11月のプライベートレッスン

すっかり朝晩が寒くなり、ダウンコートを着ている人も多くなりましたね。
わたしも、すっかり冬のあったか服を着ていますが、天気のいい日中は半袖の人も見かけます。
一日じゅう冬のジャンパーを着こんでいるわたしには信じられない光景です。
元気有り余ってるの?
今月のプライベートレッスンの報告です。

英語の出典から語るためのテキストをつくる
「THE STORY OF A LITTE GRAY MOUSE」by DOROTHY SHERRIL
『READ MORE STORIES』THOMAS Y. CROWELL COMPANY
「小さな灰色のネズミのお話」ドロシー・シェリル
英語から再話するということをやっておられるヤンさんによると、いちばんいいのは英語文を見ながら語り用のテキストを作っていくことだそうです。
つまり、日本語訳をはさまないんですね。
英語文には英語文の持つリズムがありますので、そのリズムを日本語に変えるときに持ち込めるかどうかを考えるのにはそれがいいということですが、それは相当難しいと思われます。
リズムのことの他にも、どの言葉を選ぶかとか、言葉を抜いたり足したりとか考えることは山ほどあります。
だから、わたしがもしやるとするならば、英語文の直訳を元にして語るためのテキストにするしかできないなと思いながら、聞いていました。
以前勉強会で、「三匹の子ブタ」の英語のカセットテープを聞かせてもらったことがありました。
それは、『イギリスとアイルランドの昔話』の石井桃子さんの訳の「三匹の子ブタ」より、数分短かかったです。
でもとってもリズミカルでした。
それを、石井桃子さんは、日本語でリズミカルになるように考えて訳されているんだなと分かり、翻訳することの難しさと、石井桃子さんのすごさを感じました。
わたしは前に、北欧の長い話を英語訳と日本語訳を見ながら短くするという作業をヤンさんに教えてもらいながらしたことがありますが、それも大変でした💦
その時は、ただただ短くするためで、今回の「小さな灰色のネズミのお話」とは趣旨がちがいましたが、へとへとでした(笑)
でも、一度やってみたかったというか、挑戦したかったんです。
ガッツがあったわたし!
その頃の自分を懐かしく思いながら、今回も、がっつり勉強できてよかったです。
英文からテキストを作ることに興味のある人は他にもいると思うけど、この内容はプライベートレッスンでしかできないし…。
個人の興味のあることにとことん応えてくれるのがプライベートレッスンだなと改めて思いました。

ありがとうじゅうたんスペース

11/22土曜日の図書館おはなし会、久しぶりの当番でした。今日はなかなか大変な日でした!子ども14人、大人8人。

手遊び どんぐりころちゃん

おはなし「舌切りすずめ」『語りの森昔話集4/おもちホイコラショ』語りの森

絵本「くちばしだーれ?」穂高順也/作 サトウマサノリ/絵 今泉忠明/監修 岩崎書店

絵本「こんとあき」林明子/作 福音館書店

絵本「バンバンバンバンバンソウコウ」いとうひろし/作 ポプラ社

修行の修行、もー大変、どーしたらベストなの?!という私には困難な状況でしたし、先輩方のサポートのおかげでなんとかできました。おはなしを語りながら目から耳から色んな情報が入ってきますし、でも語りは続けながら、頭と口を切り離していた感じです。男の子は何かをしゃべり続け、その口を押さえるお父さん、赤ちゃんはかわいいハイハイで目の前を横切り、それを追いかけるおねえちゃん。それを見守る聞き手たち。今誰かおはなし聞いてるかしら(笑)?と思いながらも語り続ける。本来の囲炉裏端!?疲労困憊…というのが素直な言葉でもあり、テキストの言葉以外の事も、なんやかんや挟みながら、聞いてもらうために手を尽くしたところは勉強になりました。おはなしは雀が舌を切られてから、ぐっと惹きつけられて聴いてくれている時間をしっかり持てたので、よかった〜と安堵しました。すがりついていた常連の女の子が本を読み出した時にはとっさに「本読まんともうちょっとだし聞いて〜!」と言ってしまいましたが、常連さん2人にはほんと助けてもらいました。おじいさんとおばあさんの違いがとても興味深かったようです。絵本は読んでみたかった「こんとあき」、やっぱりよかったです。バンソウコウで締めて、結果的に楽しいおはなし会でした!私の遠州弁の語りは大丈夫だろうか?という心配も忘れるくらいの刺激的な時間でした。もうちょっと人間の器を大きくできたら、余裕を持って難なく面白がる事ができたらな〜と思うのですが、場数ですね。このオープンスペースには色んな可能性がありますし、私のような年数の浅い語り手には、貴重な時間です。ちょうど居合わせたみなさんにも感謝です。

紅葉狩り🍁

「周りが公園になってて落ち着くとこやで」
と、息子に勧められて滋賀県立美術館に行ってきました。

JR瀬田駅から大学病院行きのバスで、美術館前まで10分。
自然がいっぱいの「びわこ文化公園」のなかに、美術館、図書館、埋蔵文化財センターが点在しています。
なだらかな山のふもとで、木々を眺めるだけでもいやされました

公園に入ってすぐのところに、茶室「夕照庵」があります。
お抹茶をおいしくいただきました。
お菓子は、栗蒸ようかん(*^▽^*)

夕照の庭の向こうに美術館が見えます

そう、紅葉が見ごろだったんですよ。

この日は特別展が終わっていて、常設展のみでしたが、速水御舟の「洛北修学院村」や安田靫彦の「飛鳥の春の額田王」、志村ふくみさんの「湖上夕照」など美術館コレクションをゆったり楽しみました。

大津出身の画家小倉遊亀の作品群も興味深かったです。↓

県立図書館ものぞきました。
吹き抜けが広々とした雰囲気で、いつまでもいたいと思える図書館でした。平日でしたが、けっこう混んでました。
カフェもあったけど、この日はお休みでした・・・

美術館にあったカフェで、パフェをいただきました。

半日の旅でしたが、足が元気なら、山のほうに遊歩道やビオトープがあるので、一日楽しめると思います。

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きょうの《おはなしひろば》は「海行こう 山行こう」
かわいそうなおはなし。
しみじみと聞いてくださいね。
この昔話に登場する三井寺は、県立美術館のある大津市にあります。

 

 

ニョッキとフォカッチャ

秋晴れの暖かい土曜日。
図書館は、大人や子どもがゆるやかにおだやかに本をめぐって過ごしています。
そこへいつものおばちゃんたちがお話をしにやって来ます。
図書館のアナウンスが聞こえると、三々五々、子どもが、おとなが、じゅうたんコーナーに集まってきます。
平和やなあ。
ありがたいなあと思います。

11月15日

子ども8人、大人4人

プログラム
てあそび どんぐりころちゃん
おはなし「はらぺこピエトリン」
絵本「おちば」おーなり由子・文 はたこうしろう絵 ほるぷ出版
絵本「かべのすきま」中西 翠・文 澤野 秋文・絵 アリス館
絵本「よくみると・・・もっと!」shimizu 学研プラス
てあそび さよならあんころもち

先週と比べると、こじんまりしたおはなし会(*^▽^*)
こういうのも、落ち着くから好きです。

小学生がいなかったから、ピエトリンはちょっとむずかしかったかなと思いながら語りました。
でも、ここに来る子どもたちは本好きだから、むずかしい言葉があっても聞けるんですね。
わたし「こわかった?」
こども「こわくなかったあ」
わたし「長いおはなし、よく聞けたねえ~。けど、汚かったねえ」
こども「汚かった~」

「おちば」は、秋にははずせない美しい絵本です。
「かべのすきま」は、新しく見つけました。こたつが出てくるので、読んでみました。大阪のおばちゃんが3人登場。これがまたいかにも大阪のおばちゃんなんですよ。
「よくみると・・・もっと」は、「よくみると」の第2弾。子どもたち前に出て来ておしあいへしあいして探していました。こういうの、好きですねえ。いつ終わったか分からん感じで、さよならあんころ餅に突入ました。
第3弾「よくみると・・・さらに」も出ているようです。
三冊とも、みんな借り手がつきました(笑)
読んでもらった本を借りるっていうのは、オープンスペースになってから人気になりました。
じゃんけんしたり、あたらなかったらリクエストしたり。
「かべのすきま」が当たらなかった子のお父さんお母さんが、とっても残念そうでしたよ(笑)もちろんリクエストして帰られました。
こういうのっていいなあ。

締め切ったおはなしの部屋のおはなし会は濃密でいいけれど、オープンなおはなし会もみんなで創る・楽しむ感じがいい。
結局は、あたえられた場所で、その場所を活かせるようにせいいっぱい考えればいい。
目的さえはっきりしていれば、通じる。
なあんて、おだやかな秋のゆうぐれ、帰りの肉屋の前で考えていました・・・

 

 

 

おそるべき力!?😊

 暦の上では冬になりましたが、お天気も良く、暑すぎず、寒すぎず、ちょっとお出かけがちょうどいいくらいなのでしょうか、11月8日土曜日の図書館おはなし会のじゅうたんコーナーには、小さい子から小学生まで、たくさんの子どもたちが集まってくれました😊

 子ども 21人 おとな11人

手あそび どんぐりころちゃん
おはなし 「貧乏神」『日本の昔話5』おざわとしお/福音館書店
おはなし 「暗~い 暗~い」『語りの森昔話集4』村上郁/語りの森
絵本 『しゃっくりガイコツ』マージェリー・カイラ-作/S.D.シンドラー絵/椎名かおる 訳/あすなろ書房
絵本 『ものぐさトミー』ペーン・デュボア/松岡享子 訳/岩波書店
手あそび さよならあんころもち

 この日のおはなしは、11月30日「みんなで楽しむおはなし会」のテーマ「貧乏神」でした! 
「大晦日のお客」や「貧乏神と福の神」などが全国にたくさんあるということは、昔も今も、新年を前にして、みなさんワクワクしていたということだったのでしょうか😊 
 そして、貧乏神パワーなんですか? たくさんの子どもたちと、たくさんの大人たちが吸い寄せられて、おはなし会はカラフルな花盛りのようでした。あ、秋だから、紅葉ですね😄
 ということで、子どもの年齢もさまざまだったのですが、常連さんが多かったことと、小学生がいたことで、全体的には自分の年よりちょっと上のおはなしや絵本を、集中を切らすことなく楽しんでいました。と軽くいうほど、簡単なことじゃないと思うんです。おはなし2つの後の絵本、あの『ものぐさトミー』ですら、ちゃんと、しっかり、楽しんでいたんですよ!びっくりです。
 この21人のメンバーでこのプログラムをと、即座に作り上げるヤンさんもすごいけど、相手があってのことですから、このおはなし会を楽しむ21人もすごい、ということですよね。ん~、子ども力を信じないとダメですね。今日のメンバーみんなホントにすごいです~😊 あ、さてはこれも「貧乏神」パワーですか~?