えっと、記憶が・・・🤣

夜中の何時ごろかは分からないが、ふと目が覚めた。
そうだ、今日の郵便物の中に市役所からのがあったような気がする。
あれは新型コロナワクチン3回目の接種券ではなかったか?
けど、この寒いのに階下に降りて、遥かなる玄関までたどりつけるか?
いや、憶えとこ。朝いちで見よ。

朝になった。
なんか夜中に憶えとこって決意してたけど、あれ、何やったんかいな?
日も高く昇ってから、思い出した。
接種券来たらすぐ予約せんとあかん!

なんぼ探しても
そんな郵便物はなかった。

あれ?
夢?
記憶の問題?

それはさておき。

アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』読みましたよ~
めっちゃ面白かったあ。
文庫本で上下だから、かなり長い。

舞台となるイギリスの片田舎の景色が、なぜか何ともいえずなつかしい。
上を読み終えて下を読み始めたとき、上とのつながりがすぐには分からなかった。
ジミーさんに、これって、下読む価値あり?って尋ねた。
もちろん!この構成が素晴らしいというお返事。
で、読んだ。
ほんと、なるほどねえって感じ。それでも、まだ気づかなかった。
最後の最後、残り57頁ってところで、あれ?って思った。
なんか既視感。
わたし、この場面知ってる。
この後どうなるか知ってる!

あ~~~。前に読んだことある!

奥付見たら2018年初版だから、読んだのはまだ3年ほど前よ。
こんだけ憶えてなかったら、めっちゃ値打ちあるやんヾ(≧▽≦*)o

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記憶力、集中力は落ちましたが、昔話の語法勉強会はやります。
自分を甘えさせていては、もっとひどいことになる。
今回は「お月お星」をオンラインでやります。
語法の勉強は、おはなしの選びかたはもちろんのこと、覚え方のヒントにもなる。
みなさん、記憶力に自信がある人もない人も、ぜひ一緒に勉強しましょうo(*^@^*)o
こちら⇒

 

 

 

あったかペーチカ

1月16日(日) 4名参加

オミクロン株が押し寄せる中、ひっそりと開催しました。
「ぜひ、お越しください」と皆さんにあらためてお誘いのメールを送ろうという状況でもなく、図書館が開館しているので「開催しません」と言うこともなく、予定通り行いました。

「だんまりくらべ」『語りの森昔話集2』
「魚がくれた子ども」語りの森HP
「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1』
「とんびになりたい」『日本の昔話5』小澤俊夫再話/福音館書店

安心しておはなしを語ることができる楽しい時間。
ただただ「おはなし」を楽しみ、それが心の栄養となる時間。
とても貴重な時間だなと思います。

語った後、感想を言い合う時間では
学校で子どもたちに「おはなし」をどう伝えていくか
先生に「おはなし」の必要性を理解してもらって、
おはなしの時間を積極的に取ってもらうにはどうするのが効果的か
という話になりました。

ある方がこんなことを言われました。
中学校でのアンケートで「小学校でおはなしを聞いてきた子がうらやましい」ということが書かれていたのを目にしたとのこと。

子どもたちは純粋に「おはなし」を聞きたいと思っている。
おはなしを求めているのだなと思いました。

あったかペーチカ
次回は2月1日(火)10:15~12:15です。
(コロナ感染が落ち着くまで、2時間とします)

1月のおはなし会⛄

数日前の大寒前後はとっても寒かったですね。
きょうは、京都府南部は、ぽかぽか気持ちの良いお日和です。
でも、見た目の平穏とは裏腹に、新型コロナの感染者が急増しています。
蔓延防止重点措置がとられるは、学年閉鎖が頻発するはで、殺伐とした思いが・・・
けど、負けてはいられません。みんなでよく生きるためにやれることをやりましょう。

1月のおはなし会の報告です

1月24日(月)

幼稚園3歳児
ろうそくぱっ
おはなし「にんじんとごぼうとだいこん」
ろうそくぱっ

生まれて初めてのおはなし会です。
例年のごとく、「へ?」って思ってるうちに終わりです。
「ゴボウってわかるかなあ」と、あとで園長先生とお話しました。
生活体験を大事に思う親が少なくなっているようです。

幼稚園4歳児
ろうそくぱっ
おはなし「ギーギードア」『おはなしはたのしい」たなかやすこ
ろうそくぱっ

はいはい、きゃあきゃあ、楽しんでくれましたよ。
今日は、「うううん。ぼくちっともこわくない」が受けてましたね。
子ども「うそや~」

おばあちゃんが、「ぶたもいっしょにねたらどうだろう」っていうと、子どもたち、どかっと笑うんだけど、それはぶたに対する偏見か?って思ってた時もあったのね。
でも、今回で確認したんだけど、そのあと「うまもいっしょにねたらどうだろ」っていったら、もっとひっくり返って笑ったの。
そういえば、いつもそうやなって気がついた。
つまり、動物の大きさがクレッシェンドしていくおもしろさ、まさか馬を運べるか?っていうナンセンス、それを笑ってたんですね。
上質のユーモアセンスです。

幼稚園5歳児
ろうそくぱっ
おはなし「さんびきの子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店
ろうそくぱっ

子ども「あとの二匹はどうなったん?」
子ども「お兄ちゃんが食べたんや」
子ども「二匹だけ残しといておおかみだけ食べたんや」

いつもの大問題ですが(笑)
お兄ちゃん?
レンガの家を作って3回もおおかみをだまして、最後はおおかみを食べちゃった3匹目の子ブタのことを、しっかり者だと思ったんやね。
なるほど。
それと、おおかみだけ食べて、二匹だけお残しするっていうのは、あの子たちの生活感にあふれてますね(笑)

これは、先日私が熱を出して延期になっていたおはなし会でした。
感染急拡大の中、なんとか子どもたちに普段通りの教育をしたいという先生の考えの元、2日分を1日でやりました。
大人たちの不安を子どもは敏感に感じていると思います。
でも、いつものおばあちゃんが、いつものようにお話をしてくれること、ストーリーに没入することは、子どもの心を安定させてくれるんじゃないかな。

さて、ほんとうは、今日も小学校のおはなし会があったはずなのです💦
保護者の参観のなか、子どもたちが語りを発表するはずだったんです。わたしも、そのおまけで語るはずだったんです。
でもコロナの感染急拡大で、急きょ、対面ではなくZOOMでやることになりました。
ところがところが、その学年が学年閉鎖に追い込まれたのです。ほんと、直前の昨夜のことです。
どんなにか無念だろうと、なんか涙が出てきます。
この学校も、おはなし会の開催は、ふだん通りの教育をと考えてのことだったと思います。

日常大切なことは、非常時でも大切であることに変わりはありません。
どうか、おはなしのおばちゃんにチャンスがないなら、家族が子どもに語ってやってください。あ、覚えなくてもいいのです。上手でなくてもいいのです。
絵本ではなくておはなしを、聞かせてあげてください。

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きのうは《外国の昔話》「ペドロのふしぎな話」をUPしましたよ~
いま、異界に行く話をいくつか再話してます。
めっちゃ面白い。

 

 

第17回昔話の語法勉強会「お月お星」

コロナの感染者が多くなり、みんな恐怖を感じている日々ですが、感染予防を徹底しつつ予定通り語法勉強会が行われました。

「お月お星」
出典『日本の昔話2したきりすずめ』おざわとしお再話/福音館書店
あらすじ
むかしあるところにお月とお星という仲の良い姉妹がいました。
お月は前妻の娘で、お星は今の母の娘でした。
あるとき母親は、お月を亡き者にしようと思いました。
母親はお星に、毒まんじゅうを食べさせて殺すから、お月の饅頭は食べてはいけないといいました。
お星はそのことをお月に伝えて、お月は難を逃れました。
母親は、こんどはお月の寝ている部屋の梁に登って、槍でお月を突こうと思いました。
母親はお星にお月の近くで寝るなと言い、お星はお月に伝えてまたお月を助けました。
母親は、お月を箱に入れて遠くの山に捨てることにしました。
お星はお月の入れられる箱の底に小さな穴を開けてもらい、お月にけしの種を渡して穴から落とすようにいいました。
一年後、お星がお月をさがしに山に登って行くとけしの花が咲いていて、けしの花を道しるべにお月の居場所を突き止めました。
お月とお星は山を下りて大きな家のおかみさんに助けてもらい、その家に住ませてもらいました。
あるとき旅の六部がその家の前にやって来ました。
その六部は、お月とお星をさがしている二人の父親でした。
父親は悲しみのあまり目が見えなくなっていましたが、泣きながら抱きついたお月とお星の涙が父親の目に入ると目が見えるようになりました。
三人が家に帰ると、母親は後悔のあまり目が見えなくなっていました。
お月の涙が母親の目に入り、母親の目が見えるようになりました。
それから四人で幸せに暮らしました。

最初に中級クラスと日常語クラスで勉強されているYさんが語りを聞かせてくださいました。
そのあと、ヤンさんの講義です。
話型は「お銀小銀」で、妹が姉を助けるタイプです。
反対に、妹が母親といっしょに姉をいじめるタイプの話型があり、それは「糠福米福」です。
「糠福米福」の類話はグリム童話の「灰かぶり」です。
「灰かぶり」は世界中に類話がたくさん分布していて有名ですが、日本では「お銀小銀」の話型の話もこうして伝わっているんですね。
この話は継母の殺害方法の描写が何ともショッキングですから、語るのを躊躇したり敬遠したりする語り手さんがいるそうです。
その気持ちも分からないでもないですが、昔話は基幹動詞を使ってストーリーを進めていきます。
基幹動詞というのは、人間の行動の基本的な動きをあらわす動詞です。
「お月お星」のテキストを見ていきますと、起きる、入る、見る、思う、食べる、呼ぶ、知らせるなどが使われていて、その動詞を補足したり詳しく様子を説明したりしません。
動詞だけでストーリーが先に先にと進んでいきます。
無駄なものがないのでイメージしやすく、鮮明です。
ヤンさんはこれを、「お月お星」は感情を追わず出来事だけを述べていく〝叙事(詩)〟としての迫力ある物語になっていると言われました。
Yさんの語りを聞いているとそれがよく分かりました。
お星がけしの花がぽつぽつと咲いているのを辿っていく場面が鮮やかに浮かびました。
語法については、2月のオンライン語法勉強会のブログで書かせていただこうと思います。
お待ちください<(_ _)>

わたしは「お月お星」が大好きで、原話となった鈴木サツさんの語りもずっと音声資料で聞いていました。
(『鈴木サツ全昔話集と語り』小澤俊夫・他編集/福音館書店)
鈴木サツさんの語りを聞いたあとに『日本の昔話2』のテキストを見ると、伝承の語りの何かが失われているように思い、日常語による語りを勉強し始めていたので、日常語のテキストにして語ろうと思いました。
何か月か格闘しましたが結局挫折しました_| ̄|○
最終的にヤンさんの指導は、『日本の昔話2』のテキストを忠実に覚えて語るのがいいということでした。
その後、「お月お星」を語る場がなかったので覚えないままでしたが、Yさんの語りを聞かせてもらって、ヤンさんの言葉がよく理解できました。
わたしの「この話が好き」という気持ちは邪魔だったし、日常語テキストに変えるのもまだ慣れていなかったし、抒情に流れてしまっていたのでしょう。
この機会に気づけて嬉しかったです。

オンライン語法勉強会「お月お星」は、2月8日(火)の10時からです。
まだ申し込めます。
このページの〝オンライン講座昔話の語法勉強会〟のバナーからどうぞ(^o^)

第4回おはなし入門講座

雪のちらつく18日に21年度入門講座最終回の発表会が行われました。年をまたぎましたが全員参加で最終回を無事迎えることができました。
プログラムは以下の通りです。

1.三人兄弟
「語るためのグリム童話6鉄のハンス」小沢俊夫監修/小峰書店
2.あちちぷうぷう
「語りの森昔話集4おもちホイコラショ」
3.スワファムの行商人
「イギリスとアイルランドの昔話」石井桃子訳/福音館書店
4.かめのピクニック
「語りの森昔話集2ねむりねっこ」
5.山の上の火
「山の上の火」クーランダーとレスロ文
渡辺茂男訳/岩波書店

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ききみみずきんメンバーの語り
6.しんぺいとうざ
「語りの森昔話集3しんぺいとうざ」
7犬と猫とうろこ玉
「おはなしのろうそく15」東京子ども図書館

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ヤンさんの語り
8.アナンシと五
「子どもに聞かせる世界の民話」実業之日本社

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○受講者さんのお話

Aさん おはなしを覚えて語るのは年齢的に無理かと思っていました。でも発表の期限が決まって覚え方を教わってやってみると実際には覚えることがとても楽しかったです。(ヤンさん:そーでしょー!)入門講座に来るとみなさんに会えてエネルギーもらえるようで楽しみでした。

Bさん 人前にでることは緊張します。でも今回自分で描いた絵を人に見てもらうように発表したい気持ちになりました。
☆語りのあいだ2歳の娘さんはお膝のうえでじーっとお母さんの声に耳を傾けて一心に聴き入っていました。愛おしい素晴らしい時間だなぁと改めて感じました。

Cさん (ナレーションなどのお仕事をされてたそうで)人前に立つことはありましたが事前に全て準備して手ぶらで臨むのが初めてでとても緊張しました。
「手作りのものを届ける」ことの大切さを思い出しました。

Dさん 地理を確かめたりネットで検索しておはなしの中に出てくる石像ならぬ木像が実在することを確かめ写真を見せてくださいました。その探究心がおはなしに奥行きを与えていたことは間違いないと思います。素晴らしいです。
ご本人は一字一句違えずに覚えることが苦痛でした。同じところで止まってしまう。止まるくらいなら同じ意味の言葉に変えても良いのでは?と考えたそうです。
ヤンさんはあくまで練習ではテキスト通りに覚えましょう。今回のテキストは小説のような言葉なので覚えにくかったでしょうとのことでした。

☆テキスト選び難しいですね。Cさんも「読んであまりピンと来ないものも人の語りを聞くとすごく面白かったりする」と言われてました。ホントそうですよね。私もテキストの目利きができるようになりたいと思う毎日です。

Eさん 以前から子供たちに語っていましたが京田辺市に来てヤンさんに出会い衝撃を受け講座のどの言葉も聞き漏らしたくないと思うほどでした。
今小学校で語っていますが入門講座を受けて基本的なことに自信がつきました。
今日の発表会で聞いたみなさんのおはなしは東北などの地方に出向いて聞いた時のような感じを受けました。

○講座を終えて
とかく色々なことが起こりがちな人生ですが全員参加で全4回終了できたこととても素晴らしく嬉しいことでした。また発表会はみなさん緊張されていた(緊張しますよねー!)もののとてもあたたかく味わいのある素敵なおはなし会でした。好きなおはなしを選ばれてそれをひと月かけて覚え育てられた思いが感じられて感動しました(^.^)

★ヤンさんより受講者のみなさんへ
今回1つのおはなしを覚えて語ることで一旦完結しています。でもぜひおはなしを覚えて人前で発表するということをどうぞ続けてください!
今日はみなさんの門出です!

【お知らせ】
ババヤガーより
◉語法の勉強会(お月お星)
1/21(金)10時から13時
京田辺市中央図書館集会室
◉初級クラス
3/1(火)10時から13時
京田辺市中央図書館集会室

ききみみずきんより
◉お集まり(途中入退室自由)
2/15(火)10から13時
京田辺市中央図書館会議室
3/1(火) 〜15時

(コロナ禍につき予定が変更になることがあります)

これからもみなさんとおはなしのご縁が続きますように!