで来たので、そっと手を取って私の膝に乗せたら、最後まで膝の上で聞いてくれました。
とちゅうで、「靴が脱げた」って床に下りたので、「もう行っちゃうかな」と思いましたが、靴をはいてまた膝に上がりました。
かわいいね~
その子は、初めて、長い話を最後まで集中して聞けました。
他の子たちも、全然違和感なく聞いてくれましたよ。

「ホットケーキ」がおわって。
わたし「みんな、長い話、よく聞けたね~」
こども「みじかかった!」
わたし「もうひとつお話しようか?」
こども「うん!」
わたし「長いのがいい?短いのがいい?」
こども「長いの嫌や」「長いのがいい」
そこで、「じいとばあ」をやりました。みんなずっこけていました。

『ならびました』を出すと、子どもたち「知ってる~」「おんなじ~」
先月読んだ『いました』を覚えてたんですね。
今回は、最初から笑って聞いてましたよ。
リクエストに応えて2回、よみました~O(∩_∩)O

幼稚園5歳児

ロウソクぱっ
おはなし「とりのみじい」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店
おはなし「じいとばあ」
絵本『ならびました』五味太郎/ブロンズ新社
ロウソクぱっ

なんだか、ほんとに鳥を飲みこんだみたいな顔をして聞いてました(笑)
やっぱり「短い!」っていったので、「じいとばあ」をしました。
4歳児さんよりもっとずっこけてました。

『ならびました』を出すと、「『いました』の続き~」っていった子がいましたよ。さすが5歳さん、かしこいなあ。
「五味太郎」にも反応していましたよ。
劇の発表で「ももたろう」をしたので、「ごみから生まれたんか」って、納得していました。
わたしは、なんでもいいから、子どもたちに五味太郎さんの名前を覚えてほしいと思いました。
2回読んだら、2回目は子どもたちも声をそろえて読みました。
いや、そろえてじゃないな、ページをめくるのと競争で「ならびましたあ!」
楽しかった。

どちらのクラスでも、最後のごあいさつ。
わたし「よいお年を!」
子ども「?・・・・ヨイオトシオ!」

***********

きょうのおはなしひろばは「かますのいいつけ」
聞いてくださいね~
3,4年生の元気な子たちにぴったりの話です。
《外国の昔話》にテキストをアップしているので、語ってくださいねヾ(≧▽≦*)o

 

 

 

ホレばあさん❄️

久しぶりにグリム童話よもやま話です。
最近「ホレばあさん」を子どもに語る機会がありました。
「ホレばあさん」については以前にも井戸端会議で取り上げています。⇒こちら
昔話雑学でもまとめてあります。⇒こちら
合わせて見てくださいね。

KHM24「ホレばあさん」 「ホレおばさん」とも

エーレンベルク稿では37「モルモット」。似ているけれど違う話です・
初版からは24番です。そののちも内容には大きな変化はありません。

話型は、ATU480「親切な少女と不親切な少女」
まんまですね~笑
類話はたくさんあります。
ロシア「がちょうはくちょう」(『おはなしのろうそく』)
ロシア「十二の月のおくりもの」(『おはなしのろうそく』)
フランス「井戸の底の贈り物」⇒こちら
イギリス「地のはての井戸」⇒こちら
アメリカ「ものをいう卵」⇒こちら

ルース・ポティックハイマー『グリム童話の悪い少女と勇敢な少年』(紀伊国屋書店)によると、グリムの「ホレばあさん」では、美しい娘は、パンを窯から出してあげたりリンゴの木をゆすって実を落としてあげたりして親切ですし、ホレばあさんの言いつけ通りに仕事をする働き者です。だからホレばあさんから贈り物をもらうんですね。醜い娘は不親切で怠け者なので、罰を食らいます。

わたしは、パンの焼け時やリンゴの熟し時を知ることができて、ホレばあさんが雪を降らせるのを手伝うことができる娘は、自然と交わることができる力を持っていると感じています。

それはさておき、主人公が地下の世界に行って、そこの住人から宝をもらってくるっていう形、めっちゃなじみがありませんか?
おじいさんが、ねずみあなに入っていって、ねずみから宝物をもらってくるのと同じでしょ?
しかも、欲張りじいさんもいて、同じことをして失敗しますよね。
ドイツの「ホレばあさん」と日本の「おにぎりころころ」が同じ形をしているなんて、不思議ですね~

さてさて、1月17日の昔話の語法の勉強会では、この「ホレばあさん」をとりあげますよ~

 

 

12月の初級クラス

今回は入門講座を修了された方も迎えての勉強会となりました。この後3月、4月にも次々と初級クラスデビューしてくださるとのこと。毎年お仲間が増えることは本当に嬉しいです。それは一重に、ヤンさんが入門講座を継続してくださっている事、そしてジミーさんや諸先輩方がその環境を整えてくださっている事に尽きます。こちらの勉強会にご縁があったことに、心より感謝です♪

【 手遊び 】(とんとん、ひげじいさんのクリスマスバージョン)
とんとん、とんとん、星の夜
とんとん、とんとん、ベルがなる
とんとん、とんとん、となかいさん
とんとん、とんとん、そりを引く
とんとん、とんとん、サンタさん
みんなに届くよプレゼント

【 語り 】
1.「いばら姫」『語るためのグリム童話集3』/小澤俊夫監訳/小峰書店
2.「春の野道で」『語りの森昔話集3・しんぺいとうざ』/語りの森
3.「白ばらとばら赤」『語りの森昔話集4・おもちほいこらしょ』/語りの森
4.「お経をわすれた和尚さん」『語りの森昔話集4・おもちほいこらしょ』/語りの森
5.「しんぺいとうざ」『語りの森昔話集3・しんぺいとうざ』/語りの森

【 ヤンさんの語り 】
6.「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1・おんちょろちょろ』/語りの森

【 語った方の感想  】
・言い間違いを言い直さないように語った。言い直したい自分がいる。
・言い間違いをすると、次の言葉が出ない。
・言い間違えている事に全く気付かず語っていた。
・子どもが語りを聞いた後で触発されて、自分でお話を作った(これに関して、複数の方々が語りの影響による子どもの行動のエピソードをシェアしてくれました)
・自分の語りを講評してもらうこと、人の語りを聞くことから学びが多い。

【 講評より 】
・言い間違いを言い直すと「丸暗記」していると聞き手は感じる。
・語法につながる大事な言葉は、強調するのではなく「立てる」。
・聞いてわかりやすい言葉をテキストから学び、自分の語彙力を磨く。
・情景描写の場面は、語り手自身が見ている景色を、聞き手に伝えるよう語る。
・~と、いいました。のように「と」の後で切って語ると、文章を読んでいるように聞こえる。切らないで語ると「語りのリズム」が生まれる。
・大切な「場所」を表す言葉や、「矢」のような一語の言葉は意識して「立てる」。

【 ミニ研究クラス 】*ジミーさんの研究発表ブログ〈こちら→〉と関連して
今回の語りにあった「しんぺいとうざ」は話型でいうと「猿神退治」で、これはヨーロッパでは「竜退治」になるそうです。もともとは神さまだったものが悪者になって退治される存在になるのですね。山の神は山姥に、河の神は河童になるとのこと。話型から昔話をつきつめていくのも楽しそうですね。

ちなみに2023年1月17日(火)に予定されている語法の勉強会のお話「ホレばあさん」は自然をつかさどる女神様です。

1月、2月はお休みですので、次回の初級クラスは3月14日(火)です。

12月のおはなし会1🎄

12月8日(木)

小学3年生 2クラス合同

おはなし「ホレばあさん」『語るためのグリム童話』小沢俊夫監訳/小峰書店
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
おはなし「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1』村上郁再話/語りの森
・・・休憩・・・
おはなし「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子編訳/こぐま社
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』

ろうそくをともしてのおはなし会でした。
ただ、広い会場だったので、ちょっと催し物のような雰囲気になってしまいました。
子どもたちは開放的になっちゃうし、わたしも大げさな語りになって、いつもとは違う疲れでした(笑)

でも、子どもたち、初めての語りに興味津々でした。

質問タイムで出た質問!
*お話を語っているとき、何を考えていますか?
*どうしてお話を語るようになったのですか?
*いつからお話を語っていますか?
*どのお話が一番好きですか?
*お話を語っていて、子どもが一番喜んだお話は何ですか?
*お話以外で好きな本は何ですか?
*ひとつのお話を覚えるのにどれくらいの時間をかけますか?
*どうやってお話を選ぶのですか?
*家に本は何冊くらいありますか?
*お話はいくつくらい覚えていますか?

彼女たちは、これからお話を覚えて、1月には語りをします。
その時にまた再会する予定です。
いつも、このひと月で、子どもたち、とっても成長するんですよ。
楽しみです。

子どもがふたり、はずかしそうに微笑みながらそっとついてきて、エレベーターの扉が閉まるとき、「ありがとうございました!」とおじぎして、手を振ってくれました。
まあほんと、天使のような少女たち。映画のワンシーンのようでした。

 

研究クラス 🐉

先日、あったかペーチカの会でもらった折り紙のサンタさんが一気にわたしをクリスマスモードにしてくれました🎄
その一方でお勉強の時間も忘れずに、というか、当番に当たっていた年に2回の研究クラスの日がやってまいりまして…
頑張って調べたことを、アタフタと発表してきました(笑)
研究クラスの当番は、自分が語りたい一話を選んでその話について話型や類話を調べ、当日は調べたことを発表するとともにその話を語って批評してもらうのですが、今回はお願いして、「竜退治」が出てくる話を調べて、その中から語るために再話する話を決めるということにしてもらいました。

わたしは、中国の皇帝のシンボルであるかっこいい龍が大好きだったのですが、おはなしを始めてから知った昔話の中に出てくる竜(ドラゴン)はとにかく悪者で退治される存在なわけです。
皇帝のシンボルである龍、日本では神でもある龍、それに比べてヨーロッパの悪者の竜、その違いに唖然としているままに長い年月竜退治の話を選べないでいました。
そこで今回は真剣に龍の起源を調べてみようと思ったわけです。
『龍の起源』(荒川紘著 紀伊国屋書店)という、そのものズバリな本がありますのでそれを読んでレポートにまとめました。
それと、類話を集めたのですが、話型として「竜退治」というのがあります。
AT300「竜退治」ですが、この話型はAT301「奪われた三人の王女」AT303「双子または兄弟」などの話型とくっついていることが多いです。
むしろ、AT301やAT303として表記してある話の中に竜退治のモチーフが入っていることのほうが多いです。
そして、退治されるのが竜でない場合も多いです。
退治されるのはいろいろあって、大蛇、怪物、トロル、悪霊など様々です。
「竜退治」の話型は日本では「猿神退治」の話型に相当するそうですが、今回は時間がなくてその中に竜を退治する話もあるのかは調べられませんでした。

日本の話では『古事記』に出てくる「八岐大蛇」の話が竜退治の話だといえます。
『龍の起源』に詳しく書いてありましたが、まことにざっくりいうと、龍というのは蛇の進化したものなので、八つの頭と八つの尾を持つ八岐大蛇も龍といえるということで、なるほどなと思いました。

AT番号をたどっていって、類話を60余話読みました。
その中で、龍を退治する話を2話、龍ではない話を2話、再話したい話を決めることができました。
竜退治のモティーフの入っている話はグリム童話の「二人兄弟」のように長い話が多いです。
長くても面白いので楽しいのですが、語るとなると長すぎで時間的にお話会では無理なことが多いと思います。
それで、メッセージは多少軽くなるかもしれないけれども、適度な長さの話を探していました。
お話会では、いろいろな話をバランスよく組み込むのが理想ですが、その中で悪者をやっつける話を「どうや! やっつけたぞー!!」という気持ちでわたしは語りたいのです(笑)
竜退治は、これぞやっつける話ですし、いままでは中国の龍との違和感で選べませんでしたがこれで納得できました(*^。^*)
次は、再話に臨みます(^O^)/