今年はすこし 🌝

今年は秋が早くやって来たように感じる。

暑いのは苦手だ。
わたしは仏教徒ではないのだけれど、蓮池に涼しい風が吹いているという極楽のイメージには、めっちゃ憬れる。

だが、いまは、この世では、彼岸花が咲き、涼しい風が草木のにおいを運んでくる。
極楽だ。

もうずいぶん長く生きたような気がする。
生まれてから今まで、戦争にも大きな災害にも遭わずに奇跡のような道を生きてきた。
目の前に現れる小さな事件を、ただただ一生懸命、片づけながら。

大切な人を何人も亡くした。
これも、長く生きたおかげだな。きっと。

ぼんやりと歩いているけれど、それでも何かの役に立つことがあるかもしれない。
がんばれ!

絵本読み聞かせ入門講座📖

図書館主催の「絵本読み聞かせ入門講座」の2回目が昨日ありました。
講師はヤンさん。
わたしは昨年に引き続きの受講です。
しかし今年は、第1回目は参加できず(´;ω;`)、2回目からの参加でした。

階段を上がったら図書館の人が受付してくれていて、小さな二つ折りのカードをもらいました。
参加するごとにこのカードにスタンプを押してもらいます。
欠席したらペナルティーとか、全部出席したから花丸をもらえるとか、特に何にもないんですけど、そういえば去年もカードをくれてスタンプを押してくれました。
早くについたので最前列、講師のヤンさんの真ん前の席を確保しました。

始めにヤンさんがよい子の受講生に絵本を読んでくれます(^◇^)
そのためにイスが前のほうにずらーっと並んでいるんです。
その後ろに机だけが教室みたいに並んでいます。
だから、読み聞かせの後は各自イスを持って机に座って講義だと分かり、机も最前列の真ん中を確保しておきました。
なんせ近眼(&老眼)だからね。

読んでもらった絵本は…
『ゆうたはともだち』きたやまようこ/作・絵 あかね書房
『かもさんおとおり』ロバート・マックロスキー/作・絵 わたなべしげお/訳 福音館書店
☆『よあけ』ユリ・シュルヴィッツ/作 瀬田貞二/訳 福音館書店
『いわしくん』菅原たくや 文化出版局
『まちにはいろんなかおがいて』佐々木マキ 福音館書店
☆『とらっく とらっく とらっく』渡辺茂雄/作 山本忠敬/絵 福音館書店
☆『しゅっぱつしんこう』山本忠敬/作 福音館書店
(☆印は、絵本のこみちにしょうかいされています)

講義では、「子どもにとって絵本とは何か」の部分が特に心を打たれました。
たぶん、去年も心を打たれたと思うんですけど、(忘れてたわけじゃないよ!)何度聞いても納得して感心して、心にしみます。
「子どもは、読んでもらった本とともに、読んでくれた大人の愛情も記憶する」
こんなの、考えてなかったなあ~
絵本は結構自分の子供に読んだけど、何にも考えてなかったなあ~と思います。
時には、(うっ、この絵本しょうもないなあ~)とか思いながら読んだりしてました( ;∀;)
その反省も込めて、いま、ボランティアで絵本を読むときは心せねばと思います。
絵本を選ぶ目をもっと養わねば!
読み聞かせという言葉は上から目線だからと、読みあいという言葉を使われる人もいるそうです。
ああ、ええ話や~~
勉強するのもさることながら、大人になって絵本を読んでもらうなんて機会はめったにないんで、このチャンスを逃すものか!
(というのはわたしだけかもしれませんが)次回も楽しみです。
次はいよいよ「絵本の選び方」です(^^♪

9月 おはなし初級講座

日中はまだまだ暑い日が続きますが、朝晩は涼しくなってきましたね。
一雨降るごとに、台風が過ぎるごとに秋が深まるように感じます。
さて、先日9月のおはなし初級講座がありました。

語りは3話。
「メケー・ドマ」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』(村上郁 再話、語りの森)
「半分のにわとり」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』(村上郁 再話、語りの森)
「心臓がからだの中にない巨人」『おはなしのろうそく22』(東京子ども図書館)

「メケー・ドマ」
 「メケー・ドマ」はブータンの昔話です。畑仕事ができなくなり山小屋にこもって暮らしている両親のもとへ、メケー・ドマという名の女の子が毎月食べ物などを運びます。ある日、ドマが重い荷物を担いで山道を登っていると、イノシシとサルとヒョウに出会います。イノシシとサルとヒョウはドマを食べようとしますが、機転を利かせ、荷物を無事母親に届けます。
ドマの親への愛情、機転を利かせる賢さ、援助者に助けられて怖いものから逃げる方法を学ぶこと。子どもたちはドマになって、共感したり、ドキドキしたり、ハッとしたりするのでしょう。高学年は客観的にドマがどうやって危機を乗り越えるのかな、といった聴き方をするのでしょうか。
後半はリズミカルに、とのアドバイスがありました。

「半分のにわとり」
 おはなしは最初の設定をしっかり頭に入れさせるのが大事です。
 このお話はフランスの昔話です。二人の女の人が、よく似たにわとりをそれぞれ一羽ずつ飼っていて、ある日一羽がいなくなります。
二人の女の人は残ったにわとりを自分のにわとりだと言い張って喧嘩します。どちらもにわとりを飼いたかったので半分に分けて飼うことにしたというこの最初の設定を理解するには、ちょっと読解力がいりますね。喧嘩して大岡裁きのように引っ張り合いの末、引き裂いて半分にしたわけではなく(越前さまのおかげで元ネタの子どもは引き裂かれは免れています)、半分こにすることで和解したというようなニュアンスです。
少しの間違いで意味が変わってきますので、意味を考えながらテキストを正確に覚えましょうというアドバイスがありました。
 半分になったにわとりのお尻を鳥たちやオオカミや池が出入りするナンセンスを楽しむお話だと感じました。

「心臓がからだの中にない巨人」
 このお話はノルウェーの昔話です。ぼんやり屋の末王子エスペンが、援助者たちの助言に従って6人のお兄さんたちと、お兄さんたちのお嫁さんと巨人のお城にいたお姫様を助けて幸せになるお話です。ぼんやりで役立たずの末王子をみんな、あからさまに疎むわけでもなく、エスペンにも花嫁を探してきてやるよ~と出ていくお兄さんたちに優しいなぁと思いました。結局はエスペンのことは忘れられて6人のお姫様を連れて帰る途中に石にされてしまうのですが。
 主人公のエスペンの人間性、巨人のキャラクターをよくよくイメージして、ラスト、石にされた兄さんたちを元に戻させた後、今度こそ巨人の心臓を握りつぶすエスペンが悪者に聞こえないように語りたいですね。

 最後にヤンさんが「アリョーヌシカとイワーヌシカ」を語ってくださいました。
 姉弟ふたりになって、アリョーヌシカ自身も不安に駆られながら、イワーヌシカに対してしっかりとお姉さんの顔をしているアリョーヌシカがいじらしい。アリョーヌシカが魔女の罠にはまって水底に沈められ、ヤギになったイワーヌシカが姉を思って側を離れない姿が切なくも姉弟愛を感じました。イワーヌシカの不安そうな切羽詰まった声と、アリョーヌシカが水底から答える声に、ゆらりと着物を水の流れに揺らめかせながらうつろに水面を見上げて弟を見つめるアリョーヌシカとヤギの姿で水底に目をこらしながら涙をこぼすイワーヌシカのイメージが浮かびました。想像させる間がどこにとられていたか、予想させる間がどこにとられていたか、みなさん分かりましたか?
 私はすっかり物語の世界に入り込んでしまって、そんな余裕はなかったような気がしますが…聴いている最中は確かにイメージしながら色々想像したり予想していたりさせられていたような気がします。
 ヤンさんありがとうございました。
 
 

 

 

9月 日常語で語るための勉強会

またまた今日は暑いですね。犬の散歩で汗だくになりました。

こう寒暖差が激しいと体調を崩します。皆さまお気を付け下さいね。

9月5日に日常語で語るための勉強会がありましたのでご報告致しまする。

 

<語り>

へびのむこさん」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話

本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html

「へびのむこさん」は、話型 へび婿 です。これにはたくさんの類話がありますので、通観インデックスを見てみましょう。今回の「へびのむこさん」の前半は へびのむこさん、後半に うばっ皮 のおはなしがくっついているようなおはなしです。へび婿 の類話には前半だけのもの、後半に他の色んなおはなしがくっついているものなど、とてもたくさんあるそうです。類話を調べることで、語り方も違ってきます。今回はタイトルこそ「へびのむこさん」ですが、後半の「うばっ皮」のおはなしの部分の方が大事です。語る時には、前半と後半の間でしっかり<間>をとって、イメージできるように語りましょう、とヤンさんよりアドバイスがありました。

 

<テキスト>

広岡の腰痛地蔵」 『ナーミンのためのテキスト』

日本のおはなしは短いおはなしが多いです。このおはなしもとても短く、語る際にはしっかり自分の中に落とし込んでからでないと、とても難しいとのことです。語る目線の統一、おばあさんの辛さ(二重苦)の解釈について、話題になりました。

 

半分のにわとり」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話

本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html

「半分のにわとり」フランスのおはなしです。前回に続き2回目のテキストチャレンジです。前回は複数形の言い方に悩まれていましたが、しっくり落ち着き、ほぼ完成です。笑い話なので、日常語で語ってもらえるの、楽しみです。

 

聞き耳」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話

本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html

鯛を助けた男が、海の竜宮 ネリヤ に招かれ、宝物をもらってかえります。この前半部分は「浦島太郎」のようです。「浦島太郎」は好きなおはなしですが、最後がハッピーエンドではなく哀愁漂う感じなので、私は幼い子どもに語れないなぁと残念に思っていました。この「聞き耳」なら前半で「浦島太郎」の雰囲気を語れるし、後半の「聞き耳」がハッピーエンドなので子どもに語れる!と1人でほくそ笑んでおりました。「へびのむこさん」同様、前半と後半の間でしっかりとイメージをつくれるように<間>が必要ですね。

 

ねずみの婿取り」 『日本の昔話5』 福音館書店

会話が多く、場面展開が お日さま・雲・風・壁・ねずみ とどんどん変わるおはなしです。今回は会話の部分を触ってはいけないと思われたため、そのままだったので、後半が硬く、違和感が出てしまいました。再度、自然な日常語になるようにチャレンジです。接続詞も取ってみましょう~

 

さてさて、本日は全部で5話のおはなしについて検討されましたが、3話の出典が

『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』からでした!(*^_^*)(*^_^*)(*^_^*)

『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』には村上郁さん再話の語れる・語りやすい・語りたいおはなしがたくさん入っているので、まだ手に取られていない方は、数に限りがございます、ぜひお早めにどうぞ。

本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html

 

まだまだ暑いです。汗だくだくです。

(私だけですか?年のせいですか?更年期ですか?)

また来月よろしくお願い致します。

かぶ~ぶ

 

👟の左右どころか

あれは何日前のことだろうか。
図書館のお話会の準備中のことだった。
ジミーがいった。
「それ、裏むけちゃいますか?」
裏むけや。タグが外についている服は、私は持っていない。
その場で着直した。

きのうのことだ。
幼稚園のお話会に出かけた。
道を歩いていて、気がついた。
服、裏むけや。
その場で着直す勇気はなかった。
走ってかえった。

その夕方のことだ。
近くのスーパーに買い物に出かけた。
首が苦しい。
前後ろ、反対や。
その場で着直す勇気はなかった。
スーパーのトイレに駆け込んだ。

あ~あ。