6月のおはなし会2🐸🐸

6月11日(火)
中学3年生 朝15分
おはなし「まほうつかいの弟子」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上再話/語りの森
ミニブックトーク『クラバート』プロイスラー作
3年生には、例年ファージョンの「ボタンインコ」を語っていました。生徒たちはそれなりに聞くのだけれど、ぐっと入りこんでくるのは女子の三分の2ほどかな。その子たちは目に涙を浮かべて聞くし、終わってからもため息をつくんだけど、でも、半分以上の子たちはフツーって感じ。つまり、全員で一体となって物語に入りこむっていうダイナミズムがない。
それでね、この子たち、おそらく人生最後のおはなし会だろうと思うとね、全員に分かるメッセージを残したいと思ったの。
で、「ボタンインコ」をやめて、「まほう使いの弟子」にした。
この話の眼目は、6月7日のブログを見てね。
もちろん、OKだったよん。
ところで、おはなしって、聞き手と語り手の信頼関係でなりたつでしょ。わたしはいま、おばあちゃん世代になって幸せなのは、子どもたちが、親や先生に対してのように身構えないなのね。それで、もうかわいくてかわいくてしかたがないの
さて、この日、最前列のまんなかにすわっていたのが、幼稚園の時からの聞き手。彼女は学童保育にもいたから、私がいちばんたくさんお話を語った子のひとり。うれしかったなあ。

6月12日(水)
小学6年生 授業 一クラスずつ3回
おはなし「三本の金髪を持った悪魔」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし「おどるがいこつ」『日本の昔話』福音館書店 (仲間・日常語で)
ブックトーク「12歳」
悪魔とがいこつ(笑)
どちらも少し笑いがあって、しかもドキッとする話。どちらも「死」のモティーフがあるでしょ。
でも、テーマも姿もぜんっぜん違う話なので、組み合わせました。
「おどるがいこつ」は関西弁に直しているので、親しげに楽しそうに聞いていましたよ。
ブックトークも生き生きと楽しんでくれました。
今年は、かこさとしの『過去六年間を顧みて』も紹介したの。冒頭の1頁をよんだら、「へ~っ」ってびっくりしておもしろがっていました。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのぱんやさん』のイメージと全然違うのと、自分たちと同じ6年生なのに、表現が難しいのでね。でも、言ってる内容は自分たちもとっても共感できるので、よけいおもしろかったようです。
このテーマのブックトークは、いつも、子どもたちも先生も喜んでくれます。

6月14日(金)
小学6年生 朝20分
おはなし「まほうつかいの弟子」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』
ミニブックトーク『二分間の冒険』『ぼくらのサイテーの夏』
今まで授業でしかやってこなかった学年なので、とってもやりにくかったです。同じ朝学習でも、中学校は、先生たちの態勢が整っているので、15分きっちりできます。でも、小学生の場合、いろいろ小さなハプニングがあるので、20分といっても、ぜんぶ使えない。で、めっちゃ急いで語らないといけない。余裕がないのね。
しかも、子どもたちの頭もまだすっかりは覚醒していない(笑)
それなのに、耳の肥えているこの子たちに軽い話は持って行けない。
などど、愚痴ってしまった
が、愚痴っていてもしかたがない、置かれたところで咲きましょう、じゃなくって、語りましょう(笑)
このはなし、中学生と同じように聞いてくれました。幼い分、笑い声が大きくて、わたしも楽しかったよ。

幼稚園5歳児 一クラスずつ2回
ろうそくぱっ
おはなし「とりのみじいさん」『日本の昔話』福音館書店 (日常語)
おはなし「くさかった」村上再話(日常語)
ろうそくぱっ
日常語の語りを楽しみました。
どちらの話も、冒頭が、「むかし、あるとこにな、おじいさんとおばあさんがおってんて」
子どもたちも声をそろえて合唱するの。おもしろいねえ。

ああ、もっと詳しく報告したいのだが、休日なしの6月の半ば。お疲れお疲れで、もうしわけない。きょうはこれまで。

今夜は月と木星が並んでいるよ。見上げてごらん。きれいよ~

お気づかい、ありがとう!

先週は私たちが住まう某所では、蛍がきれいだったらしいですよ。
みなさん、見に行かれましたか?
蛍のあの点滅は間隔が地方によって違うそうです。
関西は2秒に1回、関東は4秒に1回なんですって。
チカチカ、と、チ~~カなんでしょうか。

さて、土曜日の図書館のおはなし会も、長ぁ~い常連さんがいっぱい。
0歳から10歳の子ども13人、大人5人のスタート。

 手遊び  「メロンパン」
 おはなし 「ハヴローシェチカ」 『語りの森昔話集2 ねむりねっこ』
                  村上郁再話 語りの森
 絵本   「ぱんだ ぱんだ」 しばはら・ち さく/え 新日本出版社
 絵本   「すいかのたね」 さとうわきこ 福音館書店
 絵本   「かかかかか」 五味太郎・さく 偕成社
 手遊び  「さよならあんころもち」

「メロンパン」の手遊び、みんな大好きですね!楽しそうでした。
今回も常連のために、いつも(聞いてる)のお話じゃなくて、
あまり聞いたことのないお話「ハヴロ―シェチカ」をしてくれました。
最後のほう、「貴族」を説明しようと、ヤンさんがあれこれ考えてとまった間に、
「……つかれてんの?」とツッコむ10歳常連さん。
おお、フォローのつもりか?
または単に素直な気持ちかはわかりませんが、こういうのが面白いから、
常連さん、ナイスツッコミ、これからもお願いしますよ!(なんてね😊)

絵本読み聞かせ入門講座📙

第二回目の絵本の講座がありました。
まず初めはいつものようにヤンさんの読み聞かせからはじまります(^o^)/

『いないいないばあ』松谷みよ子/文 瀬川康夫/画
これはとても有名な赤ちゃん絵本ですね。
赤ちゃんに絵本をプレゼントしてくれる自治体ではこの絵本を採用しているところもあちこち聞きます。
単純なんだけど繰り返しがかわいくて、読んだあとに手で顔を隠すじっさいの「いないいないばあっ!」をみんなやってるんじゃないかな?
『しろいかみ』谷内つねお作
白い紙がいろいろに変化する…
それだけ。
以上だと全く面白くありませんね(笑)
でもこれは手に取らないと分かりません。
ほんとにおもしろい絵本です。
この2点は赤ちゃん絵本です。
赤ちゃん絵本は、特に非日常を感じられます。
というか、わたしとしては、自分の気持ちも絵本の持つ力も合体して、非日常にブンともって行ってくれる感じがします。
おそるべし赤ちゃん絵本!です。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』加古里子/作・絵
だるまとてんぐ、登場人物をしっかり理解できる絵本は今少ないんじゃないかと思います。
その意味でも貴重だと思いますが、なんといっても細かいアイテムが楽しいですし、繰り返しと起承転結もあって、子どもの心をわしづかみシリーズです。
ユーモアもあるし、わたしは加古里子をほとんど知らなくて最近まで来たことを後悔しております。
『もこ もこもこ』谷川俊太郎/作 元永定正/絵
これはどうやって読んだらいいのか分からなかったんですが、ヤンさんが読んで大騒ぎで盛り上がる子どもたちを見て、なんと楽しい絵本なのかと分かりました。
この絵本の講座では、大人が勉強しようとしてきているわけで、みなさんまじめにしんとして聞いておられます。
わたしとしてはまるで〝笑ってはいけない…〟テレビのようでつらかったです(笑)
この2点は幼児絵本です。
『時計つくりのジョニー』エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳
前半は、まったくジョニーを理解しない両親に怒り、ジョニーをいじめる友達に怒りながら聞いていました。
でも、理解してくれる友達の登場にホッとし、協力してくれる大人(かじやさん)が出てきて嬉しくなりました。
ストーリーのある長い絵本です。
一冊の児童書を読んだごとき読後の満足感のある絵本です。
昔も今も、一見理解されにくい存在、もともとマイナー側にいる子どもの苦悩の問題はあって、それを回りがサポートできるのか、本人の努力だけを求めて済ませるのか、なんか大人になってから知る絵本なので、いろんなことを考えました。
でも、まったく押しつけがましいところはないんで、その辺見事だと思います。
『ぼくのいまいるところ』加古里子/著 太田大輔/絵
これも加古里子さんですが、科学系の絵本といっていいんでしょうか?
知識欲をまんぞくさせるというか、かきたてる絵本でした。
科学絵本は、ほんとにいろいろな知識を与えてくれるから、どれも楽しいと思います。
いまの子どもたちはいろいろな科学絵本があってうらやましいですが、絵本に多少ともかかわっているのに自分に知識がありませんでした。
押さえておきたい絵本でした。
自分という人間が大きな宇宙の中の一員だなんて、なんて壮大なスケールでしょう!!

読み聞かせの後は、お勉強です。
絵本の絵を愉しむ
子どもにとって絵本とは何か
受講者の質問に答えるコーナー
・子どもを本すきにするにはどうしたらいいか?
・絵本を読むときに子どもがページを先にめくってしまう…
・読むときは声色を使う?使わない?
などなど

ヤンさんは今回も、絵本について言わなければならないことが多くて最後は早口(笑)
リストには何倍もの絵本が挙げてあるし、いろんな角度から絵本についてしゃべらなくてはならないし大変でした。
受講している身としてはそんなことも考える隙間もあるのですが、ヤンさん、大変お疲れさまでした。
次回もよろしくお願いします<(_ _)> (←結局は労をねぎらっていない)

高校生と絵本 📚📚

保育の授業での絵本の講義の報告のつづきね。

今年は、幼児向きではない絵本の紹介もしました。
ほら、怪談絵本を持って来た人がいたって言ったでしょ。
それを放っておくことはできなかったからね。
ふだん子どもたちに読まないような本です。
『おおきな木』シルヴァスタイン作/村上春樹訳/あすなろ書房
『アンジュール』ガブリエル・バンサン作/ブックローン出版
とくに、『アンジュール』は食い入るように見ていました。図書室の本だって言ったら、後で借りようっていう声が上がってましたよ。

でも、曲がりなりにも保育の授業だから、子どもにとって絵本とは何かをガッツリ話しました。
⓵好奇心を満足させるもの(知識をあたえるもの)、⓶想像力をはぐくむもの(思考力とおもいやり)。
このふたつは、生徒たちにとっても、常識として納得してくれたと思います。
⓷読んでくれる人の愛情を確かめるためのもの。
この三つ目は意外だったようです。
最後の感想文(絵本の授業を通じて得たこと)に、今まで考えなかったことまで教わったと、書いてくれてました。
絵本はあまりにも存在に慣れていて、侮るわけではないけれども、ちょっとそんな気持ちがあったのかな。
実習もしたので、ほんとにたくさんの本を使いました。
楽しかったようですよ。

はい、おしまい。

長ぁ~い常連さん

今年の梅雨入りは遅くなるとか、ならないとか……
お空のことはわかりませんが、土曜日の図書館のおはなし会は、
なんだか、みなさん、とても落ち着いて、子ども13人、大人6人、
とっても爽やかな空間でしたねぇ😊
ホント、ツッコミもせず、穏やかな、にこやかなおはなし会でした。

 手遊び  「ちいちゃんぱあちゃんじゃんけん」
 おはなし 「元気な仕立て屋」
 おはなし 「とりのみじいさん」 
 絵本   「ルラルさんのバイオリン」 いとうひろしさく ほるぷ出版
 絵本   「大きくなったら…」 ハイディ・コーネルさく ほるぷ出版
 絵本   「アリのおでかけ」 西村繁雄さく 白泉社
 手遊び  「さよならあんころもち」

「元気な仕立て屋」は、ヤンさんが常連さんのために、
あんまり聞いたことのないお話をと、用意されたお話です。
ふたを開ければ、予想的中、みごとに常連さん!
しかも、この常連さんたち、2~3歳の頃から来てくれている超ツワモノ。

しかし、しかし、「ズン、ズン、ズン」と、ばけものの頭がでてきて、
胸が出てきて…………。 やっぱり怖いのですね、
いつもなら、「え~~、またぁ!」
なんて声がきそうな、二つ目のおはなし「とりのみじいさん」なんですが、
まあ、かわいらしく聴くのね~~。
では、来週もお楽しみに!