7月のあったかペーチカ

参加者11名のみなさんが語られた、80分越えのおはなし会となりました!

この世の光 『語りの森昔話集1』語りの森

九尾のきつね  同上

かも取り権兵衛 『日本の昔話2』おざわとしお再話/福音館書店

オオナムチとスクナヒコの国作り旅 語りの森HP こちら

蛇の泊り 『日本の昔話5』おざわとしお再話/福音館書店

息子とかみなりさま 語りの森HP こちら

うりひめの話 『語りの森昔話集2』語りの森

金の角の仔牛 『みどりの小鳥/イタリア民話選』岩波書店

ハヴローシェチカ 『語りの森昔話集2』語りの森

詩「空にぐーんと手をのばせ」 新沢としひこ

まほうの人形 『イタリアの昔話:トスカーナ地方』三弥井書店 より再話

小指たろう 『語りの森昔話集4』語りの森

この世の光 『語りの森昔話集1』語りの森

たくさんおはなしが聞ける~♡と思いながら、ゆったりと聞くにしても、とんでもなくなんがーいおはなし会!私最後から二番目でしたが、みなさんよくよく聞いてくださいました。間に入れてくださった「空にぐーんと手をのばせ」で体をのばしたので、そのリフレッシュが効きました。それでも、おはなしが大好きって事によるエネルギーがみなさん素敵です。初めて聞くおはなし、グループで再話されたおはなし、違う語り手から聞くおはなし、今回も一期一会のプログラムでした。

次回は8月4日㈰です。

ロンドン・アイの謎

シヴォーン・ダウト著 越前敏弥訳 東京創元社 2022年

ロンドンには、1周30分かかる観覧車がある。ロンドン・アイっていうんだって。
それにサリムという少年が乗り込んだんだけど、30分後、その子は下りてこなかった。
本格ミステリーです。

この謎を解く主人公は、サリムのいとこの12歳の少年テッド。
テッドは本人言うところの「症候群」のせいで、頭脳の働きがほかの人とは違っています。
人の感情を読み取るのが苦手。それで、日々とまどったり、友だちができなかったり、家族とうまくいかなかったりするのですが、ひたすら誠実に、自分に正直に生きています。

テッドは、ものすごいこだわりを持って、この失踪事件を解決しようとします。
彼の頭脳は、びっくりするほど明晰です。
彼を取り巻く人々、姉のカット、両親、サリムの両親の想いや行動が生き生きとリアルに描かれていて、読みごたえがあります。

ラストは、危機一髪でサリムの命が救われます。

いま、その続編の『グッゲンハイムの謎』を読んでます。
読む本があるのは、いそがしいけど、し・あ・わ・せ!

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今日のホームページ更新は《日本の昔話》「山の神と童子」。
日本のはなしにしては15分と、けっこう長いです。
語ってくださいね~

 

ぴぴらぴ~🐦

6月29日、土曜日の図書館のお話会、プログラムのテーマは〝鳥〟でした。
わたしはその前日、ケン〇ッキーの鳥の日パックを食べていたので、お話会中、ひとりでウケていました(笑)
参加人数は、子どもが16人、大人が9人でした。
前回に引き続きたくさん来てくださいました。
図書館全体も人数が多かったです。
大きな七夕の笹飾りが入り口にあり、短冊を書く子どもたちが楽しそうでした。

手遊び おおきなはたけ
おはなし 「鳥のみじさ」『日本の昔話3』おざわとしお/再話 福音館書店
絵本 『とりさんなんのぎょうれつ』オームラトモコ/作・絵 ポプラ社
絵本 『ねないこだれだ』せなけいこ/作・絵 福音館書店
絵本 『とべたよとべたよ』わかやましずこ/作 童心社
絵本 『とりがいるよ』風木一人/作 たかしまてつを/絵 角川書店
絵本 『こすずめのぼうけん』ルース・エインズワース/作 堀内誠一/絵 石井桃子/訳 福音館書店
手遊び さよならあんころもち

『こすずめのぼうけん』は、何度読んでもらっても〝いいなあ~〟と思います。
心が洗われる思いがします。
一冊だけ、鳥に関係ない絵本が入っていますよね。

それは、1歳過ぎくらいのまだしゃべれない女の子が、『ねないこだれだ』を持ってヤンさんの前に進み出たからです。
「これ、読んで!」ポーズを取られたら、かわいくて読まないわけにはいきませんよね~(^O^)
知っている絵本ですが読んでもらったら、結構怖い内容だったのが面白かったです。
だって、寝ないとお化けに連れていかれるんですよ(笑)
そして、お話会終了後にその子のお母さんが、子どものころお話会に来ていたことが判明!!
親子二代で来てくれたということで、「長く続けてこられたヤンさん、すごい✌(‘ω’)✌」という言葉しかありませんでした(≧◇≦)

6月のプライベートレッスン

今日で6月もおしまいです。
一年の半分がもう過ぎてしまいました。
今月のプライベートレッスンの報告です(^^)

1日目
語り
「魚のなる木」語りの森HP外国の昔話 → こちら
日常語のテキストになおす
「ぼっこ食いあねさま」語りの森HP日本の昔話 → こちら
ひとりで一度に2話、エントリーされました。
〝せっぱつまっている〟とはおっしゃっていましたが、なんというエネルギーでしょうか!
すごいです。
つぎつぎと話を覚えていかれる熱意に頭が下がります。
「ぼっこ食いあねさま」は、8月の大人のためのお話会用の怖いおはなしです。
わたしもその日のための怖い話をただいま覚えております。
7月の語りクラスにエントリーしているので〝せっぱつまっている〟状態で、わたしも頑張らねばと決意を新たにいたしました。

2日目
テキストを日常語になおす
「しんぺいとうざ」『語りの森昔話集3』語りの森
こちらは残念ながら参加できませんでした。
原話(『丹波和知の昔話』稲田浩二編/三弥井書店)を見つけられ、それを読んでからテキストにトライするということを先に聞いていました。
興味がわいて期待値が上がるというのに参加できず_| ̄|○
「しんぺいとうざ」は好きな話なので、語られる日を楽しみにしております。

連日の雨…☔
自分は張りぼての人間か? と思うくらいわたしは雨でぬれるのが嫌いなんです。
大学生くらいの男性が、結構な雨でみんなが傘をさしている中、たたんだ傘を右手に持ち、左手は荷物なしの状態で平気でぬれながら道を歩いているのを見ました。
「なぜ? Why?? 持っているなら傘させよ」
まったくわたしには異星人に見えました。
梅雨明けまで、わたしにとって理解できない光景が他にも見られるのかも…。
それはそれで生活の彩というか、単調な生活に一石を投じておもしろいかもしれません(笑)

語法勉強会「ヘンゼルとグレーテル」

相変わらず、梅雨の曇り空と雨のくりかえしで、からっと晴れた日が恋しいです。
6月25日、第28回語法勉強会「ヘンゼルとグレーテル」がありました。

資料としたテキストは、『語るためのグリム童話1』(小澤俊夫/編訳 小峰書店)です。
いつものように、昔話の語法の指摘をしてもらい、その後にこのテキストとグリム童話の2版と7版のテキストとで、三種類のテキストの比較の結果を説明してもらいました。
「ヘンゼルとグレーテル」の話は、創作を思わせる、つまり昔話的でない個所があるので、テキストの比較をしてそれらを丁寧にみていくという作業をしたもらったわけです。
翻訳されているグリム童話の2版は『完訳グリム童話Ⅰ』(小澤俊夫/訳 ぎょうせい)です。
7版はいろいろの訳が出ています。
グリム童話は、エーレンベルク稿から7版まで、グリムさんが版を重ねるごとに手を加えておられるので、「ヘンゼルとグレーテル」も2版より7版がだいぶ長くなっているのがよくわかりました。
どの部分を長くしているのか、家に帰ってから改めて2版を読んでみると、短いぶん2版はやっぱり簡潔です。
主人公の幸せに向かって、始めから終わりまで一直線に進むために昔話の語法があると思います。
そこが、創作の物語と大きく違うところです。
個人的には、「ヘンゼルとグレーテル」は、前半のふたりが親に捨てられるところの説明が話の筋になっているので長く、どういう風に明るく語ってみても悲しいので(笑)、覚えるのには二の足を踏んでいました。
でも、お菓子の家という夢のようなアイテムもあるし、女の子の成長の話としてはいい話だと思います。
好みの問題でしょうが、わたしは2版のほうが耳で聞くのにわかりやすいし、かわいそう感が少ないと感じました。
ただし、そのままではわたしは語れませんから、振り出しに戻る状態になってしまいますが。
今回の勉強会は、語法の勉強に加えて、テキストの版の比較をしてもらって新たに分かったことがありました。
わたしは、グリム童話を覚えるときは他を当らずに『語るためのグリム童話』一択だったのでしたが、「ちょっと待てよ~、ほかの版も比較したほうがいいよ~、早まるなよ~」と言ってもらったことで、教訓になりました。
グリム童話は大好きなので、これからはテキストを決めるまで慎重に比較してから覚える段階に進みたいと思いました。

テキストを決めるときや再話を勉強しているときに思うのですが、何か探し物をしているのと似ています。
今日も、探し物があって天上収納に入ったのですが探し物はなく、関連するものは出てきたけれど使えずすてることにし、となりにあった物が全く別物ですが別の用途で使えるから持って降りたということがありました。
で、探していたものはないので買うことになるのですが、ごちゃごちゃの天上収納に上がって探さないとこの要件は完結しないというのが、テキスト決めや再話に
似ていると思います。
わたしだけですかね?
どうもすいません<m(__)m>

今回も梅雨の湿気を忘れさせてくれるような、楽しい勉強会でした(^O^)/