夏休みの図書館は子どもでいっぱい。
読書感想文や自由研究の材料探しに、家族総出でがんばっています。
そのにぎやかなこと。
図書館員さんもたいへんです。
おはなしのおばちゃんも、こどもたちといっしょに夏休みです。
二学期に向けて、ブックトークの材料集めをしています。
子どもたちが自発的に本を手に取ること。
それだけを念頭に本を探します。
わたしは元々本が好きな子どもで、大学でも国文学を専攻していて、国語の先生
になって、いまはおはなしのおばちゃんをしています。
だから、わたしの人生のたくさんの時間が本を読むことで占められてきました。
こどものころ、わたし、本さえあればどんなことが起きても生きていける、と
思っていました。
文字が作りだす想像の世界に入りこむと、時間を忘れました。
その頃わたしが生きた想像の世界は、今も心の中にあって、お話を語るときに見
えています。
それがただの想像なのだと信じられないくらいリアルに。
カナダも、エチオピアも、ロシアも……、子どもの私が作りだした国々の風景が、
私の中にあります。
きっとほんとうの姿とは全然違っていると思いますが、その世界は今の私の時間
を豊かにしてくれています。
本が人の心を揺さぶる力はとても大きいです。
大きな感動は、人を行動にみちびきます。
主人公と行動を共にしたあと、子どもは生まれ変わります。
日常は、ひそかに新しい日常となっています。
その子にとっての「一冊」と出会えるようにと知恵を絞りながら、本を探してい
ます。
夏休みはまだまだ続きます。
今年こそは有意義な夏にしようと決意しての何十回目かの夏休みです(笑)
え?
夏休みやねんから、休んだら〜って?
おお、サタンよ立ち去れ〜
ヤン