「いっしゅーん!」

 一昨日に雨が降って暑さがちょっと和らぎました、でしょうか? 8月2日土曜日は熱の中にいるような暑さの中、図書館おはなし会でした🥵 もちろん図書館の中はとってもとっても涼しかったですよ💓

 子ども 12人 おとな 5人

手あそび かわずのよまわり
おはなし 「うりひめのはなし」『おはなしのろうそく12』東京子ども図書館
おはなし 「ひとり、ふたり、さんにんのこども」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
絵本 『ほら、トラがいる!』フィリップ・アーダ 文/ディヴィッド・メリング 絵/なかがわちひろ 訳/BL出版
絵本 『まだまだ まだまだ』五味太郎/偕成社
絵本 『みず ちゃぽん』新井洋行/童心社
絵本 『おにぎり ぱく!』はらぺこめがね/白泉社
絵本 『わんわんばあ!』さいとうしのぶ/PHP研究所
手あそび さよならあんころもち

 おとなしい女の子を中心に、お母さんと男の子が周りを囲んでおはなし会がスタートしました。常連さんが少なくてちょっと緊張してたのか、みんなとっても真剣にきいていました。あまんじゃくが瓜ひめに戸を開けさせるたび「あ、あかんのに~」というような表情が可愛らしかったです。唄もいい声でうっとりします💓
 そして「ひとり、ふたり、さんにんのこども」。 こんなふうに聞き手と距離を近くするんだ!と勉強しました😄 子どもも「あれ?ぼーっと聞いてるだけじゃダメなのかな」と思ったことでしょう。たぶん😊 絵本を楽しんで、短い絵本になると読み終わるごとに「いっしゅーん(一瞬)!」と合唱。気づけばあら、いつもと変わらぬおはなし会なのでした。あー今日も楽しかったね!

おとぎ話が神話になるとき🦁

本の紹介です。
ジャック・ザイプス著 吉田純子・阿部美晴訳 紀伊国屋書店 1999年

おとぎ話っていうのは、昔話とか民話とか、妖精物語とかのことです。

わたしたちは、グリム兄弟が、彼らの意図・目的があって、口承や書承の物語を再話したって知ってますよね。それは、近代国家の成立っていう、時代の要請でもあった。
ところで、ディズニ―は、グローバルな資本主義の意図のもとに、グリム童話等をアニメ化した。
そうやって、おとぎ話は、時代によって変化させられてきた。
その流れの中で、本来の物語の力はどこへいってしまったのか?
というようなことを考えさせる本、だと、思う。

本の帯に、こう書いてあります。

おとぎ話を殺したのは誰?
ーグリム兄弟やディズニーがかけた呪文を解き、物語の力を取り戻すためにー

ストーリーテリングというのは、物語の言葉でその場の人びとをひとつにまとめて、経験から生まれた知恵を伝えるもの。
ううむ、むずかしいな。少なくとも、それは語られてこそ生きる物語ってことかな?
ちょっと手に負えない部分もあるので、現段階で紹介するのは無責任かと思うけど、みなさま、読んでみてください。そして、考えたことを教えてください。

目次を紹介します。
1おとぎ話の起源
2ルンペルシュティルツヒェンと女の生みの力の衰退
3ディズニーの呪文を解く
4アイアン・ジョンについての神話を広める
5アメリカの神話としてのオズ
6現代アメリカのおとぎ話

4~6で紹介されている作品で読んだことのないものがあるので、ちゃんと読んでから、もう一度勉強したいと思っています。

画像は、「オズの魔法使い」の表紙絵です。

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猛烈に暑いって思ってたら、こんどは猛烈に雨が降っています。
各地のみなさま、どうぞお気を付けください!

今日のおはなしひろば更新は「阿波のせいざえもんと京の古金屋でんべえ」です。いい話です。聞いてくださいね。

 

最高のプレゼント

きょうはわたしの誕生日です。

午前はあったかペーチカに参加しました。
聞いていただいた「魔法使いのチョコレートケーキ」は、お話を始めて3年目に初めて語った話。
あのころは、まだ、うちの市では幼小中どこでもおはなし会がなかったので、風の子文庫の子どもたち以外には、だれをターゲットに語るかあまり考えずにお話を選んでいました。
つまり、好きな話を好きなように選んでたんですね。
サークルの仲間たちも同じでした。
絵本や読み物から選ぶ人もけっこういました。
「魔法使いのチョコレートケーキ」も、読み物です。

わたしは、マーガレット・マーフィーが大好きでした。
ほとんど長編だったんだけど、短編集が出て、あ、覚えられるやん!
わたしは地味な性格で、昔から大きなことをしたいと思ったこともなかったし、この魔法使いのように生きられたらいいなあと感動したのです。
それからは、子どもに語る機会はほとんどなく、何年かに一度大人の方に聞いてもらって、あとは、ときどきひっそり自分のために語っていました。

それはさておき、わずかの間にばばばっとおはなし会がひろがり、語り手が増え。
まるで雨後の筍のようでした。
わたしも、自分のためにお話を選ぶ余裕はなくなりました。
あの子にこの子に何の話をしようか、それを考えるのは心からの喜びでした。

さて。
今日は誕生日やなあということで、夫と待ち合わせて駅前のパスタ屋さんでランチをしました。

おいしくいただいていると、かわいい店員さんが、
「あのう、もしかして、おはなし会に来てくださってたかたですか・・・?」

!!
よくあるんですよ。
コンビニとか、スーパーのレジとかで声をかけてくれる若い人。

その店員さんは、T小学校の出身で、
「おはなし会、大好きだったんです!」
といってくれて、いつも楽しみにしていた、今日会えてとっても嬉しい、といってくれました。
お互いに今どうしているかなどよもやま話をして、店を後にしました。

40年近くやっていると、いろんなことがありました。
いいことばかりではありませんでした。
胃が痛くなるような経験もいっぱいしました。
学校との関係、先生との関係、図書館との関係、そして、おはなし仲間との関係。もちろん、子どもたちとのこと。
そのつど、自分にできる精いっぱいの選択をしてきたつもりです。
それでも、うまくいかなかったことがたくさんあります。

でも、かわいい店員さんの嬉しそうな笑顔で、報われた気がしました。
半生をかけてやってきたことが、まちがっていなかったんだと思えることは幸せです。
独りよがりでも自己満足でもなかった。
こんな笑顔を見せてくれる若い人がひとりでもいるのなら。
おはなしを続けてきてよかった。

最高の誕生日プレゼントでした!

この嬉しい気持ちをだれかに聞いてもらいたい、だれに聞いてもらいたいんだろうと、帰りのバスの中で考えました。
まっさきに浮かんできたのは、おはなしを教えてくださった大野由美先生。
そして大野先生の入門講座を設定してくださった図書館の大槻さん。
お二人とも鬼籍に入られています。
ほんとうにありがとうございました。
いつかあちらでお会いしたら、いっぱいいっぱい聞いてくださいね。

「ああ、なんとはやく時のたっていくことよ」

「これは、ただのわたしの木なんだよ」

この木は今のわたしを支えてくれてるんだなと思います。

 

暑中お見舞い申し上げます🌞

全国的に最高気温が体温越えの日々、お見舞い申し上げます。
まだ8月に入ったばかりなのに、信じられない暑さです。

暑いなあ

暑いなあ

暑いなあ

って言ってるとほんまに暑くなるって?
いやいや、おたがいに言い合って、こもる暑さを発散しようではありませんか。

かあーっと照りつけるお日さまを見ると、外出する気になれないし、家の中は暑すぎるし。
頭にタオルをまいたり、風呂場で足シャワーをしたりして、体温を逃がしています。
テレビニュースのお姉さんは、「冷房を使って涼しく過ごしてください」っていうけど、電気代はだれが出してくれますのん?
あ、あかんあかん、熱くなったらあかん。
けどなあ、心穏やかにやり過ごすには、限度ってものがある。

40度超えの地域のみなさま、ほんま、気をつけましょう。
秋は必ず来る、はず。
何とか生き永らえましょう。

暑くて何をいったらいいか分からない暑中見舞いでした~

 

ツッコミ合戦

 暑い暑い8月になりましたね~。昨年までをも一つ越えて暑いですよね😓
 さて、遅くなりましたが先週7月26日土曜日の図書館おはなし会は、人の出入りがちょうど途切れてしまったのか、常連さんの2~3人の子どもたちをおばちゃんたちが取り囲んでスタートしました😊

 子ども 13人 おとな9人

手あそび かわずのよまわり
おはなし 「大工と鬼六」『日本の昔話2』おざわとしお/福音館書店
おはなし 「あなのはなし」『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
絵本 『よあけ』ユリ・シュルヴィッツ/瀬田貞二 訳/福音館書店
絵本 『とっておきのカレー』きたじまごうき/絵本塾出版
絵本 『ねんねんよう』神沢利子 作/鎌田暢子 絵/福音館書店
手あそび さよならあんころもち

 はじめは「内輪でおはなし会」だったのですが、あとからあとから一人増え二人増えして気づけばじゅうたんコーナーはいっぱいに。「大工と鬼六」が終わると子どもたちにも一体感がでてきて、ヤンさんが「おもしろい名前がいっぱいでてきたね。なんて名前やった?」と聞くと子どもたち「鬼六!(ヤンさんが名前を)忘れてるやん~!」思わず、ぷぷっと笑ってしまいます。「あなのはなし」でも、一人の子が「おおかみだってこわくない」の言葉に反応して、「?おおかみのはなし?」とつぶやくと、すかさずヤンさんが「うんん、あなのはなし」とさらりと返して、おもしろいな~😊 
 そして絵本『よあけ』で少し落ち着いて、次の絵本に入るときヤンさんが「カレーのはなしをします~。とっておきのカレー」と言いながら絵本を見せたのですが、その表紙の絵を見てひとりの子が、「ただのカレーやん」とつぶやくと、声の大きい子が「ただのカレーのはなしや!」そしてまたヤンさんがすかさず「ただのカレーじゃないの、とっておきのカレーのはなしなの」と。ホントに面白いんですけど😄 はなしが進むにつれて具材も大きくなっていくのですが、「ただのカレー」の男の子も、壮大なカレーに「うわー、夢にでてきそう~」と大喜び。最後の絵本、『ねんねんよう』でまた落ち着いて、さよならの手あそびして、はいおしまい。
ほんとに最高におもしろい、とっておきのおはなし会でしたね!