月別アーカイブ: 2015年7月

7月更新  byヤン

7月ぎりぎり、ホームを更新しました!
まずは ≪日本のおはなし≫
「おかめが池の人魚」
赤ん坊を抱いてくれといわれて、抱いてやると、女は立ち去り、赤ん坊は石にな
るという話。
こわいですね。
私が知っていたのは、雪女の話。
でも、ここでは雪女ではなくて人魚なんですね。
夏の怪談話に、子どもたちにどうぞ〜
『大和の伝説(増補版)』高田十郎編から再話して『子どもと家庭のための奈良
の民話3』に載せたものをさらに共通語に再話しました。
曽爾村の御亀ヶ池に伝わる伝説だと原話にあります。今はそこに、美人になる温
泉「お亀の湯」があります。
何年か前に、曽爾高原のススキの中を歩きに行きました。腰をおろしてお弁当を
食べていると、目の前に奇妙なかたちの山がふたつ……
「鎧岳」と「兜岳」と説明版に書いてありました。
向かって右、つまり北側が「鎧岳」、左が「兜岳」です。
でも、どう見ても、形が逆なのです。どうして鎧がとがっていて兜がなだらかな
のか。
これはおかしい。行ってみなくちゃ〜
高原を下りて、山すそに沿って兜岳に向かって歩いていくと、なんと、山の形が
どんどん変わっていったのです。
そして、ついに、そそり立った兜の形になりました!
地形の面白さをコンパクトに体験できて感動的でした。
ふたつの山はハイキングコースになっていました。
青蓮寺川の水は澄んでいて、自然にあふれる美しい村です。
「一休さんの大きな話」
江戸時代の噺本からの再話。
世の中には大きなものがいくらでもあるというこの話は、昔話としてあちこちに
伝わっています。
それを一休さんの話として噺本に取り入れてあるんですね。
かつてアニメの一休さんが人気だったので、一般的には小僧さんのイメージが強
いです。
が、噺本に残っている一休さんは、りっぱなお坊さんです。
さきにアップした「一休さんのきつね話」も登場するのはりっぱな一休禅師です。
「たこやき」
現代の民話です。
まあ笑って聞いてください。
で、おまけの話として子どもたちと楽しんでください。
おはなし会の後にする、おまけの小話、これからも少しずつアップしていきたい
と思っています。
≪外国のおはなし≫
「猟師の息子」
地中海のマルタ島に伝わる昔話です。
昔話にはよくタブーが出てきますね。七年間口をきいてはいけないとか、13番
目の部屋だけはあけてはならないとか。
そして、タブーは必ず破られます。昔話では、タブーは破られるためにある。
このはなしでも、王さまが決して言ってはいけないといった言葉を、お姫さまが
口にしたために、花婿が去ります。
そこからストーリーが動きだす。
聞き手もそのことが分かっているので、どうやってタブーが破られるのか、タ
ブー違反の後、どうやって幸せな結末にたどり着くのかに興味を集中させ ます。
「この世の光」
これも地中海、スペインのバレアス諸島に伝わる昔話。
≪おはなし日記(ブログ)≫7月21日「聖なる書物って、聖書?」で話題にした
あの話です。
でも、ごめんなさい。一か所間違いがあります。
訂正して掲載しなおしますので、もう少しお待ちくださいね。
「なまずとひきがえる」
ベトナムの昔話です。
おたまじゃくしはかえるの子〜 
なまずの孫ではないわいな〜
それがなにより証拠には〜
やがて手が出る足が出る〜
俗謡そのまんまのお話です。なぜそのまんまなのでしょう???
どこかから伝わったのでしょうか?
それとも、人みな発想は同じだからでしょうか?
ベトナムと日本、地理的にも歴史的にも近いですよね……
なまずとひきがえるのけんかに、ごたいそうにも裁判官がでてきます。
裁判官って、日本の昔話ではあまり聞きませんが、外国の話にはけっこう出てき
ます。
日本では、お殿様でしょうか。
ストーリーは幼い子でもわかるのに、語るとき、裁判官をどう説明しようかと考
えているところです。
≪語るために≫
「おはなしの選びかた1」「おはなしの選びかた2」を書きました。
短い文章ですが、「選ぶこと」は、お話をするうえで最も大切で最も難しいこと
なので、よく読んでくださいね。
そしてご意見をいただけると嬉しいです。
おはなしは、語るときも、再話するときも、聞き手主体でありたいと思っています。
もちろん選ぶときもです。
昔話じたいが、主人公中心の物語ですからね。
語り手は、子どもにお話を手渡す媒体です。
媒体には媒体の事情もあるでしょうが、できうる限り子どもの事情を優先したい
と思います。
  ヤン

ワンランクUP!  byぽん

ぽんです。
暑いです。家事が進みません。
さて、「ババ・ヤガーって」で、私達3人のことを『婆になる一歩手前
の・・・』と書いていましたが、
3人の内の1人ヤンさんが、今朝(未明かな?)本物のババちゃんになられました。
ワンランクUPです。チャラララッタタ〜
babyちゃんはgirlちゃんだったそうです。
おめでとうございま〜す。

やっと終わりました  byぽん

ぽんです。
やっと1学期のお話会が終わりました。
ちょっとサボってたので、たまっています。
小学校1年生2クラス
ろうそくあり 45分 1クラス約35名
お話 「赤ずきん」 『子どもに語るグリムの昔話⑤』 こぐま社
お話 「ひな鳥とねこ」 『子ども世界の民話(下)』 実業之日本社
絵本 「ふしぎなナイフ」  福音館書店
絵本 「かいじゅうたちのいるとこと」  モーリス・センダック/作 冨山房
「赤ずきん」と「かいじゅうたちのいるところ」を担当
お話を聞いたことがある子が数名いました。
そのうちの1名は私の所属するグループが行ってる保育所出身の子。
この日たまたまペアだった方が昨年5才さん担当だったので、「○○さ〜ん」っ
て、ものすごく喜んでくれてました。
小学校3年生2クラス
ろうそくあり45分 1クラス約35名
お話 「医者どんと山ぶしとかじ屋」 『こわいおばけ』 ポプラ社 
お話 「七わのからす」 『子どもに語るグリムの昔話③』 こぐま社
絵本 「バナナのはなし」 福音館書店
絵本 「ひゃくにんのおとうさん」 福音館書店
「七わのからす」と絵本2冊を担当。
実はこの2学年とも同じ小学校です。とってもマンモス校。1学年6クラスあり
ます。
校舎もプレハブを建て増しして、職員室などの子どもが直接使わない部屋にされ
ています。
この少子化の時代に珍しいでしょ。職員室なんておっきくて大変。
会議の時マイク使うんかなって感じです。
私の所属している会、結構古いんです。設立30年近い。
なので、「もう、何十年も前に覚えたのぉ」と時々面白い出典から語られる方が
いらっしゃいます。
この日もそんなお話。
保育所
4才 ろうそくなし 20分 約25名
ろうそくのうた
お話 「三びきのやぎのがらがらどん」 福音館書店
絵本 「まるまるまるの本」 ポプラ社 
ろうそくのうた
ここは先月から行き始めた保育園です。
先月、私、行く予定だったんですが、風邪でダウン。他の方に替わって貰いまし
た。なので、私としては初めて。
ここで、びっくりしたことが一つ。
この子達「がらがらどん」知らんかったんです。
数名「家にある」って子がいただけで、あとの他の子は知らんって。保育園で読
んで貰ったことないって。
えええっっっ〜〜〜?
これは初めての経験でした。キリスト教系の保育園やからかなあ。
保育所
5才 ろうそくなし 30分 約30名
 
ろうそくのうた
お話 「大工と鬼六」 『日本の昔話2 したきりすずめ』 福音館書店
絵本 「かとりせんこう」 福音館書店
絵本 「かいじゅうたちのいるとこと」 モーリス・センダック/作 冨山房
ろうそくのうた
ここは前から行ってるところ。
ここでは「かとりせんこう」のウケがもひとつやったなあ。毎日かとりせんこう
使ってるから、いけると思ったんだけどなあ。
そして、ラスト
保育所
4才 ろうそくあり 約25名
お話 「おおかみと七ひちの子やぎ」 『子どもに語るグリムの昔話①』 こぐま社
絵本 「とくべつなよる」 福音館書店
絵本 「うみやまがっせん」 福音館書店
ここ、先月私は行かなかったんだけど、先月は何だか立ち歩く子がいてたりとか
で、がさがさした感じだったんですって。
ところが、ところが、今日は別人。
殆どの子が集中力を途切れさせず、最後までしっかりお話会を楽しんでくれました。
なんなんでしょうね?
今日、お休みしている子が先月と違うから?
それとも、子ども達の成長の証?
先生の努力のたまもの?
きっと成長の証よね。
これにて、終了。
お疲れ様でした。              ぽん

くまぜみとあぶらぜみ  byヤン

ごみを出してから、門柱で立ちどまり、やかましい垣根を見あげた。
虫おんちのわたしでも、ぱっとひと目で五匹発見!
シャンシャンシャンシャンシャン……
ずっと鳴きつづけているのかと思ったら、交代で鳴いている。
おお、みごとなカンニングブレス!
体を震わせ、ここぞとばかりに鳴いている。
体=声=いのち。
なにも、なにも、考えず。
体=声=いのち。
「あれって、だれやったっけ?」
毎年尋ねるわたし。
毎年答える夫。
「くまぜみ。昔はあぶらぜみのほうが多かった。温暖化でくまぜみが増えたんや」
「あぶらぜみは、ジージージー、やな?」
毎年尋ねるわたし。
毎年答える夫。
「そや。見たらわかるやろ。くまぜみは羽が透明やから値打ちもんやねん」
半世紀以上むかしの少年の目をする夫。
繰り返される年中行事。
平和。
ちなみに息子は、虫のプロ。
三歳からの興味を失うことなく、今はそれで食べている。
なんの役にも立たないことで……?
どうか、文科省に切られませんように。
どうか、戦場に行きませんように。
つくつくほうしが鳴くのを心待ちにしている ヤン

本との出会い よもやま   byヤン

夏休みの図書館は子どもでいっぱい。
読書感想文や自由研究の材料探しに、家族総出でがんばっています。
そのにぎやかなこと。
図書館員さんもたいへんです。
おはなしのおばちゃんも、こどもたちといっしょに夏休みです。
二学期に向けて、ブックトークの材料集めをしています。
子どもたちが自発的に本を手に取ること。
それだけを念頭に本を探します。
わたしは元々本が好きな子どもで、大学でも国文学を専攻していて、国語の先生
になって、いまはおはなしのおばちゃんをしています。
だから、わたしの人生のたくさんの時間が本を読むことで占められてきました。
こどものころ、わたし、本さえあればどんなことが起きても生きていける、と
思っていました。
文字が作りだす想像の世界に入りこむと、時間を忘れました。
その頃わたしが生きた想像の世界は、今も心の中にあって、お話を語るときに見
えています。
それがただの想像なのだと信じられないくらいリアルに。
カナダも、エチオピアも、ロシアも……、子どもの私が作りだした国々の風景が、
私の中にあります。
きっとほんとうの姿とは全然違っていると思いますが、その世界は今の私の時間
を豊かにしてくれています。
本が人の心を揺さぶる力はとても大きいです。
大きな感動は、人を行動にみちびきます。
主人公と行動を共にしたあと、子どもは生まれ変わります。
日常は、ひそかに新しい日常となっています。
その子にとっての「一冊」と出会えるようにと知恵を絞りながら、本を探してい
ます。
夏休みはまだまだ続きます。
今年こそは有意義な夏にしようと決意しての何十回目かの夏休みです(笑)
え?
夏休みやねんから、休んだら〜って?
おお、サタンよ立ち去れ〜
  ヤン