4月のあったかペーチカ

犬神山のおおかみ 語りの森HP

炭焼き長者 『日本の昔話5』おざわとしお再話/福音館書店

屋根がチーズでできた家 『子どもに語る北欧の昔話』こぐま社

いのししとかめ 『語りの森昔話集4』語りの森

いたちのこもりうた 『同名絵本』松谷みよ子/ポプラ社

猿婿 『日本の昔話1』おざわとしお再話/福音館書店

だんごどっこいしょ 『だんごどっこいしょ-日本の民話6-』ポプラ社文庫

鬼のつぼ 『語りの森昔話集5』語りの森 

近所を歩いても、少し遠くへ行っても、出かけたその道中でも、桜が満開です。思い出とともにある桜。新たに見つけた桜の景色。年の巡りは続きます。私の花粉症は治りました!

この度もさまざまなおはなしが語られました。ヤンさんの「いたちのこもりうた」私は、ぼろぼろと泣いてしまいまして、次の語り手さんにご迷惑をおかけしました。「猿婿」がはじまっても、後を引いていて、鼻もすすらずでしたので、目から鼻からと大変でした。不信感を与えてしまい、すみません(^^; 松谷みよ子さんの力もすごいという事ですね。体感してしまいました。そして、おはなし談義では、普段の練習の仕方、短い話の持ちネタ、語りを続ける事が次に繋がる、といような話で盛り上がりました。だれでも語りに、聞きに、遊びにきてください~!

次回:5月7日㈫ 10:00~13:00頃

マディバ・マジック🐰🐒🐘

子ども向けの昔話本の紹介で~す。

ネルソン・マンデラ編 和爾桃子訳 平凡社 2023

ネルソンマンデラさんていったら、南アフリカの元大統領で、ノーベル平和賞を受賞した人。
南アフリカでは、人種差別が激しくて、白人と非白人とに厳しい線がひかれてて、非白人には人としての権利がなかった時代が長く続いたのね。もともと自分たちの土地で、白人は後から入ってきたのにね。
それで、人種隔離(アパルトヘイト)をなくそうという運動がまきおこって、そのときの中心となったのが、マンデラさん。

そのマンデラさんが、たくさん残っているアフリカの昔話の中から、子どもたちに伝えたい話を選んだのが、この『マディバ・マジック』です。
書名は、マディバさんの魔法という意味です。マディバさんは、マンデラさんの愛称ね。

マンデラさんは、南アフリカのテンブ人マディバ族の族長の家に生まれました。愛称「マディバ」は出身部族の名前でもあります。テンブ人は1800年も前からアフリカ全土に広がって栄えたバントゥー民族の末裔にあたります。バントゥー人には文字がないので、自分たちの歴史やいろんなできごとをすべて語り伝えてきました。マンデラさんも小さなころからそうしたお話を何度も聞いて育ったのです。
ーーアフリカのみんなのお話 訳者あとがきより

ぜんぶで33のお話が載っててね、どれもおもしろいの。
おすすめは、「ヘビの族長」っていう異類婚姻譚。
「ライオンとウサギとハイエナ」っていう知恵比べのお話も、めっちゃおもしろい。

巻末には語った人の名前も載せてある。

読むための文章だし、訳もそうなってるから、ちょっとこのままでは語るのは、わたしには難しいかな。
でも、トライしてもいいかも。その値打ちは大いにある(*^▽^*)

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今日の更新は、《外国の昔話》「山んば」。
《おはなしひろば》は、春休み新美南吉特集のラスト、「1ねんせいたちとひよめ」です。

祇園の夜桜、ちょいと咲いたあ🌸

今年の桜は遅かったですね~
でも、ちゃんと咲きましたね。
今日、京都府南部のうちのあたりは、ソメイヨシノが満開です。

きのうの図書館のおはなし会は、そんなわけで人が集まりませんでした。そもそも図書館に子ども連れがほとんどいない。
春休み最後の週末。みんなうきうきとお花見に出かけてるんでしょう。平和を実感する春の日でした。

子ども2名、大人2名、スタッフ4名

手遊び 「祇園の夜桜」
絵本 『ちいさなねこ』石井桃子文/横内襄絵/福音館書店
絵本 『しおちゃんとこしょうちゃん』ルース・エインズワース作/こうもとさちこ訳・絵/福音館書店
絵本 『ちゅるちゅる』視覚デザイン研究所
絵本 『アリのおでかけ』西村敏雄作/白泉社
手遊び 「さよならあんころもち」

スタッフを相手に絵本を読み始めると、2歳の女の子が遠くからじっとこちらを見てきました。それで、声をその子に届けるようにして読みました。
じりじりと、近づいたり遠ざかったり。
おかあさんが気づいて、近寄ってくれたので、「ごいっしょにどうぞ」
4歳のお姉ちゃんもいっしょにじゅうたんコーナーに上がってきて、じょうずに聞いてくれました。

あきらめない。

何十年も、あきらめなかったから、図書館のおはなし会は続いてきました。

あきらめないということは、ひとつの行動です。
なにかを求めるなら、行動しなくっちゃ。

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きょうのおはなしひろばは、新美南吉の「くまのこ」です。

 

 

 

竹の子食べたくなってきた~

 新年度前の、令和5年度最後の3月、3月30日土曜日の図書館おはなし会はウーカーさん担当です。春休み真っただ中、この日はお父さんと一緒の子どもさんがたくさん集まってくれました。お父さんはお母さんに子どもの面倒を頼まれているのでしょう😄終始一緒にいてくれるから場が落ち着きますよね。集中力がすごかったです。

子ども 12人 おとな 8人

手あそび ぎおんのよざくら
おはなし 「竹の子童子」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上郁・再話/語りの森
絵本 『びっくりおおかみ』佐々木マキ/フレーベル館
絵本 『おとどけものです。』ロッド・キャンベル/あすなろ書房
絵本 『おなまえおしえて』新井洋行/偕成社
絵本 『11ぴきのねことあほうどり』馬場のぼる/こぐま社
手あそび さよならあんころもち

 タイトルは「ものをいうたまご」だったのですが、この日は小学生も一人いましたが、大きい子で年長さんくらいかなぁ、あとはみな年少以下という感じだったので急きょ「竹の子童子」にされたそうです。昔、小学校のおはなし会の2年生でヤンさんがおはなしの最後にされたのを思い出しました。
「おれは、千二百三十四歳だ」で「えっー!」と、とっても大喜びでしたね!
 桶屋の三吉が竹山にいくと、悪い竹の子が天人を閉じ込めていて、助けると願いを七つかなえてくれるという。七つかぁ……長い話になるんかな、と思った瞬間、お侍になってそのまま修行の旅に出てしまう。あれ?終わり?……あと6つはいいの?ま、願いかなったんだから、いいよね😊と、すがすがしい気持ちになって、おはなし会、はい、おしまい。という感じでした。話がもっと続いたら……という期待はありますが、これはこれで良かったんです。この日もこんな感じ。へぇーなんかおもしろ~い。みんなの頭の上に揃って『?』が出て、一瞬、人間の脳がこの結末を整理しているというような時間の静けさがありました。ウーカーさん、話し手からはどうだったのでしょうか⁈

桜咲いてなくてもええねん🌸

かつての教え子たちがクラス会に呼んでくれました。
それで、きのう、八幡(やわた)の背割堤(せわりてい)にピクニックに行きました。
え?花見じゃなくて?
そうやねん。宇治川と木津川にはさまれたこの地区は、桜並木が1.4キロも続いていてね、きのうからさくらまつりが始まってるのよ。
ところが、桜はこんな具合↓


ね、はるかかなたまで桜の木が続いているのわかる?
これね、花が咲くと圧巻なのよ。

今はこんな感じ。

はじめはみんな、「まだやねえ」「残念やねえ」なんていってたんだけど、シート広げてお弁当つかい始めたら、「ええなあ」「のどかやなあ」「平和やなあ」
おしゃべりは尽きず。

このクラスが結成したのは46年前。
みんな還暦過ぎてるんだけど、しゃべってるといっきに昔に戻るのがクラス会のいいところやね。
ヤンも気持ちは新卒2年目のころにもどってたな(笑)

うちに帰ってから今日の楽しかったおしゃべりをちょっとふり返ってたんだけど、まぶたに浮かぶのが10代のすがたなのね。ふしぎやねえ。声や話しかたもかわってるはずなのに、わたしの中ではぜんぜん変わってない。

もう会えない子もいるけど、みんな元気でね。
わたしも、「もう年やから」なんていわないで、元気で頑張ろうって思った一日でした。
みんな、ありがと~~~


これはハナモモです。